2013/04/03 - 2013/04/04
1874位(同エリア3389件中)
窓際さん
今回も、悩みました。
何がって?
そりゃ、花見の夜に
何食うかですよ〜(爆)
とにかく座右の銘は
「文句言うのは食ってから!」
なので、まだ行ったコトのない
予約の取れないあの名店、
「草喰なかひがし」さんに行ってみようと
決定したのである!
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地下鉄で出町柳まで行ってから
銀閣寺近くの「なかひがし」まで歩いて向かう。
このあたりは京大の学部棟が立ち並ぶエリア。
狭い歩道を走ってくる学生の自転車で
かなり歩きづらい・・・
地図に無いゆるやかな坂道に
ひぃひぃ言いながら歩く(爆)
哲学の道、北側の終点に・・・・ -
あった!
もぉ、ホントにひっそりと・・・ -
引き戸を開けると
やった!
“おくどさん”前席、ゲット!
でもね、ココ、まさにコンロの火の前。
ちょっと暑い席だった(笑)
ちなみに予約は前月の一日、
朝8時から受け付け。
覚悟してスマホと固定から
必死にかけ続けること・・・・
なんと20分で予約完了!
「Hajime」のときみたく
40分以上を覚悟したんですけどね(笑) -
まずは泡をいただく。
お酒は必ず
まず店主が注いでくれる
決まりらしく・・・・ -
「ベルフォン」。
ホントは去年のように
お花見弁当食べながら
泡を開けるつもりだったのだが・・・
ココに来て、やっと呑めた!(笑) -
八寸。
上から時計まわりに・・・
摘んできたとか言ってた草花に白いイチゴ、
もやし、鹿のスネのジャーキーを刻んだもの。
サラダ風になってて、最後のオイルまで
一番下に敷いてある山葵の葉で
ぬぐって食べるよう言われる。
十字に切り込み入れられて
切り分けやすい桜の葉は
なんだったか・・・・豆飯蒸?
お米だったのは覚えてる(笑)
ひらべったいお魚は
「ヒイラギ」と言うらしく
塩分控えめの煮干し。旨い。
こごみは根元に黒ゴマ。
ゴマの香りで食べる。
上にはピンクに色づけされたウド。
筍はエゴマで和えてあるそうで
ここで「木の芽」が出ないのがさすが。
おいしい。
ホタルイカはすんごい燻製香で。
コレ、最高!
塩漬けの黄身を
浅葱入れたしょっぱい玉子焼きでくるんで。
お花見弁当には、タマゴ焼きだそうで(笑) -
で、こちらのお店・・・
常連の皆さまは、いつもワインを
いただいている話が多く・・・・
って、和食にワイン〜?
と、思ってはいるのだが
なんせ座右の銘が「食ってから」なので(笑)
気前よく味見させてもらう白ワイン2種。
あの有名な山梨の「ボーペイザージュ」とコレ。
ごめんなさい。
経験不足で山梨の方
ちょっとよくわかんない味(爆) -
なので、呑みなれた味の方をいただく。
ロワール。
ボトルにはこのシール(笑) -
畑菜の白和えって言ってたかな。
つくし。 -
そこへ一斉に
わぁーっと配られるのが・・・
煮えばな。
“お米”が“ごはん”に変わる瞬間、
アルデンテだそうで・・・
お茶事なんかではやるそうだが
シャキっとツブがたったお米。
中にはまだ芯がある。
瑞々しくておいしい!感激! -
汁。
山菜な絵のお椀。 -
中は白みそ。
お野菜はなんと言っていたか・・・
「カンゾウ」と言ってたような。
シャキッとした食感。
ほんのり辛子。
白味噌の風味がおいしくて・・・ -
驚いたのが
ヨモギ餅!!
