2015/07/18 - 2015/07/25
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sasamiさん
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夏休みを利用してかねてから行ってみたかったポルトガルとスペインへ!
この旅の二大目的は「ロカ岬で地の果てを感じる」と「トレドの裏路地をぶらぶら」です。
ここ3年くらい毎年一人で海外旅行に行っているのですが、これまでは美術館がメインでした(フェルメールが大好き)。しかし、今回はとにかく街歩き。それでも素晴らしい旅になりました!というか、ポルトガルもスペインも街並みが素敵で、何をしていても飽きなかったです。
まだまだ海外旅行は初心者。英語も大して出来ませんが、なんとかなっています。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
波乱ばかりだった前回ですが、トレドの街歩きはとても充実したものになりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
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さて、旅行は6日目。今日は世界遺産の街トレドを一日たっぷり観光です。教会などをめぐりつつ、街並みを満喫しました。
多くの方も紹介していますが、「もし1日しかスペインに居られないのなら、迷わずトレドへ行け」という言葉はあまりに有名で、それに違わぬ魅力がこの街にはあります。
古代からの歴史を持ち、中世の色を強く残す景観は多くの人を惹きつけてやまず、私が訪れた日も、多くの観光客がいました。 -
さて、ホテルからトレド市街地へはタクシーで。
まずはトレド観光の拠点、ソコドベール広場にやってきました。たくさんの建物が密集しているトレドにおいて、数少ない広場で、周辺にはたくさんの飲食店や土産物屋があります。
トレドの外観をカメラに収めるため、移動をすることにしますが、おもに手段は二つで、たくさんの方の旅行記にも出てくる汽車型の観光バス、ソコトレン。もう一つは二階建てになっている赤いバスです。
ソコトレンはこの時間まだ運行しておらず、席取りも大変そうだったので、広場をうろうろしているときにチケットを売り始めた赤いバスに乗ることにしました。チケットを買ってから乗るまで時間があったので、周辺を歩きます。 -
トレドにはソコドベール広場やサント・トメ教会の前の通りなど、華やかな場所もあるのですが、基本的に通りを一本入ったり、少し歩いたりするだけで人気がなくなり、いわゆる「裏路地」を堪能することが出来ます。
どこを撮っても本当に絵になる! -
ソコドベール広場から歩いてトレドの東の入口、アルカンタラ橋にやってきました。
トレドはU字にカーブしたタホ川の岸辺にある街ですが、U字になった川の東側と西側にそれぞれ橋がかけられています。
石で造られた歴史を感じる橋です。 -
タホ川が流れています。
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広場に戻る途中にはサンタクルス美術館があります。
まだオープンしておらず入ることができませんでした。そしてこの後も時間の都合上行くことが出来ず・・・。 -
再び広場に戻り、今度は太陽の門の方を目指します。
ソコドベール広場周辺はトレド東側の観光スポット密集地なので、どこでも歩いてすぐです。
広場から少し離れればこんな感じ。 -
どこまでも歩きたくなります。
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トレドを歩いていると、アラブの香りを強く感じます。
素朴でありながら、石造りの建物の堅牢さがあり、イメージとしては質実剛健といったところでしょうか。
トレドは先史時代から人が住んでいたそうですが、その長い歴史の中でさまざまな文化によって彩られてきたのでしょう。
もちろんこれまで訪れてきたどの街も全く異なるのですが、これほどまでに自分が歴史に溶け込んでいるような感覚になる街はないかもしれないです。
オランダのデルフトも素晴らしかったのですが、こちらも負けず劣らず。 -
太陽の門の近く。見渡す市街地の向こうにはスペインの荒涼とした大地が広がります。
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太陽の門です。石のくすんだ感じとか、もうたまらんです。
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こんな風景を、どこを歩いても見ることが出来ます。
「ここが撮影スポット」とかではなく、本当にどこでも、すぐに。
だから、自分が歴史の中に溶け込んだような感覚を味わうことが出来るのかもしれません。
トレドの裏路地ぶらぶら。最高です。 -
さて、赤い車体のバスに乗って、いよいよ外観撮影に行きます。
乗車場所はソコドベール広場のすぐ南、アルカサルのすぐとなりです。アルカサルでかい・・・。 -
二階の右側を確保!
