越前の山あいを走るローカル線「越美北線の旅」（福井）

2014/08/21 - 2014/08/22

福井から九頭竜湖まで1日4本しか走らないローカル線「越美北線」に乗ります。

列車は、黄金色の稲穂がまぶしい田園地帯、鮎釣りの足羽川、渓谷美が美しい九頭竜川沿いを走ります。

エリア 九頭竜(福井)

• 旅行の満足度: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

福井駅から乗車

九頭竜湖行きのディーゼルカーに乗ります。

来春の北陸新幹線金沢開業に向け、福井市が一乗谷朝倉氏遺跡を売り込む観光戦略としてラッピング列車を走らせています。

雨にぬれた笏谷石（しゃくだにいし）の薄い青緑色に一乗谷の山や川をデザインしています。

車内

こじんまりしたローカル線用車両キハ120です。

バスみたいな折り戸式ドアは、開けるとき手動です。

越前花堂（えちぜんはなんどう）

福井から越前花堂までは北陸本線です。

北陸本線の駅が越美北線より遅く開業したので、ホームが離れています。

ここから越美北線に入ります。

絵画のような車窓

青い空、緑の木々、黄金色の田園地帯の配色が鮮やかです。

サルスベリが見えます

稲穂が黄金色に染まり、稲刈りが近づいています

風情がある蔵の民家

足羽川（あすわ川）の鮎釣り

今日は水量がやや多いようです。

計石（はかりいし）駅に停車

珍しい駅名です。

越前大野駅に停車

安全祈願の梵鐘が駅の中にあります。

腕木式信号機

懐かしい信号機が残っています。

1993年まで使っていたのですね

越前大野駅で1両切り離し、これから九頭竜湖まで1両で走ります。

九頭竜川が見えてきました

柿ヶ島を過ぎたあたりから、列車は九頭竜川沿いに走ります。

国道は崖っぷちを通っています

エメラルドグリーンの川

勝原（かどはら）の手前で、列車がゆっくりと走り見物させてくれます。

山深くなり、トンネルが多くなります

九頭竜温泉駅に停車

正式駅名は越前下山です。

九頭竜川を渡ります

渓谷美を味わえます。

九頭竜湖駅（終点）に到着

九頭竜湖駅到着証明書

記念にいただきました。

越美北線の延伸（越前大野の町なか展示施設にあった写真）

昭和35年に越前花堂〜勝原間が開業し、昭和47年に九頭竜湖まで延伸しています。

もともとは、越前（福井）と岐阜県の美濃太田を結ぶ越美線の計画があり、岐阜県側が美濃太田〜美濃白鳥まで越美南線（現・長良川鉄道）として開業させています。

その実現は国鉄からJRとなり、収益面から夢物語となってしまいました。

恐竜のまち九頭竜湖

福井県の勝山、大野は恐竜の化石が発掘されたところです。

国道に恐竜街道の名前がついています

九頭竜化石

化石が多数発掘されます。

この石には植物の化石が入っています。

これから、越美北線を戻ります。

石の跨線橋が続きます

勝原を過ぎたあたりで、飾り気のない橋に趣があります。

エメラルドグリーンの川を越えました

下唯野あたりの風景

今年は豊作ですね。

越美北線乗車特典の車内ポスター

越前大野のまち散策に使えるマップや循環バスに無料で乗れ、さらに特産品がもらえます。

これから名水のまち大野へ行くので、お得な情報を見つけました。

越前田野あたりの風景

のどかなところを走っています。

次の越前大野駅で降ります。

越前大野の街歩きは、別の旅行記で紹介します。

越前大野からの帰り

越前大野の城下町をイメージした車両に乗り、福井へ向かいます。

あれっタブレット（通票）を持っている

越前大野から九頭竜湖間は単線区間を1列車だけ運行しているので、この方式が使われています。

京福電車（越前大野の町なか展示施設にあった写真）

昭和49年まで、勝山〜京福大野まで京福電鉄が走っていました。

車内で3時のおやつ

大野名物の水ようかんをペロリ。

暑い夏には冷たいおやつが美味しいですね！

美山駅で列車交換

足羽川鉄橋を渡ります

平成16年（2004）の集中豪雨により足羽川に架かる5つの橋梁が流されてしまいました。

最後に残った一乗谷〜美山間は、平成19年に関係者の努力により復旧できました。
えちぜん鉄道の復活を含め、福井には不思議な底力あります。

小和清水（こわしょうず）駅に接近

赤と緑の三角計の標識は駅を示しているようですね。

◆◆◆は何かな？

ひし形は停車位置に使われているようですが･･･

鮎釣りの足羽川を通過

たくさん釣れたかな？

福井駅に到着

今日泊まる予定の「かんぽの宿 福井」へ送迎バスで向かいます。

かんぽの宿に到着

おさごえ山の頂上にあるので、展望がいいところです。

部屋が綺麗で、親切な応対がある宿です。

夕陽

雲が厚いのですが、黄金色に輝いています。

恐竜の折り紙

さすが福井のおもてなしです。

夕食

いろいろと工夫されているメニューで美味です。

湯葉とうなぎのグラタン

口の中でうなぎの味が広がります。

お刺身とホタテチーズ揚げ

新鮮なお刺身です。

翌日福井駅へ

福井鉄道が市内を路面電車として走っています。

福井にはえちぜん鉄道も走っていて、鉄道が欠かせない町のようです。
これから敦賀へ行きます。