2014/04/23 - 2014/04/25
74位(同エリア1569件中)
がりさん
あるとき、沖縄の有人島のほぼすべてを訪れたことがある、という人に会う機会があった。
その人は沖縄の離島に魅せられていて、本当に沖縄が好き、という感じの人で、何度も沖縄に通いつめているという。
僕は思わず、「沖縄の島で1番おすすめできる良い島ってどこですか?」と聞いていた。
その人は少し迷ったあとで、「そう、トナキジマ…かな」と答えた。
「トナキジマ…ですか?」
「そうだね、トナキジマにはよく行くんだよ」
トナキジマ…、渡る名の喜びの島、と書いて、渡名喜島。
那覇の北西約60km、慶良間諸島と久米島の中間に隠れるようにしてぽつんと浮かぶ小さな島だ。
いったい渡名喜島というのはどんな島なのだろう。
しかし調べてもその魅力はよくわからず、とにかくわかったことといえば、渡名喜島はほとんど観光客も訪れることのない「何も無い島」である、ということくらいだった。
しかし、沖縄の島をほとんど踏破した人が、他のすべての島を差し置いて、渡名喜島が1番良い島だ、と言うのだ。
なにか渡名喜島には、行ってみないとわからない、素晴らしい魅力があるに違いない。
そのことが最近になって気になり始めた僕は、ついに我慢できなくなって、ある日突然、4日後の那覇行きの航空券を取ってしまった。
自分の足で渡名喜島へ渡って、自分の目でその魅力を探してこよう、と思った。
僕にとっては、5年前の夏、八重山諸島の島々を巡り歩いて以来の沖縄への旅だった。
あの5年前とは違う、新しい感動が、渡名喜島にはあるかもしれない。
そんな予感がして、僕は渡名喜島への短い旅に出たのだった…。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 私鉄 徒歩 バニラエア
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-
1日目。
バニラエアの飛行機で那覇空港に到着!
こんなふうに気軽に沖縄へ来れるようになったのもLCCのおかげかな〜。
僕にとっては5年ぶりに訪れる沖縄。
やっと、ようやく、沖縄に帰ってくることができた、という気がする。
5年前の夏、八重山諸島の島々を巡る旅では、沖縄の風景、空気、時間…そのすべてに魅せられた。
今でも沖縄への思いは変わっていないし、沖縄は本当に素晴らしい場所だと思っている。
その沖縄を再び訪れることができたことに純粋に喜びを感じた♪ -
すぐにでも渡名喜島へ渡りたいのだけど、那覇から渡名喜島へ渡るフェリーは1日1往復。
すでに午前の便が出てしまっているので、今日は那覇に泊まって、明日渡名喜島へ向かうしかない。
たぶん、こういうアクセスの不便さも、渡名喜島を訪れる観光客が少ない理由のひとつなのだろう。
那覇の街を歩くとハイビスカスの花を見かけた。
梅雨入り前のどんよりした天気とはいえ、4月の「うりずん」らしく爽やかな気候の沖縄だ。 -
那覇にいても仕方ないので、バスに乗って南城市にある世界遺産・斎場御嶽へ行ってみた。
琉球王国で最高の聖地だという斎場御嶽。
豊かな緑の森の中に拝所が点在していて、神聖な雰囲気が漂う場所だ。 -
最奥部である三庫理は巨大な岩が重なった奥に拝所があって、独特の景観が広がっていた。
沖縄の自然崇拝の精神を感じさせる空間…。 -
実は斎場御嶽は本当は5年前の旅で訪れるはずだったんだけど、計画を変更したせいで行くことができなかったのだった。
だから5年越しで訪れることができた斎場御嶽…。
でも5年前に訪れていたら、また違った感慨を抱いていたのかもしれないな〜。
かつては男子禁制だった斎場御嶽。
今再び、男子禁制に戻そうとする動きもあるらしい。
ここは観光地である前にひとつの聖地…、今でも多くの人々から崇拝を受けている場所だから、それを保護する難しさがあるんだろうなぁ。 -
近くの知念岬に立ち寄ると、猫たちが集会していた。
可愛いので写真に撮ってたら、地元のおじさんが「お兄さん、猫好きなの〜?」って(笑)。
知念岬は猫スポット! -
知念岬からは海の向こうに、聖なる島・久高島を望む。
もっと遠いのかと思ったら、意外にすぐ近くでびっくり!
久高島では12年に1度、イザイホーという秘祭が行われる。
今年がまさにそのイザイホーが開催されるはずの年なんだけど、最近は後継者不足で中止が続いてるそうで、今年はどうなるんだろう?
そんなことを考えてたら、欧米人の観光客に「クダカジマハドコデスカー?」と日本語で聞かれた。
最近は外国人にも久高島が知られるようになったのか〜、とまたびっくり! -
夕方になったので、再びバスに乗って那覇へ戻った。
この交通渋滞してる風景が、いかにも那覇らしいっていうか、もっと言えばアジアっぽいんだよな〜。
前に来た時も思ったけど、やっぱり那覇はアジアを感じさせる街だなぁ、と。
無秩序に市街地が広がってる感じとか、青みがかった川の色とか。 -
国際通りから第一牧志公設市場へ。
相変わらずこの辺は修学旅行生が多いけど、それ以上に台湾人観光客の多さに驚かされる。
5年前はこんなに台湾人は見かけなかったような?
アジアっぽい街並みも相まって、台湾人に囲まれながら歩いてると、ほんとに台湾のどこかの街角を歩いてるような気分になる。
確かに、ここから台湾なんてもうすぐそこ、なんだよね〜。 -
夕食は5年前と同じ、「ゆうなんぎい」で。
フーチャンプルーにラフテーにミミガーにジーマーミ豆腐…、そしてオリオンビール!
