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宮城県大崎市鳴子温泉字鷲ノ巣33-1 地図 / アクセス・施設情報

東鳴子温泉 黒湯の高友旅館のクチコミ

20件
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  • 黒湯で有名らしいが、衛生面が・・・

    1.5旅行時期:2023/08 (約2年前)

    猫のミー

    猫のミーさん(女性)

    鳴子温泉のクチコミ:2件

    鳴子温泉には大きく分けて、黒湯と白湯があり、黒湯の代表格がこちらのお宿というので行って見ましたが、正直衛生面がかなり厳しい。はっきり言って汚いです。客室として使っていないところは、荒れ放題。虫のし甲斐が一杯で正直気持ち悪い。肝心のお湯は悪くはないのだけれど、衛生面が気になって入った気がせず、後刻他のお宿の日帰りを利用しました。ここ鳴子の温泉は全体的に温度高めです。またここ高友には女性専用、男性専用、男女混浴と分かれているので注意が必要です。

  • 温泉マニアなら一度は泊まる価値のある宿

    4.5旅行時期:2021/10 (約4年前)

    万歩計

    万歩計さん(男性)

    鳴子温泉のクチコミ:9件

     東鳴子温泉にある宿で鳴子御殿湯駅からすぐ。ここの自炊用客室に1泊した。「黒湯の高友旅館 」と冠するだけあって看板の黒湯は他の温泉にないインパクトがある。お湯は熱めで暗緑色、タイヤを燃やしたようなコールタール臭が鼻腔を刺激する。温泉ファンの多くははこのお湯を「ガツンとくる温泉」「クセになるお湯」という表現で称賛している。黒湯を含め4種類の源泉を使った5つ(男女合わせて7つ)の個性ある風呂がある。人気のお湯なので立寄り湯の客が多い。黒湯は夜の1時間以外は混浴で女性が立寄り湯で利用するのはほぼ困難。

     これらの個性あるお湯を際立たせているのが器である木造の建物。「古い」というより「ボロ」と言ったが近いかもしれない。あちこちの壁は剥がれたり染みが浮いたり、浴室とそこへの通路はあくまで長くて薄暗い。夜に一人で風呂に行ったら薄気味悪さを感じる人がいるかもしれない。しかしこの雰囲気が個性ある温泉を引き立てているのは事実。

     東鳴子温泉は湯治向けの小さな宿が多く、町並みは昔ながらの雰囲気が漂っている。その中でも高友旅館の建物と温泉はどことも異なり、一頭抜きんでている。
     温泉マニアなら一度は泊まる価値のある宿である。

  • アブラ臭がクセになる黒湯の高友旅館

    4.5旅行時期:2021/09 (約4年前)

    一泊二日

    一泊二日さん(男性)

    鳴子温泉のクチコミ:4件

    大正14年創業で4本の自家源泉を所有する老舗旅館です。どのお風呂も重曹泉特有の油臭が漂っていてレトロな湯治場の雰囲気を楽しみながら館内で湯巡り出来ます。なかでも、ラジウム泉の黒湯は見た目と臭いがアレですが美肌効果も高く、オッサン(私)の肌でもお風呂上りはスベスベになりました。夕食は山菜や川魚など郷土色が楽しめるのも嬉しいです。

  • 本物のレトロと黒湯を満喫

    5.0旅行時期:2020/07 (約5年前)

    ラムロールちゃん

    ラムロールちゃんさん(女性)

    鳴子温泉のクチコミ:8件

    はっきり申し上げて、万人にお勧めできる旅館ではありません。
    でも、一部の方には大変にウケるのではと思います(個人的には、☆5つ!)

    どういうところがかと言いますと、まず、マイナス点は、蛇口をひねると赤さび?の赤い水が出てきたり(全部の蛇口ではありませんので誤解なきよう)、何年もの?と思うようなクモの巣が張っていたり(客室ではありません。客室は清潔でした)…と、
    清掃や管理が行き届いているとは言えない点です。
    お布団も昔ながらの重いものだし、現代的快適さは望めないところもあります。
    プラス点は、隅から隅まで、本物のレトロを満喫できること。
    それと、何と言っても黒湯です!
    タールのような匂いも、黒緑色のような色も、独特。
    これは、鳴子ではここにしかありません。
    パンチの効いたお湯です。
    混浴ですが、夕食後ぐらいの時間に、女性専用時間がありました。
    それ以外に小さなお風呂がいくつかあり。

