2016/07/20 - 2016/07/27
122位(同エリア655件中)
アーサーさん
南アフリカの「喜望峰」、ジンバブエの「ビクトリアフォールズ」、ボツワナの「チョベ公園のサファリ」観光とパック旅行を利用して駆け足で巡ってきました。アフリカ大陸は人類が誕生した大陸 はるか遠い祖先が見た太陽に 私の遺伝子も反応するかと 夢を持って行ってきました。
実際は 一週間の短期間旅行で 色々とトラブル・アクシデントがありましたが、思い出に残る旅になりました。
体力等の条件が許す限り 今後も 旅を続けたいと思う旅になりました。
写真は サファリで 巨大なアフリカ象と対面した時。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス 飛行機
- 航空会社
- 南アフリカ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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-
序
(A)
今年の3月 阪急交通社から送られてきたパンフレットを見ていたら、南部アフリカのツアーが ヘリコプターツアーを含んで 一人359,800円で出ていた。従来の価格と比較して 安いかなと あまり考えずに とりあえず夫婦で申し込む。
日頃から 日曜のPM7時半からのNHK番組「ダーウィンが来た」をよく見ていて 生物の多様性に感心していた。アフリカに少しは興味を持っていた。しかしテレビを見ていれば満足する程度の興味で、無縁な彼方の国の感覚で 実際に行ってみる気は あまり無かった。
6月 ちょっとした病気で手術をして2泊3日の入院をした。妻は旅行無償キャンセル可能日までに キャンセルの手続きを取った。多分 妻の冷静な判断の方が正しかったのだろうが 病室で寝転んでいて 意地になって 私はキャンセルをしなかった。(一人部屋追加料金が29000円の格安もあり。)
-
(B)
取りあえず 図書館で「地球の歩き方」を借りて来て 南部アフリカの旅行知識を漠然として得る。(短期間のツアー参加だから 情報として それ程の必要も無し。)ネットの旅行ブログも読み漁ったが 旅行コース、期間、季節も異なり、イメージが湧かない。旅行社の添乗員さん任せの気分だった。
ただ今回 アフリカ旅行ということで 医療機関の未発達なエリアも旅するので 旅行保険には初めて加入する。それから 世界でテロなどの事件が勃発しているので 念のため外務省の海外旅行登録「たびレジ」に登録しておく。
旅行出発の約10日前に 旅行社から「最終旅行日程表」等が送られてきて、「トラベルガイドブック」に詳しく持ち物リストも掲載されていたので それに基づき準備をする。
避暑のつもりもあって 南半球の旅行を選択したが、残念ながら東京は梅雨明け宣言は未だ出ていない。南アフリカの気候を調べたら 最低温度が10度C以下で 随分寒そうだ。 -
(1)7月20日(水)
①
出発の数日前から 珍しく胃腸の具合を悪くする。かなり不安になって胃腸薬を購入して 備える。下着も極寒用のものを準備する。またビクトリア滝観光時の雨具を兼ね トレッキング用の上下を持参する。
妻から「歳だから無理をしないように。」と 諄いほど念を押されて 家を出る。
写真はいつもの 成田空港行きの地下鉄。 -
②
成田空港 阪急交通社のカウンターで 香港から南アフリカ航空便が欠航になり、ドバイ経由の便を確保しているが、旅行日程が変更になり、香港宿泊・南アフリカ着が約1日遅れとなることを知る。説明の添乗員さんから 旅行のキャンセルは可能と申し出はされた。
短期間の旅行に 更に1日減るのは 少し残念な気もするが、個人旅行ならば 大変な事態だろうけれど パック旅行の気楽さで 流れにお任せして そのまま出発することにする。
(後で知ったが 旅行参加者は15名で 誰もキャンセルはしなかった模様。)
写真は 渡された「フライトの変更」のメモ。香港からヨハネスブルク直行フライトと較べ、ドバイ経由は 飛行時間で約3時間余計にかかり、乗り継ぎ含めると ケープタウン着が約一日遅れ。 -
③
香港までの飛行機 キャセイ航空でチェックイン。窓口の対応は親切だったが JALのマイル登録は私の航空券では不可。ラウンジの利用はJALでもキャセイでも可と言うことなので 未経験のキャセイのラウンジに行く。途中 両替え所で3000円だけ 南アフリカランド(280ランド)に両替え。随分交換レートが悪い。(結果的に半分の140ランドが使えれずに 日本に持ち帰った。USドルがあれば 両替えの必要性はないと思う。)
写真はキャセイのラウンジ ちょっとスナック関係が寂しい。 -
④
いつものように 免税店で煙草を買って、それからCX-0521便(16:55発)に乗る。約35年振りの キャセイ搭乗。その時は 香港返還前で英系の南回りの航空会社として輝いていた記憶がある、 -
⑤
席も通路側で 日本語のアナウンスもあり 安心して 映画「母と暮らせば」(山田洋次監督)を見て過ごす。夕食はちょっと期待外れ。 -
⑥
途中で台湾(東沿岸部)の夜景が見える。やはり 夜景から見ると 台湾は先進国のエリア。 -
⑦
香港の夜景は約50年前に香港に初めて来た時と較べ 高層ビルが連立して 高速道路・橋が建設され 様変わりしていた。
ただ 南アフリカ航空が手配してくれたホテルは旧市街の中心地にある為か 周辺の風景は昔のアパート群の面影を残していた。(写真は翌朝ホテル前で写す。)香港の無秩序が残っている風。 -
⑧
入国手続き等で 「ハーバー プラザ 8 ディグリーズ」ホテルには23時頃入る。暑さと移動の疲れで フロントで待っているとホテルの8度傾いた建物トリックに気分が悪くなる。写真は入口からフロントを写す。 -
⑨
部屋は充分な広さで清潔。近くのコンビニ等のお店に出かけた人も居たみたいだが 私は 12時頃眠った。
阪急の添乗員さんから 毎日「出発のメモ」を貰い 行動の要点・スケジュールが記載されているので 老人の身では 自分の記憶に自信が無くて すごく安心できた。作成は大変だろうが感謝。 -
(2)7月21日(木)
①
