心安らぐフクギ並木散策で時を忘れてのんびりと・・・

5.0
旅行時期：2010/12（約15年前）

美ら海・本部・今帰仁クチコミ：1件

本部町備瀬（びせ）地区にあるフクギ並木。
フクギとは熱帯性の常緑樹。　楕円形の肉厚な葉っぱが鈴なり状態の特徴ある容姿です。　沖縄では防風林として、特に海岸沿いの集落では昔から利用させていたそうです。　それくらいの知識しか無かった私ですが、実物を見た事がなかったので、「一度この目で見てみよう」と思ったのが今回備瀬を訪れたきっかけです。

車利用なら「美ら海水族館」のある海洋博記念公園から県道114号を北上すると、「備瀬のフクギ並木」の大きな案内看板が見えてきます。　そこから斜め左の小道に入ります。　すぐに小さな小屋のある駐車場（有料）が左手にありますので、車はココに駐車して歩くことにしました。

駐車場の管理をしている地元の「おばぁ」が愛くるしい笑顔で、「ここは碁盤の目のように区画されていますが、一般民家の集落で入口がわかりにくくなっているから案内しますよ」と声をかけて下さいましたので、お言葉に甘える事にしました。
「おばぁ」と一緒に駐車場を後にし、少し歩いた所を右手の路地へ。　１〜２分したところが「スタート地点」らしく、ここで「おばぁ」から改めてこの先の道順を教わり、散策開始となりました。

いきなり目に飛び込んできたのは、うっそうとしたフクギに覆われ奥へと続く小道。
所々から差し込む太陽の光とフクギの木陰のコントラストに、時の経過を忘れて心奪われた瞬間です。　道の交わる所では左右を覗いたり、少し歩いて振り返ったり、そしてしゃがんでみたりと、また違った風景を目にする事で、この備瀬地区独特の世界を体感出来ました。　民家の軒先に吊るされた洗濯物、小型トラクターに乗った住民の方とすれ違ったり、突然ヤギの姿が見えたと思ったら「メェ〜」（笑）・・・静寂の中にも生活の営みを垣間見る事も出来た事で、ここが俗化された観光地ではないことを感じさせてくれました。

途中、所々に「順路」と書かれた看板が出ているので、基本的には地図がなくても道に迷う事はないと思いますが、歩きだしてから10数分経過した頃に突如「フクギ並木通り」と書かれたアーチ状の木製看板が現れました。　「あれれ？　さっきまで歩いてきたのは？？」とちょっと不思議な感じでしたが、そこからも同じように並木は続いていましたので、まぁいいかなと。（笑）

このあと並木の隙間から左手に海が見えてくるようになりますが、ほどなく視界が開けて並木が終わると、ちょっとした広場になっています。　右手は備瀬岬と呼ばれる場所、反対側海岸線を左手に目を移すと美ら島水族館の遠景、そして正面には沖合いにある伊江島を眺める事が出来ます。（ここには一般商店と公衆トイレがあります）

広場から駐車場までの道程で思わぬ通り雨に遭遇しましたが、フクギの木の下でちょっと雨宿り。　これも今となっては良い想い出です。　そして駐車場に戻った私に「おばぁ」が、「雨が降ったから心配してたさ〜。　傘持たせてあげれば良かったなって。　申し訳なかったねぇ」と声を掛けてくれました。　こちらこそ、「おばぁ」には本当にお世話になりました。

風景も心もホッとする備瀬・・・。
今度は季節を変えて再び訪れてみようと思います。　

下記は観光の案内サイトです。
ご参考までに。

http://4travel.jp/dynamic/jump.php?url=http://www.lovebise.com
　