2014/09/24 - 2014/09/24
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はくさんちどりさん
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テレビで、栗駒山の紅葉の訪れがいつもの年より1週間ほど早い、と放映されていたので、見逃すまいと、妻と久々の登山に挑戦しました。
ルートとしては、宮城県側で最も標高差の少ない、『いわかがみ平』起点の中央コースを上り、頂上に至ったのちは、東栗駒山コースを下るルートを選びました。体力を考慮してのことです。
紅葉の状態は、まさに絶好の見頃で、こんなにいい時に出会ったのは、初めてと言ってもいいくらいでした。赤、黄、橙、それに緑の松と青い山の織りなす様は、自然の錦そのものでした。
昨年は栗駒山の周囲を回っただけでしたが、今年このように登頂まで果たして、錦秋の海を泳ぐがごとく歩みながら紅葉が楽しめたのは、最高でした。
下山した時は本当にバテバテで、歩くのも辛いくらいでしたが、いわかがみ平の駐車場に戻る頃、心配していた雨が降り始めたので、急いで車に入りました。
妻と二人でホットコーヒーを飲みながら、車内で今日の幸運に感謝し、語り合っているうちに元気を回復したので、暗くなり始めた道を下って帰ってきました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今日の登山は、宮城県側で最も標高差の小さいいわかがみ平からの中央コースにしました。
すでに標高1113mあります。
栗駒山頂まで約500mの比高差、ほぼ2?あるので、ゆっくり上れば2時間程度か! -
いわかがみ平の駐車場は、平日の割に結構車が多いようです。
背後に東栗駒山(右側)と栗駒山(中央やや左側)が見えています。
すでに色づいているのが分かります。 -
登山道はよく整備されており、ほぼ500m毎に、標識が設置されていました。
これは中央コースのスタート地点(レストハウス)のものです。 -
15分ほど玉石敷きの登山道を上がると、はるか遠くに栗駒の山頂が見え始めました。
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イチオシ
さらに上ると、もうすっかり色づき始めた低木の向こうに、栗駒山がすっかり姿を現しました。
山頂から続く斜面も紅葉している様子がわかり、期待に胸が膨らみます。 -
登山道脇も、樹種によって赤、黄、橙、黄緑、緑に染め分けられ、行く先の紅葉がますます楽しみになってきます。
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スタートして1.0?進みました。
途中何度も止まって写真を撮るので、足はまだ大丈夫です。 -
まっ赤に色づき、わー・・・きれいだなあ!
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赤だけに負けてはいません。
黄色に色づくのもいいもんです。 -
燃える紅葉越しに山肌に白く見えたもの、それは残雪でした。
間もなく初雪が降るでしょうから、万年雪と言った方がいいかもしれません。 -
森林生態保護地域標識がある地点までやってきました。
視界が開けて、とてもいい景観が楽しめます。 -
栗駒山の山頂と山肌の紅葉。
錦織りなしています。 -
山頂へ続く登山道付近の紅葉。
さらに激しく燃えていますね。 -
東栗駒山方面の紅葉は、今が盛りで、絶好の見ごろを迎えています。
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東栗駒山の山肌を拡大すると、さながら錦秋の海です。
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イチオシ
山頂まで1.0?の標識を過ぎると、さらに紅葉は色鮮やかさを増します。
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この付近まで上ると、東栗駒山との間に湿原状の低地があることがわかります。
草一里といったところでしょうか! -
草が波打って、これも海のようですね。
紅葉が3つのゾーンに分かれて、横に広がっています。 -
上ってきた方を振り返っても、やはり錦秋の海です。
あの中を上って来たんだな! -
山頂近くなると、勾配がきつくなってきました。
見上げると、そそり立つ山頂!