朝4時15分にモーニングコールされ、5時にホテルを出発。6時前に香港空港エミレーツ航空カウンターでドバイ経由ヨハネスブルク行きのチェックイン。JALのマイレージ加算が可能だった。 -
②
香港の出国手続き等を通り、搭乗口に向かう。早朝の為か ターミナルにはお客の数も少なく やたら広く感じる。 -
③
離陸後 暫くして朝食。初めてエミレーツ航空に搭乗するが 確かに前評判の通り 食事は問題なし。ただ乗務員は何となく無愛想。 -
④
昼食も洒落ている。 -
⑤
機内の映画も 日本語の操作説明と日本語訳が付いていて 楽しく映画「インターステラー」を見ることが出来た。
15世紀にヴァスコ・ダ・ガマが ポルトガルの航海者としてヨーロッパからインドへの航路を発見した時の話と関連して 将来の宇宙探検の映画として 面白く思えた。 -
⑥
12時頃ドバイに着き、午後2時前の ヨハネスブルグ行きの飛行機に搭乗するため 空港内で待ち合わせ。
ドバイ空港は初めての利用だが 写真のように 新しくて大きい。オイル資本の巨大さを感じさせられる。着陸時も離陸時も通路側の座席だったので 砂漠の中に出来た 巨大人工都市の景観は残念ながら 見ることは出来ず。 -
⑦
搭乗口からEK765便ヨハネスブルグ行きの 飛行機を写す。 -
⑧
機内の乗客も 東洋人は我々を除いて 殆んど見かけず、外国に来たなという感じ。 -
⑨
結構長い飛行時間だが、頭のどこかで興奮していて眠れず、持参した永六輔著の「大往生」を読む。 -
⑩
夕飯も美味しく頂けた。
隣席の 多分バングラデッシュ人と南ア白人が初対面らしいが ワイン等のアルコールをがぶ飲みして 大声で話だし 周りから静止の注意を受ける。更に赤ワインを戻して 座席シートや床のカーペットを汚す。悪い人達ではないが 隣席の身としては 眠れず 迷惑。 -
⑪
現地時間午後9時頃 ヨハネスブルグに着き、入国検査。香港とヨハネスブルクとは6時間の時差がある為、朝4時過ぎに起こされ 翌朝3時過ぎに やっと目的地の空港に着いたという感じ。アフリカの大地を足にしたという感慨よりも疲れたという実感。
写真はヨハネスブルグの空港 到着口。現地添乗員の方の出迎えに合う。 -
⑫
南ア航空の手配してくれたホテルは 空港内の敷地にあり、歩いてホテルに向かう。部屋は問題なし。(翌朝のチップ1ドルを満足して払えられた。)
12時前に 疲れて眠る。 -
(3)7月22日(金)
①朝6時にモーニングコール。カーテンを開けたら 何となくヨーロッパのようだ。朝の所為か 噂に聞いていた危険な街という感じがしない。 -
②
バイキングの朝食会場に行くと 料理が美味い。素材の良さを感じる。
ウエィトレスの黒人達も凄く親切。満足してアフリカ最初の食事を頂けた。 -
③
テーブルの花も美しい。 -
④
ホテルの あちこちに飾られている花も 美しい。 -
⑤
英国の花文化が根付いているのだろうか? -
⑥
7時半にホテルを出て 同じく歩いて 空港に向かい 南ア航空の国内線ケープタウン行に搭乗手続き。搭乗口で時間が有ったので 近くの本屋による。 -
⑦
書店はコンパクトだが結構真面目な品揃え。孫用にアフリカの絵本を購入する。初めて南アランド紙幣100ランドを使用する。 -
⑧
搭乗口で 黒人客が列の順番を譲ってくれる感じで並ぶ。
空は晴れて 気温は10度を超えている模様。 -
⑨
約2時間余の飛行でケープタウンに近づく。
考えれば 当初の計画の約1日遅れで ケープタウンに到着。随分時間が掛かった。
(その為 元計画のテーブルマウンテン観光とコンスタンシアワイナリー観光が出来無くなった。旅行社から後日1万円の返金はあったが。)
7日間の短い旅行行程の内 2日間以上掛けて やっと観光目的地に着いたと思った。
写真はシート前のディスプレイに表示された飛行位置。 -
⑩
空港には現地添乗員の白人女性の方が出迎えてくれて、12時頃 早速大型バスで観光開始。まず 片道約70キロのケープ半島へ。
事前の情報では 気温8度C~15度C 天気雨。実際は曇っていたが 雨は降っていなかった。 -
⑫
空港を出発して直ぐから 黒人不法占拠スラム街が窓外に見えだす。ゴミ捨て場のイメージだが 現地添乗員さんの話によれば 実際に室内に入ればきちんと整理整頓されているそうだ。??? -
⑬
何度も劣悪なスラム街を見かけたが 政府によって住宅整備が進んでいる所も見かけた。 -
⑭
バスは郊外を走り、テーブルマウンテンの裏側を通過中だとか。オレンジ色の屋根の大学キャンパスが広がる。 -
⑮
観光時間がないので 車内で弁当を配られ 昼食とするように添乗員さんから説明を受ける。おにぎり弁当のイメージで美味しかった。私は胃腸の調子も回復して 完食したが、残す人もいた。 -
⑯
郊外の住宅街の一戸当たりの敷地面積は随分広そう。よく見ると 全ての家に 2メータ以上の外塀の上に 40センチ位の高さに 電気の線が張り巡らされている。
後で 現地添乗員の方に尋ねたら 常時通電しているそうだ。そして電線に毛布を掛けて 侵入すると笑って答えられた。心休まる風景では無かった。 -
⑰
バスはホウトベイの美しい湾を右手に見て ケープ半島の喜望峰を目指し、南下して行く。 -
⑱
長い岬の先に何かありそうな 快適なドライブコースを走る。周辺に ほぼ人家はなし。 -
⑲
結構 断崖状のところを走る。 -
⑳
岬の西側に出て、更に南下する。途中 美しい砂浜が有った。シーズンになれば サーファーで賑わうとか。また 私には見えなかったが 砂浜の池にはフラミンゴ群れが一杯いるとかの説明が有った。 -
21
バスはアフリカペンギンの繁殖地「ボルダーズ ビーチ」で途中停車して 歩いて園内に向かう。 -
22
小さな入場ゲート通り、海岸へ降りて行く。 -
23
「1983 年に、たった 2 組のペンギンの繁殖から始まり、現在では 2,000 羽以上のペンギンのすみかとなっています。」とか。 -
24
海岸への木道が整備され コンパクトだが 探索しやすい。 -
25
途中 数匹のよちよち歩きのペンギンに出会い、 -
26
砂浜で遊ぶ一団にも会い、 -
27
営巣のエリアでは過密状態と思うほどの群れに出会う。 -
28
