芦ノ湯温泉　美肌の湯きのくにや　遊仙観のクチコミ

ここは新聞記事で見て以来是非行ってみたいと思っていた所でした。

何と言っても”正徳の湯”に入ってみたかったので（ここは宿泊客しか入れないとのこと）家族の都合が付いた日に行ってみることに。
正徳の湯は貸し切り専用とのこと。チェックイン時に貸し切りの時間が選べるのですが、先着順だそうなのであまり遅く行くと入れないかも？

午後四時くらいから40分くらい（時間が曖昧です）だったと思うのですが、その前に大浴場にも行ってみました。濁り湯と、さっぱり透明な湯があるとのことでまずは透明な湯の方に行きました。
源泉をそのまま送っているのか、その時はとても熱くてちょっと浸かっただけで出てしまいました。
翌日行った時にはぎゃくにややぬるいくらいで「温泉って生きているんだな～」と実感しました。
ちなみに、濁り湯の方は初めはぬるくてぬるくて寒かったくらいですが翌日はしっかり熱ーいお湯になっていました。ただ、ホームページの写真にあるようないろんな筒からお湯が出ていたわけではなく一本からしか出ていなかったのが残念です。

貸切風呂”正徳の湯”の方ですが、これがやはり入った風呂の中では一番良かったです。こちらも源泉そのままなのか濁り湯と透明なお湯の間に温度差があったものの大浴場より「濃いい」感じのお湯で気分爽快でした。一緒に行った母も、痛めていた膝をお湯が出てくる所にしばらく置いておいた所かなり痛みが改善したと言っていました（笑）

さて、お部屋の設備などですがこちらもサービスが行き届いている気がしました。
女性は浴衣を選べるというサービスがありました。
ご飯はとりたててもの凄いものが出る！というわけではないですが、量が多く色々なものが出るので十分満足出来ます。
箱根の中心地からはやや離れていますが温泉だけにバッチリつかりたいという時には良いと思います。

ちなみに、向かい側にも旅館がありますがこことこの「きのくにや」とのお話がモデルになった小説も出ているそうですよ。

遊仙観は、私の中で一番良い思い出のある旅館です。吉昇亭・春還楼・遊仙観（美山亭は高くて泊まった事無いので解りません）と有りますが、遊仙観は吉昇亭・春還楼とは、食事・部屋だけでなく仲居さんのグレードも違うみたいで、遊仙観に泊まった後、吉昇亭・春還楼にも泊まってみたのですが、こんなに違うの？と思ったほどです。泊まるなら遊仙観がお薦めです。３種類の貸切温泉（チェックインの時に１つ選びます）に、大浴場も男女２種類づつあって乳白色のお風呂大好きにはたまりません！ここ２年ぐらいは都合で行けてないのですが、落ち着いたたたずまいに趣のある貸切温泉・・・素敵で暖かい仲居さんに逢いたくて、また行く計画中です。
欠点が有るとすれば、貸切風呂が宿から歩かなくちゃいけないこと。行きはとっても寒いです。でも、それも楽しい！
食事も、コレといった特徴が無い事・・・かな。古い旅館は怖くて嫌いという人には向かない宿だと思います。実際、社員旅行で格安パックで泊まった時に、若い子には古臭い宿だと不満の声が有りましたから。泊まるなら遊仙観。絶対遊仙観です！

箱根の山の中に３・４軒の温泉旅館があるだけです。
建物は心地よく古く鄙びていて、周囲にはごく普通の山しか無いのですが、その小さな小さな山は日本昔話に出てくるような何ともこじんまりした良い山です。泉質は美人の湯で確かに素晴らしいのですが、それ以上に惹かれる風情があります。古い木造の瀟洒なつくりが、何故か文学的な気持ちにさせる、そんな温泉旅館です。
あまり多くの人に行って欲しくない、取って置きの旅館です。