登山道も玉石がごろごろです。 -
植生復元中で、立入禁止の注意が。
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イチオシ
頂上から続く山腹斜面越しに、北方の山並みが見え始めました。
山並みは幾重にも重なって、幽玄な雰囲気を醸しています。 -
東栗駒コースとの分岐点まで来ました。
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東栗駒山に行く登山道です。
かなり急な下りです。 -
イチオシ
西の方に目をやると、こちらも山並みが幾重にも重なって、手前の紅葉と薄れゆく青山の重なりが微妙です。
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頂上直下にさしかかると、勾配はますますきつくなり、階段を喘ぎながら上ることになりました。
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ついに登頂です!
標高は1627m。
山頂に立つのは、早池峰山以来で、感激です。
やればまだできるじゃん・・・!!
所要時間は約2時間でした。 -
山頂に小さな祠があり、駒形根神社の由緒が記載されています。
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山頂から北の方角の眺望。
焼石岳でしょうか。山並みが続いています。 -
拡大すると、左右に続く山並みが、全体としては手前から奥に続いているように見受けられます。
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北東の方角に目をやると、空中に浮かぶようにピークが見えています。
方角と高さからは、早池峰山以外に考えられません。 -
西方には、秣岳のはるか後方に、鳥海山が端正で雄大な山体を見せています。
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イチオシ
鳥海山は、出羽富士の名に恥じない、ほんとうにきれいな姿をしています。
南北の方向から見るより、この東から見る姿が特に均整がとれているような気がします。 -
近くの山頂付近は紅葉真っ盛りで、燃えるような赤です。
そして少し離れると、笹の緑が燃える赤を引き立てています。 -
西南西の方角に続く尾根付近の紅葉の様子です。
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さらに南向きに目を転じて、紅葉と遠方の山並みを楽しみます。
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常緑のハイマツは、しっかりと頑張って紅葉を引き立てています。
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頂上の一角にお休み処風のポケットがありました。
風も当らず、寛いで昼食を食べられました。 -
下山前に、頂上付近の紅葉をしっかりと目に焼き付けるため、今一度周囲を眺めます。
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中央コース沿いと左奥の東栗駒山を見下ろしてから、下山しました。
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上る時は見回す余裕がなかったものの、下るときに見ると山小屋らしき建物が確認できました。
笊森避難小屋でしょうか? -
東栗駒コース分岐点まで下りてきました。
中央コースを大人しく戻れば、2.7?です。 -
それに引き替え、東栗駒コースだと、3.5?あり、800mも遠回りになります。
でもでも、その分、平均的には緩くなるはず!
それなら、同じ道を戻るのは面白くないですよね。 -
分岐点から最初だけは急な下りでしたが、次第に緩くなってきました。
上りで湿原のように見えた場所に近づいて行きます。 -
北方の山並みが、手前の稜線から辛うじて見えます。
だんだん紅葉の海の中に入っていくような感じです。 -
黄橙色になった草原とごつごつした岩、そして東栗駒の山肌の紅葉。
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沢状の凹地にさしかかりました。
近くに沢下り厳禁の看板がありました。
栗駒山頂がそびえたって見えます。 -
登山道わきに目をやれば、可憐なリンドウがハイマツの間から顔を出しています。
チクチクしないかい? -
自然の庭園ですね。
春から夏にかけては、きっと別の姿でしょう。 -
緑の中に赤。
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イチオシ
紅葉でも、こんな自然の赤は見たことがありません。
遠くの山肌も、近づくとこんななんでしょうね。 -
裏掛コースという、標高差の大きい健脚者向きコースとの分岐点まで来ました。
この付近まで、辛うじて早池峰山が見えていました。 -
登山道沿いの錦秋の海を泳ぐように進みます。
-
イチオシ
振り返っても錦秋。
黄、赤、緑・・・栗駒山頂、素敵な眺めです。 -
シャクナゲ・笹の緑と紅葉。
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この付近は、橙色に染まっています。
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東栗駒山が次第に近くなってきました。
変わらず紅葉に染まっています。 -
復路の3分の1は来たようです。
緩やかなのでいいのですが、足、特に膝ははかなり笑い始めています。 -
再び上りになりますが、今となっては、下りよりも楽です。
山肌の紅葉が一段と冴えています。 -
栗駒山の方を振り返ると、左側に大きな崖が見え、沢も深く切れ込んでいます。
沢下り厳禁の意味が理解できました。
それにしても、遠目での眺めはいいですね。 -
崖を拡大しました。
どれだけの高さでしょうか?