もうなんか懐かしすぎて、たまらなくなった(笑)。
あぁ、また沖縄にこうして来ることができたんだなって、素直に嬉しくて。
そして久々に食べる沖縄料理はやっぱりほんとに美味しかった♪ -
2日目。
今日はいよいよこの旅の本当の目的地、渡名喜島へ渡る日!
天気予報を見ると、今日はあいにくの雨。
う〜、やっぱり。。
念のためフェリー会社に電話してみると、今日は通常通りフェリーは運航される、とのこと。
そうとわかれば、雨だろうがなんだろうが行くしかない!
簡単に朝食をとってから、ホテルをチェックアウトして、フェリーが出る泊港へ向かった。 -
泊港から渡名喜島へは、久米島行きのフェリーに乗って、途中で降りることになる。
渡名喜島には空港も無いので、このフェリーが渡名喜島へ行く唯一の足だ。
しかも基本的に1日1往復なので、8時30分発の便に乗り遅れると、その日はもう渡名喜島へは行けないことになってしまう。
さらにフェリーの欠航率も意外に高いらしく、渡名喜島はなかなか観光客が行きにくい島であることがわかる。
今日は雨だったけど、このくらいなら問題なくフェリーは運航されるらしい。
ひとまずホッと安心して、渡名喜島往復のチケットを買った♪ -
フェリー琉球とニューくめしまというフェリーがあって、この日の運航はニューくめしまだった。
ニューくめしまの方が渡名喜島まで少し時間がかかるらしい。
八重山諸島の旅で乗ったフェリーみたいのを想像してたけど、それに比べるとかなり大きいフェリーだった。 -
わりと広めの船室があって、適当な席に座る。
テレビでは大リーグのヤンキースvsレッドソックス戦の中継が流れていた。
乗客はかなり少なくて、乗ってる人といえば地元の人たちばかりで、観光客はほとんどいなかった。
渡名喜島へ行く観光客なんてあまりいないだろうし、久米島だって飛行機で行く観光客が多いだろうからなぁ。。 -
フェリーは順調に東シナ海を西へと進む。
海は波が高い感じだったけど、フェリーが大きいせいか、それほど大きな揺れは感じない。
これくらいなら船酔いする心配は無いかな〜。 -
海の向こうに霞んで見えるのは、新しく国立公園に指定されて話題になっている、慶良間諸島の渡嘉敷島や座間味島かな?
暇だったので、たまにデッキに出て、ぼんやり海の風景を眺めた。
そう、5年前もこんなふうに、島から島へと巡り歩く旅をしてたんだよな〜。
なんだか懐かしい…、沖縄の海とか空気とか。。
それにしても、この日は風が強くて寒い、寒い(笑)。
快晴の沖縄を期待して半袖で来てしまった僕は、寒さに震えて船室へ引き返したのだった。 -
イチオシ
那覇を出港してから2時間、ついに「まもなく渡名喜島に到着します」というアナウンスが流れた♪
急いでデッキへ出ると、海の向こうにまるで無人島のような島が横たわっていた。
あれが渡名喜島か…!!
思っていたより起伏が大きくて、なんだかゴツゴツした感じの島だった。
そして地図で見たときはとても小さく感じたけど、実際は意外に大きい印象を与える島だと感じた。 -
渡名喜島の横にぽつんと浮かぶ、あの小さな島は入砂島だ。
こっちはほんとに無人島で、今は米軍の射爆撃場になっているらしい。
NHKの『ちゅらさん』のオープニングに登場していたので、見たことある人も多いかもしれない。 -
那覇の北西約60kmに位置する渡名喜島。
慶良間諸島と久米島のほぼ中間に浮かんでいるけれど、一応は粟国諸島に属するということになるようだ。
僕にとって沖縄の離島というと思い浮かべるのは竹富島や波照間島だけど、この渡名喜島、随分とその印象は異なって見える。
八重山の多くの島があまり起伏の無い平坦な島なのに対して、この渡名喜島は低いながらも山が連なり、なんだか人を寄せ付けないような、そんな不思議な感じを受ける島なのだ。 -
やがてフェリーが渡名喜港に入港すると、思わず「うわぁ〜っ!」と声を上げそうになった。
さっきまで暗い鉛色だった海の色が、港に入った途端、美しい青色に変化したのだ。
そう、まさにここは沖縄の島なのだ。
でも八重山の島々の海の色とはどこか少し違うような…、これが渡名喜ブルーなのだろうか? -
とにかく無事に渡名喜島に着くことができてよかった〜。
自宅を出発してから丸1日以上、ようやく旅の目的地に着くことができたのだった。
これから渡名喜島で過ごす1泊2日、どんな島の魅力に出会うことができるだろう…。
渡名喜島でフェリーを降りたのは、島民の他は何かの仕事で訪れたらしい人くらいで、観光客らしき人は僕くらいしかいなかった。
久米島まで乗っていく乗客たちに見守られながらフェリーを降りると、出迎えの人が何人か来ていて、そのうちの一人の男性に声を掛けられた。
今夜僕が泊まる民宿「ふくぎ屋」のスタッフの男性だった。 -
ふくぎ屋の車に乗って、宿泊する宿まで案内してもらった。
車はすぐに未舗装の駐車場に停まり、そこから細い道を歩いて進んでいく。
どうやらこの辺りの道は細すぎて、車が通ることができないらしい。
それにしても、静かだなぁ…。
なんだか人の気配というものがまるで無い。 -
いったいここが集落のどの辺りなのかまったくわからないまま、スタッフの男性の後について細い道を進んでいく。
シーサー、亜熱帯の花々…、沖縄の離島であることを強く感じさせる風景が続く。 -
イチオシ
案内されたのは、石垣とフクギに囲まれた、赤瓦屋根の小さな古民家だった。
民宿、というより、民家、である。
実はこの民宿ふくぎ屋、ちょっと普通の民宿と違うのは、宿泊客が古民家をまるごと一軒、一人で使うことができるのだ。
民宿ふくぎ屋として、集落内に6軒の民家があって、そのそれぞれを宿泊客に提供している。