帰り道 何を考えているのか 近付いてくるペンギンにも会い。 -
29
ちょっとした満足をして バスに戻る道 道沿いの民家に美しい花が咲いていた。 -
30
家庭園芸を意識する文化が根付いているのだなと思った。
ここはアフリカと言うより、地中海の沿岸地方の風土。 -
31
バスは いよいよ広大な喜望峰自然保護区に入る。空には雲が出て 雨がパラつく時も。 -
32
バスは「ケープポイント」のケーブルカー駅前の駐車場に止まり、ケーブルカーで「ケープポイント」に登る。
写真はケーブルカー入口。 -
33
ケーブルカーを降り、灯台跡を目指して登っていたら 視界に「ヒヒ」が飛び込んでくる。傍若無人で そこのけそこのけの感じで驚く。 -
34
灯台跡だそうで 実際は使われていなくて 新設された灯台は断崖の下にあるとか。 -
35
その地点から新設された灯台を探したが 見つけられず。インド洋方向の海。虹が一瞬現われた。 -
36
ケープポイントから 半島の根元方向北側を写す。左側が大西洋、右側がインド洋? -
37
西側のケープポイントから 東側の喜望峰を写す。
ケーブルカーの降り口から 喜望峰まで の初級ハイキング(歩行距離1.5K 標高差20m 歩行時間1時間)の提案があったが 私は安全策を取って バスで行った。大部分のツアー客はハイキングコースを選択した。
見下ろすと 確かに気分の良さそうなハイキングコース。 -
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降りる途中の階段で ヒヒの親子連れに出会う。緊張している様子だったが 攻撃的では無かった。 -
39
バスで行っている途中で 運転手さんが 止まってくれて教えて貰ったが 遠くにインパラの群れ。他にダチョウも見かけたが首を垂れていると 景色に溶け込んでしまう。 -
40
喜望峰の定番写真ポイントで 添乗員さんに写真を撮って貰う。 -
41
喜望峰の波打ち際。波が高く 近付くのが危険。「嵐の岬」と当初名付けられたのも理解できる。
この岬を超えて 西洋文化が伝わって来たのかと暫し感慨に浸る。 -
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大西洋に夕日が沈む。 -
43
ケープタウンへの帰途、あれがテーブルマウンテンと教えられ写す。多分もう行くことは無いだろう。 -
44
それから 新しいエンターテイメント・スポットの「ウォーターフロント」へ。 -
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欧米感覚のモダンなショッピングセンター。まずお土産の自然石鹸を購入。 -
46
それから 下階のスーパーへ。 -
47
お土産のチョコレートと地元産のルイボスティーを購入。安かった。
写真は店内。店内は広いが、日本人の感覚では品数は少ない。(ワインは多かったが。)
偶々 レジを通過して店外に出る時 日本人客が万引き防止警報の誤作動で引っかかっていた。こんなスーパーの食品で万引き防止システムを導入するのかと驚いた。
支払レジではビザカードが問題なく使用できた。 -
48
それから 近くのレストランへ行き、夕食を食べる。 -
49
夕食はロブスターと言うことで期待したが、実際に出されたものは小振りだった。
食事の席で 同席のご婦人から「80歳を超えていらっしゃるのですか?」と聞かれ、驚く。「69歳です。」と答えたら、「足が悪そうですから。」と言われた。
(後日 滝遊覧ヘリコプター搭乗時にビデオ撮影されて 歩いている姿を見たら、確かに 80歳の老人と思われても 残念ながら仕方のない様子だった。)
ツアーの皆さんは随分旅行慣れしているように 思われた。 -
50
最後のデザートを食べていて レストラン内の 客を見渡せば 週末ということでもあるのか 若い客を含めて満席状態。
ひょっと気づいたら 白人ばかり。混血を含めて白人は二割以下の人口構成比率のはずだが 黒人客はいない。考えてみれば先程の店内も 白人ばかりだった様な気がする。気楽に西欧文化の雰囲気と安心していたら 異常さに恐ろしくなる。 -
51
それから バスでシグナル・ヒルに向かう。遠くまで見渡せて 夜景が美しい。人間の営みの 暖かい光の感じはした。
現地添乗員さんに「どうして遠い異郷のマレー人の文化が伝わったのか?」と尋ねた。「オランダが奴隷として植民地マラッカから連れてきた。」と答えられた。同じアジア人として そんな悲劇の歴史があったことを私は知らなかった。 -
52
22時ごろ 今日の宿 中心部立地のホテル「ケープタウンロッジ」に入る。
写真はホテル玄関 -
53
ホテルは古そうで エレベーター等の搬送能力が不足。
明日朝は 3時半モーニングコールで とにかく急いで眠るように心がけたが 寝付いたのは24時近くになってしまった。 -
(4)7月23日(土)
①
3時半にモーニングコール。前日が6時間睡眠、前々日が4時間睡眠、当日が3時間半睡眠、連日はやはり きつい。
斜め向かいに立地するヒルトンホテルの辺りも 静かに眠っている。 -
②
ホテルで用意してくれた朝食BOXをフロントまで取りに行き、部屋で急いで食べる。
訪問地ジンバブエの気温は14度C~20度Cの情報は添乗員さんから事前に貰っていたが、ケープタウンの早朝の体感温度は5度C位で極寒用の下着を着用。
ビクトリア滝見学用の雨具、サンダル、タオル等を手荷物として用意し、4時半に荷物を持ってホテルを出発する。 -
③
ケープタウン空港で国内線に ヨハネスブルグで国際線乗り継ぎでチェックイン。
飛行機は6時10分離陸。ケープタウンの街はまだ眠っている感じだった。 -
④
添乗員さんに指摘されて気付いたが 朝 南ア航空チェックインの時 全日空マイル登録を係りの人に頼んだが全日空のNHでは無く どこかの航空の会社FHで登録されていた。そこまで気が回らない。
注意力は散漫になり、流れに身を任せているが 一時眠れるほどでも無い。
窓の外は夜が明けてきた。 -
⑤
ヨハネスブルグに着く頃は はっきり夜は明けた。空から見ると ヨハネスブルクはやっぱり大きな街。アフリカ大陸でカイロに次ぐ第二の都市だと言うことも頷ける。
