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田沢温泉 ますや旅館のクチコミ
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長野県小県郡青木村の田沢温泉にある湯宿です。建物は国の重要文化財に登録、島崎藤村ゆかりの宿としても知られています。部屋はその面影を残す伝統的な和室ですが、ツインベッドに大画面のネットTV、Wifi完備の快適な仕様です。
田沢温泉の泉質は単純硫黄温泉(アルカリ性低張性温泉)、ほとんど無色透明、硫黄味、微硫化水素臭のぬる湯。ゆったりくつろぐのに最適です。
大宴会場なども備え、往時は大勢の客で賑わったと思われますが、今は女将(主人の母親)、主人(社長)、若女将(主人の娘)3代の家族経営で数組の宿泊客を迎えるだけの静かな宿です。
なによりも素晴らしいのは朝夕の食事、ありきたりの旅館料理ではなく、季節の山菜、きのこ、鯉、稚鮎など地元食材を活かし、一品一品丁寧に調理された料理がプレゼンテーションも美しく並びます。心のこもった料理はどれも美味しい。
それをいっそう引き立たせるのは配膳を担当する若女将の接客です。チャーミングな笑顔で心配りがそこここに感じられる一流の対応。何事にもしっかり対応してくれるので安心感があります。風呂も良いけど食事時間が一番楽しく感じます。
日本にも私がまだまだ知らない名旅館がある、そんな思いを強くした滞在でした。お勧めです。 -
何度か日帰りで利用したことのある田沢温泉の老舗旅館に一度は泊まりたくて、妻と一緒に訪れた。島崎藤村が執筆のために滞在した古い旅館で、地下にあるお風呂が柔らかく気持ちがいい。夕食時にはきき比べの地酒を楽しんだ。
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第一に客室について。
泊まったのは新館3階の57番、6畳間の部屋であった。
独り身には十二分の広さ。
前の廊下からは木造3階建ての別棟が見え、旅情満載。
部屋の暖房は今時にしては珍しいガスストーブ、ちょっと危なっかしいけど、よく暖まる。
ただ、部屋の鍵がバカになっているので、セキュリティは保証できない。
第二に温泉について。
源泉掛け流しで(冬場のみ加温)、細かい湯の花が漂い、口に含むとゆで玉子の匂いがふんわり香る(飲泉用のコップあり)、北向観音の手水場の温泉に泉質は似たり。
温度は瀬見温泉喜至楼の「オランダ風呂」なみに温い。
30分入っても湯あたりしないんじゃないくらい、温い(だからといって長い間温泉に浸かるのは健康によくないけど)
露天風呂は今時期、紅葉がライトアップされるのはいいけれど、底のほうがさらに温く、すぐ退散してしまうね。
ちなみに浴室・脱衣場の主なアメニティはヘアトニック等はPOLAとKOSE 、シャンプー等はフタバ化学のアロエシリーズ。
ただ、使い古したエッセンシャルやサクセスなどのコンディショナーだけがおかれてる点と、ヘアトニックの瓶と脱衣場の棚の上にほこりがたかってる点は減点。
第三に夕食について。
夕食は今が旬「きのこ」にちなんだ料理、鯉の洗い、鮎の塩焼きなど、四方四里の食材を生かした献立は宜しい。
鯉こくときのこ鍋はやや甘ったるい味付けであった。
第四に接客について。
宿の御主人は「毛利さま、お風呂の場所はわかりましたか。」と聞いてくれたり、チェックアウトの時「もしよろしければ青木バスターミナルまで、車でお送りしましょう」とおっしゃってくれたり、親切そうな方だった。
(結局歩いてバスターミナルにむかったが。)
その他の従業員も聞いたことに対して、私のような面倒な客に一生懸命答えてくれたように思う。
第五に外湯「有乳湯」について。