だから一つ屋根の下に複数の宿泊客が泊まる一般的な民宿と異なり、宿泊客ごとにそれぞれの古民家に泊まることができ、まるで集落に住むような感覚で古民家に宿泊することができるのだ。 -
というわけで、ここがたった1日だけ、僕の「我が家」になる民家。
とくに民宿の看板なども無いので、どこからどう見ても、集落にある普通の民家という感じ。
なんだかとっても不思議な気分(笑)。
でも実は渡名喜島のことを調べていたとき、この宿のことを知って、あっなんかこれいいな、と思っていた。
沖縄でも古民家に一人で泊まることができるという民宿はあまり無いし、なにより少しだけでも島の住民気分を味わえそうなのが面白そうだった。 -
我が家へは庭に面した窓から入る。
なんだろう、このおばあちゃんの家に帰ってきた、みたいな気分は(笑)。 -
外観が古い感じだったのでどうかと思ったけど、部屋の中はなかなか綺麗な感じで清潔な印象。
テレビと小さな机が置かれた4畳半の部屋と、隣に3畳間、簡単な台所も付いている。
タオルとか歯ブラシも置いてあるので、アメニティも問題ない。
一人で泊まるにはこれで十分な感じかな〜。
なにより普通の民宿と違って、一人で気楽に過ごせるところがいい感じ♪ -
スタッフの男性に食事とかの簡単な説明を受ける。
夕食は18時から18時30分の間に、朝食は8時に、集落の真ん中にある「ふくぎ食堂」で。
明日宿を出るときは戸締りとかせずに、そのまま出ていっていいとのこと。
渡名喜島は古くは「戸無島」と呼ばれていたそうで、今でも泥棒なんていないんだろうね〜。
集落は歩いて見て回れることと、「里遺跡」という眺望の良いポイントがあることを教えてもらった。
1泊2食、9000円。
民宿価格としてはちょっと高いけど、古民家に泊まるというのもあまりできない経験だし、まあいいかな。
ちなみに、今日の宿泊客は僕一人とのこと。
スタッフの男性はめっちゃ無愛想だったけど、観光客慣れしていないのか、なんなのか。。 -
トイレとシャワーは離れにある。
こちらも清潔で問題は無い…けど、そのたびに庭に出て離れに行かないといけないのはけっこう面倒(笑)。 -
とりあえず、ぼんやり庭を眺めながら小休憩。
吹き抜ける風が涼しげで気持ちいい〜。
おおっ!? -
イチオシ
ヤシガニだ〜!!
庭をヤシガニが横切っていくというのもなんとも沖縄らしい♪
近付くと貝殻の中に身を隠して、とっても可愛らしいヤシガニ。
ちなみに渡名喜島にはヤシガニだけでなく、ハブもいるとのことで、草むらの中とかには入らないようにしないと。。 -
ヤシガニのお散歩をしばし眺めたあと、まずは昼食を食べに行くことに。
雨が止んでくれて、ほんとによかった〜。
我が家の前には緑のフクギ並木が続いて独特の景観。
相変わらず静寂の漂う渡名喜島の集落…。 -
渡名喜島には90年あまりも続くという伝統の「朝起き会」がある。
島の子供達が朝早くに起きて、ラジオ体操をした後で、集落の白砂の道を掃き清める。
明日も6時30分から行われるとのことで、見れるかな? -
我が家から少し歩くと、島で唯一の小中学校があった。
お昼休み頃の時間だったけど、学校はとても静かで、子供達の声はほとんど聞こえてこない。
八重山の旅のときも感じたけれど、なぜか僕にとって、離島の学校はいつも静か…というイメージがある。
渡名喜島には高校が無い。
子供たちは中学校を卒業すると、みんな島を離れていくことになる。 -
この渡名喜島を、ほとんど唯一特徴づけているのが、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている集落だ。
沖縄県で重伝建地区に指定されているのは、竹富島と渡名喜島の集落だけ。
しかし竹富島が有名な観光地になっているのに対して、この渡名喜島はほとんど観光地化がされていない。
同じ伝統的な集落を有する島でありながら、竹富島と渡名喜島はある意味、対照的な存在のようにも見える。
案内板があったので見てみると、どうやら僕が泊まっている民家も、重伝建の指定を受けているらしい。 -
集落の散策はとりあえず後にして、まずは昼食をとることに、
…といっても、渡名喜島には食事をとれる店がたったの2軒しかない。
さっきの「ふくぎ食堂」と、フェリーターミナルにある「ターミナル食堂」の2軒。
ふくぎ食堂は夜に行くので、昼食はターミナル食堂でとることに。
ターミナル食堂はカウンター席だけの小さな店で、島の人が2人ほど食事を終えて出ていくところだった。 -
カウンターのおばさんに、沖縄そばを注文。
沖縄の離島で何を食べるか迷った時は、とりあえず沖縄そばを食べておけば間違いない!というのが、5年前の旅で学んだこと(笑)。
沖縄ではどこで沖縄そばを食べてもハズレが無い、と勝手に思ってるけど、渡名喜島のおばさんが作る沖縄そばもまた、すごく美味しかった♪
なんか沖縄そばって、ホッと安心できるような味なんだよなぁ〜。
「お兄さんは今日着いたばかりなの?」とおばさん。
観光客ずれしていない感じのおばさんと、世間話を交わす。
息子さんは島を出て、山形の大学に通っているのだという。
渡名喜島へは観光客はどのくらい来るんですか?と聞いてみた。
「今の時期は観光客は少ないね。アクセスが不便で、日帰りができないから。それに、観光に力を入れている島じゃないからねぇ…」
…と、そのあとで、「でもそこがいい、って言う人もいるんだけどね」と付け加えて笑った。 -
イチオシ
「お豆腐、食べてく?」と言うので、ありがたくご馳走になることにした。
海水を使った島豆腐で、豚肉やじゃがいも、大根、にんじんと一緒に煮たスープだった。
この島豆腐スープが、本当に絶品の美味しさだった♪
ほどよい硬さの島豆腐が口の中でほぐれる感じもたまらないし、柔らかく煮た野菜も甘く、なによりスープのダシがたまらなく美味しい。