今回の短い旅で ヨハネスブルグ空港での発着は 6回も繰り返した。付設ホテルを含めて空港施設の外には出なかったが。
SA0304便は8時頃着陸。 -
⑥
それから乗り換えて 国際便のSA0040便は11時頃離陸 ジンバブエのビクトリア空港へ。観光客が多い為か白人の家族連れを見掛ける。乗客に黒人は少ない。 -
⑦
添乗員さんから説明があったように 南アの上空では大自然の地上に 道路など人の痕跡が見え 植物らしきものも目にできる。灌漑用水は確認できないが池・湖のようなものもある。 -
⑧ジンバブエ上空から眺める大地には むき出しの大地の自然しか見えない。大地の影の濃淡だけ。
-
⑨
一瞬意識を失い眠れたようだった。 12:30頃飛行機はビクトリア空港に着陸。入国ビザ発行(45USドル)を再入国可条件で作成してもらい入国。ターミナルは新設されて間もないようで コンパクトだが便利そう。出口の所に 意味の分からない 中国製のX線荷物透視システムが導入されていて、中国の影響力を推察する。
写真は その日本の地方空港のような新設ターミナルビル。 -
⑩
空港には現地の添乗員の男性の方が待っていて下さり、バスに乗り込む。
空港玄関で歓迎のダンスショーが催されていたが 写真を撮るとお金を払わなければいけないと言われ 止めて置く。
ターミナルビルを出た敷地はまだ整備が未完で ほとんど何もないところをバスは走りだす。日差しが暑い。さすがアフリカ。 -
⑫
バスは何もないところを 30分足らずで突き走り、ちょっとした商店街で白人が歩いている姿を見て 滝に近付いたのを知る。バスはホテルに寄らずにそのまま 滝国立公園事務所入り口前の駐車場へ。
途中 車内で添乗員さんから 夕方 ザンベジ川のサンセット・クルーズのオプショナルツアー催行が可能になり 参加希望者が募られた。私は朝早く起きて 疲労も感じていたので 無理をせずに不参加とした。結果 私だけが不参加。みなさんお元気。 -
⑬
公園入口前の掲示概観図で説明を受け、園内に入る。直ぐに滝の音が聞こえて来る。 -
⑭
園内を暫く歩くと あっけないほど 直ぐに滝が見え始め、虹も二重に掛かっているのが見える。手前が「デビタルカタエアクト」虹の向こうに見えるのが「メインフォール」の一部。 -
⑮
もっと近付くと 約90メータの落差が見えて来る。メインフォールの辺りは水煙で何も見えない。 -
⑯
同じ位置で 記念に同行の方に写真を写して貰う。撮影者側の後方に西欧人の発見者リビングストン像が立っていた。この位置は徒歩滝見物の一番西側辺り。
(極寒用の上下の下着、長袖シャツを着こんで 腰にはトレッキング用の雨具を結び付け 少し 発汗はしていた。でもこの時点では 世界三大瀑布の一つを目にする興奮に浮かれていた。) -
⑰
展望ポイントを移り デビルズ・カタラクトの部分を正面から見て、 -
⑱
更に展望ポイントを移り メインフォールを正面側から写す。私のカメラでは全幅は入らない。
右下に二重の虹が現われる。 -
⑲ 律儀に全ての展望ポイントに行き写真を撮る。ホスシュー・フォールズの真正面から写す。巻き上がる水煙がひどく 雨具を着て カメラは防滴のポリ袋で守る。
-
⑳
手を伸ばして 滝壺を写す。何も防護柵もなく 絶壁で少し恐怖を感じる。
(左下に防滴のポリ袋が写ってしまった。) -
21
展望ポイント14番の辺りを歩いていたら 滝の反対側の草原に虹が出来ていた。手を伸ばせば触れる感じで、水煙がこの辺りまで漂っているのかと思った。 -
22
デンジャーポイントと名付けられた15番の展望ポイント。
説明してくれた添乗員さんによると 落下した 外国の観光客の方もいたらしく 高所恐怖症の彼女は15番ポイントには近づかなかった。確かに足場が不安定で私もへっぴり腰でデンジャーポイントの標識を写真に収めて引き返した。
右側突き出している所がザンビア側の領土。多分 ザンビア側からも 観光客が滝鑑賞をしているだろうと思った。私も同じ様な絶壁の上にいるのかと思い、恐怖を覚えた。 -
23
そして ジンバブエ側最後の展望ポイント西端の16番から ビクトリアフォールス大橋を写す。橋の上が ジンバブエとザンビアの国境になっていて、貨物鉄道も通っているようだ。
ちょうど 橋を撮影している時 高さ100m以上のバンジージャンプを跳んだ人がおり ロープは大きくバウンド。
そして 公園出口へ 淡々と引き帰す途中で 私に異常が起きる。
体が硬直して来て 直そうとしても前かがみの姿勢になる。止まって水分補給をしようとして 傍らの木に掴まって止まろうとして 軽く顔を木にぶつけてしまう。後方から歩いていた女性の方が異常に気付き 添乗員さん達に伝える。私の意識は
はっきりしているのだが、みなさんの話から 顔が蒼白になっているようだ。
腰を下して休憩することを勧められたが 適当な場所が無く 男の方と添乗員さんに両肩を貸してもらい、リュックと雨具は女性の方に持って貰い 歩き続けた。(みなさんのオプショナルツアー サンセット・クルーズの出発時間の件も気になっていた。)
約400M歩いたところで、車椅子を取りに行っていた 現地添乗員さんが戻ってきて 車椅子に乗せてくれた。力強い若い黒人男性で駐車場のバスまで約300M 乗せてくれた。皆さんの話によれば 私の顔色は戻ってきたそうだ。 -
24
バスはビクトリア・フォルズ公園近くの 宿泊予定ホテル「キングダム」に行き、チェックインの手続き。フロントで暫し待って、皆さんは再度バスに戻り、サンセット・クルーズへ出発。私は フロント近くの便利な部屋へ。
写真は翌朝写した キングダムホテルの玄関。 -
25
日本に帰って ネットで調べてみたら、熱中症の一種みたいだった。69歳の老齢で数夜の睡眠不足(当夜は3時間半の睡眠)を背景に 極寒用下着を着て雨具を被り 滝の水煙の煙る中を 蒸れ易く 気温も上昇し発汗で 水分補給、塩分ミネラル補給が不足して 平坦とはいえ 約2時間で6キロ足らずの道を歩き続けたので 脱水状態になったらしい。やっぱり 状況が進むと危険な状態に陥っている可能性あり。
水を飲み、飛行機で貰ったドレッシングのポーションを食べ、ゆたりした部屋で寝転んでいたら 元気が回復してきた。 -
26
