大阪府茨木市の隠れキリシタンの里にあるキリシタン遺物史料館
- 3.5
- 旅行時期:2010/12(約14年前)
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by さすらいおじさんさん(男性)
茨木・摂津 クチコミ:16件
茨木市立 キリシタン遺物史料館は千提寺(せんだいじ)地域がキリシタン大名として有名な高槻城主・高山右近(たかやま うこん1552−1615年)の領地であった影響で、キリスト教信者となった領民が多く、キリスト教禁制後も隠れキリシタンとなり、山奥のこの地で信仰を密かに守りつづけた人々がいたことから千提寺地区から土地の提供を受け、茨木市によって1987年に開館している。
1919年にキリシタン研究家の藤波大超(ふじなみだいちょう1894−1993年)が、この地が隠れキリシタンの里であることを発見し、多くの家から隠れキリシタン遺物が発見された。キリシタン遺物史料館では発見された隠れキリシタンの資料を展示している。
重要文化財・聖フランシスコ・ザビエル像は「開けずの櫃」と呼ばれる箱に他のキリシタンの信仰に関係する品々とともに秘蔵されていたもので現在は神戸市立博物館蔵となっている。
キリスト教の日本への最初の伝来とされているのは、イエズス会のフランシスコ・ザビエル(1506−1552年)による布教で1549年とされている。その後1587年、豊臣秀吉(1536−1598年)によるバテレン追放令、1612年の江戸幕府による禁教令などでキリスト教信者は棄教を強要され迫害を受けた。
だが迫害を受けながらも棄教しなかったキリスト教信者は隠れキリシタンとなって信心を続けた。隠れキリシタンは長崎県の平戸島や五島列島に存在していたことは良く知られているが、大阪府茨木市のほか福岡県、長野県、岩手県、兵庫県、大分県、島根県など広い範囲で隠れキリシタン遺跡や遺物が発見されている。
キリスト教は伝来から40年足らずで禁教とされたのだが多くの人々が戦乱や貧困からの救いを求めていたのだろう、短時間に信者が拡大した布教の速度と人心を捉える力の大きさに驚きを禁じえない。
開館時間― 午前9時30分〜午後5時 月曜日は12時で終了
休館日― 火曜日(国民の祝日の場合は開館)・国民の祝日の翌日(日曜の場合は開館)、年末年始
入館料― 無料
〒567-0098 大阪府茨木市千提寺262
阪急京都本線茨木市駅・JR京都線 茨木駅 から阪急バス・忍頂寺方面行き、又は千提寺口行きで約40分、北大阪急行電鉄南北線千里中央駅から阪急バス・余野方面行きで約30分の千提寺口下車、徒歩15分。
100メートルほど離れた所に狭いが無料駐車場もある。
日本の旅 関西を歩く 隠れキリシタンの資料を展示する大阪、 茨木市立 キリシタン遺物史料館:http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10529609/
茨木市立 キリシタン遺物史料館--http://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/tiikikyouiku/kirishitan.html
(写真は茨木市立 キリシタン遺物史料館)
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 1.5
- 阪急京都本線茨木市駅・JR京都線 茨木駅 から阪急バス・忍頂寺方面行き、又は千提寺口行きで約40分、北大阪急行電鉄南北線千里中央駅から阪急バ
- コストパフォーマンス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 3.0
- バリアフリー:
- 2.0
クチコミ投稿日:2010/12/28
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