素朴で、優しくて、心に沁み入ってくるような味だった。
なかなか味わうことのできない沖縄の家庭的な味に出会うことができた気がした。
沖縄そばのお金を払って、お豆腐は?とおばさんに聞くと、「お豆腐はいいのよ」と言ってくれた。
そして、「何にもない島だけど、ゆっくり見ていってね」と見送ってくれたのだった。 -
というわけで、さっそく島の集落の散策を開始することにした。
渡名喜島の集落は、西に港、東に浜辺があって、集落の中央を村道1号線が東西に横断している。
そこで西から東へと、集落を横断する形で散策してみることにした。
港の前にあるのは島で唯一の信号機だ。
もちろん、通る車はほとんどいない。
島の子供たちが交通ルールを学べるようにと設置された信号機らしい。 -
その先には渡名喜村役場がある。
こちらも人がいるのかいないのか、とても静かな感じ。
渡名喜島=渡名喜村の人口は400人ほど。
この渡名喜村、沖縄で最も面積が小さい村であると同時に、沖縄で最も人口が少ない村でもある。 -
集落に入ると、石垣とフクギ並木がどこまでも続く風景が広がる。
これがまさに、渡名喜島を象徴する風景である。
観光地を感じさせるものは何も無い。
竹富島のように、わかりやすい沖縄の風景、というのでも無い。
白砂の道、石垣、緑のフクギ並木…。
渡名喜島の集落には、沖縄のひとつの原風景が残っている。 -
伝統的な赤瓦屋根の民家も多く残る。
台風が通り抜けることが多い渡名喜島、暴風対策のために路面より掘り下げて家が建てられているのが特徴的。
白砂の道から家を見下ろすような感じで眺める、というのはちょっと不思議な感じ。 -
イチオシ
白砂の道に沿って石垣とフクギが続く集落。
フクギの向こうには赤瓦屋根の民家があるんだけど、道路からはフクギに隠れて見えにくい。
この点がとても、同じく伝統的な竹富島の集落とは対照的だと感じた。
竹富島の集落は見た目の点からするともっと開放的で、道路から伝統的な民家を眺めることができた。
それはつまり、「わかりやすい」沖縄の風景であり、観光客好みの風景だったと思う。
でもこの渡名喜島の集落は、良くも悪くも「わかりにくい」。
赤瓦屋根の民家が並ぶ風景を見たいと思っても、石垣とフクギに阻まれて、そんな風景を見ることはできない。
道路からは、ただひたすら石垣とフクギが続く風景が見えるだけなのだ。
このことが、観光地になった竹富島と観光地にならない渡名喜島の違いとも言えるし、渡名喜島に原風景が残り続ける理由なのかもしれない。 -
渡名喜島を歩いていてもうひとつ思うのは、人通りの少なさ。
もちろん観光客なんていないけれど、島の人とすれ違うことも少ない。
…と、郵便配達の男性がバイクで通り過ぎていった。 -
進んでいくと、郵便局があった。
ATMもあって、なんだかここだけ場所が違うような、奇妙な感じがした。
5年前の旅の後、波照間島の民宿から年賀状が届いたとき、あの海を越えてこの年賀状は届いたんだなぁ、なんて思ったものだけど。
この島にもまた、海を越えて郵便物が届けられてくるんだよなぁ…。 -
こどもの日が近いので、こいのぼりが飾られていた。
沖縄の離島に揺れるこいのぼり、不思議と素敵な風景だな〜。 -
集落の西側には村役場、郵便局、診療所のほか、駐在所もある。
そういえば、フェリーが港に着いたとき、その風景を駐在さんが見守っている光景が印象的だった。
わずか400人ほどが暮らす小さな島を守る駐在さん、なんだかかっこいいなぁ、と感じた。 -
渡名喜島の集落を歩いていると、とにかくよく道に迷う。
というのも、どこを歩いても石垣とフクギの似たような風景が続くから。
地図を見ていないとここがどこなのかさっぱりわからないし、地図を見ていてもよくわからない(笑)。
でも思ったのは、渡名喜島は地図を見ながら散策するのではなく、地図なんて見ないで適当に自由気ままに散策するのに適してる島だな〜、ということ。
適当に角を曲がって、惹かれる風景があったら、またその路地に入って…という感じ。
渡名喜島にはこれといった見所は無いけれど、この集落全体がひとつの素晴らしい見所なんだ、と思う。
心を自由に解き放って、ゆったりした気持ちで歩ける島だなぁ〜。 -
沖縄ではよく見かける石敢當が渡名喜島にも。
魔除けの意味があって、丁字路とかに設けられている。
こういうの見ると、沖縄にはほんとに独特の文化が残っていることを実感する。 -
村道1号線を東へと歩く。
どこまでも続く、石垣、フクギ…。 -
白砂の道も本当に美しい♪
渡名喜島の集落はどの道も未舗装で、こんなふうに白砂が敷き詰められている。
今もこんな景観が残されているって、純粋にすごいことだなと思う。
なによりこの白砂の道、歩いているとその踏み音がとても心地良く耳に届いてくる。
サッ、サッ、サッ、サッ…。 -
渡名喜島の風景には欠かせない、緑のフクギ並木。
このフクギが、暴風から家を守ってくれるのだろう。 -
イチオシ
とても美しいフクギの道を見つけた♪
両側のフクギが重なって、緑のトンネルになっている。
このトンネルの向こうにはどんな風景があるんだろう? -
静寂に包まれた渡名喜島の集落。
もしかしたら、今この島にいる観光客は僕一人なのかもしれない。
これだけ集落を歩き回っているのに、誰一人として観光客に出会わないから。
渡名喜島の民宿は、僕が泊まっているふくぎ屋を含めて4軒。
たぶん渡名喜島では、4軒の民宿だけで十分に足りるのだろう。
こんな素晴らしい集落が残っている島なのに、観光客がほとんど訪れないなんて。
でも、あの食堂のおばさんが言っていたとおり、「そこがいい」のかもしれない。 -
やがて村道1号線の終点に辿り着いた!
