松島一の坊 お泊りレポート・石巻～女川～大河原 一目千本桜

2015/04/12 - 2015/04/14

東日本大震災から４年余り。
2010年の夏、石巻 川開き祭りを始めに、松島観光、仙台の七夕祭りまで１週間ほど滞在しました。

今、石巻はどうなっているんだろう？あれからずっとずっと心を痛めていた場所を巡って来ました。
胸の内はクチコミで、旅行記はホテルステイをテーマにしました。

【 表紙写真 】松島一の坊・ホテルロビー

エリア 宮城

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

東京駅より東北新幹線で仙台へ。

仙台駅で東北本線に乗り換えて

JR 鹿島台駅で下車。
この先は車で移動します。

【 木の屋石巻水産美里町工場 】

石巻市の海岸沿いにあった木の屋石巻水産は、
震災の津波で壊滅的な被害を受けました。

石巻に元あった場所での早期再建は困難を極め、
内陸部の美里町が候補となり、
こちらの工場が先に建設されました。

田んぼの中にポツンとある美里町工場は、
海に泳ぐクジラのようにも見えます。

併設の直売所では、
木の屋の美味しい缶詰が少しお安く購入できます。
朝 市場に上がってきた魚を新鮮なままに即刻、
缶詰にするそうです。

直売所の全身笑顔の店員さんが印象的でした。

【 日本製紙石巻工場 】

石巻港に向かいます。
石巻の海岸線に近いこちらの工場も
震災により甚大な被害を受けました。

日本製紙石巻工場再建なくして石巻市の復興は有り得ない！
と、周囲の強い期待に応えて見事に再建されました。

【 石巻漁港・水産市場 】

石巻港も周辺の多数の水産加工会社も、
震災で壊滅的な被害を受けました。

石巻港は現在は機能していますが、
魚市場は今年８月に全施設完成予定だそうです。

効率的に水揚げされるようになる施設の延長は
東西８８０メートルとなり世界一になるそうです。

【 女川 地域医療センター 】

女川にやって来ました。
地域医療センターは高台にあります。
あの日、この病院の１階まで津波が襲ったと聞き、全身が震えました。

この高ささえも乗り越えた津波…

【 女川 おちゃっこクラブ】

おちゃっこクラブは地域医療センターの並びにあります。
人々の心のよりどころになるようにと
震災の半年後にオープンしたそうです。

限定のナポリタンやカレーやソフトクリームが楽しめるそうです。
食後だったので さんまパン！？を購入しただけです。
女川グッズも販売していました。

女川の情報を発信しているスポットです。

医療センター駐車場から見た女川湾です。
眼下には津波で崩壊した建物がいつまでも横たわっていましたが、
2015年の3月末までに全て撤去されたそうです。

【 JR 石巻線 女川駅 ゆぽっぽ 】

真新しい駅舎が建っていました。
駅舎内には「ゆぽっぽ」という日帰り温泉施設もあります。

女川駅は仙台〜小牛田〜石巻を結ぶ、石巻線の終点です。
石巻線は復旧しました。

先日のTV放送で、
女川は着実に復興に向かっている成功例として放映されていました。
女川駅から港方向を眺めると、厳しい現実が見えてきます。

女川町の様子です。
津波からまぬがれたのは高台にある家だけ。
あとはやっと更地状態まで回復したばかり。

女川から石巻経由で松島のホテルに向かいます。

【 石巻 石ノ森曼画館 】

石巻出身の石ノ森章太郎の展示館。
ここも津波で甚大な被害を受けましたが再建されました。

【 石巻ニューゼ 】

石巻市中心部にある、絆の駅と称されるスポットに寄りました。
ウィリアム王子が訪問された場所です。

東日本大震災直後に発行した
地元紙の石巻日日新聞号外の手書き壁新聞や、
被災直後のすさまじい写真、
石巻市の歴史資料などが展示されています。

１Ｆの館内は撮影禁止です。
２Ｆはカフェ・バーになっています。

【 レジリエンス バー 】

２Fのカフェ・バーです。

この場所で、ウィリアム王子が被災した子供たちと対談されたとのこと。
復興に向かい立ち上がろうとしている石巻の姿を発信し続けています。

【 松島 一の坊 ホテル】

宿泊先に到着しました。
まず、この開放的で美しいロビーに感動します。

松島を一望するロビーには
無料のウェルカムドリンクが用意されています。

このサービスはなんと夜まで続きます。

ホテルの公式サイトから予約した、リーズナブルなツインルームです。
２度目の宿泊で、今回は会員登録してホテルに直接申し込みました。

リーズナブルな部屋でもこの眺望！
癒されるわー

コレコレ、温泉旅館はこうでなくっちゃね！
至れり尽くせりのおもてなしです。

浴衣に着替え、さっそく眺望露天風呂へ。

露天風呂に浸かりながら松島の絶景を独占！

【 万窯竈(まんようがま) ととや 】

本日の夕食はホテルの和食レストランで、
「料理長こだわりの一の坊和食」をいただきます。

広い店内は全面床暖房でした。
心地良かったです。
スタッフさんのホスピタリティも満点でした。

海の幸や郷土料理まで、
旬の食材の美味しさを最大限に引き出した和食コースを堪能しました。

こんな写真では料理の美味しさをお伝えできず残念です。(^^;;