ホテルの部屋はアフリカ仕様の 私には珍しいハイグレードの部屋。
部屋に荷物を届けに来た ホテルの従業員の方に 米ドル1ドルのチップを渡し、更に中国の5元札を見せて、使えるかどうか尋ねた。事前に「人民元を法定通貨とすることで。」両政府間で合意があったとニュースで知っていたから。しかし為替交換をしないと使えないとの回答。実際には中国の「元」通貨はジンバブエの生活レベルでは流通していない模様だった。
いつまでも 寝転んでいるわけにもいかず 風呂に入り アフリカ初めてのそして最後の洗濯をした。 -
27
午後7時半前に ロビーで皆さんと再会。
ザンベジ川のサンセット・クルーズの夕景は 忘れられないアフリカの夕日のシーンとなったようだった。
夕食は バイキング形式のレストランで アフリカショー形式のダンスを見ながら食べた。(席が近すぎて 音楽が大きく 食事の会話には支障あり。) -
28
食事は 美味しくアフリカの野趣的料理も出ていたが、久し振りの野菜が 特に美味しかった。
午後10時前に就寝。
(夕食後 ホテルに 現地のTシャツデザインのオーダー販売者が来て 何人かが注文をしていたらしい。翌々日の朝 出来上がったTシャツを受け取っていた。) -
(5)7月24日(日)
①
朝 6時前 目覚める。ぐっすり眠った。
カーテンを開けると アフリカの朝日が昇っている。 -
②
朝 6時から レストランは開いているらしいので 食堂に行く。
バイキングの内容は素晴らしかった。
西欧の一流ホテルのよう。
自国通貨が崩壊し、一人当たりのGDPは1,007ドル位(日本の約40分の1)で こういうサービスを提供できる経済の仕組みが 私には理解不能。
「植民地経済」の名残? -
③
朝食後 ホテル内や周辺を散策。
写真は ホールにあったとぼけた感じの巨大な飾りつけ。 -
④
8時頃 ホテルを出発。隣国ボツワナの「チョベ国立公園」へ。
途中の道路でも イノシシの一種の動物や象を見掛ける。車を道路端に留めて置くと 追突などの交通事故発生の恐れがあるとかで ゆっくりは見れず。
実際 各車両は高速並のスピードを出して走っている。(車両に日本製の中古車を見掛ける。) -
⑤
ジンバブエ側の事務所棟で出国手続きをして ボツワナ側の事務所棟で入国手続きをして 靴の底を消毒してから ボツワナ側の迎えのバスに乗り込む。
両国の 検査官は片言の日本語を冗談ぽく話しかけ、日本人観光客に慣れている風。
写真は事務所棟に 日本でも 夏場見かける花が咲いていた。 -
⑥
写真のボツワナの観光施設で サファリーツアーの受付をしてもらい 二台のサファリーカーに乗り換え 公園入り口へ。
事前に 車中で添乗員さんから カラー刷りの「南アフリカ・アニマル図鑑」(12P)を渡され説明を受けるが 種類が多すぎて頭に入らず。まぁ象、キリン、カバの類に会えば 良しと思う。 -
⑦
公園入口で 他の入場するサファリーカーと退出するカーを写す。
日差し避けのテントは張っているが、野生動物からの防護カバーは無い。(必要ないから?) -
⑧
説明によると 公園は大きく四区画に分かれていて 今日はその内の一区画に行くようだ。
入場して直ぐに猿の一団を見かけるが 日本でも公園等で それなりに見慣れているので エキサイトはしない。
サファリーカーは座席が運転席から4段の高さの勾配が付いていて 見物しやすい。運転席前のガラス面も下部に収納されて 風が直接入って来る。道は地道のまま。車の最後部席でのバウンドは激しい。 -
⑨
チョベ川が見えて来て この水辺に多くの動物が集まっているらしい。
おしりのサインがM印で マックと呼ばれているインパラの大群が 中州の草原にいる。
インパラは色んなところでよく見かけた。シカのようで可愛いが 肉食動物に狙われやすいとか。 -
⑩
道路に沿って 手前に「ホロホロ鳥」の数羽。奥にアフリカ象の家族(小象も含め約10頭)が通って行く。やっぱり圧巻。 -
⑪
象の一団が 川の方向に道路を通過中で サファリカーは 大分手前で止まり 見物。 -
⑫
別のところでは アフリカンバッファローの一団が 今度は反対側に渡って行く。
その中の数匹は 立ち止まり こちらを向いて怪訝な顔をする。 -
⑬
川岸には インパラの群れ。 -
⑭
遠くに見える 中州の草原には 多くの動物が見える。
手前側に 背の高いキリンも3頭確認できる。長い首を下げて草を食べている為 分かり難いが。 -
⑮
キリンは陸側でも見れたが、木の影に同化して分かり難い。 -
⑯
象は多く居る。河原の象の家族。オスは別行動だとか。(このサファリは世界一のアフリカ象の分布エリアだというのも 頷ける。) -
⑰
陸側で木の葉を食べる象の一団。 -
⑱
サファリーカーの止まった すぐ木の向こうで 一匹の象が枝を揺らし葉を食べている。 -
⑲
象が突進して来れば 何も遮るものが無いと恐怖を感じる。長い鼻を振り回されただけでも 一たまりもないはず。
ただ 象は優しい目で 葉っぱを食べ続けた。 -
⑳
また 川に向かう象の一団に出会う。小象は集団の真ん中に居て守られている
両方のサファリカーは 象の一団が通り過ぎるまで 待っている。何か一つの秩序が お互いに成立しているようだ。 -
21
午前中のツアーを終了して 出口に向かっている時 小象を集団で挟み 川を渡る象の一団を見かける。 -
22
眺めていると 象の一団は無事に渡り切って 協力して中州に上陸して行った。 -
23
満足して 朝出発したボツワナの観光施設に帰り 併設のレストランでランチを食べる。 -
24
レストランの食事も洗練されていて 結構美味しく頂けた。 -
25
観光施設の中は 外部と遮断された別世界のよう。
プールでは白人女性が泳いでいた。
1米ドルチップで凄く親切にしてくれる。黒人たちの人の良さが伝わってくる。 -
26
午後はチョベ川のボートサファリへ。観光施設の桟橋から出発。 -
27
最初に公園の管理事務所に。
我々が乗船しているボートも 前のボートと同じ形状だが、前のボートは出発しようとして 何度も浮き管理事務所の施設にボートをぶつけていて 乗っている白人達が不安そうな顔を浮かべる。
我々のボートの船長は一度で切り替えし 出航した。 -
