鬼のすみか

全室　離れ形式です。敷地自体は広くはないです。
京都の地名のついた部屋が多く周囲には竹林もあるせいで　さながら小京都の風情です。洋室もある部屋は下田、とかそんなネーミングが面白かった。
部屋自体のつくりは　上品な庵の様でした。
玄関の上がり口も広くとってあり、動線もスムーズでした。次の間を入れて３部屋の和室という、１番奥の離れに滞在しました。
お風呂は　小窓から庭も見え、檜の香りに癒されました。
料理は京会席で　美味しく、量も丁度良かったです。　
到着すると既に檜風呂の内湯はいつでも入れる様に適温で溢れており、ホスピタリティの高さは安心出来るものがあります。

駒下駄で行ってしまった私には宿の下駄が歩き易く、そぞろ歩きに重宝しました。
女将の挨拶等も　引き際が絶妙で感心しました。
客商売の人間の手本にしたい感じです。
ホスピタリティ・部屋・全体のつくり・料理　共に文句ナシです。
一人、五万円位でしたが　ＣＰは高いと思います。
帰り際には「見えなくなるまでの深いお辞儀の御見送りを
確認してあげて下さい」とタクシーの運転手さんに促されました。
伊豆で　蓬莱と共に大好きな　お宿です。
山の中腹にあり、背面も山なので周囲から上手に隔絶を図ってる感があります。
大浴場の露天風呂も岩肌がハリボテだろうな、とは思いますが
そんな事を忘れる位　山に抱かれている様な感覚にさせてくれます。
山に篭る安心感を感じました。お篭りしたい方にお勧めです。

クチコミ投稿日：2008/08/25