    館内は階段のみ。
    入り組んでいますし、ちょっとした段差もあるので、バリアフリーとは全然言えないと思います。

  • ただただ、ゆっくりしたい人向けです

    3.5旅行時期:2018/09 (約7年前)

    akkii

    akkiiさん(男性)

    鳴子温泉のクチコミ:1件

    9月の週末(金曜日)に宿泊しました。
    仙台駅から高速バスに乗り東鳴子赤湯バス停で下車して、道沿いに5分程度歩きました。
    (1200円/90分程度)

    宿は増築を繰り返した様子で、数十室あります。フロントがある本館(?)は築数十年が経っていて、老朽化が進み使われていない部屋もある様子でした。
    宿の近くには食事場所がないので、夕食/朝食付きプランを予約するか、コンビニ(宿から徒歩10分程度)等で食料を調達する必要があります。(週末の金曜日でしたが、風呂/トイレ共同、素泊まりで5000円未満でした。)
    部屋には、湯治客用にガスコンロと食器が備え付けしてあるので、自炊も可能です。

    お風呂は、黒湯とひょうたん風呂など7つありますが、どのお風呂もほぼ貸し切り状態でした。(名物の黒湯温泉も混浴と女性専用と別れています)

    鳴子温泉の車湯バス停で下車して、鳴子温泉で湯めぐりをしながら、宿に入るのがお勧めです。下り道なので徒歩でも20分程度でした。(途中に、1~2件地元の食堂もあります。)

    宿は静かで娯楽施設などは全くないので、一人でゆっくりしたい温泉好きの人に向いているかもしれません。
    帰りは、鳴子御殿湯駅からJRで松島に寄りました。

  • 甘粕事件に ”ゆかり” のある東鳴子温泉「高友旅館」で湯治

    3.5旅行時期:2018/05 (約8年前)

    時空の旅人

    時空の旅人さん(男性)

    鳴子温泉のクチコミ:1件

    東鳴子温泉「高友旅館」は、難易度がやや高いものの、 ” わび・さび ” を知る粋人好みの老舗の温泉宿でした。

    あまりにも有名な宮城県の鳴子温泉郷。 多くの温泉街が寄り集まって巨大な温泉郷をなしています。
    千年を超える歴史をもつ鳴子温泉郷は、源泉が400本近くもあり、日本にある11種類の泉質のうち9種類も揃っていて、まさに温泉王国です。 また温泉の原点ともいえる湯治宿が多いなど、実に変化の富んだ魅力的な温泉郷です。 多くの宿は、源泉掛け流しで、その上、宿の料金がリーズナブルなので嬉しい。

    この広大な鳴子温泉郷には、5つの温泉エリアがあります。
    JR鳴子温泉駅を中心に、江合川沿いの線上に広がるメインの「鳴子温泉」を始め、
    その南西寄りの支流の大谷川沿いにある「中山平温泉」。
    そして、鳴子温泉からやや離れていますが北方の荒尾山の山麓にある「鬼首温泉」(おにこうべ)。
    南に戻って、鳴子温泉の東寄りの、同じく江合川沿いの「東鳴子温泉」。 その「東鳴子温泉」の江合川を挟んだ向こう岸にも特徴のある温泉がいくつかあり、それを含めて「東鳴子温泉」を形成しています。
    また、「東鳴子温泉」の、さらに東隣りに「川渡温泉」(かわたび)があります。
    このように、東北の鳴子温泉郷は、驚くほど実に広大です。
    大変に興味をそそられます。

    その広大な鳴子温泉郷の中の一つに「東鳴子温泉」がありますが、
    この「東鳴子温泉」の原点といえるのが高友旅館です。   

    高友旅館の最寄駅は、JR鳴子御殿湯駅です。 駅前の道路を左折してガードをくぐって、少し歩けば左側に宿の看板「黒湯の高友旅館」が見えてきます。 やや大崎よりに位置しています。
    1924年(大正13年)創立という94年の歴史を数える老舗の温泉宿です。 そんなわけで建物は、歴史もの、年代もので年季が入っています。 率直に言って古いです。 そして、広大な土地の中に大きな宿が鎮座しています。
    館内は、迷路のように複雑に広がっていて下手をすると迷います。 まさに、重厚な老舗温泉の貫禄は十分です。
    ここの温泉は、4種類の泉質をもっていて、また、浴槽は、6壺もあり他の温泉宿との格の違いを感じさせてくれます。
    その上、宿は、比較的空いています。
    「東鳴子温泉」の温泉街は、昔は栄えていて各温泉宿は、いつも満室だったそうですが、今は静かで落ち着きのある街となっています。 実は、それがいいのです。 ゆっくりとマイペースで温泉の生活が堪能できます。

