真冬のレッサーパンダ紀行【３】 群馬サファリパーク　お嫁入りしたひまりちゃん、新しい環境にも慣れたみたいだね！！ 太陽君とのペアリングが早々にも始まるかも！？

2015/02/14 - 2015/02/14

北米からのフライトが６時間遅れになり、伊丹便に乗り継げず成田一泊となった昨日（旅行記→http://4travel.jp/travelogue/10980800 )から一夜明け、今日はせっかく土曜に関東にいるのなら最近行けていない園に行こうと思います・・・群馬サファリパークです。

実は僕は群馬サファリパーク生まれで現在は南紀白浜アドベンチャーワールドで暮らしている后ちゃんの大ファンなのでし。
２０１１年大晦日に后ちゃんに一目惚れしてから、何度か関西から無理して后ちゃんに会いに行っていましたが、后ちゃんがアドベンに移動してからはなかなか訪問できずにいたのです。

后ちゃんの両親である太陽君と彩ちゃんの今年の恋模様が気になりますし、そして、なによりも、この１月に岡山の池田動物園からお嫁入りしてきた１歳のひまりちゃんに会えるのが楽しみでなりません。

＜ここからは備忘録＞
ひまりちゃんは２月頭から屋外にも出ていて、キーパーさんからリンゴを手渡しでもらうこともできる。
太陽君とひまりちゃんの今年のペアリングも考えている。
太陽君・・・アドベン所属
彩ちゃん・・・群サファ所属
ひまりちゃん・・・群サファ所属
バックヤードは３部屋＋産室


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 富岡・甘楽(群馬)

昨晩はヒューストンからのフライトが５時間遅れの２１時前に成田に到着、ユナイテッドが取ってくれたホテル日航に宿泊。
今朝は成田空港発９時過ぎの成田スカイアクセス特急と京成特急を乗り継いで上野駅へ出ました。
上野駅からはＪＲに乗り継ぎ、目的地は高崎ですので、ホームにちょうどいた臨時特急「草津号」にかなり心惹かれましたが予定通り新幹線「たにがわ号」に乗車しました。

高崎駅でレンタカーを借りて小一時間の運転で富岡市の群馬サファリパークに到着です。
途中で人並みに富岡製糸場でも見学しようかな？とも思いましたが、さすがに土曜日だけあって駐車場が満車のようで断念しました。

群馬サファリパークの駐車場は普通車３００円。

レッサーパンダのいるバードパークはサファリとは別にあり、以前は入園に１００円が要りましたが現在は無料で入れます。

レッサーパンダ舎に向かう途中でバードゲージを通るのですが何か雰囲気が違います・・・鳥がいなくてカンガルーがいて、あれ、空がそのまま見えている・・・。

あとでキーパーさんにお伺いしたところ、大雪で屋根面の網が崩落してしまい当面はカンガルーを展示しているとのことで、以前いたシュバシコウは別の場所で展示されているとか。

元バードゲージを抜けると正面にレッサーパンダの屋内展示室があります。

屋内展示室にいたのは太陽君と彩ちゃんのご夫婦。

太陽君は２００３年７月３日高知県立のいち動物公園生まれ、
彩ちゃん２００６年６月５日東武動物公園生まれ、
です。
このご夫婦には１匹だけ子供いて、その子が僕の一押しパンダの后ちゃん（現、南紀白浜アドベンチャーワールド）なのです。

台の上で毛繕いしているのが太陽君、床で毛繕いしているのが彩ちゃんです。

彩ちゃんはなかなか顔を上げてくれなかったのですが、太陽君はばっちりカメラ目線をくれました。
う〜ん、確かに后ちゃんは太陽君の子供ですね！！顔のパーツパーツがそっくりですね。

屋内展示室に太陽君＆彩ちゃんのご夫婦がいるという事は屋外放飼場には・・・、

１月２３日に岡山の池田動物園からお嫁入りしてきたひまりちゃんです！！

ひまりちゃんは２０１３年６月１５日岡山県の池田動物園生まれ、お母さんはひよりちゃん（すでにお星さま）、お父さんは大地君、双子兄妹にたいよう君（この訪問日の前日の２月１３日に鯖江市西山動物園にお婿入り）がいます。

生後４ヶ月でお母さんのひよりちゃんが天国に旅立ち、その後は人工哺育で育ちました。
ただ、不幸中の幸いにもひよりお母さんの許でほぼ離乳までを完了しており、また、双子だったこと、放飼場にデビューした後は、お父さんの大地君、お姉ちゃんのしずくちゃん、義理の母になったルナちゃんと同居して暮らしていたこともあり、よく言われる人工哺育の弊害（レッサーパンダとしての自覚の喪失など）の影響はほとんど無いように思われます。

