平久保崎 : 孤独と寂寥感漂う壮絶な絶景です。遠いですが時間があればぜひ見に行ってみてください。
- 5.0
- 旅行時期:2010/12(約15年前)
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by ニッキーさん(女性)
石垣島 クチコミ:6件
平久保崎と玉取崎展望台。どちらも絶景ですが、どちらか一方をと言われればあなたはどちらを選びますか?
孤独と寂寥感漂う壮絶な海の絶景がみたければ平久保崎へ。
平和で心温まるハイビスカスの絶景が見たければ玉取崎展望台へ。
あえてどちらか一方をと言われればそれぞれの良さがあって迷うところですが、私は怖いもの見たさというか「果て」への好奇心から平久保崎を選ぶかもしれません。
石垣島の北に突き出した平久保半島。平久保崎はその突端にあります。
石垣島最北端の碑が立っていますが、石垣島自体が南の島なので最初は石垣島最北端という事実にあまり意味があるとも思えませんでした。でもいざ平久保崎に立ってみると、なるほどここは最北端なんだなと実感を持って感じられます。足元に広がった斜面は海へ向かって落ち込んでおり、茫漠とした風景の中に風が吹きすさんで北の岬の寂寥感が立ち込めていました。寂寥感と書きましたが静かなわけではありません。絶え間なくびゅーびゅーという風のうなりが聞こえて怖いぐらいです。
岬の先端に白い灯台が建っていて絶好の撮影ポイントになっています。さんご礁の海が視界の端から端まで続きます。左手は東シナ海、右手は太平洋の海です。向こうに見えるのは無人島、大地離島(だいちばなりじま)です。
うしろに岩山がありました。「登らないでください」と書いてありましたが、なんとか安全に足場を確保できそうだったので自己責任で登ってみました。岩山のてっぺんに立つと360度の景色が広がりました。さっきより一層高い所から見下ろす海。眼下に斜面が延々と広がって海まで落ちています。ふと、周りに何もないてっぺんに立っているのだという恐怖感に襲われ背筋がぞーっとしました。
風も強いので、怖くて長くは立っていられません。なんという風、なんというスケールの大きさ。ひーひー言いながら風にあおられないように姿勢を低くして降りました。
訪れたのが夕刻だったせいか、私たちの他には誰もいなくて心細かったです。帰り道は遅かれ早かれ真っ暗になります。街灯も無い道。縁石に貼られた反射板の光に車のヘッドライトを当ててそれだけを頼りに街への道を帰ることになります。大げさですが、ここから無事に生還して街へ戻らなければという思いに襲われ、長くはいられませんでした。周りに大勢の観光客がいれば印象も違ったものになったのでしょうが、強烈な印象が残った平久保崎でした。絶景です。時間があればぜひ行ってみてください。
なお、駐車場の後ろにさらに高い岩場があり、「立入禁止」の看板が立っていました。そちらは足元も崩れそうで見るからに危険そうな岩場でした。もちろん登りませんでした。「立入禁止」ですから。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 3.0
- 石垣島の街の中心から車で1時間少々かかります。
- 景観:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- バリアフリー:
- 1.0
クチコミ投稿日:2011/01/11
いいね!:2票
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