2017/05/30 - 2017/05/31
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walkingmanさん
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四国88ヶ所霊場の写しのひとつ、知多四国88ヶ所を歩いてきました。かかった日数は7日。梅雨の時期なのに天気に恵まれ、むしろ暑いほどでした。2日目と3日目の記録です。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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お遍路2日目は6時に亀崎のホテルを出発。07:00に13番安楽寺到着です。宿からは4.7km。途中の道程の多くはバイパス道の歩道。
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納経蔵をのぞいてみました。お寺に納経蔵があってもだいたいは扉が閉まっていて中の様子を見たことはありませんでした。ここはオープンでした。大師像の奥に冊子らしきものがある。あれがお経なのでしょう。経蔵なんてただ名前だけだと思っていたので、本当に経本があったことに感心。機密性の高い近代建築の建物ではなく、昔のままのやり方で保存して大丈夫なのでしょうか。紙の劣化が心配。
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14番興昌寺。13番から0.5km。
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15番洞雲院。ここは徳川家康の生母の菩提寺だそう。白壁に花頭窓が目立つ建物。知多四国の札所はすっきりした境内の寺が多いなあと思っていたら、実はその3分の1以上が曹洞宗。道理で装飾が少ないはずです。
僕は余計なものがないさっぱりした佇まいは好きなのですが、残念なことにお遍路では短期間にたくさんの寺院を訪ねるので、シンプルな寺が続くと代わり映えがしなくて、印象に残りにくいですね。 -
17番観音寺。15番から2.3km。
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16番平泉寺。17番から0.5km。オカラス大明神という腰の神様がいらっしゃったのでそちらにもお参り。
ガイドマップでは平泉寺の次は番外霊場の海蔵寺というお寺をたずねることになっているのだけれど、いつの間にか途中の左折ポイントを通り過ぎて半田の中心部の方へ進んでいました。余計な事を考えていると、たまに行き過ぎるミスをする。気がついて引き返すかどうか迷ったのだけれど、海蔵寺は半田中心部から2kmほどしか離れていないようなので後回し(今日は半田泊まりなのです)にしました。でもこれは誤判断でした。行き過ぎに気がついた時点で引き返すべきでした。
で、どうして左折ポイントを見損なったかというと喫茶店をさがしていて注意散漫だったからなのです。10時になったのでそろそろ休憩したいなあと。
ちょうど賑やかな市域だったので喫茶店はありそう。適当に目に入った店へ入りました。 -
名古屋のモーニングは凄いと聞いて楽しみにしていたけれど、トーストとゆで卵というあまりに普通な組み合わせでした。やや拍子抜け。
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19番光照院。16番から4.1km。
半田の市街地にある寺院。ちょうど庭木の手入れ中でした。 -
20番竜台院。19番から0.7km。
ここも半田の市街地に立地。狭い敷地にたくさんの木々で木陰ができている。日陰はありがたい。でも、読経中にブーンという蚊の羽音。そう、緑の多い寺院は蚊も多いのです。
読経中に蚊を叩くわけにいかないので体をクネクネして蚊が体にとまらないようにしたのだけれど、結局3ヶ所ほどさされていました。この野郎って感じ。読経の文言の中に『不殺生』というのがあるけれど、守れないよね。
竜台院から先は半田市街から遠く離れていく道順になります。今夜の宿は半田にとったので、先に進むと遠くなりますが、まだ12時前なのでもっと歩ける。
この先の8ヶ寺は名鉄の駅から徒歩圏内なので、進めるだけ進んで電車で半田に戻ろうという作戦をたてました。午後からもズンズン歩きます。 -
21番常楽寺。20番から2km。国道247号線を歩いているとお寺の壁があらわれました。ずっと長く続いています。常楽寺は大寺みたい。
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壁沿いをぐるりと正面に回り込むと山門がありました。知多遍路の札所で仁王門を備えているのは少数派。仁王門をくぐると “さあ、お参りするぞ” って気分になって、僕は好きなのですが。仁王門を備えた寺がが少ないのは華美な装飾を避ける傾向にある禅寺が多いことが一因かもしれません。ここ常楽寺は浄土宗。大きな伽藍でお遍路以外の参拝者もちらほら見かけました。
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ほんの数百メートルなんだけど、木陰を歩けてうれしい。この日はとにかく暑くて、少しの距離でも日陰があったら道を横断して日陰側を歩きました。
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13:10、22番大日寺。21番から3.1km。
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知多四国に限らず、手水場に水がなかったり、水が溜まっていてもあきらかに濁っていたりするお寺が増えています。参拝の前に手と口を清めるのが作法というけれど、実際にはお寺側の準備ができていないことが多い。数少ない参拝者のために水を出しっぱなしにはできないということは理解できます。ただ、大日寺の手水場は水道の蛇口自体が取り外されていて参拝者が水を出せないようにしてありました。さすがにこれはやりすぎでは?。