直下から見上げてみたい気がしないでもありませんが・・・。 -
笊森避難小屋が小さく見え、周りは紅葉し、その後方に山並みがかすかな姿を見せています。
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東栗駒山の手前にあるピークが目前になりました。
大きな岩に石を積んで、ケルン風にしています。 -
小ピークから眺めた栗駒山の雄姿。
錦を纏っています。 -
イチオシ
東栗駒山の頂上が近くなりました。
燃えるような紅葉です。 -
小ピークを少し下ってから、東栗駒山への最後の上りに入ります。
緩い上りで、紅葉を楽しみながらなので、膝も少し楽です。 -
紅葉した木々に囲まれ、岩も趣があります。
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まもなく東栗駒山の頂上です。
ハイマツが強風にさらされて、みんな東に折れ曲がったようになっています。 -
東栗駒山の頂上です。
北風に立ち向かう龍のように見えませんか? -
山の名を入れて、栗駒山を眺めます。
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東方を見ると、紅葉した斜面の向こうに、いこいの村跡地が白くなっています。
これからの土日は、紅葉狩りの道路混雑防止のため、自家用車はいこいの村跡地までで、そこからいわかがみ平まで無料のシャトルバスが運行されるそうです。 -
東栗駒山頂から続く平坦な尾根道が終わり、やや急な下りに入ります。
見納めかと思い、錦を纏った栗駒山を眺めます。 -
近くを拡大すると、紅葉した木々と常緑樹がモザイクのように散りばめられ、自然の組織(くみおり)のようです。
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反対側にいわかがみ平のレストハウスと駐車場が見えてきました。
リフトかゴンドラがあればいいなー。 -
だいぶ下って、平坦地がありました。
まだ栗駒山が見えます。 -
イチオシ
今しがた下ってきた登山道がある斜面です。
岩場の段差が膝にずいぶん応えましたが、こうしてみると景色はなかなかです。 -
栗駒山を背に、鐘が吊るされています。
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黒御影に『若高山岳部OB会』の名があります。
若高とは、同じ栗原市内の若柳高校のことでしょう。 -
妻が最初地際の葉を花と間違えた植物。
金色で、上に伸びた茎に同じ色の花か蕾がたくさん付いていました。 -
若高OB会の〈絆〉石碑があるあたりは平らで、中央コース方面のきれいな紅葉が楽しめます。
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鮮やかな紅葉です。
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歩いている割になかなかゴールが見えません。
まだいわかがみ平まで1.5?もあるんです。
膝がもういうことをきかないので、泣きたくなりますが、・・・『忍』の一字です。 -
紅葉で疲労を紛れさせます。
かなり下まで来ましたが、まだまだきれいです。 -
アップにだって耐えられます!
耐えられないのは、自分の膝の制動力。
・・・下りにはほんとに辛い!! -
さっきから水音が聞こえていたけれど、沢が見えてきました。
渡渉? -
定点でない標識があるのは、沢を渡る時の目印代わりにもなるからでしょうか?
