2014/11/18 - 2014/11/19
31位(同エリア56件中)
琵琶フミさん
さひめ(佐比賣)は石見と出雲の国境に位置する三瓶山の古称で姫山に接頭語の「さ」が付いたとされており、出雲の国を大きくするための国引きに使った綱を掛ける杭として使われた神話の山であるばかりでなく、大山や蒜山などの山岳地域、隠岐島、島根半島とともに大山隠岐国立公園の一翼を担っている。
「四季の宿さひめ野」はゆこゆこのクチコミで総合92点を誇る人気の宿で、畳嫌いの富美男が選んだコースは「和牛付き季節満喫プラン/洋室」である。2階の部屋に入ると右手にツインのベットが置かれていて、左手に畳敷きのくつろぎ場があってテレビとお茶セットが置かれていた。 白凰時代の三瓶山の噴火とともに湧き出たと言われる温泉の湯は地名を冠して志学温泉と呼ばれる薬効豊かな湯治場として古くから知られていたが、国民保養温泉地として組みの指定を受けたことを契機に三瓶温泉に改められた。2階の部屋からすぐのところに露天風呂も備えた大浴場があり、暖簾がかかった風情のある入口が迎えてくれる。 部屋を出たところの廊下の裏側の吹き抜けに面したくつろぎのスペースからは滝を施した庭園が眺められ、壁には石見神楽の面が飾られていて、その奥には皇室がお泊りになった際の食器が展示されていた。
食事は1階のレストラン「食彩工房 雲海」で、部屋ごとに決められたテーブルに名前が書かれていた。程よい間合いで気配りの効いたサービスが提供されて、食前酒・前菜・お造り・蓋物・焼物:和牛陶板焼き・強肴(しいざかな):魚介鍋・揚物・吸物替わり:土瓶蒸しなどの料理の美味しさを一層引き立てていたし、量も多く二人とも少し残してしまった。石見銀山の見学情報をフロントで提供していることを食事中に見つけたので、部屋への帰り道に立ち寄ると、石見銀山までの道路略図と併せて、駐車場の情報を親切に教えてもらい、実際の見学時に大変有意義に使わせてもらえた。
少し早目に起きて朝風呂で十分に温まったあと、豊富な料理が並んだ和食膳を楽しんだが、紀子は牛乳が提供されていないことを嘆いていた。食事を堪能して席を立とうとしたら、「雲海を見られましたか?」と声をかけられて、「今日はとっても綺麗な雲海がみられますよ。」と雲海の見える窓際に案内された。山の向こうの谷間にびっしりと詰まった雲海を見ることができた。中国太郎と呼ばれる江の川から発生する水蒸気が谷間に留まって霧状になったのがこの地方の雲海だそうで、中国山地の山あいをうねる様に流れる江の川の流れが9月から11月の気象条件が整った時にだけ幻想的な風景を作り出すのだそうだ。
さひめ野の駐車場の木々や周囲の山々の紅葉も盛で、赤色系統の木は少ないものの彩り鮮やかに山を染めていた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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