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23番蓮華院。22番から0.5km。
たまにはこういう木造でない寺も気分が変わっていいもの。こちらの大師堂(弘法堂)は赤い建物で、本堂は黒い建物の2階。
本四国では本堂と大師堂の2ヶ所にお参りするのがルールですが、他のお遍路さんを見ていると知多四国では大師堂だけお参りする方も多い。お遍路でも土地によって若干ルールが違うのです。比較するのも面白いです。四国遍路では必ず本堂と大師堂が別々に建っていますが、こちらでは大師堂にご本尊がまつられていることも多いようです。
僕は本四国にならい、知多でも本堂と大師堂が分かれている場合は2ヶ所で読経したけれど、ひとつにまとまっている札所では、内心、“読経が1回で済む。ラッキー。”なんて罰当たりなことも思っていました。 -
24番徳正寺。23番から1.6km。
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醸造業が盛んな知多半島。味噌や醤油を仕込んでいる作業が見られました。発酵の独特な香りが漂います。黒い板壁の建物は風情あり。
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ここも遍路道。道というか、路地というか…。民家の裏を通らせていただくような感じ。名鉄線がすぐ横に。
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25番円観寺。24番から2.3km。
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手水屋の柄杓がちょっと残念なことに。テープで補修してあるのはなんとも侘しい。
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円観寺を打ったのは15時過ぎ。そこから先へは進まずに、近くの冨貴駅から名鉄で知多半田に戻りました。
写真は18番光照寺。知多半田駅から2.4km。 -
番外霊場海蔵寺。18番から0.8km。今日はここまで。
時刻は17時ちょうど。 -
今夜はサンポートホテルに泊まります。
海蔵寺でホテルまでの道をグーグルで検索したら4.9kmもあるとわかり、気持ちが萎えた。前にも書いたけどガイドマップの縮尺はいい加減でパッと見の印象だとこんなに遠いと思わなかったのです。でもこれは僕のミス。縮尺が正しくない事は知っていたのだから、事前に確認しておくべきでした。
歩き遍路はタクシーをひろうわけにはいかない。遠くても疲れていても歩く。
ホテルに着いたのは17:00。時速で換算すると5km超の早足。早く休憩したくて足がよく動いてくれました。朝から動き詰めでほぼ12時間ウロウロしていたことになる。疲れました。でも、心地よい疲れ。
2日目は約30km歩きました。 -
駅から遠いのはネックだけれどコスパを考えるといいホテルでした。お遍路は汗をかくので洗濯機があったのはありがたかった。またウォーターサーバーが無料なのも、飲み水がたくさん必要なので助かりました。出発前にペットボトル2本分、詰めさせてもらいました。
お遍路3日目。
宿から名鉄知多半田駅までは1.7km。足取り重く25分もかかってしまいました。疲れがとれていない。 -
07:00、冨貴駅。気合を入れてスタートです。
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開山所葦航寺。冨貴駅から2.8km。
本四国には開山所というものはないので、これは何なんだろうと思いました。開山所とは知多四国を開創(つまり開山)に尽力した人を祀っているのだそうで、ここは武田安兵衛という行者さんに関連しているそうです。 -
簡単に盗めそうな賽銭箱。
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番外霊場影現寺。葦航寺からは2.2km。
ここは大寺でした。海岸近くの高台にあって開けた様子の寺です。鐘つき堂も立派だし奥の観音像も大きい。 -
観音像。写真、引きすぎて大きさがわからないですね。実物はかなり大きいです。
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26番弥勒寺。影現寺から1.4km。
知多四国で素晴らしいなあと思うのは多くの寺院でご本尊や弘法大師像を拝見できること。扉があいていたり、または自分であけられるところが多い。読経が仏様に直に届く気がしてうれしい。本四国、あるいはその他の地域でも多くの寺院では仏像は見えないので、その点で知多四国は有り難みがわいていいなあと思います。 -
27番誓海寺。26番から3.9km。
26番から30番あたりはガイドマップの記述があやふやで、マップに記載されている目標物がなくなっていたりして、歩いていて不安になりました。道行く人に訪ねながらなんとか歩を進めました。本四国と違って知多は人が歩いているから助かります(四国の田舎だと人に道を聞きたくても人がいないということがしばしばあるのです)。 -
誓海寺の境内に開山所禅林堂もあるので、ここは1ヶ所でふたつの札所を回ることになります。
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28番永寿寺。27番から2.9km。
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はじめて“歩きたい”って思える道に出会いました。ここまでの道は住宅や工場、農地などが雑然と入り組んだ日本のどこにでも見られるような景色ばかりで、歩いていて楽しいと思える道はなかった。でも、この竹林の小道はいい感じ。距離は短いんだけどね。