    この宿の周辺の生活環境ですが、
    宿から徒歩圏内にいくつかのお店があります。 やや大崎よりの、「川渡温泉」寄りに、商店街がかたまっています。 銀行のATM、ガソリンスタンド、薬屋、スーパー、八百屋、魚屋、そば屋、コンビニなどなどがあり買い物には困りません。
    その一角にある、そば屋「甚六」がいい。 実に美味い。 大変人気のあるお店です。 午後1時ごろ一旦休憩に入りますので早めの入店をお勧めします。
    郵便局は、宿から少し歩きますが、JR鳴子御殿湯駅の前の道路のガードをくぐらないで右折し、やや鳴子温泉よりに東鳴子簡易郵便局があります。

    この高友旅館の特徴は、他の宿と比べて東鳴子温泉の商店街に一番近いということです。 大変に便利です。
    そうゆう意味では、宿の立地は、東鳴子温泉の宿の中で一番良いといえます。
    などなどを考えると湯治生活の条件は、揃っています。

    今回は、湯治なので自炊棟の利用となりました。
    だがしかし、ここの自炊棟は、水がよくありません。 水道水は、やや茶色の水で、鉄サビ臭い。 鉄管の錆のせいかもしれません。 そんなわけで、スーパーで水を買ってきて生活用水としました。
    米とぎ、お茶、コヒー、そして飲料には、それを使いました。 炊飯は、携帯型の電気炊飯器を持参しましたが、宿にも炊飯器があります。 フロントに言えば借りられます。

    老朽化した宿ながらも、お安いということもありますので多少のマイナス面に目をつむればいいと納得。 それなりに歴史のある温泉を楽しめますので・・・
    一方、温泉浴槽は、綺麗に清掃が行き届いていました。 当館の命は温泉ですが、黒湯をはじめ、他の湯壺などは、さすがお手入れが良かった。 何しろ温泉がいい。

    また、館内に設置されている、電子レンジとか電気洗濯機などは、汚れが結構あり気になります。 洗濯機は、なんとか使用できましたが、電子レンジは、無理な感じで使用しませんでした。
    建物自体の古さは、それなりでいいのですが、キズや汚れが目立ちます。 滞在には気になります。 しかし、長期になればなるほど、慣れてくるせいか、なんとかなるという感じですが・・・ 
    まあー、いろいろありますが、工夫して、自分なり納得し、うまく心構えをクリアできれば、つまり気にしなければ、快適な湯治生活ができます。
    でも、もう少し、”お手入れ” をご丁寧にされれば、古さのマイナス面は、キャンセルできるのではと思います。 今後を期待します。

    そんなこんなで、宿の湯治としての利用における総合的印象は、
    「四角い部屋の真ん中は、綺麗だけれども四隅は、お手入れがいまいち」です。 気になる場合は、自分でお掃除をするという感じです。
    湯治としての総合評価は、上中下のうち「中」の ”弱”(じゃく)(^_^)。

    湯治料金は、素泊まり利用で、
    「プラン名:源泉はもちろん掛け流し! 気軽に湯治体験プラン」
    「4,390円(平日)、 5,470円(土日)(税込・サービス料込)」
    と格安でした。

    でもこの宿の利用は、今がチャンスなのではないかと思います。
    きれいな宿にお客は流れて行くせいか、そんなわけで宿泊客は、少なくて空いています。 逆に、今こそが、ゆっくり、と、”湯” っくり、貫禄のある老舗宿の温泉をのんびり堪能できます。 そうゆう意味で、今がチャンス。
    良質の温泉に浸かって、風呂上がりに、ちょいと一杯やりしながら、じっくりと静かに自分と向き合う。 これも ” オツ ” なもんです。
    また、客が少なくて静けさは、” 充分 ” なのはいいんですが、歴史的な建物で年季が入っていて、そして、館内が広いので夜中は、異様な雰囲気の静けさとなります。 ” さびしい ” 静けさになります。 しかし、この寂寥感が ” しまり ” ます。 気に入っています。 心にしみます。