あちこち寄り道しながら歩いてたから時間かかったけど、実際は長さ600mほどの短い1号線だ。
その1号線の終点の先には…。 -
青い海が広がっていた。
ここが集落の東端に位置する「あがり浜」。
沖縄では、東のことをあがりと言う。
それにしても、風が強い!!
この日は東風が強くて、まさに東風が直撃するあがり浜はとても穏やかとは呼べない状況になっていた(笑)。
それにしても、ここはこんなに風が強いのに、集落内ではほとんど風を感じなかった。
やっぱりフクギの存在が風の力を軽減させていたのかな? -
曇り空でも海はとても綺麗な色だった。
きっと天気が良かったら、ほんとに美しい色に輝くんだろうな〜。
強い風に吹かれながら、浜辺を散策。
人があまり来ないせいか、綺麗な貝殻がいくつも転がっていた。 -
あがり浜をしばらく歩いて、再び集落側へ向かってみると、そこには広大な畑が広がっていた。
渡名喜島ではもちきびや島にんじんが栽培されているという。 -
小高い山が連なる風景も渡名喜島ならでは。
渡名喜島は周囲約16km、わりと大きな島だけど、人が暮らしている集落があるのが狭い地域なので、とても小さな印象を受ける島だと思った。
山と山に挟まれた低地部分に集落が広がっている。
元々は南北2つの島だったのが、砂が堆積することで1つの島になったのだという。 -
渡名喜番所のフクギ群。
樹齢250年を超えるとのこと。
渡名喜村の「村の木」はフクギ。
ほんとにフクギがいっぱいある島だなぁ。 -
そういえば、ふくぎ屋のスタッフに教えてもらった「里遺跡」にまだ行ってないことに気付き、急いで行くことに。
というのも、なんだか今にも再び雨が降り出しそうな空になっていたのだ。
あがり浜の近くに階段があって、ここを上った先に里遺跡があるらしい。
これが意外にきつい階段で、息を切らせながら上っていった。
真夏だったら汗をかくところだけど、空気が涼しいので爽やかで気持ちは良かった。 -
畑を見下ろすと、農地が短冊型になっていることがわかる。
これは琉球王朝時代の地割制の遺構だという。
そのまま通り過ぎてしまいそうな農地だけど、こんなところにも歴史が刻まれているんだ。。 -
イチオシ
さらに上ると東屋があって、そこからあがり浜を一望することができる。
おお〜、こんな天気だけどすごい海も綺麗じゃん! -
集落も一望できる。
こうやって見ると、集落全体がフクギに包まれていることがよくわかる。
いや、フクギに守られている、という感じかな。
上から眺める集落の風景も独特の味わいがある♪ -
さらに階段を上ると、里遺跡があった。
渡名喜島随一の信仰地で、14〜15世紀のグスク時代の遺跡だという。
ぼんやり眺めていると、ポツ、ポツ…と、ついに雨が降ってきた。
東屋に戻って雨宿りしていたけど、一向に止む気配が無いので、諦めて雨に濡れながら宿へ戻ることにした。
梅雨入りを感じさせるような生温い雨だったけど、それほど不快な雨でもなかった。 -
雨が降り注ぐ集落。
海沿いはあんなに風が強かったのに、やはり集落に入ると風がとても穏やかになる。
相変わらず人通りはほとんどない。
みんな家の中にいるんだろうか…。 -
15時過ぎ、我が家に戻ってきた。
集落はもう一通り見ることができたし、この雨の中で傘を差しながら歩き回るのも大変だ。
夕食までの時間、この古民家でのんびりと過ごすことにした。
枕を置いて畳の上にそのまま横になった。
雨の降る音が心地良く響き、すぐに眠りの中に落ちていく…。 -
1時間ほど寝てから起きると、まだ雨は降り続いている。
窓を開けて、部屋から庭へ足を放り出しながら、雨の降る渡名喜島の風景を眺めた。
石垣の向こうには隣の民家が見えて、ここもまた静けさが漂っている。
渡名喜島の集落には雨の音だけが響いているようだった。
それにしても、旅先でこんなふうにのんびりする時間って久しぶりだなぁ…。
雨の音を聞いているだけで、不思議と心が充足感で満たされていく。
これこそが、渡名喜島の魅力なのかもしれない、と思う。
何も無い島で、何もしない時間を過ごす。
そんな旅のスタイルを、渡名喜島は許してくれるのだ。 -
時刻が18時を過ぎたので、夕食をとりにふくぎ食堂へ向かった。
食堂に入ると、若い男性がすぐに案内してくれて、料理を用意してくれた。
島で獲れたらしい魚や野菜が中心の料理で、正直ちょっと物足りない気もしたけれど、珍しい味が多くてそれなりに楽しめた。
久々に食べる島らっきょうが美味しかったな〜。
僕の他には、島の人らしい中年女性のグループと、中学生の男の子と女の子が食事しているだけだった。
宿泊客が僕一人だけだったから、いわゆる「ゆんたく」ができなかったのがちょっと残念な気もするかな?
