2013/03/20 - 2013/03/21
101位(同エリア754件中)
ottoさん
「暁闇ーー家康は岡崎城の城門を開け放ち、寒風吹きすさぶなかを出陣した。黒毛の馬にうちまたがる家康の後に従うのは、蜻蛉切の槍をたずさえた本田忠勝、幼少の頃から苦楽をともにしてきた側近の酒井忠次、石川数正などわずか四百の手勢のみ。城の警護に百騎を残してきたため、八百余の一揆勢を向こうにまわすには、いささか心もとない。」火坂雅志の日経夕刊小説「天下・家康伝」が快調な滑り出しで始まり数日が経った。
三河地方には今まで縁がなく、戦国時代を切り抜け波乱の人生を送って神君と讃えられるに至った家康の一生を語る上で外せない岡崎の地を訪ね,岡崎と八丁味噌との関わりや縁の大乗寺などを見学し生母・於大の方の菩提寺にも詣でたいと思った。
年初来確定申告の e-tax に意外と手間取り、衝動買いした iPad の虜となって疲れてもいたので蒲郡温泉に足を伸ばし一泊することに.
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- タクシー JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- JTB
PR
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ジパングを利用して
新大阪発8:53分発 こだまにて名古屋方面へ。 -
名古屋経由 三河安乗 で在来線に乗り換え 岡崎に。
更に愛知環状ラインで 中岡崎 に到着した。 -
頃合いもよし駅で教わった郷土料理店「大正庵」で昼食をとることに。
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寛いだ雰囲気の店内には地元の人もかなりみられた。
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「八丁味噌うどん」にチャレンジしてみた。
甘辛い赤味噌がかかっていて、これが岡崎の味なんだと思った。 -
岡崎城は徒歩数分の岡崎公園内にあり、伊賀川に架かる竹千代橋から咲き初めた桜の向うに小さな天守が望める。
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竹千代通と名ずけられた道を進み、
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案内図を見る。こじんまりした敷地のようだ。
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堀にかかる神橋の風情。
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とりあえず天守閣の方向を目指す。
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起源は15世紀前半に遡るとされ家康の祖父・松平清康がこの地に移築したという城の前景。
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傍らの鳥居
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神社の佇まい
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神君生誕地・岡崎東照宮として神聖視されてきたという。
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神君の愛馬か?
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「産湯の井戸」は
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「出世の井戸」として保存されている。
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広く人口に膾炙している「人の一生は重荷を背負うて遠き道を行くが如し....]の文言が刻まれた碑文。
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遺言も刻まれている。
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いよいよ城内に入る。チケットは「三河武士の館」とセットで500円。
内部は2〜5階に分かれた歴史資料館として充実している。、 -
功成り名遂げた神君の肖像画。
「天文11年(1542)12月26日家康はこの城で誕生した。
6歳で信長の父・織田信秀、8歳で今川義元の人質となったが、義元の戦死により自立して岡崎城を拠点に天下統一の基礎を固めた。」と解説書にある。 -
雄渾な花押
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砲術が戦の趨勢を決めた時代。城は幾多の戦いを見つめてきた。
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矢作川と乙川の中洲に開けた岡崎は三河木綿で知られる、
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いかにも丈夫そうで質実剛健の素朴美。
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江戸幕府の譜代大名が城郭を整備し東海道を城下に取り込んで伝馬町ができ、東海道有数の城下町として繁栄した。
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が明治維新を迎えると城郭の大部分は取り壊され、僅かに堀と石垣が面影を伝えている。
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市民の熱い要望で天守閣は昭和34年(1959)に復元されたと言う。
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城を出て裏に回ると竹千代と家康の石造が時空を超えて並び座す。
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芭蕉の句碑もあり
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大椋の樹が今頃は緑の枝を広げている頃か。
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槍を携えた忠臣・本多忠勝像を過ぎ、
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「三河武士のやかた・家康館」に向かう。
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館内は一階に特別展示室、甲冑試着体験室、映像コーナーがあり
地階に常設展示室を設けて大久保彦左衛門の案内で天下取りの道のりを楽しく判りやすく解説している。 -
外へ出るとレトロな時計台が目に入った。
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時刻になると壁が開き中から家康が現れる仕掛け。
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突如鳴り響くほら貝の音。館の前で戦国パフォーマンスが始まった。
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たちまち人だかりが増してカメラが向けられる。
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武将達はそれぞれに名乗りをあげて勇姿を披露。