-
渡渉地点付近には、リンドウがそこここに咲いています。
-
花蕾がたくさん付いています。
鮮やかな色ですが、このような色を濃紫(こむらさき)というのでしょうね。 -
しばらくごつごつした岩場の沢伝いに下ります。
渡渉開始地点から上流を見ると、こんな感じです。 -
細心の注意を払って、足場を確認しながらゆっくり岩伝いに下ります。
小さな滝があったりして、今の膝の状態では、スリルがあります。 -
沢下りが何とか無事に終了し、渡渉区間の下流端に着きました。
道の両側でリンドウがお出迎えです。 -
リンドウを見る前に、沢の下流を眺めてみました。
沢底は岩場のようです。
この沢は新湯沢となり、下って、土石流を発生させたドゾウ沢と合流して、栗駒ダムのある三迫川になります。 -
こちらのリンドウもたくさんの花蕾をつけています。
-
いわかがみ平まであと1.0?。
とうとうこの後こけて膝小僧を打ってしまいました。
膝の耐力がほとんどありません。 -
おまけにこんな所も!
前向きに両腕で体を支えながら、一歩一歩降ります。 -
もう紅葉を見る余裕はありません!
福島から来た同年代のご夫婦の励ましもあって、何とかあと0.5?地点まで来ました。 -
這う這うの体で、やっとレストハウス脇にたどり着きました。
雨がポツッ・・・ポツッ・・・と、当たり始めました。
何と運の良いことか!? -
薄暗くなってきた中で振り返ると、そこには東栗駒山が!
-
こちらが正式の東栗駒コース起点のようです。
ほんとうに疲れましたが、錦秋の海を泳いだのだから、当然かもしれません。
車を運転するには、しばしの休憩が必要です。
車内でコーヒーをいただき、ホットしました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
(FIN.)
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この旅行記へのコメント (4)
-
- fuzzさん 2014/09/29 21:20:13
- 今年初めての紅葉
- はくさんちどりさん、こんばんは。
今年初めての紅葉旅行記が、はくさんちどりさんの栗駒山です。
早いですね。
もう山の上は紅葉の季節なのですね。
私は登山はしませんが、すこしの丘に登っただけで次の日熱が出ます(笑)
山登りは大変でしょうけれど、素敵な景色を見ることが出来ましたね。
お疲れ様でした<(_ _)>
fuzz
- はくさんちどりさん からの返信 2014/09/30 08:17:21
- RE: 今年初めての紅葉
- fuzzさん、おはようございます。
いつも旅行記をご覧になっていただき、ありがとうございます。
私はオールド・カントリーボーイなので、街を外れた田舎が好きです。ひっそりしたところで、新緑や紅葉を見るのが何よりの楽しみです。
でも、人間嫌いではありませんので、fuzzさんの洒落た旅行記をこらからも楽しみにしています。よろしくお願いいたします。
はくさんちどり
-
- たらよろさん 2014/09/29 12:37:03
- 錦秋の海
- こんにちは、はくさんちどり様
一足早く秋の訪れを感じることができる山の上。
綺麗な錦秋を楽しめて、
お天気も秋晴れで良かったですね〜〜♪
ハイキングがてら、こうして綺麗な風景と美味しい空気が吸える
そんな山が流行るのもわかるなぁ〜〜
今回、御嶽山の悲しい出来事も、
皆さんこんな風に紅葉を楽しみに上ってらしたんだろうなぁ〜って
思わず考えてしまいました。
一緒にしちゃって申し訳ございませんが、
はくさんちどり様もお気をつけて山登り楽しんでくださいね。
たらよろ
- はくさんちどりさん からの返信 2014/09/29 17:19:03
- RE: 錦秋の海
- たらよろさんへ
こんにちは。
旅行記をご覧いただきありがとうございます。
栗駒山も活火山ですが、活動レベル2で、当面は爆発や噴火の心配のない山で良かったです。
御嶽山で被災された方々には、何とも気の毒で、かけてあげる言葉が見つかりません。
自然の猛威の前に、人間は本当に無力です。
科学は人間に利便をもたらしましたが、科学万能主義に陥ると、とんでもない落し穴に出くわすような気がして、自然に対してはもっと謙虚に畏敬の念を持たないといけないと思っています。
とはいえ、年相応に自然の風景を楽しみ、また旅行記として投稿したいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。
はくさんちどり
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