    また、宿の玄関の入り口に泉質の効能書きの古ぼけた案内板が何気なくそっと立っています。 筆で書いたような効能書きの文字もかすれ気味ですが、そんな案内板見ると、宿の長い歴史を感じます。 一種の ” わび ” を感じます。
    老舗旅館の古風さと良質な温泉と ” 侘び ” た案内板という、組み合わせがよく似合う宿です。 日本文化の特徴である ” 侘び・寂び ” を感じさせてくれるいい温泉宿です。

    温泉は黒湯を始め沢山あるし泉質は多彩です。 温泉は、源泉掛け流しだし、湯船も湯治の雰囲気がバッチリあり、捨てがたい温泉宿です。

    今がチャンスです。
    この旅館は、1990年頃の日本バブル崩壊の時を乗り越え、2008年のリーマンショックにも持ちこたえました。 さらに、2011年の三陸沖を震源とする東日本大震災でも建物が壊れず生き残った。 激変する経済情勢と、現代としては稀なる日本海溝型の大地震という天変地異を生き抜いてきました。

    ところで、昨今の経済情勢は、低空飛行ながらも上昇中ですが、だがもうそろそろ限界の兆しがあります。 空ぶかし経済は、限界にきています。 世界経済は、2008年のリーマンショック以来、持ち直して順調ですが、どうもバブルの再崩壊がもうそこまで来ている気配です。
    次回の数年後に来るだろうバブル崩壊には、この宿が持つかどうか気になります。 東京オリンピック後にやって来るだろう、来たるべきバブル崩壊の世界経済の曲がり角にある昨今の経済情勢において、次回のバブル崩壊においても、是非とも、また、残っていてほしい老舗温泉旅館です。

    しかし、その時は、もしかしたら、建て直しとか、改装リニューアルがあるとか、はたまた、経営者が変わる、などが予想されます。 すると、高額な宿となります。 今のいい雰囲気の宿の景色が様変わりするかもしれません。 そういう意味で、ここの温泉は、今が ” 入り ” どころといえます。 お安い料金で、こんなすばらしい温泉が利用できるなんて・・・
    でも、新しくなれば、今後は、お安くとはいかなくなります。 そういう意味で、今が最後のチャンスではと・・・

    この宿での湯治生活の感じは、風呂上がりに、缶ビールとメザシ2、3本とお新香があれば十分に満足という感覚の ”粋人” 向けです。
    湯治は、難易度はやや高いものの、慣れれば、歴史的な雰囲気がいっぱいの、いい宿です。 温もりを感じさせるいい宿です。


    ところで、話が突然に飛びます。
    この高友旅館は、実は甘粕事件(大杉栄事件)に、ゆかりのある宿なのです。
    戦前の話になりますが、
    日清戦争から第二次世界大戦終了までの約50年間は、まさに世界の激動の時代でした。

    概観すると、
    日清戦争(1894年ー1895年)がありました。 日本の勝利。
    この戦争あたりからアジアおよびヨーロッパが世界大戦へと ”誘なわれる” 。
    この戦争は、日本が行う初めての外国との戦争です。 しかも相手国は、大国の「清」です。
    日本は、大国の「清」を破り全世界で日本が注目された。 日本が世界から警戒され始めました。

    その後、世界に何が引き起こされたのか。 世界がどうなって行ったのか。
    この日清戦争は、世界情勢の先行きを占う大きなキーポイントになりました。
    結果は、ご存知の通りです。
    日清戦争(1894年ー1895年)から 50年後の1945年に、太平洋戦争において日本の敗戦で決着が付いたということです。
    全世界を巻き込んだ、まさに本当のグローバルな規模の第二次世界大戦が終わった。

    この50年の間に、様々なことがありましたが、その極く一例を挙げますと、
    日清戦争が終了してから9年後に、
    日露戦争【1904年ー1905年】が始まりましたがアメリカ合衆国の仲介により講和した。
    この戦争は、各国の外交関係が関与したグローバルな規模の戦争になったので、
    第0次世界大戦とも言われる。
    この日露戦争は、やっとのことで勝ったものの、この戦争がキッカケとなり、その後、大日本帝国陸軍の「不敗神話」が”猪突猛進”して行くことになった。太平洋戦争で大日本帝国の軍隊が敗北するまで、この「不敗神話」が日本をはじめ世界をひどく苦しめた。

