2015/06/29 - 2015/06/29
80位(同エリア408件中)
無知無謀さん
2015年06月22日(月曜日)から07月03日(金曜日)まで11泊12日(機内泊1)で、個人手配による夫婦の南イタリアの旅を楽しんできました。
最近は、イスラム旅行の安全面、中国・韓国旅行の不人気から、旅行対象が絞られているのではないでしょうか?
さて本旅行記は11本の観光編と2本の総集編、番外編で構成しています。
ところで、今回の旅行を終えて、観光以外の印象、気のついた点を3点上げておきます。
① 意外でしたが、南イタリアでは英語が通じない。私達も拙い英語レベルですが、それ以上に通じない。北イタリアとは異なります。
② しかし、南イタリアの方は非常に親切。言葉以外で必死にコミュニケーションをとっていただける。
③ 今回も書籍「地球の歩き方2014/2015」にはお世話になりましたが、意外と情報が古い。
この旅行記は、どちらかと言うと備忘録であり、自己満足の記録です。本旅行記は写真と共に、フリー旅行のすばらしさとフリー旅行の失敗談、および、こんなことを知りたい等も記しています。
尚、ツアー旅行以上に個人旅行では年齢による企画面・実行面で相違が生まれると思います。その意味では、60歳を越えた夫婦の旅であることを考慮してお読みください。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
2015年6月29日月曜日
本日は、ナポリ09:10発のバーリ行きのバスでマテーラへ行きます。
さて、ナポリからマテーラへ行く方法は、3つあります。
1. ナポリからバーリまで列車、そこから私鉄でマテーラへ
2. ナポリから列車でフェッランディーナへ行き、そこからバス
3. ナポリからマテーラまで直通バス
方法1は時間がかかる、方法2は列車からバスへの乗換えがうまくいくか? これらの欠点を考えると第3の方法がベターだと思いますが、意外にもこのルートでの旅行記は見つけられませんでした(方法1,2についての旅行記はありました)。 -
しかし、マテーラへ、ナポリから行くかソレルノから行くかを検討した際、ナポリスタートとした理由は、尤も確実なバス直行便を選んだことにありました。従って、第3の方法でマテーラへ行きます。
バスにはMiccolis社(06:20発 09:55着)とMarino社(09:10発 13:45着)の2つがあり、それほどあくせくする旅ではありませんので、後者としました。
チケットは、ホテルの隣のレストラン・エットーレで購入しました。
ところで、バス乗り場は以下
中央駅を出て(正面がガリバルディ広場)、左側へ進むと大きな駐車場があります。その奥にバスターミナルのバスレーンが2,3列あります。遠距離方面のバスは、このバスセンターから発車します。
尚、ガリバルディ広場に出ず、中央駅内のショッピング街から駐車場へ直接行く道(多分、地元の方は、このルート)もありますが、旅行者は一度、中央駅から外を通り駐車場へ向かった方が分かりやすいと思います。 -
バスは満席からは,ほど遠く、50%の乗車率。
ナポリからマテーラまで4時間半かかりました。
多分直通なら(ツアー旅行なら)3時間でしょう。
途中、高速道路をおり、街中を走り5箇所程度停車します。その為、時間がかかります。
そして、どの停車所でも数名の方が降りられます。
その結果、マテーラに着く頃には、かなり乗客は減りました。
ちなみに、バス内にトイレがあるためか、トイレ休憩はありませんでした。 -
Marinoバスの下記時刻表でナポリ発マテーラ着を入れます。
http://www.marinobus.it/
マテーラの到着 停留所は下記
MATERA Via Don L.Sturzo Chiesa S.Paolo
ここは、マテーラ駅ではなく、その隣の駅の教会のようです。
実際には、どこかの駐車場の脇に停車した感じでした。
町の中心街でなく、ここで降ろされ見放されたら、困るなと言う感じの場所。
バスを降りる際、運転手にタクシーを呼んでもらうことにしました。
運転手も慣れているようで、ポケットから名刺らしきものを出し、電話をしました。
驚いたことに、電話中にタクシーが来るではありませんか?
偶然なのか? よくわかりません。
写真がそのタクシー -
タクシーに乗り込みました。
タクシーの運転手が早速話しかけてきます。
これからの予定は?
今日と明日、マテーラを観光し、明日アルベロベッロに行きます。
そう言うと、タクシーでアルベロベッロへ行きませんか?
