2013/11/22 - 2013/11/23
60位(同エリア308件中)
かずおさん
以前から一度見てみたいと思っていた、晩秋から初冬にかけての短い期間にのみ広島県三原に現れるという海霧。発生する時間は日の出時刻の前後のみ、見るポイントは標高311mの筆影山という車がなければ早朝に登ることはなかなか難しい山頂、そしてそもそも気象条件が揃わないと霧は発生しないということで、少々離れた場所に住んでいてはなかなか敷居の高いものでした。しかしそんな困難を乗り越えてでも今年こそ見たい、写真に収めたいという気持ちが勝ちました。確率としては五分五分くらい?いやそれよりもっと難しい?とりあえずスケジュールだけは綿密に立ててダメモトで出発です。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- レンタカー JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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金曜の仕事を終えてから夜のうちに三原に移動して市内に泊まり、やってきたのは早朝の三原駅。始発の新幹線の時刻も近いからかぽつぽつと人が駅の中へと入っていきます。自分の乗る呉線の電車も間もなく出発の時刻、ホームに上がりましょう。
三原駅 駅
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呉線の電車に一駅だけ乗り、降り立ったのは須波駅。駅を出ればもう正面に瀬戸内海が見えてくるという海に近い駅です。冒頭で海霧を見るポイントは筆影山の山頂と書きましたが、あくまで有名なポイントであるに過ぎず、山の麓でも十分に見ることは出来るようなので今回はこの駅周辺で海霧を見たいと思います。
須波駅 駅
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無人の小さな駅舎を抜けると、見えてきました!海面の上に霧が湧き立っています。
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はやる気持ちを抑えつつ海岸へ。夜明け前の紅く染まる空とそれを映し出す瀬戸内海。これを見ただけでも来た甲斐あったなぁ〜って、それじゃダメですね。これからの時間に霧がどんどん発生してくる「はず」なのでもう少し明るくなるのを待ちましょうか。
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沖合いを釣り船が通り過ぎて行きます。
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海霧、発生していますね。
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海を挟んだ反対側、尾道にある鳴滝山のシルエット。
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何を運んでいるのでしょうか?タグボートに曳かれた大きな台船が来ました。こんな早朝から大きな船から小さな船までかなりの数が行き来しています。
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霧の中を行くタグボートをアップで。
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海沿いのバス停。
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今の時間は潮が引いているようですね、船だまりが干上がっています。
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ここで場所を移動、筆影山への登山道を5分ほど歩いて須波駅の裏手にあたる見通しの良い場所まで来ました。標高にして数十メートルくらいでしょうが、さっきまでの水面に近いところとは全く見え方が変わります。
筆影山・竜王山 自然・景勝地
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時間が経つにつれだんだん霧が濃くなってきたようです。
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遠くに見えているのはしまなみ海道の因島大橋。筆影山山頂から撮られた写真にも写っていますが、この高さからでもしっかり見えるようです。
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三原からのフェリーが来ました。実は同じ場所に地元の先客がいたのですが、その方曰く普段はこんなルートを取らないのにここへ来るとは、乗客に霧を見せているのかな?とのこと。
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夜明け前の瀬戸内海を行く貨物船と高速船。
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さあ、太陽が顔を見せ始めました。一日の始まりです。
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高速船を追うように貨物船もやってきました。
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闇に覆われていた海に一筋の光が・・・
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太陽が昇るにつれて霧が紅く照らされてくるではないですか、これは綺麗。。。
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刻一刻と目の前の光景が変化を続けます。
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紅く染まった海霧と小舟。
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縦位置で。
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時間の経過とともに霧の量も多くなってきたように見えます。この霧、三原市内で瀬戸内海に流れ込む沼田川(ぬたがわ)の冷たい水と暖かい瀬戸内海の水との温度差によって発生するそうです。気温は低い方が発生には好都合、今日はなかなかの霧日和のようです。昨夜三原市内で5℃という表示を見たから今は恐らくそれより寒いのでしょう・・・
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あの船から見たらこの霧はどのように見えるのでしょうか・・・
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これでも十分霧の量は多いほうだと地元の方は言っていますが、もっと多ければ一番手前に見えている島(小佐木島)を霧が乗り越えていくとのこと。今日は難しそうかな・・・?