    日露戦争が終了してから、さらに9年後に、もっとグローバルな規模の、
    第一次世界大戦【1914年 - 1918年】が始まり、そして、その大戦が終わってから5年後に、
    関東大震災【(大正12)1923年9/1】が起きました。
    この大震災は、ご存知の通り、それはそれは凄惨なものでした。

    そして、加えて、
    朝鮮人が暴動を起こすのではないかということで、憲兵によって朝鮮人が大量に捕らわれ殺害された。
    それに乗じて、このとき、「主義者」や「活動家」もやられた。
    甘粕事件(大杉栄事件)は、このような混乱の中で起こされた。
    この時代は、日本中のあっちこっちで、さらに、世界中のあちらこちらで、社会が混乱していた時代でした。

    その中で、追い打ちをかけるように、悪いことが重なるもので、
    関東大震災で国内が大混乱している最中に、こともあろうか、その大震災の、わずか約2週間後のこと。
    甘粕事件(大杉栄事件)【(大正12)1923年9/16】が起こされた。
    無政府主義者(アナーキスト)の大杉栄が憲兵に虐殺される。

    大杉栄が大日本帝国陸軍の憲兵の甘粕に、” しょっぴ ” かれ署内で拷問され、さらに踏みつけられ、殺害され、死体が近くの井戸に放り込まれた。
    これには、さすが、行きすぎか、ということで、大日本帝国陸軍としてもほっと置けず一応の軍事裁判にかけられた。 この時、憲兵の甘粕が有罪となりました。
    しかし、お互い同じ穴のムジナの陸軍と憲兵の間柄、10年の刑のところを2年で仮出獄してシャバに出て来た。

    甘粕事件(大杉栄事件)は、次に起こされた日中戦争の14年前のことでした。 1937年の盧溝橋事件(日中戦争開始)の14年前のことでした。

    甘粕事件(大杉栄事件)は、まさに日中戦争への ” 序曲 ” となった。


    ところで、
    甘粕の故郷は、宿からこのすぐ近くの大崎だそうです。
    1926年(大正15年)出所。
    高友旅館が(大正13年)1924年の創立なので、旅館が出来てから間もない2年後に出所。
    甘粕の故郷は、今の大崎市の片田舎で宿から近いので、同じ大崎市の現在の東鳴子温泉の高友旅館の新築のことは、当然知っていたことでしょう。 そんなわけで、宿が出来てからまだ新しい高友旅館に投宿して20日間の湯治をしました。 さぞ当時は、綺麗な旅館だったろうと思います。
    このとき、マスコミは、甘粕を追っていました。 ついに記者が、甘粕がこの高友旅館に居ることを突き止め、朝日新聞が独占インタビューに成功しました。
    これは、大スクープでした。 日本中が大騒ぎになりました。 甘粕の部屋の「松の間」(?)で、事は展開されたらしい。
    当時の旅館は、投宿者が甘粕本人だとは知らなかったようです。 しかも、当然に偽名を使っていただろうから知る由もないないでしょう。

    日清戦争から始まり第二次世界大戦までの、この激動の50年は、日本にとっては約500年前の戦国時代(15世紀末~16世紀末)の現代版でした。 また世界にとっても「地球規模の戦国時代」だったと言えます。 共産主義者、無政府主義者、労働運動の活動家など多くの ” 主義者 ” とか ” 活動家 ” が拷問されたり殺され、多数の朝鮮人も殺されました。
    また、多数の中国人も殺されました。

    などなど、夜の黒湯に浸かりながら、この激動の50年間の悲惨な時代の光景が湯けむりのスクリーンに浮かび上がってきました。 走馬灯のように私の目の前に情景が流れていったのでした。
    真夜中の黒湯に浸かりながら、この暗黒時代を振り返りつつ、一人で感慨にふけり夜は過ぎていきました。
    今は、老朽化した老舗の旅館ですが、静かに名物の黒湯に浸かりながら、日本の現代の醜い歴史を垣間見るのもちょっと感慨深いものがあります。