28
ボートは川の中州に向かう。まずアフリカの鳥たちが目に入り、その向こうに象やバファローの一群が広がる。
(鳥は 珍しい派手な色の鳥など、よく見かけたが 私の技量とカメラでは上手く写せず。) -
29
もっと近付くと 象やバファローたちが 食事に余念がない。 -
30
一匹のバッファローが こちらに近付いて来て水を飲む。 -
31
多くの動物が それなりに平和に暮らしている風。テリトリーはあるのだろうが。 -
32
別の所では 象の一団の手前の川の中にワニが潜んでいるのが見えた。背中が光っていてわかる。ワニはボートが近づくと直ぐに潜航して見えなくなった。 -
33
川端の泥水の中に3匹の 大きなカバがいたが ボートが近付くと 同じく 慌てて巨体をゆすって逃げ出して行った。迷惑千万という顔をして。更に川端から離れたところで泥水に巨体を隠した。
カバはそれなりによくいたが、草原に置物のような背中のカーブだけ見えて 土色で 写真にはなり難かった。 -
34
陸地側の川岸でも 象の一団がいた。
写真では入らなかったが 離れたところにも 2匹いて 頭から鼻をあげてぶつかっていたが 説明を聞くと 若い象がじゃれあっているのらしい。けっこう「おちゃめ」。 -
35
約2時間のボートサファリは終わり。出発地の観光施設へ。添乗員さんの話によると 「本日の 午前、午後のサファリでは よく動物に遭遇できた。」とか。
写真のチョベ川の左がボツワナ そして右がザンビア。川の中央に両国の国境線があると説明を受けた。しかし のどかな風景で 川を渡る風はさわやか。 動物たちも それなりに自由に往来しているのではないかと思えた。 -
36
三時過ぎ サファリが終わり、観光施設の浮き桟橋に到着。
人間が 動物に出来ることは 出来るだけの広い自然を そのまま残してやることかなぁと思った。人工の動物園も手軽で楽しいが サファリで見た動物たちと較べ 動物園では幸せそうには見えない。やっぱり家族や群れでいる方が 楽しそう。
(地球温暖化でそうもいかないことを 危惧するが。) -
37
それから 国境の街に戻っていて 道端の動物たちを見掛ける。これは所有者のいる家畜なのだろうか?それとも野生の動物なのだろうか 私には判明しなかった。昔 歴史で習った「囲い込み」を漠然と思った。
そもそも 広い荒野が続き 土地の私有制も私には分からなかった。(実際には何らかの形であるのだろうが。) -
38
一方で 大型トレーラが駐車する所もあり、世界の商品流通が この地ボツワナにまで広がっているのを感じさせるものもあった。 -
39
朝通過したのと逆に ボツワナを出国して、ジンバブエに再入国する。
写真は ボツワナの事務所から ボツワナ側を写す。(ボツワナはビザ不要、ジンバブエは再入国ビザ使用。) -
40
ジンバブエの領内をバスで走っていて 道路傍の普通の原野を 象の家族が歩いているのを見掛ける。象達も 自然の中で生きて行くのに なんか大変だなぁと思う。一匹当たり「1日に150〜200kgのえさを食べ、70〜90Lもの水を飲む。」必要があるそうだ。 -
41
バスはビクトリアフォールズの街に帰ってきて 現地の民芸品のマーケットに30分程 寄って貰う。お土産にキリンの彫像等求める人が多かった。店の人はあまりしつこくなくて比較的にあっさりした値段交渉ができたらしい。南アエリアよりは 土着的だが安価だとか。 -
42
それから 地元のセルフ方式のスーパーにも連れて行って貰う。結構広くて 西欧式の田舎のスーパーの感じ。
写真は店の入口。 -
43
ちょっと土産に買えるものを探したが あえて手は出ず。価格は米ドル表示。南アランドは使えられたが 交換率がかなり悪いらしい。
お客の数はそんなに見かけない。大量消費の時代はまだ到来していない様子。 -
44
スーパーを出て 商店街のお土産屋さん、絵画屋さん達を覗きながら ホテルに帰る。だいたい 各店で英語が通じたが 買えるものは無し。
鉄道駅前の野天彫刻が群立している所に イボイノシシが2頭いた。近寄り過ぎて逆襲されたら面倒と思い 離れた所から写真を写す。イノシシはここでも 人間の食用にもするらしいが この写真のイノシシが 野生のものか 家畜化されて所有の決まっているイノシシか やっぱり分からなかった。
踏切の所で 男の人に声を掛けられ 各種のジンバブエドル札9枚を2米ドルで購入。宵闇が迫っていたが 観光警察の人はまだ 商店街辺りに居るみたいで
周辺を気にしながら 男の人は売りつけてきた。まぁ荷物にはならないと思って買ったが ホテルの部屋で購入したジンバブエドル札を見たら、5千万ドルが一番高額のお札で ちょっとがっくり来た。(翌朝 同じようのシチュエーションで 500億ジンバブエドル札を3米ドルで また買ってしまった。) -
45
7時半から 昨日と同じレストランで同じバイキング。でも やっぱり美味しかった。私は満足。
レストランで韓国人の老若人のツアーの人達を見掛ける。豊かそう。 中国人のツアーの人達は未だ見なかった。いずれ 増えて来るだろうとは思った。。
いよいよ明日は帰国の日。色々あったが 日の経つのは随分速いと思いながら 午後11時頃 広い部屋で寝付く。 -
(6)7月25日(月)
①
今朝も美味しく 朝食を戴く。アフリカ最後のテーブルでの食事。コーヒもたっぷり本物の香りと味。 -
②
朝食後 広いホテル内の庭園を散策。日本で見たことの無い奇形のような木や、鶏の大型のような鳥が遊ぶ所を見る。 -
③
朝7時半 バスで ビクトリアフォールズ・ヘリコプターツアーのヘリポートに行く。
ヘリポートでは 本日一番 最初の客らしく 静か。うっすらと朝焼けの空を背景に 白いバラが一輪咲いていた。 -
④
ヘリコプターには 一度に6人搭乗出来て、(運転席横1名、中央席2名、後方席3名)3組に分かれて搭乗。遊覧飛行時間は約12分。掲示板の案内図で飛行コースを説明してくれる。(日本人の利用が多いのか 日本語の冗談も交えて。) -
⑤
私は 2番手のグループで 後方席の中央で 出発。
(じゃんけんで席順を決め、私は負けた。)
写真は1番手のグループの出発の様子。 -
⑥