吹きっさらしになっています。席のそばにイヤホンを指すところがあって、解説を聞けるそうですが、日本語はないためスルー。 -
バスは出発すると、狭い路地を抜け、まずトレド駅に向かいます。
通常の交通手段も兼ねているのですね。
昨日来るはずだったトレド駅(笑)。イスラム様式の非常に美しい駅舎が特徴的です。
ここでもお客さんは乗ってきます。料金は運転手に直接渡していました。市街地に向かう交通手段としても有効ですね。本数は多くないですが。 -
駅を出ると、川沿いの道を走っていきます。
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さらに高台の方へ向かっていくと・・・。
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やってきました展望台!ここで10分くらい停車してくれます。
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トレドの外観を見る場所としては、この展望台か、「パラドール」のカフェテラスが二大有名スポットでしょう。日本人の方もいたので、写真撮ってもらっちゃいました!
自分が泊ったホテルからもいい景色は見えたんですけど、正直ケチらずに「パラドール」に泊っておけばよかったと思いました。
そして、泊るなら必ず週末だな。と。トレドは土日に限りアルカサルやカテドラルがライトアップされるそうです。どれだけ美しい景色が見られるのか・・・。
今度来ることが出来たなら、週末に「パラドール」! -
展望台の次は、トレドの西の入り口、サンマルティン橋で再び10分間くらい停車してくれます。
石造りのアーチが何とも印象的です。 -
こうして見ると本当に中世です。
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西側のタホ側の流れです。
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橋を後にすると、ソコドベール広場に戻ることになります。
さあ、ここからはトレドの観光スポットを巡っていきますよ!
まずは何と言ってもここ、カテドラル!トレド大聖堂!
かなりの大きさです。13世紀から15世紀にかけて建造されたこの大聖堂はフランスゴシック様式の影響を大きく受けながらも、スペイン独自の特徴が加わっているそうです。 -
ちなみに、通常の入口とは別に、裏にもう一つ門があります。精緻な細工が施されたこの門、中に入ることが出来るそうですが、見ることが出来るエリアが限られているとかなんとか。
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チケットは入口の向かいの土産物屋で買います。ガイドがありますが、日本語はないためスルー。
中に入ると、もう言葉が出てこない世界です。大きくて厳かで、清浄な空気に満ちています。トレド大聖堂はスペインカトリックの総本山だといわれているそうですよ。 -
祭壇には豪華な装飾が施されています。
キリストの人生を表したものだったかな・・・。 -
聖堂の別室には絵画が飾られています。
とくに有名なのが、グレコの「聖衣剥奪」。 -
回廊もありました。
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とにかく全部が荘厳で美しいです。
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続いて、ヘスイータス教会に行きます。ここは16世紀に建設された教会だそうです。
ここは尖塔に上れば、トレドを一望することが出来ます。 -
こんな感じ!
アルカサルと大聖堂を一緒に見ることが出来る隠れた眺望スポットです。
こうして見ると本当に建物が密集していますね。 -
次は、エル・グレコ美術館です。
グレコの生家やアトリエが再現されていて、絵画も収蔵されています。 -
どことなくかわいらしい造りです。
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当時の生活状況の一端を知ることが出来ます。
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思った以上にたくさんの絵画が展示されていました。
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昔のトレドのジオラマ(?)がありました。
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そしてこちらが有名なグレコの「トレドの景観と地図」です。
メトロポリタン美術館で「トレドの風景」を見ましたが、それとはまた違った印象でした。
表現は正しいかどうか分かりませんが、グレコにとってはこちらの方がもっとオフィシャル的なものだったのでしょうか。 -
次は、トランシト教会です。
14世紀に建てられたもので、現在はユダヤ・セファルディム博物館も併設されています。 -
内部は、ムデハル様式の精緻でとても美しい彫刻で彩られています。
この壁! -
光に満ちた美しい空間でした。
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次の目的地まで裏路地をぶらぶら。とにかく楽しい。
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確かこのあたりでサント・トメ教会に行ったはずなんですけど、グレコの「オルガス伯爵の埋葬」は撮影禁止だったので、全然写真が残っていませんでした。撮り忘れですね・・・。
でも、素晴らしかったです。 -
次はサン・ファン・デ・ロス・レージェス修道院です。15世紀末、トロの戦いの勝利を記念してカトリック両王の命で建てられたそうです。ゴシックとムデハル様式が混合したイサベル様式の典型な修道院だとか。
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この修道院にも回廊があります。少しこじんまりとしていますが、趣があってとても美しいです。
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この修道院の特質すべきところは、なんと言っても回廊の2階部分にあるのではないのでしょうか。
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どことなくオリエンタルな薫りがします!