    「老舗旅館」「黒湯の高友旅館」「甘粕事件に ” ゆかり ” 」というキーワード、なぜか、今回の湯治体験では ” ぴったりこん ” でした。


    まとめ
    ・激動する世界の現代版ともいうべき ” 戦国時代 ” の世界情勢の中で、色々な忌まわしい大事件が次々と引き起こされた、この50年間の「戦争と平和」の ”とき ” が走馬灯のように私の目の前を通り過ぎていきました。
    ・そんな時代に思いを馳せながら湯に浸かって時代の追体験ができた湯治は、貴重な思い出になりました。
    ・湯けむりのスクリーンにその光景が目に浮かぶ。
    ・ゆっくり湯に浸かることができるのは、戦後の平和の時代ならではと思います。 そんなことを ” ふっと ” 思うものがありました。
    ・時代とともに生きてきた高友旅館に感謝。
    ・日本の老舗旅館ならではの ”わび・さび” を十分に堪能できる粋人好みの高友旅館で、湯治を満喫出来ました。
    ・今回、錆びはいただけませんが ” 寂び ” は、十分ありました。 堪能できました。
    ・ただ、ちょいと ”わび・さび” が効きすぎた感はありますが・・・
    ・高友旅館は、難易度がやや高いものの、 ” クセ ” になりそう!

    - - - おわり - - -

  • リラクゼーションではなく湯治の宿。

    4.5旅行時期:2017/06 (約9年前)

    junuviev

    junuvievさん(非公開)

    鳴子温泉のクチコミ:4件

    駅からすぐ、歩いていけます。
    他の宿と違い、ひときわ大きく如何にも昔からやってます、という佇まいです。
    フロントで説明があった通り、館内は雨漏りがしているところがあったので、この宿大丈夫かな、と思いましたが、これも湯治宿かと思えば納得いきました。
    お風呂は混浴(プール風呂と黒湯)と別浴と貸しきり風呂があり、すべて入りました。一番のおすすめは婦人風呂の黒湯。某下痢止めのようなコールタールの香りで効果がありそうな感じです。
    貸しきり風呂は熱すぎて足も浸けられず。水を入れていいらしいのですが、そうすると時間がかかりすぎるので諦めました。
    フロントの男性がちゃんとスーツを着ていらして、この手の宿には珍しく丁寧な対応だったので、星4.5です。

  • 一人旅だと怖いかも(笑)

    3.0旅行時期:2015/11 (約10年前)

    koma04

    koma04さん(女性)

    鳴子温泉のクチコミ:16件

    鳴子御殿湯駅から徒歩6~7分ほどの近さで、駅からの道には他の旅館も立ち並んでいます。見るからに古すぎる外観ですが、内部はさらに「これで営業していいのか」というほど古く、しかもすごく広くて入り組んでるので館内で迷います(笑) 特に女性は宿泊するのに躊躇すると思いますが、従業員さんが優しく丁寧なのが救いです。メインの大浴場は混浴ですが、脱衣所も男女一緒なので、これまた女性一人ではとても入れないと思います(夜に女性専用時間帯あり) 女性用内湯も何か所かあるので湯めぐりは楽しめますが、綺麗さや快適さを求める人には不向きです。

  • 源泉4本の老舗旅館

    3.5旅行時期:2015/10 (約10年前)

    cabin815

    cabin815さん(男性)

    鳴子温泉のクチコミ:1件

    東鳴子温泉の旧道にある高友旅館は古く歴史ある建物でした。
    温泉は全て内湯になっているので露天風呂を楽しみたい方には不向きです。
    泉質は4本の源泉かけ流しで石油臭の黒湯や炭酸泉を堪能することができます。
    ただ、建物の中は迷路のようになっているので自分の部屋に戻る時に迷うこともあるかも?

    快適さを求める宿ではなく湯治目的の滞在に相応しい宿泊施設です。



  • 温泉好きには勧めたいです

    3.5旅行時期:2015/03 (約11年前)

    豆大福

    豆大福さん(男性)

    鳴子温泉のクチコミ:1件

    木造二階建ての建物は古く、隣の部屋の物音も聞こえる状態です。さらに廊下にはゴミが目立ち、設備面では平均以下です。しかし、トイレは洗浄機能付きです。ここの売りの黒湯は他では味わえない独特の趣があり温泉好きな方にはお勧めです。もう一つの炭酸泉は以前より効能が落ちたとのことで肌にまとわりつく泡も発生せず期待はずれでした。一方、老女将の元気溢れるサービスには気持ちが温まります。食事では、天ぷらや、イワナの塩焼きは冷えていましたが、ノカンゾウの芽やギョウジャニンニクなど地元の珍しい食材を使っているのは嬉しいです。

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