値段を聞くと、75ユーロ。
実は、運転手から聞いてこなければ、こちらから聞こうと思っていました。
他の方の旅行記を読み、マテーラからアルベロベッロまでは70−100ユーロが相場だと調べていましたので、値切ることもせず、交渉成立です。
写真は、洞窟ホテルの部屋 -
洞窟住居のホテルに到着です。
タクシーを降りてから100m位かな。
Locanda di San Martino
税込み 9844円 -
それでは、マテーラ観光の始まりです。
ところで、今は14時半
冬なら、もう少しで日没でしょうが、夏の日の入りは20時頃。
5時間以上の観光時間があります。
これが、夏のヨーロッパ観光の利点です。
マテーラの歩き方という素晴らしいブログがあります。
http://ameblo.jp/casadileo/entry-11846190921.html
これを参考にして観光します。
写真は、ヴィットリオ・ヴェネト広場から写した最初のサッシの写真です。
ところで、サッシ地区は、中心にあたる「チビタ」、そこから南北に分かれて「サッソ・カヴェオーソ」、「サッソ・バリサーノ」の3つに分かれます。チビタ地区にはロマネスク様式の大聖堂、ドゥオモがあります。
従って、大雑把に言うと、その北がサッソ・バリサーノ地区、南がサッソ・カヴェオーソ地区となります。 -
ホテルでもらった地図です。
実は、当日は、日本で準備していた地図(インターネットでダウンロードしたものに書き込み)を参考にして散策しましたが、この地図を、しっかりと見るべきだと後悔。
この地図は正確で、推奨ルートや展望ポイントも記されていました。 -
それでは、中心のドゥオーモへ行きます。
まずは、広場からスタートします。 -
ドゥオーモ通りを経てドゥオーモへ行く予定でしたが、即、間違えてコルソ通り。
それにしても、通りの照明は、今夜お祭りかな? -
途中で、正しいドゥオーモ通りへ変え、改築中のドゥオーモへ。
-
改築中ですが、入り口から工事用のビニール越しに内部の写真は撮れます。
-
イチオシ
ドゥオーモ脇の展望ポイントからサッソ・バリサーノを一望できます。
マテーラの説明をインターネットから
地中海地域にみられる、谷の岩場の斜面を掘った洞窟住居サッシ群が広範囲にわたり完全な形で現存している貴重な遺跡。マテーラの洞窟に人々が住むようになったのは旧石器時代に遡るともいわれていますが、その後時代とともに家としての形が整えられ、通路や教会も築かれて人々が生活を営む街が形成されていきました。
小さな洞窟住居が谷の斜面の崖にへばりつくように上下左右に並んでいる様は圧巻です。 -
(説明続く)
その後、長らく小作農民の住居であったサッシは、南イタリアの貧しさの象徴的な見方がなされた。19世紀までは比較的快適な住環境であったが、20世紀初頭より、人口が急速に増加し、元々は畜舎であった採光も水の流れも劣悪な洞窟も住居として使用されるようになった。そのため衛生状態も極度に悪化し、乳児の死亡率は50%に達した。 行政当局としてもこの状態を放置できなくなり、1950年代に法整備を行い、これにもとづきマテーラ郊外に新たな集合住宅を建設し、サッシ地区の住民を強制的に移住させた。その数は約1万5,000人に上る。 この結果、サッシ地区は無人の廃墟と化す。しかし150以上の石窟聖堂や3,000戸ほどの洞穴住居、地下水路で各戸の貯水槽に上水を供給するシステムなど、ユニークな文化的資産が見直され、1993年にユネスコの世界文化遺産に指定された。 これを契機に訪れる観光客も増え、これを対象とした宿泊施設、食堂、工芸品の販売店などが増え、現在は洞窟住居の5分の1ほどが再利用されている。
(ウィキペディアより)
ところで、これは、ドゥオーモ付近での表示板
左は、世界遺産のマーク。
右は、ユネスコのマーク
真ん中は?