群馬への移動の当初はかなり警戒して動きにもキレがなかったそうですが、それは当然のことですよね。
若いだけあって新しい環境への順応はバッチリのようで約３週間経った今では落ち着いた様子で放飼場を歩き回っています。

ひよりちゃんは生後４ヶ月でお母さんとの親離れを経験しているものの、その後、お父さん、お姉ちゃんなどどずっと同居してきたこともあり、今回の移動が実質的な親離れと言っても過言ではないでしょう。
他の子もそうですが、親離れの試練を乗り越えると急に表情が大人びると言いますが、大人のレッサーパンダとしての自信に溢れた表情に変わるのが印象的です。

歩き回って疲れたらお水ごきゅごきゅ。

壁にもたれて毛繕い・・・この場所が自分の場所だとすでに認識していないとこの落ち着き感は出せませんよね。

この日は扉越しに屋内展示室に向かって「クルルルルー」と頻繁に鳴いていたひまりちゃん。

屋内にいる太陽君に向けての恋鳴きなのか、あるいは、池田では大家族で過ごしてきただけに太陽君＆彩ちゃんと遊びたいのか・・・。

そんなひまりちゃんが気になる太陽君、彼が鳴き返ししていたかはガラスに遮られ確認することは出来ませんでした。

ひまりちゃんの特徴的な尻尾・・・可愛いですね。

後にキーパーさんからお聞きしたところ、ひまりちゃんの群馬への移動はブリーディングローンではなく、そもそもひまりちゃんの所属が群馬サファリであり、今回は群馬サファリがひまりちゃんを呼び寄せる権利を行使したとの事でした。
ひまりちゃんのお父さんの大地君は東武動物公園生まれですが、その大地君のお父さんの海君（すでにお星さま）が群馬サファリの所属でブリーディングローンで東武に行っていたため、息子の大地君の所属が群馬サファリになり、そのダイチ君が群馬サファリの所属としてブリーディングローンで池田動物園に貸し出されたために、娘のひまりちゃんの所属も群馬サファリとなっているようです・・・最近とみに思うのですがブリーディングローン複雑なり・・・。

群馬サファリパークでは１４時からもぐもぐタイムが実施されます。

ある程度予想していましたが、このままひまりちゃんでもぐもぐタイムではなく、太陽君＆彩ちゃんと屋内外を交代してのもぐもぐタイムとなりました。

１３時５５分頃、ひまりちゃんが屋内展示室に入りました。
キーパーさんが一声掛けるとおとなしく入って行きましたので、キーパーさんとの関係も良好の様ですね。

代わって太陽君＆彩ちゃん屋外へ出てきました。

早速アスレチックの上に登り入れ替えてもらった新鮮な竹の葉を食べる彩ちゃん。

うまうまだね！！

遅れて太陽君も登ってきました。

キーパーさんが長い木の枝の先にリンゴを刺して太陽君の目の前に差し出します。

可愛らしい表情でリンゴをもぐもぐな太陽君。

１年以上ぶりに会った太陽君は以前と違い毛並も良くとても健康そう、特に以前はお尻から後足に掛けてが常に濡れているような感じで不健康、不衛生そうに見えていたのですが、キーパーさんによると寝室などの床材を変更することによって大幅に改善することが出来たそうです。

こう言った地道な努力が動物たちの健康につがり、活き活きとした表情を引き出るといういい例の様に感じました。

竹の葉を食べるのに必死でなかなかリンゴに気づかなかった彩ちゃんですが、一度気づくとこのポーズです。

「はい、ここにくださいね」と左手を挙げる彩ちゃん。

彩ちゃんも毛並が良く、とても健康そうに見えますね。

キーパーさんによると、レッサーパンダの種別調整者（日本平動物園）さんから「貴重な血統である太陽君の血統をなんとか残したい」との強い要望が来ているそうで、もし、太陽君と彩ちゃんのペアリングが上手く行く、行かないに係らず、今シーズンの太陽君＆ひまりちゃんのペアリングも十分に考慮されているとのことでした。

ちなみに先ほど書きました通り、ひまりちゃんは群馬サファリ所属ですが、他の２匹は、彩ちゃんが群馬サファリ所属で、太陽君は南紀白浜アドベンチャーワールドの所属だそうです。

僕としては后ちゃんの弟妹に会いたいのでまずは太陽君＆彩ちゃんのペアに頑張って欲しいとは思っていますが、現実的な妊娠、出産の可能性だけで言えば太陽君＆ひまりちゃんのペアの方が高いのかな？となんの根拠もなく思っています。
キーパーさんも「性格的には問題なさそう」とおっしゃってましたので、思い切って太陽君＆彩ちゃん＆ひまりちゃんの３匹同居でそれぞれの可能性を探るのもいいのかなとも思います・・・無責任なファンの立場だから言えることですが・・・。

帰りに覗いた売店でユキヒョウのＴシャツ見つけました・・・欲しい・・・。