国立研究開発法人・果樹研究所興津拠点へ柑橘類を見物に行く！

2016/02/07 - 2016/02/07

毎年2月初旬の一日だけ、国立の果樹研究所・興津拠点において柑橘類を一般公開して展示するので、見学のため訪れる。

当施設は、柑橘類の新品種の開発、研究のため裏山の南側斜面には多種のミカンの木を植えてあり、青空に黄色い実が映え前面にある「清見潟」の海が一望できました。

エリア 清水(静岡)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車 徒歩

本日は、JR・東海道本線「興津駅」の北側（徒歩5分：400m）にある、国立の果樹研究所へ柑橘類を見学に行く。

この施設の歴史は古く、1902年（明治35年）に「農商務省農事試験場園芸部」が静岡県庵原郡興津町（現在の静岡市清水区）に創設したものです。
このような歴史的な経緯から、静岡県はミカンの主生産地（生産量：全国3位）として発展をとげたものと思われます。

この施設は、柑橘類の研究、新品種の開発・評価を行う国立の果樹研究所の興津拠点です。

正式な名称は、とても長いです ⇒
「国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
　果樹研究所 カンキツ研究興津拠点」

毎年2月初旬の1日だけ、柑橘類を一般に公開展示して研究成果を発表します。

農業研究機構の中には、全国に14の農作物の研究所等があり、食料・農業・農村に関する研究活動を行っています。
中央農業総合研究センター・作物研究所・果樹研究所・花き研究所・野菜茶業研究所・畜産草地研究所・動物衛生研究所・農村工学研究所・食品総合研究所・北海道農業研究センター・東北農業研究センター・近畿中国四国農業研究センター・九州沖縄農業研究センター・生物系特定産業技術研究支援センター。

正門から、園内につづくプラタナスの並木道。

全てが柑橘類の苗木です。

初夏には、柑橘の花々を吸うミツバチの作る「みかん蜂蜜」はシトラス系の香りがしてとても美味しいです。

研究棟・本館の入り口。

カンキツ研究興津拠点では、国際植物遺伝資源研究所(IPGRI)の東アジア地区カンキツ保存センターとしての機能を担っており、カンキツおよびその類縁種、 各種常緑果樹の遺伝資源の収集・保存・評価を行うとともに、これまでに収集した豊富な遺伝資源を活用した研究を実施しております。
（農業研究機構のHPより引用）

「ラクウショウ」は、北アメリカに自生する落葉性の杉の木です。

15mほどの大きな木でした。

新品種・四季橘（シキキツ）の果実。

レモンの品種・ユーレカレモン。

ミカンの皮を切り抜いて作った「ピールアート作品」。

ミカンの皮を使い、「ピールアート教室」も催されていました。

ピール（Peel）とは、果実の外側の表皮（保護層）であり剥くことができます。
植物学的には外果皮に当たり、「オレンジ・マーマレード・ジャム」には千切りした皮の表皮が入っています。

ミカンの栄養価および他の食品との効能比較・評価の説明。

今の時季には、知り合いから数種の柑橘類を頂き毎日ビタミンCを補給しています。

ミカンの皮を細かく切って乾燥させた「陳皮」( ﾁﾝﾋﾟ) ⇒「 陳＝中国語・ 古いの意」。

「陳皮」とは、漢方の「生薬」の一種で料理や健康面において多様な利用法があり、時間が経って変色した方が良品とされ価格も高くなります。
昔から入浴剤〜七味唐辛子〜カレー粉の香辛料の成分などの食材に利用され、隠し味として活躍しています。

ミカンの折り紙教室。

テーブルの上には、56種類のカンキツ果実類が展示されています。

昭和の時代には、「炬燵でミカン」といえば「温州ミカン」が定番でしたが、今では研究開発により栽培技術が向上して、ミカンの品種が多様化しました。

当施設では、新品種の研究により沢山の柑橘類を育成栽培していますが、商品化できるものはごく一部です。

インドネシアのブンタン (2．8kg)は、とても大きい！

果樹栽培を学ぶ研修生たちの「研究の成果」です。

全国から柑橘生産農家の子弟が、研修生としてこの施設で柑橘類を学んでいます。

これから普及する、カンキツの有望品種。

ミカンには家系があり、系統別に「味覚と食感」が似通っています！

面白い名称の新品種。

当地では年間を通して、柑橘類を収穫できるように研究しています。

小さ目のミカンを付けた「マートルリーフ」。

レモンの新品種「璃の香」。

見ているだけで「酸っぱそう」！

外では、柑橘類の即売と試食コーナーがありました。

3品種の柑橘を試食して、食べ比べる。

前面にある駿河湾の一部・「清見潟」の魚介類は豊富で、興津鯛（ｱﾏﾀﾞｲ＝徳川家康公の好物)､倉沢アジ（関アジに匹敵）など他とは一味ちがう美味しさです！

裏山には、前面にある駿河湾から暖かい潮風が当たり、各種ミカン類の木が果実を付けています。

この近辺は気候温暖なため、明治から大正時代にかけて活躍した政治家・西園寺公望公などの別荘（興津座魚荘）があり、記念館として保存されています。

山の中腹は、周辺の景色を眺めつつ南側斜面を周遊できます。

ちなみに、わが母校（高校）の校章は、橘の葉と花をデザイン化したものであり、ミカンには以前からなじみがあります。
（注）橘とは、日本古来の柑橘のミカンであり「桃の節句」の雛壇に飾られている花です。