でもこの島は、一人でのんびり過ごす方がふさわしい島のようにも思える。 -
食堂には長澤まさみのポスターが貼られていた。
…というのも、実はこの渡名喜島、5年前に長澤まさみ主演の映画『群青 愛が沈んだ海の色』の舞台になったのだ。
集落内にもロケ地に使われた家などが残されていて、案内板なんかもあったりする。
長澤まさみや佐々木蔵之介のサインも飾られていた。
渡名喜島は食堂が少ないから、出演者もここで食事をしていたのかな? -
夕食を終えて食堂を出ると、目の前の村道1号線が昼間とは姿を変えていた。
道に沿って設置されたフットライトが美しく灯り、白砂の道を照らし出していたのだ。
フットライトは1号線に沿ってどこまでも続いている…。 -
イチオシ
渡名喜島で1番見たかった風景が、この夜のフットライト道路の光景だった。
どこまでもライトアップされた白砂の道。
これは他の離島では見ることができない、渡名喜島だからこその風景だ。
なんて美しい…。
心を優しく包んでくれるような、そんな温かい印象を与えるライトアップ。 -
フットライトの道は1号線に沿って、村役場からあがり浜まで続いている。
人通りはほとんどない。
そんな白砂の道にフットライトだけが灯っている…。 -
昼間歩いたばかりの道なのに、初めて歩いてるような気持ちになってくる。
まだ雨は降り続いていたけれど、優しい光の連なりに導かれるようにして、フットライト道路を歩き続けた。
観光客もあまり訪れない、人口400人ほどの小さな島に、こんなに美しい風景がある…。 -
ポツ、ポツという雨の音。
サッ、サッ、という白砂を踏む音。
ザワ、ザワ、というフクギが風に揺れる音。
そんな静かな音に囲まれながら、フクギも石垣も白砂も、フットライトに照らされて、なにか特別な光景のように見えるのだった。 -
本当に幻想的な光景だった。
渡名喜島に、夜にだけ現れる、美しい幻想。
この幻想に誘われて、僕はこの渡名喜島まで来たのかもしれない…。
静寂の中、雨に濡れながらも、このフットライトの道をいつまでも歩き続けた。 -
3日目。
朝起きて、今日もまずはフェリー会社に電話する。
というのも、昨夜は雨も風もかなり強くて、今日こそ本当にフェリーが欠航してしまうんじゃないか、と思ったから。
今日のフェリーに乗れなかったら、夕方の飛行機にも乗れないことになり、そうなるとちょっと面倒なことになってしまう!
おそるおそる電話してみると、電話口の女性はわりとあっけなく、「今日は通常通り運航されますよ」と言ってくれた。
ふ〜、よかった、これでまずは安心♪
天気は今日も雨。
朝起き会を楽しみにしてたんだけど、雨が降っているせいなのか、時刻になっても子供たちの姿を見ることはできなかった。 -
8時に朝食をとるため、ふくぎ食堂へ。
行く途中、小学校の近くでは駐在さんが登校する子供たちの姿を見守っていて、ちょっと遅刻したらしい男の子が「もう始まってるじゃん!」と言いながら駆けていった。
朝食はめっちゃ簡素だった。
アオサの味噌汁が美味しかったくらいかなぁ。。 -
この渡名喜島、八重山の島なんかと比べると、観光客を大歓迎してくれるという雰囲気はあまり無い。
でも島民が観光客慣れしていないところが渡名喜島の良さだと思うし、観光で訪れる側もそういう気持ちで行くといいんじゃないかなぁ、と。
ある意味、観光客を積極的に歓迎しないってところが、沖縄の離島の本当の姿なのかも。 -
いよいよ我が家を出るときがきた。
たったの1日だけだったけど、島の住民気分を味わえてすごく楽しかった♪
ここで過ごした時間は大切なものになったし、ずっと忘れることのない時間だったと思う。
こういう沖縄の旅もいいものだなぁ〜。 -
この穏やかな風景のまま、いつまでも変わらないであり続けてほしいな〜。
観光地化されることなく、有名になり過ぎることなく、ひっそりと、この風景が未来へ続いてほしい。。 -
フェリーの時間まで暇なので、しばしヤギと遊んだり(笑)。
-
そしてやがて、久米島からのフェリーが渡名喜港に入ってきた。
同じく那覇へ向かうらしい島の住民たちが、入港するフェリーの姿を眺めている。
離島で暮らすということ、生きていくということ…。
もちろんそのことの持つ意味は、たった1日住民になっただけの僕にはわかるはずもない。
でも思ったのは、こういう離島が沖縄には、そして日本には、いっぱいあるんだな、ということ。
同じ日本人でありながら、まったく異なる種類の場所で、生活している人がいっぱいいるんだ、ということ…。 -
渡名喜島に滞在していたのは、わずか24時間ほどだった。
あっという間の時間だったようにも思うし、とても長い時間だったようにも思える。
ただひとつ確かなのは、僕の心がはっきりとした充足感で満ちていることだった。
この渡名喜島まで来てよかった…。 -
フェリーに乗り込むと、すぐにデッキに上がって、離れていく渡名喜島の姿を眺めた。
確かに渡名喜島は「何も無い島」だった。
でも一方で、渡名喜島は「何かがある島」でもあった。
渡名喜島には沖縄の離島の原風景があって、心地良い白砂の踏み音があって、曇り空でも美しい青い海があった。
美味しい島豆腐があって、散歩するヤシガニがいて、幻想的なフットライトの道があった。
そしてそのすべてが、心の中に何か大切なものを与えてくれる光景だった。
またいつか来たいな、と思った。
それは5年前、波照間島を離れる時に感じた感情と同じ種類のものだった。
たぶん僕にとって、5年前の波照間島と同じように、今日またこの渡名喜島が「特別な島」になったのだ。
ようやくまたこの沖縄で、「渡名喜島」という特別な島に出会えたことに喜びを感じながら、僕はいつまでも、海の向こうに離れていく島の姿を眺め続けていたのだった…。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- fuzzさん 2014/05/28 14:03:13
- こんにちは(^◇^)
- がりさん、はじめまして(#^.^#)
このたびはインドネシア旅行記に、ご訪問&投票して頂き、
本当にありがとうございました(*^▽^*)
今日は、がりさんの沖縄旅行記におじゃましております。
沖縄へは行ったことがありません。
なかなか国内旅行は近場の海外より高いのでハードルが高いです。
沖縄の食べ物も、ちんすこう位しか食べたことがなくて、
がりさんの旅行記に出ていた「沖縄そば」に興味津々です。
うどんに見えるのですが?