洞窟住居みたいな絵もあるしマテーラのマークかな? -
次は、サン・フランチェスコ・ダッシジ教会
-
その内部
-
次に小道を通り、建物の間から見えるプルガトリオ教会へ
-
1725年に建てられた教会で、正面のファザードには骸骨が掘られています。
ところで、ファザードとは、建築物を正面から見た外観のことをいいます。 その建物の一番見せたい部分でもあるので、建築デザインの面では重要な要素のひとつです。 -
出入り口を1枚
-
イチオシ
合唱団の練習風景。
合唱大会にでもでるのかな? それとも、・・・・。
それにしても教会の合唱、音響効果が素晴らしい。 -
パノラマ写真で一枚
-
右側に国立ドメニコ・リドーラ博物館があるからでしょうか、ここは、ドメニコ・リドーラ通り
-
ランフランキ宮殿
ドアを開けたのですが、何もありそうも無いので(観光ポイントではなさそう)、そのまま退出 -
宮殿の隣が、展望ポイント
サッシ・カヴェオーソ地区を一望できます。 -
イチオシ
もう一枚
-
実は、この展望台から洞窟教会(マドンナ・デ・イドリス教会)、洞窟住居へ行く道順がわかりにくい。
マテーラには、いたるところに,Tourist矢印がありますが、どこへの矢印かは書いていません。有名なポイントへ向かう矢印は当然としても、あまり有名でないポイントへの矢印もあります。そして、矢印には行き先がありません。
極端なことを言えば、交差する場所のどの方向にも矢印があります。
写真の(多分、イタリア人)家族も悩んでいます。 -
何とか、試行錯誤の結果、目的地に近づきました。
洞窟住居は17時で閉館となっているガイドブックもありましたので、そちらを先に観光
尚、翌日、もうひとつの洞窟住居に行きましたが、そちらの方がベターです(旅行記その10参照)。 -
17:30(15時くらいの印象です)
夏で無いなら、この時刻で観光終了でしょう。
夏は、まだまだ散策できます。
サン・ピエトロ・カヴェオーソ教会です。
全く観光客はいません。
実は、マテーラにはもっと多くの観光客がいるのかと思いましたが、時刻の関係もあるでしょうが、意外と閑散としています。 -
そして、洞窟教会・マドンナ・デ・イドリス教会
この教会は、高いところにある事と、その特殊な形から、観光の目印になります。内部には、いくつかのフレスコ画がありましたが、内部の撮影は禁止でした。 -
撮影できませんでしたの、パンフレットを掲載します。
-
ここから下を見るとサン・ピエトロ・カヴェオーソ教会
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その向こうがサッシ・カヴェオーソ地区。
-
サン・ピエトロ・カヴェオーソ教会の内部です。
ところで、どこの教会も入り口のドアは閉まっています。鍵がかかってクローズの場合もありますが、誰でも入れるように鍵がかかっていない場合があります。外からですとわかりません。
ここは、オープンです。 -
写真で示す、サッシ沿いのマドンナ・デッレ・ヴィルトゥ通りを歩きます。
-
サン・ピエトロ・カヴェオーソ教会が右になります。
左は、トレンテ・グラヴィーナ渓谷 -
イチオシ
サン・ピエトロ・カヴェオーソ教会と洞窟教会(マドンナ・デ・イドリス教会)です。
-
トレンテ・グラヴィーナ渓谷
右側は、谷底になっていますが、階段があり、降りられるようです。 -
トレンテ・グラヴィーナ渓谷
-
またまた洞窟教会が現れてきました。
マドンナ・デッレ・ヴィルトゥ通りにあるサンニコーラ・ディ・グレッチ教会(S.Nicola dei Greci)とマドンナ・デッレ・ヴィルトゥ教会(Madonna delle virtu)です。
ここにも、フラスコ画があり、撮影は可能でした。
また、ここには、現代のオブジェも展示されていました。 -
更に進み、坂を上って、サンタ・ゴスティーノ教会
-
その内部
-
ここからパノラマ写真。
一番高いところが、ドゥオーモ -
イチオシ
ズーミングします。
本日は、ドゥオーモからスタートし、一周してきた事が分かります。 -
坂を下り、フィオレンティーニ通りを経てホテルへ
-
休憩後、夕食に
ヴィットリオ・ヴェネスト広場へやってきました。
やはり、今夜はお祭りです。 -
サッシ地区を散策していた時は、ほとんど人はいませんでした。
この人たちは、どこにいたのでしょうか?
