水都の迷宮を彷徨する

2017/05/06 - 2017/05/08

関空からKLMで出張先のドイツ・シュツットガルトへ行く場合、直行便がないのでオランダのスキポール空港経由となります。今回乗継便を３日後にしてもらい、アムステルダム市内などを見てきました。

エリア アムステルダム(オランダ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: KLMオランダ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

毎年GWが終わるぐらいの時期に、ドイツで開かれる工業見本市を視察することになっています。いつもはスキポール空港は乗り換えるだけにしてドイツ国内で休みを取ることにしていたのですが、今年は乗継便を３日後にしてアムステルダムに滞在することにしました。

私用で自腹ですので、安い宿を探したところ市街地にはほとんど無く、ちょっと離れた空港近くのAmstelveenという地域にあるホテルレストラン・アビーナに泊まることにしました。

関空を午前11時に出発して、スキポール空港に着いたのが午後３時ごろ。すぐにチェックインして、日没の午後９時まで周辺を散策することにしました。

レストランは閑静な住宅地の中にあるビアレストランで、たくさんの人で賑わっていました。営業は夜10時までですが、特に到着した土曜の夜は深夜３時まで大音量のカラオケディスコパーティー会場となるのはこの時点では全く知らず、夜ベッドに入ってから気がついた時には手遅れだったわけですが...

ホテル カフェ レストラン アビーナ ホテル

このアムステルフェーンという地域、googleマップで調べれば意外とバス路線が縱に走っていて、１・２回乗り換えれば大抵の所へ行けるのが分かりました。バス停は１か所ではないので多少歩き回る必要がありますが、問題は地名が読めないこと。初日から帰れなくなってもしょうがないので、この日は歩くだけにしました。

それでもオランダ特有の、水面が近くて柵も何もない水路があちらこちらを流れている風景が十分楽しめました。むしろ鳥のさえずりを聞きながら歩くのはとても癒やされる感じで良かったです。

この夜は階下のレストランで食事をとり、ハイネケンではないローカルビールを堪能しました。名前なんだったっけ？

部屋はシャワー・トイレが別になっていて、それでもダブルベッドに洗面とクローゼットがついた広々とした感じでした。ただ...レストランの真上で、階下のBGMや話し声がまるでレストラン内にいるかのように。そして夜10時を回った頃、ついにディスコパーティー？のダンスビートが響き出し、それが午前３時まで続いたのです。宿泊予約サイトの説明には「レストランが騒がしいことがあるのでそれは覚悟して」みたいに書かれていましたが、まさかこんなにとは...

ホテル カフェ レストラン アビーナ ホテル

さて２日目は宿の近くからバスに乗り、まずアムステルダム中央駅へ。ここを起点にあちらこちらの名所を回ろうという作戦でしたが、有名な所はどこも長蛇の列で、これでは並ぶだけで一日暮れてしまうと思ってとにかく入れそうなところを順番に回ってみました。

写真好きの私にとっては、たまたまやっていた報道写真展やエルスケン展を見られたので十分でした。それよりも水路の表情が場所によって違うのが面白くて、気がついたらiPhoneのヘルスケアデータでは17km以上歩いたことになっていました。

ゴッホ博物館がめちゃ混んでたので、隣の市立近代・現代美術館でやっていたオランダ出身の写真家・エルスケン展を。他にも現代アート作品とか結構楽しめて良かったです。建物自体がバスタブみたいですでにアートなんですね。

アムステルダム市立美術館 博物館・美術館・ギャラリー

お昼はスペアリブ食べ放題の看板につられて、しかしその向かいの店へ。一見ものすごい量ですが、ほとんど骨なので意外とペロッといけました。全体的にどの店も肉料理中心で、しかし気をつけないととんでもない量で出てくる感じです。

途中、どこか公園でのんびりしたくなってフォンデル公園へ。時期的にはチューリップとか咲いててもおかしくないわけですが、意外としょぼいので調べてみたら別に大きな公園があってそこでチューリップ祭りみたいなことをやっている、と。下調べは大事ですねえ...

フォンデル公園 広場・公園

とにかくよく歩きました。ドイツだとどこでも乗り降り自由なレンタル自転車を利用していたのですが、こちらは何ヵ所かある民間のレンタル業者の店へ行って借り、そこへ返しに行かないといけません。

ずっと川沿いに歩いて、端があれば渡ってみて、とかやっているうちにだんだんとんでもない所へ行きすぎてしまったり。市内中心は同心円状に水路が流れているので、よほど地図を見ながら歩かないと迷います。そんなに広いとは言えないエリアですけど、やみくもに歩くとなかなか目的地へたどり着けません。

そういうことで早くも３日目、移動日です。KLMは朝から早期チェックインできるらしいので、朝イチで空港までバスに乗り、カウンターを探しました。予約した便は夜９時発でまだカウンター番号の表示がなく、係員に聞いたら１－８だというので行ってみたら１ａの間違いではるか端の方まで歩くことに。

荷物をドロップしたらまた元のバス停まで戻って、今度はキューケンホフ行きに乗り、やって来ましたキューケンホフ公園。「球根豊富」だなんてなんてシャレの効いた公園なんだとひとりでウケてましたが天気はあいにくの曇り。

キューケンホフ公園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園

それでも半分ほど歩いているうちにだんだん晴れてきて、後半は絶好の撮影コンディションになりました。３年前ほど前はものすごい雨男で、晴れ女だというガイドさんとドイツ南部の街を歩いたときは自分たちの上だけ雨が降るという有様で。この３年間で何かいいことをしたんだろうか？

実は出身が富山県で、現・南砺市のチューリップフェアは小さいときからよく知っていますけど全然スケールが違う！花の種類も多いし植え込んである密度も高いし、何より種類の混ぜ具合のセンスがいい。こんな場所があるなら最初から入り浸っていたのに。

キューケンホフ公園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園

広大な森の中に、木漏れ日を浴びながら咲き誇る花たち...花の命は短くて、じゃないけどこんな短期間のために、すごい労力をかけて咲かせたんだと思うとシャッターを切る指にも力が入ります。

そんなこんなで暑くなった公園を歩き回って疲れてしまったので、夕方早々には空港へ戻り、ひたすら飛行機を待つだけになってしまいましたが、とても充実した３日間でした。今年だけのつもりが、来年はどうしようかもうちょっとあちこちの都市を回ってみようかという欲がでてきました。

キューケンホフ公園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園