特別展 龍の系譜展開催中
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- 旅行時期:2012/05(約14年前)
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by 吉備津彦さん(男性)
邑久・長船 クチコミ:3件
古くから刀剣は三種の神器の一つに数えられ、単に武器としてのみならず信仰の対象、あるいは美術工芸品として鑑賞の対象としての役割を果たしてきました。
刀身彫りの起源は古墳時代の直刀期に始まり、直刀から湾刀に変わるとともに象嵌から彫刻へと変化してきたと思われます。
平安末期から自らの信仰対象の仏や天部、明王などの梵字を刻したり、簡単な素剣を彫る程度でしたが、次第に装飾性が加味され、倶利迦羅、護摩箸、蓮華、金剛杵など当時流行した密教の影響を受けつつ、精緻な彫りが増えてきます。
また、戦乱が激しくなると直接神仏の名号を刻すなど、加護を求めた彫物が多く見うけられるようになります。
武家社会も平和な時代になると、達磨、布袋、日本武尊などの人物や、桜花、松竹梅、漢詩、和歌など装飾するための彫刻へと変貌していきます。
今回の特別展では、空想動物でありながら信仰の上でも、装飾的にも身近な存在である「龍」を題材に刀身彫刻、刀装具、武具など幅広く展示することができました。
これらを通して多く方々に、限られた空間の中で表現された躍動感あふれる匠の技と美を堪能していただければ幸いに存じます。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
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- コストパフォーマンス:
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- 人混みの少なさ:
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- 展示内容:
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クチコミ投稿日:2012/05/21
いいね!:4票
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