多分、新市街の住人がお祭りに集まったのでは? -
馬さんも何頭も出ています。
20頭近かったのでは? -
ポーズを決めているイタリア人
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家族連れも乗馬しています。
暴れることはないのかな? -
広場からドゥオーモ通りに入ったところにあるレストラン 「Il Terrazzino」
-
レストラン
実は、この時刻、結構涼しいです。トレーナが必要です。 -
イチオシ
レストランからの夜景です。
-
再び、広場へ
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音楽担当
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もう1枚
-
広場の喧騒とは、異なり、静かなサッシにあるレストラン
本日は、これにて終了
ほぼ、マテーラを一周しましたが、明日、午前中に再び散策します。
マテーラは、本当に不思議な街です。
まさに世界遺産にふさわしい街です。
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この旅行記へのコメント (5)
-
- hatiさん 2015/11/05 10:50:38
- おかげさまで無事に旅行を終えることが出来ました
- 無知無謀さんのおかげでナポリからマテーラ、アルベロベッロへの
移動がスムーズにできました。
アルベロベッロから近郊の街へのワンデイトリップへも行きました。
この間から時間を見つけては旅行記をアップしていたのですが、
やっとアルベロベッロまでたどり着きました。
本当にありがとうございました。
- 無知無謀さん からの返信 2015/11/08 08:14:06
- RE: おかげさまで無事に旅行を終えることが出来ました
- 旅行記を拝見させていただきました。
忘れかけていたところもあり、再度南イタリアを旅行した気分です。
北イタリアに比較して日本からのフリー旅行者も少なく
行く前から不安なところもありましたが、
私も他の方の4travelに助けられました。
今後とも海外旅行を楽しみたいと思います。
無知無謀
> 無知無謀さんのおかげでナポリからマテーラ、アルベロベッロへの
> 移動がスムーズにできました。
> アルベロベッロから近郊の街へのワンデイトリップへも行きました。
> この間から時間を見つけては旅行記をアップしていたのですが、
> やっとアルベロベッロまでたどり着きました。
>
> 本当にありがとうございました。
-
- hatiさん 2015/08/22 12:31:15
- ナポリ〜マテーラのバス
- この秋、南イタリアに行きたいと思っています。
もう計画にはぎりぎりなのですが、
殆ど無知無謀さんのプランのように行きたいと思ってます。
さて、表題の通りに、バスの乗車には予約が必要でしょうか。
ある人は必要と言っていたのですが、いかがでしょうか。
また運賃はおいくらぐらいでしたでしょうか。
またまたぶしつけですが、全料金はおいくらぐらいかかったでしょうか。
よろしくご回答の程お願い致します。
- 無知無謀さん からの返信 2015/08/22 16:29:57
- RE: ナポリ〜マテーラのバス
- 無知無謀です。
旅行記をお読みいただきありがとうございます。
質問の件ですが、
バスの予約の件
バスの予約とは、インターネットで事前購入ということでしょうか?
当日のバスの乗車率から考えると現地購入でよいと思います。
混み具合は、オンシーズンならわかりませんが、多分、秋なら、私たちの6月末と同じくらいと思いますので。
ただ、前日等での購入は必要だと思います。
多くの乗車客は、バスの乗車の際は、購入済でした。
前日購入したのか、バスセンター等で当日購入したかは、わかりません。
一人22ユーロです。
全体の費用
2人分の合計で記します。
航空券 24万円
ホテル 13万円
食事 10万円
交通費、観光代 10万円
合計 57万円
食事代は、かなり、個人差があると思いますし、お土産代は除きました。
もしほかの事で、ご質問がありましたら、遠慮なくどうぞ
楽しい旅を
以上
> この秋、南イタリアに行きたいと思っています。
> もう計画にはぎりぎりなのですが、
> 殆ど無知無謀さんのプランのように行きたいと思ってます。
>
> さて、表題の通りに、バスの乗車には予約が必要でしょうか。
> ある人は必要と言っていたのですが、いかがでしょうか。
> また運賃はおいくらぐらいでしたでしょうか。
>
> またまたぶしつけですが、全料金はおいくらぐらいかかったでしょうか。
> よろしくご回答の程お願い致します。
- hatiさん からの返信 2015/08/22 22:04:03
- RE: RE: ナポリ〜マテーラのバス
- さっそくのお答えありがとうございます。
私たちも60代の夫婦で、ここ3年ほど毎年、ヨーロッパ方面へ行っているのですが、最初は一人25万のつもりでした。
でも、このところの円安などの影響で、30万円弱になっております。
イタリアは他の国よりも高くなるのではと思って、本当にぶしつけながら、
全金額をお聞きした次第です。
他の国とあまり違わないようで、安心しました。
またよろしくお願いします。
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