ヤシガニ・・・その存在すら初めて知りました。
日本も狭いようで広いですね。
知らないことが多いです。フォートラで勉強中です。
これからも宜しくお願いいたします。
ありがとうございました(*^▽^*)
fuzz
- がりさん からの返信 2014/05/28 22:31:43
- RE: こんにちは(^◇^)
- fuzzさん、こんばんは!
旅行記を読んで下さり、ありがとうございます♪
> 沖縄へは行ったことがありません。
>
> なかなか国内旅行は近場の海外より高いのでハードルが高いです。
最近は台湾や韓国の方が安く行けたりするので、なかなか国内旅行って足が向かわなかったりしますね。
でも沖縄も最近はLCCが出てるので、意外に安く行けますよ〜。
今回はバニラエア利用で成田・那覇往復で1万7000円ほどでした。
沖縄は日本でありながら、どこか異国の空気を感じさせるようなところがあって、魅力的な場所です♪
青い海、ゆったりした時間、あったかい人々…、沖縄ならではの魅力がたくさんありますね。
> がりさんの旅行記に出ていた「沖縄そば」に興味津々です。
>
> うどんに見えるのですが?
沖縄そばは小麦粉を使った麺なので、実際の味もそばというよりうどんっぽい感じです(笑)。
八重山諸島の方へ行くとこれが八重山そばになって、また全然違う感じになったり、沖縄でも地方によって種類が違いますね。
沖縄にはチャンプルーとか他にも美味しいものいっぱいありますが、やっぱり安くて手軽に食べれる沖縄そばが1番好きです♪
沖縄は1度行くと、ハマってしまう人が多い場所です。
ぜひfuzzさんも沖縄へ足を運ばれてみてくださいね〜。
- fuzzさん からの返信 2014/05/29 11:30:37
- RE: RE: こんにちは(^◇^)
- がりさん
すみません、旅行記を拝見している内に初対面ではありませんでした。
沢木耕太郎さんのお名前が出て来る旅行記を拝見して、何度か過去にお邪魔してました。
はじめまして、ではなくて…ご無沙汰しております、でした。
フォートラを初めて3年以上たつと、結構な方との書込みのやり取りをしていたり、
色々な方の旅行記にお邪魔しているようです。
沢木さんのドラマ「深夜特急」は観ました。
大沢たかおさんの。ドキュメンタリータッチで最近にも過去にもないようなドラマでしたね。
こうして、また再び「がりさん」にフォートラを旅していて再会したという気分です。
fuzz
- がりさん からの返信 2014/05/31 02:35:09
- RE: RE: RE: こんにちは(^◇^)
- > 沢木耕太郎さんのお名前が出て来る旅行記を拝見して、何度か過去にお邪魔してました。
>
> はじめまして、ではなくて…ご無沙汰しております、でした。
僕もよくそういうことあります(笑)。
初めてなのか、そうじゃないのか、わからなくなっちゃったり。。
何かのきっかけにふと、あっ前にもやり取りしたことあった!と思い出したりしますね。
> 沢木さんのドラマ「深夜特急」は観ました。
>
> 大沢たかおさんの。ドキュメンタリータッチで最近にも過去にもないようなドラマでしたね。
ドラマ版の『深夜特急』をご覧になったのですね〜。
実は僕、ドラマ版の方はまだちゃんと見たことないんです。。
原作の方は何回も読み返してるのに…。
こんなこと言うと、沢木ファン失格!って言われちゃいそうですが(笑)。
原作の方の『深夜特急』もやはり名作で、僕もこの作品にとても影響を受けました。
旅の素晴らしさを知ることができたのも、この作品のおかげですね。
これからも新たな旅へと、追い求めていきたいです♪
-
- ちゅらさん 2014/05/27 22:51:06
- 渡名喜島〜☆
がりさん はじめまして
渡名喜島に行かれたんですね
昨年くらいから ずっと行ってみたくて あれこれ調べていた島で....
情報量も旅行記も少ないので とても参考になりました。
『ふくぎ屋』さんの古民家に泊まってみたいな〜と思っていたので
宿の情報もぴったりでした。
今回のGWにとも考えていましたが やはり船の運行状況が気になりまして
断念してしまいました。
あの 幻想的なフットライトの小道 渡名喜ブルーの海 やっぱり素敵ですよね〜
とても綺麗な画でした。
わたしも見てみたいな〜☆
時間に余裕がある時に の〜んびり行ってみたいと いっそう憧れの島になりました。
これからも時々 お邪魔させてください。
ちゅら....