竹林の先ではじめて歩き遍路さんを見かけました。知多遍路をお参りしている人はほとんどが車。歩いていた人を見たのは7日間を通じてその方が唯一でした。 -
29番正法寺。28番から2.9km。
11:20到着。当初の予定より遅れていたので、ここからは歩行速度をあげました。道を楽しみたいから普段は歩行ペースはあまり気にしないでいるのですが、今日は別。このあと、島にある札所を訪ねるので船の時刻を勘案しなければなりません。師先港から13:55発の船に乗りたいのです。出航時刻まであと2時間半。正法寺から師先港までは7kmほどなので歩くだけなら余裕なのですが、正法寺含めて途中に8ヶ寺あるので参拝時間を考慮すれば、相当急がないと船に間に合わない。
正法寺は本堂と大師堂が分かれていたので読経も2回。こんな時に限って…焦ります。 -
34番性慶院。29番から2.6km。
30番から34番は5ヶ寺が固まっています。時間節約のためバックパックを背負ったままお参り。荷物を降ろしたり担いだりする時間を節約します。無作法だと思いながらも読経のスピードが早口に。でも、読経は省略したくない。 -
33番北室院。
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30番医王寺。
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31番利生院。
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32番宝乗院。
11:55に性慶院に着いて、宝乗院を出たのが12:35。40分で5ヶ寺お参りしたことに。速い。仏様に失礼だったかな。
この先、少し回り道すれば上陸大師像というのがあるらしいのだが、時間がないので見物は省略。海をバックに立つ大仏像らしいです。 -
35番成願寺。32番から1.6km。
実物の円空仏を見たかったなあ。 -
燭台で見かけた筒。風のある日はロウソクと線香に火をつけるのに苦労するので、金属製の風よけはナイスアイデア。この筒は本体とは離れているので風向きにより火付け口の方向が変えられるのです。
成願寺を出たのが13時過ぎ。次の札所36番をお参りしていたら船に遅れそうなので参拝は後回しにして師先港へ直行することに。港まで2.6km。 -
13:40、師先港。切符を買ったり帰りの船の時刻を確認したりするので乗船15分前着は早くもなく遅くもなくちょうどいい感じでした。
このあと日間賀島にある1ヶ寺と篠島の3ヶ寺を回ります。
お参りには2島周遊切符がお得です。 -
のんびりした船かと思ったら、案外スピードがでてる。海は静かだけど窓には雫がいっぱいついてました。日間賀島までは10分でした。
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日間賀島はタコの島らしいです。
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マンホールもタコ。
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37番大光院。日間賀東港から徒歩2分。
小さな島ののどかなお寺。
このあと、14:30発の船で篠島へ。島での滞在時間はわずか25分だけど、お参りだけして戻ってくるなら間に合います。他に観光するなら、後の便でないと無理。 -
14:30発の船で篠島へ。14:40到着。
師先港の切符売り場でお遍路をふまえたモデル時刻表をいただきました。それには15:25分発の船で篠島から師先港に戻るように記載されていたのですが、これだと篠島での滞在時間は45分。ガイドマップにはなぜか篠島のページに札所間の距離が書かれておらず、お参りの時間がよめないのだけれど、45分で3ヶ所というのはどう考えても無理です(読経せずに御朱印だけもらうのならば可能かもしれませんが)。そこで一便遅らせて15:55の船に乗る予定で3ヶ寺参りをすることに。
大光院で一緒になったお遍路さんに、篠島港を降りたところで「タクシーで一緒に行きませんか」と誘われたけど、僕は歩き遍路なのでお断りをしました。内心、“タクシーに乗るほど遠いのか。これじゃあ、15:55の船もダメかな”と思いました。 -
38番正法禅寺。篠島港から0.9km。
港から歩いてみたらほどなく正法禅寺でした。帰宅してから調べたらその距離は0.9km。しかも半分は車の入れないような細道と階段。先程のお遍路さんはこの僅かな距離のためにわざわざタクシーを呼んだのでした。60歳位の女性で足元もしっかりしていたのに。お遍路の仕方も人それぞれですね。 -
次の札所、西方寺への道。
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番外霊場西方寺。38番から0.2km。
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39番医王院。西方寺から0.2km。
わずかな距離に札所が固まって、坂と石段でつながっています。
39番から篠島港へは1km。高台からの景色などを楽しんでいたので時間を使いすぎた。船に間に合わないかもと思って小走りで戻りました。 -
師先港で船を降りてから道を引き返し、とばした36番遍照寺に戻ります。師先港からは0.8km。ここが本日最後の札所です。今日は船の時間を意識して小走り早歩きが多くて余計な負担を筋肉にかけてしまいました。
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今夜は師先で泊まります。港近くの民宿。師先には釣り客や海の幸目当ての観光客を受け入れるための宿がたくさんあります。日間賀島や篠島にも宿泊施設があり、海の幸を楽しみたいなら島に泊まるのもいいかも。
3日目は約26km歩きました。
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