中腹にある通称「オレンジ・ハイウェイ」からは、前面にある清見潟（駿河湾の一部）の海が一望できます。

当日に、「静岡みかんパートナークラブ」が募集した俳句選に拙い一句投稿 ⇒
「 冬空に みかんが映える 清見潟 」

この旅行記へのコメント （2）

• 白い華さん 2016/04/09 22:32:57

  「年　１回だけ・・・の　公開日」は、　楽しみ！デスネ。

  今晩は。
  おっしゃる・・・通り。「コタツ　＆　みかん」は、　「２０年前！　日本の、冬の・・・日常風景」を　感じさせます。
  でも、　最近は、「柑橘類」も、　ものすごく・・・増えて、「冬場・・・の　みかん」も、　減少気味！の　我が家。。。
  今は、「デコポン」を　食べています。
  
  ちょっと、　長め！の　ネーミング・・・の　「柑橘類、　研究所」は、　国立・・・なんですね〜。
  そして、「みかん。　静岡」の　連想・・・らしく、　こうゆう、重要な、施設は、　静岡県。って、　理解できます。
  また、柑橘類を、　お仕事！としている・・・家。の、　子弟たちが、研究所で、頑張っている。って〜のは、　「日本の　農業」を、　地道・・・に、　支えて、　伝えてくれる。って、　解ります。
  
  こうゆう、「年　一回だけ！の　開放日」って、　アンテナを　張ってない！と、　気が付きませんヨネ〜。
  でも、　いろいろ、知ること！は、　とても、楽しい！ですね。
  「珍しい〜！　柑橘類。を　見られたり、　食べられたり、　また、　買い物！して、　家でも、　再び！楽しめる」と、　良い・・・企画！です。
  
  私は、「みかん・・・の　花！咲く、　季節」の　みかん畑・・・の　花の　香り！が　大好き。で、　二度・・・体感しています。
  一度目は、「山口県萩市・・・の　武家屋敷街。の　夏みかん！の　花の香り。　朝・・・、　ものすご〜く、　いい〜！　爽やかな・・・香り。が、　街中に、充満して、　驚き！ました」。
  
  そして、　もう一度は、「熱海・・・の　山の上。　みかん畑が、　ちょうど、花の時期！で、　旅館は、　再び！良い・・・香りで、素晴らしい！記憶」と　なっています。
  
  温暖で、東海道・・・の　途中。　ホント、　静岡県は、　地の利。　気候！と、　揃って、「幸せ！な　土地」と、　恵まれていますね。
  そんな、　素敵な　ご紹介！を、興味深く・・・拝見しました。
  　　　　これからもよろしくお願いします。

  風　魔さん からの返信 2016/05/14 07:23:34

  RE: 「年　１回だけ・・・の　公開日」は、　楽しみ！デスネ。

  > 今晩は。
  > おっしゃる・・・通り。「コタツ　＆　みかん」は、　「２０年前！　日本の、冬の・・・日常風景」を　感じさせます。
  > でも、　最近は、「柑橘類」も、　ものすごく・・・増えて、「冬場・・・の　みかん」も、　減少気味！の　我が家。。。
  > 今は、「デコポン」を　食べています。
  
  > こうゆう、「年　一回だけ！の　開放日」って、　アンテナを　張ってない！と、　気が付きませんヨネ〜。
  > でも、　いろいろ、知ること！は、　とても、楽しい！ですね。
  > 「珍しい〜！　柑橘類。を　見られたり、　食べられたり、　また、　買い物！して、　家でも、　再び！楽しめる」と、　良い・・・企画！です。
  熱海・・・の　山の上。　みかん畑が、　ちょうど、花の時期！で、　旅館は、　再び！良い・・・香りで、素晴らしい！記憶」と　なっています。
  
  > 温暖で、東海道・・・の　途中。　ホント、　静岡県は、　地の利。　気候！と、　揃って、「幸せ！な　土地」と、　恵まれていますね。
  > そんな、　素敵な　ご紹介！を、興味深く・・・拝見しました。
  > 　　　　これからもよろしくお願いします。
  
  白い華さん
  　おはようございます〜
  
  じつは、パソコンが長期間入院のためご返信が遅れて申し訳ありません！
  
  たしかに「ミカンと静岡」は連想される組み合わせで、今でも当地には数種の柑橘類がスーパーの店頭には出回っています。
  
  旅行記を拝見しましたが、北海道旅行の旅は長距離のドライブとクルージングなどとても行動力がありますね！
  旅行の行程を見ますと出発から途中の風景〜食事など、行程の流れがとてもよく分かりました。さらに車にマイ自転車を積み込み現地で行動範囲の広いサイクリングが楽しめて、旅の新しい発想がヒントになりました。
  
  「旅が趣味」の４トラ会員の方は、旅の事前準備〜途中の風景〜食事〜現地での観光など楽しめる要素がたくさんありますね！
  
  また、見知らぬ土地の旅行記へ訪問します！
  
  風 魔