- がりさん からの返信 2014/05/28 17:55:55
- RE: 渡名喜島〜☆
- ちゅらさん、はじめまして!
旅行記を読んで下さり、ありがとうございます♪
> 渡名喜島に行かれたんですね
> 昨年くらいから ずっと行ってみたくて あれこれ調べていた島で....
> 情報量も旅行記も少ないので とても参考になりました。
渡名喜島はガイドブックにも出ていないし、ネットの情報も少ないので、そこが逆に好奇心を抱かせてくれますね。
重伝建地区の指定や映画のロケ地になったりで、もう少し有名になってもいい気もしますが、やはりアクセスの不便さなどで訪れる人が少ないんでしょうね〜。
でもほんと、これほど沖縄の素朴な原風景がそのまま残されてる島って、なかなか無いように思います。
島を観光するというよりも、のんびり過ごして、集落を散策する…、そんな楽しみ方ができる島ですね♪
ふくぎ屋は本当に島の住民になれたような気分を味わえて、すごく不思議な感じでした。
民宿でありながら、一人で気兼ねなく過ごせるというのは魅力的ですね〜。
僕が行った時は、雨が降ったり風が少し強かったりしたのですが、船は普通に運航してくれました。
泊まった夜は風がかなり強く吹いていて、これは明日船が出ないんじゃないだろうか…と、ちょっと心配しましたが(笑)。
冬などは欠航も多くなると聞いているので、ちょっとリスクはあるのかなぁ。。
> あの 幻想的なフットライトの小道 渡名喜ブルーの海 やっぱり素敵ですよね〜
> とても綺麗な画でした。
フットライト道路、すごく幻想的でした♪
沖縄の小さな離島って、夜はとにかく暗いというイメージがあったのですが、渡名喜島はフットライトのおかげで明るくて、夜の散策も快適でした。
渡名喜島の集落は、昼と夜、それぞれにまったく異なる美しさがありますね〜。
ちゅらさんは沖縄へ何度も旅に出られているのですね!
慶良間や宮古へは行ったことがないので、僕もいつか行ってみたいです。
沖縄の離島はそれぞれに個性的な魅力があるので、本当に島巡りが楽しいですね〜。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします♪
-
- 旅するうさぎさん 2014/05/24 23:17:20
- フクギ並木の続く白砂の道
- がりさん、こんにちは。
渡名喜島の旅行記を拝見しました。
島の白砂の道は美しいですね。綺麗に掃き清められていて。
フクギ並木も美しいです。
夜は夜で、とても幻想的ですね。
見る人があまりいなくても、ライトアップしているのですね。
お宿も昔ながらの一軒家で良いですね。
気兼ねなく、のんびりできそうです。
国際通りのゆうなんぎいは、ずいぶん昔に行ったことがあります。
地元のお母さん達がやっている食堂ですよね。
ここでグルクンのから揚げを初めて食べて、
美味しいと思い、あの魚が好きになりました。
沖縄はいいですよね。私も好きで何度か行っています。
斎場御嶽と久高島にも行きました。
中でも久高島は、子供の頃から憧れの島でしたし、
行くことができて嬉しかったです。
イザイホーは1978年を最後に行われていないので、
もう無理なのでしょうね。とても残念ですが。
がりさんは沢木耕太郎さんがお好きなのですね。
私もです。
旅するうさぎ
- がりさん からの返信 2014/05/27 18:53:54
- RE: フクギ並木の続く白砂の道
- 旅するうさぎさん、こんばんは!
旅行記を読んで下さり、ありがとうございます♪
> 渡名喜島の旅行記を拝見しました。
> 島の白砂の道は美しいですね。綺麗に掃き清められていて。
> フクギ並木も美しいです。
渡名喜島、本当に集落の風景が美しくて、素敵な島でした。
とくに何があるという島ではないですが、だからこそ観光地とは違う素朴な原風景が残っていて、沖縄の新しい魅力を知ることができた気がしました。
渡名喜島は、宿でのんびり過ごしたり、ちょっと集落を散策したり、そういうスローな楽しみ方が似合う島ですね。
またいつか、あの渡名喜島の雰囲気に癒されにいきたいです♪
> 国際通りのゆうなんぎいは、ずいぶん昔に行ったことがあります。
> 地元のお母さん達がやっている食堂ですよね。
ここもまた、素敵な雰囲気のお店ですよね〜。
店の人も気さくな感じで、沖縄らしい感じです。
5年前に初めて沖縄へ行ったとき、初日の夜に行ったのがこの店で、僕にとっても思い出深い店です。
> 斎場御嶽と久高島にも行きました。
> 中でも久高島は、子供の頃から憧れの島でしたし、
> 行くことができて嬉しかったです。
久高島へ渡られたのですね!
琉球の聖地として有名ですが、ここもそれほど観光地化はされていないようですね。
イザイホー…、やはり現代に受け継いでいくというのは難しいのでしょうか。。
有形の文化財と違って、無形の伝統文化を守っていくというのは大変ですよね。
> がりさんは沢木耕太郎さんがお好きなのですね。
> 私もです。
旅するうさぎさんも沢木さんがお好きでしたか〜。
僕も大ファンで、旅をするようになったのも沢木さんの影響です。
『深夜特急』に感化されて、香港の重慶マンション、スペイン・マラガのバル、ポルトガルのサグレス岬…などへ、実際に足を運ぶこともしばしば(笑)。
沢木さんのように、これからも旅を続けていきたいし、人生そのものを旅するように歩んでいけたら…、と思っています♪
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