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最後に葵の御旗を振って気勢をあげる。
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搦め手門を右に見て
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塀沿いに駅への道を戻る。
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目指すは駅向うの八丁味噌通。(徒歩数分)
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橋の上から清掃中の矢作川を眺める。
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かつてNHKの朝ドラ「純情きらリ」の舞台ともなった近辺の通りには出演した俳優の手形がちりばめられているらしい。
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岡崎城から西に八丁(約870m)の場所で作られ始めたのが名の由来とか。
味噌蔵の無料見学が出来ると聞いた。 -
旧街道を挟んだ2軒の老舗の一つ・「丸や」さんが丁度予約の団体が今蔵に入ったところだと親切に案内された。
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大豆と塩と麹だけで伝統の味を守る蔵には見上げるような樽が並び、
ピラミッド状に白い石が整然と積み上げられている。
総重量は3トンにもなるとか。 -
石の形状は裏の面が細く尖っていて積み上げた時に重心が樽の真ん中に寄るように工夫されている。そうすることで常に上からの圧力が桶の中に対流を生み、むらなく熟成を促すのだそうだ。
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樽は堺の職人を呼んで吉野杉で造られていると説明があった。
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桶に仕込んだ6トンもの味噌は2年寝かせて熟成させ独特の風味を出す。
手に乗せて見せて貰ったのは「味噌玉」。石のように固い。 -
中庭沿いに製造過程が見られる。
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八丁味噌は水分含有量が少なく日持ちする。
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家康が戦の保存食にも重用したという伝統の製法が納得できた。
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八丁味噌と白味噌などを併せたものは赤だしとして握り寿司には付き物だが、魚の臭みを消す作用もあるそうだ。
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由緒ありそうな看板をさして説明が続く。
「創業1337年・室町時代から約680年の伝統製法を守っているのです」。 -
茹でこんにゃくの薄切りに八丁味噌をアレンジした味噌だれをかけた小皿が
供され美味しく頂いた。 -
広い中庭へ出ると瓦にも歴史が感じられる。
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室内に戻り売店に立ち寄る。
極上の大豆と -
神水を用いた製法をアッピール。
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現代人にも食べやすくアレンジされた製品が並ぶ。
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宅配の便宜もあるが値段も手ごろで重宝しそうな小袋を買った。
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乾燥させている味噌樽を前にしてその大きさを実感。
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大小3つのサイズの石を組合せて積み上げる技術は大したものだ。
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歴代将軍の位牌が安置されている 3キロメートル離れた”大樹寺”に行き、山門から岡崎城が見通せるという景観保全の気風を感じてみたかった。
が時間的に余裕がなくなりちょっと疲れてもきたので......、
いざ三河湾に面した愛知県最大の温泉地 ”蒲郡 ”へ! -
愛知環状線で岡崎に出て
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JR豊橋行きに乗り換え
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蒲郡駅到着。
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国際レースがあったというモニュメントを眺めながらホテルの迎えを待つ。
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ホテル竹島はパワースポット竹島を望むリゾートホテルで水族館が隣接している。
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あいにくの曇り空ではあるが、竹島がポッコリ浮かんでいるのが各部屋から眺められる。
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大浴場で一風呂浴びた後、ロビーを通り和食レストラン”常盤”へ。
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ほどよく仕切られた個室感覚の落ち着いた部屋で三河の幸を堪能した。
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食前酒の梅酒に始まり、先付けは蟹、味噌漬け魚など七種。
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モズク、きくらげ酢の物小鉢。
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なす、鮭、貝、烏賊、茸の瓦焼。
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伊勢海老、鯛、はまち,マグロの造り。
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天麩羅と海鮮サラダ
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メバルと牛蒡の煮付け。
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鱈、えのき、菊菜のお鍋。
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一息ついて一服しながら味わった。
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茶碗蒸し
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ご飯、赤だしの吸い物、香の物。
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デザートにたどり着くまで2時間弱、ナイトツアーには間にあわなかった。
潮騒に癒されぐっすりと眠れた。
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