二日目の朝、おはようございます。
「元気の出る朝食」をいただきます。

【 庭園ダイニング 】

広いダイニングでの朝食ビュッフェ。
元気の出る朝食とは？

先ずスタッフさんたちの笑顔！
そして旬の食材をふんだんに使用した手作り料理！

特にトマトジュースは外せません。
普段はトマトジュースが嫌いな私でもおかわりしました。

本日は大河原の一目千本桜を見に行きます。

「この時期に宮城に来たからには 一目千本桜を見ていって！」と言われ、
わけも分からず 宿泊先の松島より電車を乗り継いで行って来ました。

白川堤 一目千本桜付近に来ると電車が徐行運転になります。
車内はハイテンションに！

JR東北本線 大河原駅を降りればすぐに桜まつり会場が分かります。

白石川沿いに桜の大木が咲き誇っていました。
その数なんと約1200本だそうな。

今年は桜の開花が１週間ほど早く、
４月第２日曜日に満開になったそうです。

桜まつりの期間だけ運行される屋形船は往復30分、1,000円でした。
オペレーションがすばらしく快適。
白川から眺める桜はもっとすばらしい！

雨が降らないうちにホテルに戻りましょう。

桜が満開の時期は電車が徐行運転して乗客を楽しませてくれます。
帰りの車内も盛り上がっていました。

【 立ちそば処 杜 】

小腹が空きました。
仙台駅で乗り換える際に立ち食いそばをいただきました。
かけ蕎麦はコーヒー１杯より安いお値段でした。

仙台駅から仙石線で松島海岸駅に戻ります。
この時は仙石線は松島海岸駅の先で一部不通でした。

ちょうどその夜のTVニュースによれば、
2015.5.30に仙石線が全線復旧に向けて試運転が始まったとのこと。
仙台〜松島〜石巻の、海岸線の風景が美しい路線だったことを思い出しました。

宿泊先ホテルの隣りに 藤田喬平ガラス美術館 があります。
前回宿泊した時には行かなかったので、今回は行かなくっちゃね。

と向かったら、な、何とこんな張り紙が！？
ガッピーン！明日は無理なんです。
これはまた来なさいってことかしら。（笑）

【 南三陸いちばん屋 】

しょうがないから
売店にて太っ腹な試食をいただきながら、
買い物しながら、

ロビーで無料のお茶を片手にまったり。
癒されるわー

空いているうちに眺望露天風呂でも行きましょうかね。

風呂上りに無料のアイスキャンデーもいただきました。
癒されるわー

部屋にもどると、
ん？夫がまだお風呂から帰ってきていない？
と、そこへ夫が血相を変えて入ってきました。

何でも更衣室で服を着ようと思ったら
自分の着替え一式が無い！とのこと。

裸のままパニックになり、しばらくアタフタしていると、
見覚えのある下着を付けている爺ちゃんがいたそうな。

あわててこの爺ちゃんに話しかけて下着を脱がせたそうな。
他人が身に付けた下着を使用せざるをえなかった夫…（爆笑）

【 青海波 (せいがいは) 】

本日の夕食はホテルの鉄板焼レストラン、
青海波で「海鮮鉄板焼きを味わう」コースをいただきました。

春の魚介をはじめ国産牛ステーキなど
目の前で焼き上げる厳選素材を賞味しました。

とびっきりの笑顔が最高のスバイス ♪

エンターテイメント的な要素も含めて大いに盛り上がり、
ハッピーなディナーとなりました。

夕食は7,000円（税抜き）の設定になっているようです。
信じられないほどリーズナブルなお値段です。
ごちそうさまでした。

三日目の朝、小雨。

今朝も「元気の出る朝食」を

ダイニングのテラス席でいただきました。

「元気の出る朝食」のキャッチフレーズ通り、
スタッフさんのとびっきりの笑顔で
たくさんの元気をいただきました。

松島に連泊しながら松島観光しなかった旅でした。
松島も歩きたかったな。
もっとホテル内でまったりしたかったな。
また来るしかないかな。

この日、東北本線で人身事故があり、電車が大幅に遅れました。
車内は東京の通勤ラッシュに勝るとも劣らない状態。

時間には余裕を持ってスケジュールを立てていたので、
次の予定にはなんとか間に合いました。

仙石線が全面開通したらまた来ようっと！^ ^