ヘリコプターはザンベジ川の上流側から滝に接近していく。広い川幅の流れが視界から消え、白煙のような雲の沸き立つところが ビクトリア・フォールズの滝。
右手前がジンバブエの領土域。左上方がサンビアの領土域。 -
⑦
サンベジ川が 一気に100Mの落差を落ちて 渓谷に流れ落ちる所。
滝幅約1700M。白雲がわき立つ。 -
⑧
渓谷側から 滝の真正面を写す。手前の緑地は先日滝を真正面に見て 左から右に歩いたところ。 -
⑨
ザンビアの領空から 滝と渓谷を写す。先日パンジージャンプを見たビクトリア・フォールズ大橋もぼんやり見える 左上の建物群が我々の宿泊しているホテルキングダムの辺り。 -
⑩
再度 滝の真上に戻り 川下側の深い渓谷が織りなす景色を見る。あの広いザンベジ川が渓谷の流れに変わっているのがよく分かる。 -
⑪
もう一度 滝を正面から見て ヘリコプターは上流側のヘリポートに戻って行った。別れを惜しむ 小さな虹も見えた。 -
⑫
上流側の島々では 空からカバが居るのが見えた。他の動物もいたらしいが 私は見れず。
充分堪能して ヘリを降りる。
ヘリポートの控室で 写真とビデオの映写があり 購入の勧誘を受けたが 誰も買わなかった。ヘリに乗り込む老残の我が身を見たのは この時。
8時30分頃 ホテルに戻る。 -
⑬
それから 成田への荷物をつめ 廊下に スーツケースを出す。
時間があったので 添乗員さんのお勧めで 隣りの「ビクトリア・フォールズ ホテル」に歩いて行く。
確かに 格が高そうなホテル。 -
⑭
団体客はあまりいないようで 個人客中心のように見えた。
中庭をつっきり 庭園に出ると 遠くにビクトリアフォールズの白煙も見える 雄大な風景の 広い西欧式の庭が続く。余りに広く それ以上の散策は時間が無くて諦める。
写真は 中庭。 -
⑮
建物内の仕様も落ち着いた感じ。
ジンバブエ現政権(大統領ムカベ)は 独裁体制とかで 欧米から経済制裁を受けていると記事を読んだ。、白人大農場の強制収用の映像も見た。
ただ このホテルを含めて ジンバブエの現実をそれなりに知ると 一筋縄にはいかない感じがする。言葉は違うかもしれないが 「新植民地主義」とそれなりに併存している感じがする。日本人には歴史的にも 理解不能の領域との感想をもった。
今年 3月 ムカベ大統領は来日し 「安倍首相が新たにインフラ整備などで6億円の無償資金協力を行うことを表明」(http://www.sankei.com/world/news/160328/wor1603280037-n1.html)したとか の話も読んだが 私には是非は分からない。 -
⑯
11時頃 ホテルをチェックアウトして 空港へバスで出発。
途中 「アフリカバオバブ」の木の所に寄ってくれる。
やはり 他を圧する 巨木で 意思を持った木のように思われる。 -
⑲
そして ビクトリア・フォールズ空港国際線南ア航空カウンターで チェックインして スーツケースを成田空港迄預ける。(全日空マイレージを登録して貰う。)
出国チェック後の空港内のお店は まだ新設されていないシャッターのままのスペースもあった。
本屋や古物商の一角に 「ジンバブエドル」高額紙幣を販売しているところがあった。一番高額の「100兆ジンバブエドル札」も販売していて 価格を尋ねたら 100米ドルを超えているように返答があった。日本に帰り アマゾンで調べてみたら7000円で売られていた。買わなくて正解。 -
⑳
SA0041便は 機材の到着遅れとかで 当初の時間から約2時間遅れて 14時半過ぎに出発。
添乗員さんから ヨハネスブルクでの香港行への乗り換えに時間の余裕が無くなり、予定していた買い物時間は絶望的と知らされる。使い残した南アランド貨幣処分を考えていたので 残念。(アフリカの旅行は 飛行機の遅延、欠航を前提として 考えなければいけないと思った。)
写真はやっと乗れた SA0041便。 -
21
SA0041便 ヨハネスブルク到着地点から構内連絡バスで空港ビルに行き、走るようにパスポートチェック場に 行けば それなりの列。列は遅々として進まない。添乗員さんは 焦っている様子で、列外に出て 空港関係者や 最後にはチェック窓口に行って、事情を話して 割り込み優先チェックを認めて貰う。(さすが。)チェック場ではほぼノーチェックで通過。最後の一人が通過出来た時 全員揃って 待ってくれた列の皆さんに頭を下げて感謝。
それから 広い構内を セキュリティゾーンを超え 売り場を恨めしく横目に見て 香港行の出発ゲートへ行くと、確か出発の時間 17:20には間に合ったはずだのに 「ゲートクローズ」と言われ 愕然とするが 「ジョーク。」と言われ、ほっとして乗り込む。
写真は 最後の客として搭乗したSA286便 ジャンボ機。 -
22
アフリカ大陸に「さよなら」をする余韻もなく機内に乗り込んだが、改めて見渡すとジャンボ機内は結構空席が目立つ。3人席の独占は中国人客に譲ったが、2人席は独占できた。それで 横になることが出来て 楽だった。 -
23
機内の食事も 予想していたより美味しかった。ブログで清掃がされないトイレの苦情が出ていたが、そんなことはなかった。確かに男性乗務員は愛想のない方々だったが。
香港まで13時間の搭乗で 長丁場に心配していたが 夕飯を食べ 本を少し読んでいたら 眠くなり、横になったら うとうととして眠った。熟睡は出来なかったが 何となく眠りながら 朝食まで 約10時間 横になったままだった。
それで お腹が減って 朝食も美味かった。 -
24
香港には 時差が6時間あって、香港時間の昼頃着。
成田行きキャセイのCX500便は 15:10出発予定なので 約3時間の待ち時間。キャセイ航空のラウンジを訪ねて ラウンジで待つ。
ラウンジには 成田と較べて 広く 色々と食べ物もある。
写真は 竹で室内装飾をした麺提供ラウンジ。空港内に日本人観光客が増え、ラウンジにも日本人客多し。 -
25
ブログの記載では 麺が美味しいと出ていたが 私にはもう一つ。久し振りの日本の新聞があり 日経と朝日を手に入れる。