フロントで割引入浴券(200円→100円)が貰えるが、有乳湯で朝風呂を浴びようと6時にフロントにいったが、誰もいなかったので、朝風呂したい方は割引入浴券を前日の21時ころまでに入手したほうがいい。
最後にコスパについて、清潔やセキュリティについては多少難はあるのと、喜至楼の1泊6480円+入湯税のビジネスプランにはまけるけれども、1泊15660円+入湯税で文化財に1人で、しかも休日に泊まれるのは評価が高いし、また泊まってもいい。 -
登録有形文化財に認定されている風情を感じる宿。ちょうど桜が満開の時期にあたり満喫しました。
ボロさに定評が有りますが、それに慣れていれば想定内でおさまる範囲と思います。
温泉はすぐ近くの共同湯が素晴らしいので流石に分が悪いですが、こちらは入湯者が少ない分ゆっくりくつろげます。
意外にも料理が美味しく、特に山椒を利かせた鯉のうま煮は絶品でした。
残念ながら清掃に甘さがあり、それが唯一の弱点でした。 -
島崎藤村の「千曲川のスケッチ」に出てくる旅館です。
有形文化財に指定されている建物は素晴らしいたたずまいです。
アップグレードで藤村の間に宿泊させていただきました。
部屋は建具なども歴史が感じられ、なんとも贅沢な経験をさせていただきました。
温泉は『ぬる湯』でゆっくりとつかることができます。
そんなに臭いの強いお湯ではありませんが、お湯につかっていると肌がツルツルになるのを感じます。
お料理は部屋食で、鯉の刺身や根菜の天ぷらなど、地のものを大変おいしく頂きました。地酒も豊富にそろえられており、おすすめしていただけるものすべて美味しく頂きました。
お部屋もお風呂もお料理もとっても満足できた旅となりました。 -
日本有数(じゃないかと思っている)ひなびた温泉地である田沢温泉に構える老舗旅館。島崎藤村の「千曲川のスケッチ」に出てくる山の温泉旅館はこの旅館のことです。
そのときの建物のまま営業していて、重要文化財にもなっています。今回の宿泊ではアップグレードされて、新館に案内されたのですが、ここも結構いい味がありどのくらいの築年数なんですか?と聞いたところ「本館が明治時代で・・築140年くらいなのですが、こちらは新館ですので大正時代に建てられていて・・築100年くらいでしょうか」とのこと。なんていうか、時間の流れと人の一生の短さを感じます。
ちなみに、部屋には鍵がなくそんなことを質問するような感じにもなりません。ここはそういう良心的な宿なのだと思った方がいいです(実際そうだと思うし)。
しかし、そんな文化財級の建物なのですが、水回りは新しくて非常に清潔です。トイレ、浴場とも共同ですが、トイレはウォシュレット付きですし、大浴場は新しく建てられた建物で室内も露天もきれいでした。意外なギャップに驚きますが非常にありがたい。
食事は部屋でいただきますが、地元の日本酒や鯉の刺身、別料金で鹿肉などのジビエ的なものもあったりとかなり豊富です。とくに鯉料理の新鮮さは驚くばかりで、あらいにしていない刺身でも川魚の臭みをまったく感じません。
温泉は40度前後と非常にぬるいのですが、これがまたゆっくりとつかることができるので、カラダには優しいです。衛生管理の面からこういった「ぬる湯」は姿を消しつつあるなかで、この旅館はがんばっています。
宿のまわりには歓楽街といったものは全く存在しないのですが、館内に卓球場があり映画「卓球温泉」の舞台にもなったところとのこと。そして、ここには日本で最も古い卓球台がさらっと普通に置かれています。言われなきゃ気がつかないくらいの感じで、もちろんプレーも可能。なんかすごい。
ということで、総じて居心地がよくてコストパフォーマンスのよい、僕の中では屈指のオススメ宿ですが、やはり古い建物ということもあり、ちょっと泊まる人を選ぶところがあるかなあ・・という感じ。
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