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寄木細工のような天井と床。色彩豊かでありながら精巧で、ここがヨーロッパであることを少し忘れそうになってしまいました。
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2階からの眺め。ヨーロッパであることを確認いたしました(笑)
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ここでお昼も遅い時間になってきたので、夕食のつもりでご飯です。
またお店の外観撮ってないし、お店の名前も忘れてしまいました・・・。地球の歩き方に乗っていたお店で、ソコドベール広場から比較的近いところにあります。
まずスープ! -
メインディッシュ!
一緒に飲んだ飲み物がすごくおいしかったです。赤ワインを甘い炭酸で割ったものだったのですが、飲みやすいうえに、冷たくて歩き疲れた体に染みまくりました。 -
そして最後に行ったのがサンタ・マリーア・ラ・ブランカ教会です。
トランシト教会とおなじムデハル様式のシナゴーグですが、馬蹄型アーチなどイスラム建築が一番の特徴。12〜13世紀に建てられたそうです。 -
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いろいろな角度から写真を撮りたくなります。アーチと支柱が作り出す光と影が撮影意欲を掻き立てます。
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教会の中に絵が飾られていました。ゴッホっぽいけど、どこ見ても分からなかったです。
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こちらが教会の外観。全体が撮れてない・・・。
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ソコドベール広場に戻ってきました。これにてトレド観光は終了。天気も良く、大大大満足です!!
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6日目。今日はもう帰るだけです。最後はホテルのベランダから見たトレドの夜明けの写真です。
この旅で起きたいろいろなことを思い返しながら、夢中でシャッターを切りました。 -
なんか目から汗が(苦笑)
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太陽が昇ります。旅も終りか・・・。
今度は閉じ込められませんでした。 -
午前10時半くらい発の飛行機だったので、ホテルをチェックアウトして、すぐに空港に向かいました。
比較的早い飛行機だったので、最後の贅沢ということでタクシーで移動です。100ユーロちょっとだったかな。
写真はマドリードのバラハス空港です。 -
出発ゲートに来ました。荷物検査の時なぜか引っかかって、荷物を全てひっくり返されました!
帰りはKLMオランダ航空です。 -
軽食とドリンクです。
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アムステルダムのスキポール空港です。
3年前にオランダに来た時以来です!がちがちに緊張していた初めての海外旅行、懐かしいです。
トランジットは2時間程度だったので、Wifi使って暇つぶししました。 -
最後の搭乗です。
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成田空港に戻ってきました!久しぶり日本!
機内食とか完全にすっ飛ばしました。疲れきってたんでしょう。
空港に着くと、旅が本当に終わってしまう寂しさと、無事に日本に戻ってくることが出来たことにほっとします。
ポルトガル・スペインの旅はこれにて終了です。南欧の風を感じる素晴らしい旅行になりました。素朴で温かく、ユーラシアの果てを見ることが出来るポルトガル。様々な文化が入り混じった魅力あふれるトレド。どちらも本当におすすめです。もし機会があったらぜひ行って見てください。そして、行く人は全力で楽しんでください。
心残りは、曇りだったロカ岬と、トレドの夜景かな・・・。
にしても旅行記を書くの楽しいけど疲れますね(笑)。
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