2013/09/22 - 2013/09/22
373位(同エリア926件中)
ムオッシさん
東京を流れる多摩川で、化石が掘れると聞き出かけてきました。
場所は和泉多摩川駅から歩いてすぐの河川敷、恐竜の骨がでてくる訳ではないですが、百数十万年前の泥岩の地層が露出している場所があり、貝やら何やらの化石掘りができました。
晴れた日にランチを持って、ピクニックがてら息子とゆるゆると楽しんできました。
(追記)
この場所の対岸に位置する、生田緑地にある「枡形山」では、化石が掘れる飯室層からおし沼砂礫層、関東ローム層まで様々な地層が観察できます。せっかく化石を掘ったので、地層も見学して、自由研究の課題にしてみました。
- 旅行の満足度
- 4.0
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-
出発は小田急線、和泉多摩川駅から。
線路に沿って、登戸方面へ歩くと
多摩川の土手にぶつかります。 -
多摩川は下流に向って進みます。
釣りをする人、散歩する人・・・
晴れた日の河川敷は気持ちがいいです。 -
中州では、カワウの皆さんが
羽根を休めてます。 -
目印になる「宿河原堰堤」。
ここまでくると、化石掘りの場所は
もうすぐです。 -
堰の横には、魚が遡上するための
魚道が整備されてます。
この魚道の先に見える河川敷が
目指す場所となります。 -
河川敷から少しはずれ、
草地をしばらく歩きます。 -
謎の木の実もありました。
-
よく見ると、河川敷に続く
細い道があります。
ここを進むと・・・ -
化石が採れる、上総層群の地層
(飯室層)の河川敷があります。 -
多摩川の流れに洗われ、泥岩の地層が露出
約100数十万年前に浅い海に堆積した
化石を採ることができます。 -
上流を見ると、遠くに先程の小田急線の橋が望めます。
随分距離があるように見えますが、
まっすぐ歩くと15分位です。 -
用意した化石掘りグッズです。
軍手、ウォーターシューズ、ハンマー、
のみ、マイナスドライバー、新聞。 -
早速、川に入り探検へ出発です。
多摩川の浅い場所を歩いてまわります。 -
流れが結構速いので、すべらないよう注意が必要です。
時折立ち止まって、川の中の岩をじっと見つめて、化石を探してみます。 -
化石掘りのポイントらしく、
あちらこちらに、
化石を掘った跡を見かけます。 -
よく見える場所は掘り尽くされた感じがあります。
ある程度流れがある場所の岩をよく見て、
これはと思う場所をマイナスドイバーで
ゆっくりていねいに掘ってみます。 -
貝らしい化石が掘れました。
貝の類の化石は意外と見つかります。 -
貝の化石「クルテルス」
多分? -
カニの腹の部分?に見える化石も
見つけました。 -
一通り化石掘りをしたら、昼食にします。
晴れた日に、景色の良い河川敷でランチ、
川面の風がとても気持ちよく、コンビニの
おにぎりがごちそうになります。 -
周りを見渡すと、家族連れで化石掘りに
来ている人たちもちらほら見かけました。 -
川に入らず、露出した泥岩の川床を
掘ってるベテランさんもいます。
マイナスドライバーで丁寧に掘って
泥岩の塊の中から探すそうです。 -
泥岩の地層を掘ってみると・・・
-
炭化した木片の
化石がでてきました。 -
息子はこの探し方が気に入ったらしく、
化石掘り職人のようにもくもくと掘ってました。
ただひたすら、化石を探す・・・
この時間がいい感じです。
たくさんではないですが、
貝の化石とかが掘りだせるので、
結構楽しめます。
川の流れや川面の風も心地良いので、
ピクニックがてら
お出かけするのいいかもしれません。 -
掘った化石は、濡れた新聞紙にくるんで
持ち帰ります。
泥岩はすぐぼろぼろになりますが、
木工用ボンドを塗って固めると
標本のように保存できます。
部屋の片隅に飾って、時折眺めては
化石掘りを思い出して楽しんでます。 -
せっかく化石を掘ったので、
化石が採れる地層を見学して
自由研究の課題にしてみようと
後日、対岸にある「生田緑地」を
訪れました。 -
小田急線「向ヶ丘遊園」駅から
徒歩がバスで行きます。
「生田緑地」にある「枡形山」は
有名な地層見学ポイントだそうです。 -
ビジターセンターの裏手にある
「枡形山」を登ると、早速地層に
ついて説明した看板があります。 -
ここを登っていくと、地層が
露出しているポイントがたくさん
あり、古い地層から新しい地層まで
様々な年代の地層が見学できます。 -
標高40m付近
上総層群飯室層(泥岩)です。
約100数十万年前頃、海底にたまった
土の地層、化石が取れる地層です。 -
同じく上総層群飯室層(泥岩)です。
化石採集は禁止ですが、掘った跡が
みられます。 -
中央に砂岩でしょうか?
岩脈が貫通しているのが
よく見えます。 -
標高50m付近
地層の境界が見れます。
下側が上総層群飯室層
上側がおし沼砂礫層
おし沼砂礫層は、約30数万年前
間氷期で気候が暖かく海面が
高かった時にできた地層です。 -
標高70m付近
おし沼砂礫層と関東ローム層が
見られます。
関東ローム層は、富士山の火山灰が
もとになっており、現在住んでいる
地上の土が該当します。 -
さらに登ると、関東ローム層が
露出する道が続きます。 -
頂上には展望台があります。
登ってみると・・・ -
化石を掘った多摩川が
一望できます。
海から見て多摩川左岸には
枡形山をはじめ丘陵地帯があり、
右岸には、平野が続くことが
よくわかります。 -
また、よく見ると緑が続く
グリーンベルトを境に少し隆起
していることがわかります。
おそらく国分寺から続く崖線、
昔の多摩川の流れを示す
「はけ」ではないかと思われます。
様々な地層とかつての多摩川・・・
いろいろとおもしろい山でした。
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