余談だが 今回の旅行でスマフォは持参していた。ところが スマフォの充電器が故障して バッテリーが使えなくなり、2日目から通信不能。ツアー旅行で添乗員さんが居てくれて 必要な情報は呉れていたし WEB チェックインもやって貰ったので 支障は無かったが Wi-Fiのフリースポットも今回の旅では多く利用できていたようなので残念。ツアーのみなさんも うまくスマフォを日本との連絡などで使いこなしていた。 -
26
CX500便 14:30ゲートクローズ。外は暑そう。 -
27
満席に近いが 機内には 日本人乗務員もいて、一安心。約5時間弱の飛行時間。 -
28
機中では 新聞2紙を読み、映画『おくりびと』滝田洋二郎監督 納棺士の物語 を軽く見て過ごす。(出された夕食は やっぱり大味だったが。)
無事に 20時半頃 成田に到着。
ジンバブエからの飛行所要時間は 約20時間。乗り継ぎ時間を含めると 約27時時間を超えた。
(日本から 南アまで直行便になれば もっと時間短縮が可能になり、行き易くなるだろうと 思った、) -
30
空港でお世話になった 皆さんに お礼の挨拶をして 京成線の特急に乗り 自宅には 深夜12時近くに帰った。 -
31
南ア旅行一週間の旅程で 実質2日間半のアフリカの土を踏んだ旅だった。その意味で 短すぎる消化不良の感を否めないが アフリカには間違いなく触れられた。
日本で頭で考えているアフリカとは 随分違っていた。黒人達の純朴さにも触れた。動物の自然での 営みにも触れた。そして なによりも 南アフリカの大地を一瞬 経験した。
確かに 白人達が植民地として 黒人達を搾取したのは 事実だろうが アフリカの大地に西欧の文明を持ち込んだのも事実と思った。豊かな資源を アフリカから一方的に取り出すだけでは 共存はありえないが 一人の人間として アフリカの大地で生きるのはあり得ると思った。
写真は 買ってきた お土産の数々。 -
32
それと 購入した ジンバブエドル紙幣。(20ドル紙幣から500億ドル紙幣)
人間は「500億ドル札」などと とんでもないことを考える。渦中にいると 正否が分からなくなるものらしい。(日本の国債約1000兆円の自戒を込めて)
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この旅行記へのコメント (6)
-
- 松風さん 2019/02/22 01:54:57
- 面白い旅行記でした
- 大変面白く、電車を初めて乗り過ごしてしまいました。
いつか行きたい南アフリカでしたので、私も体力のあるうちに行こうと思います。
とても参考になりました!
-
- おにさん 2018/07/27 19:36:48
- 私も南部アフリカ旅行ツアーいきます
- 来週、南部アフリカ旅行にいってきます。
海外旅行によく行きますが、初のアジア以外の旅行であり、また、初のツアー旅行であるため、わからないことだらけでした。日記を拝見し、イメージできました。ありがとうございました。
- アーサーさん からの返信 2018/07/27 22:20:29
- RE: 私も南部アフリカ旅行ツアーいきます
- > 来週、南部アフリカ旅行にいってきます。
> 海外旅行によく行きますが、初のアジア以外の旅行であり、また、初のツアー旅行であるため、わからないことだらけでした。日記を拝見し、イメージできました。ありがとうございました。
おにさん
書き込み有り難うございます。ツアーは初めてのこと 良きメンバーと親切な添乗員さんにめぐまれますように。南アフリカは遠いので 気温の変化にお気を付けて。それでは。
-
- fuzzさん 2017/11/14 17:43:04
- 阪急交通社の南部アフリカツアー
- はじめまして、fuzzと申します。
今週末からアーサーさんと同じ阪急交通社のツアーで南部アフリカのツアーに出かけます。
事前にどんな感じなのかを知りたくて調べてましたら、アーサーさんの旅行記にヒットしました。状況のイメージがとても伝わってきました。
熱中症のような症状になられたとの事。回復されて良かったですね。
私は80歳の母と一緒に出掛けます。
心配ですが、無理をしない様に楽しんできます。
旅行日程が1日損をされたのですね。
こういうトラブルもあるのですね・・・
成田のラウンジは羨ましいです。
私はエコノミーなので。
色々と参考にさせていただきます。
ありがとうございました。
fuzz
- アーサーさん からの返信 2017/11/15 17:56:22
- RE: 阪急交通社の南部アフリカツアー
- > はじめまして、fuzzと申します。
>
> 今週末からアーサーさんと同じ阪急交通社のツアーで南部アフリカのツアーに出かけます。
> 事前にどんな感じなのかを知りたくて調べてましたら、アーサーさんの旅行記にヒットしました。状況のイメージがとても伝わってきました。
> 熱中症のような症状になられたとの事。回復されて良かったですね。
> 私は80歳の母と一緒に出掛けます。
> 心配ですが、無理をしない様に楽しんできます。
> 旅行日程が1日損をされたのですね。
> こういうトラブルもあるのですね・・・
> 成田のラウンジは羨ましいです。
> 私はエコノミーなので。
> 色々と参考にさせていただきます。
> ありがとうございました。
>
> fuzz
>
FUZZさん
今日の夕刊によれば ジンバブエでクーデターらしき動きが発生している模様。私の訪問したときは 観光地で世情は安定しているようようでしたが。いずれにせよ 阪急交通社の指示に従うより仕方が無いと思います。
それから 南アフリカはやはり遠いところなので 少しでも眠れるときに休んで下さい。(目を閉じているだけでも。)80歳のお母さんの健康に気を遣って下さい。私も70歳を超えて 今まで出来ていたことが無理になり、唖然とします。
楽しんできて下さい。それでは。
- fuzzさん からの返信 2017/11/17 10:40:35
- RE: RE: 阪急交通社の南部アフリカツアー
- アーサーさん、おはようございます。
早速のお返事、ありがとうございます。
そしてアドバイスもいただき、感謝しています。
健康と世情に気を配りながら楽しんできます。
いってきます〜
fuzz
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