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小さな船がちょこちょこ動いていていい被写体になってくれています。これがなければ構図も決めにくそう・・・
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ふと振り返ると、アンテナの建つ竜王山が朝日に照らされています。
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山頂まで登らなくてもここで十分かも、一面覆い尽くそうとしている海霧が目の前をゆっくりと動いています。
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三原へ向かうフェリーがこちらへ向かってきます。
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海霧の中へ突入。
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金色に染まる海面。
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フェリーは霧の中を航行中、ここから見ている分には船が見え隠れして面白いですが以前に読んだことのある文章によると、船長としてはかなり気を使うことになるとか、そりゃそうですよね・・・
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シルエット。
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三原までもう少し、今度はこの船に乗って写真撮りたいなぁ〜
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因島大橋と合わせて。
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ちょっと引いてみます。
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次々に船が現れては通り過ぎていくので被写体には困りません。アップで撮ったり引いてみたり・・・まさかここまで撮れるとは思っても見なかっただけにこれだけで大満足です。
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尾道水道の方へと進んでいきました。
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さて、須波に着いて早くも1時間20分が経過、いい加減寒くなってきたことと、これから霧は少なくなる一方なのでそろそろ来た道を戻ることとします。
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再び駅に近い海岸まで来ました。沖に停まっている小舟と同じ目線の高さで撮ってみます。霧の高さは海面からせいぜい20mといったところでしょうかね。
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沼田川の河口の方を見てみると、あちらの方からどんどん霧が湾の方へと供給されてきているのがわかります。
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遠くには三原バイパス。
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太陽はかなり高いところまで昇って来ました。
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向島の高見山を背景に入れて。
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朝から素晴らしい景色を見ることが出来て大満足、もう今から帰ってもこれまでの時間とここまでの交通費は惜しくないです。でもまぁせっかく来たのですからこの後は予定通りに紅葉の名所を周りましょう。
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須波駅に戻ってきました。この後三原駅近くの営業所でレンタカーを借りるので再び電車に乗ることとします。
須波駅 駅
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電車から見下ろす瀬戸内海、もう大分霧は薄くなってきましたね。朝のほんの数十分だけ見ることの出来る幻想的な風景、来てよかったなと思えました。
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三原駅に到着。それでは続けて三原市内の佛通寺、御調八幡宮、三景園とどれもバッチリ紅葉が色づいているらしいので順番に周ることとしましょう。
(その2へ続く)三原駅 駅
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この旅行記へのコメント (3)
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- Elliott-7さん 2016/11/20 11:32:44
- 素晴らしい景色に感動しました・・
- かずおさんへ
三原の海霧感動しました。私も前に行ったことがありますが・・
私は筆影山から見ましたが、かずおさんは山に上がらず港から撮られたようですね。
わざわざ山まで行かずに、このような素晴らしい写真を撮れるのですね。大変参考になりました。
また行きたくなりました。 ありがとうございます。
Elliott-7 より
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- rupannさん 2013/12/07 10:12:25
- 海霧♪
- 神秘的ですねぇ
こんな景色があるんですねぇ
感動しました〜おおきに(*^_^*)
by rupann♪
- かずおさん からの返信 2013/12/07 19:54:18
- RE: 海霧♪
- rupannさん
書き込みありがとうございます。
何年前だったかなぁ〜何で見たのか自分も覚えていないのですが、
ここで撮られた一枚の海霧の写真を見て
「絶対にここに行って見てやるーっ!」て決めていたんですよね。
まさかまさか一発で見られてしまい本当に感動しました。
毎年秋の終わりから冬の初め頃までしか発生しないそうですが、
ぜひとも今度は自分の目で見てみてください。
早起き頑張らないといけませんけれどもね。
> 神秘的ですねぇ
>
> こんな景色があるんですねぇ
>
> 感動しました〜おおきに(*^_^*)
>
> by rupann♪
>
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