あんこと一緒じゃないヨモギ餅って
初めてだわ(笑) -
焼き物。
鱒の味噌漬けだったか・・・
何回も目の前のおくどさん横の炭火で
水?まわしかけては焼きを繰り返して
大事にじっくり焼いていた。
手間の分だけふっくら!
香ばしく、中は火は通ってるけど
半透明に透き通っている。
ココに来て、やっと木の芽登場! -
ブロッコリー、タラの芽。
香ばしく焼かれてある。
ゆべし、下にはレタス。
右のカンキツが面白かったな。
愛媛の・・・なんだっけ?
皮ごと食べるように言われる。
甘酸っぱいけど、皮はやっぱり
ピールな苦さ(笑) -
向付。
実はコレが一番食べたかった!
鯉のお刺身!!
春の小川に住む鯉、
土手に生きる草花を表現しているらしく
お醤油のムース、乾燥醤油の粉末、
山葵漬、それから葛の葉入り
大根おろしだったか・・・・
すべての種類を説明してくれるのだが
覚えられん覚えられん(笑)
で、このお醤油のムース舐めて思ったのである。
やーっぱ、ワインよりお酒だなーって。 -
京都らしく、お猪口は選ばせてくれる。
-
片口は折敷と同じ作家さんのものだそうで
なんと檜に塗ってあるのだそう。
もぉ、軽さに驚く!
ちなみに作家さんは
川勝英十津氏。
帰る前に、女将さんから
パンフレットをいただいた。
ご主人と同郷の作家さんだそうで。 -
見た感じより量もしっかりある、
初めて食べる鯉のお刺身。
そりゃもぉ、甘く素晴らしい食感。
なんでこんな旨い魚を
あんな濃い味噌で煮るのか
不思議に思えるほどの身で・・・
すると、店主が言いに来る。
ぐるぐる混ぜて食べてよねと(笑) -
なので混ぜる。
ぐるぐるお皿のうずに従い
混ぜてみる。
混ぜてみると・・・
素揚げされたウロコのパリパリ、
皮のくにゅっとした食感。
鯉の身の旨さ。
さっきまで濃く感じたお醤油のムースも
おろしやワサビ漬、
ほかの数々の“植物”に中和され
鯉でくるっと巻いて食べると・・・・
あ、なるほど。
こりゃワインにいいだろうな・・・
と、思えるから不思議っ
これはもっかい食べたいなー!
やっぱ途中でお酒に逃げずに
全部、店主に任せておけば良かったと反省。 -
レディーファーストで・・・と
店主がちゃーっと注いでくれる。
椀変わり。
若竹煮。 -
おもしろいのが
この“蚊やり豚”(笑)
目の前のコンロで過熱されるのだが
結構、放置プレイ。
何度も吹きこぼれていたが
誰も気にするコトなし。
後日も遭遇するのだが
お出汁って、案外煮立たせても
平気なのかな?
っつうか、今、思ったのだが
煮こぼされると、量が減っちゃうじゃん!(爆) -
いや、だって、
もっともっと飲みたくなるほど
おいしいお出汁。
木の芽を入れて飲むよう言われる。 -
あとは途中に
干しこのこを齧って食べるよう言われる。
たん熊を思い出す。 -
“蚊やり豚”の中身は
こんな感じ。 -
たっぷりのシャッキリしたワカメに
京都まで食べにくる甲斐のある筍。
恨めしいのが何度も言うけど
お出汁をもっとくれ(爆) -
箸休め。
鯖の馴れ鮨。
おネギのシャーベット。
驚くのが奥のお猪口。
ナイアガラと言う品種の葡萄酒らしく
香りはまるでグレープジュース。
味も華やかフルーティなブドウ。
アルコールは感じられない。
馴鮨の発酵した酸っぱさとブドウの甘酸っぱさ。
コレが馴鮨に最高に合うのである!
マジで驚き! -
鉢肴。
生のまま揚げられたという蕨。
アク抜きしなくてもいいんだ!
若鮎だったかモロコだったか・・・・
菜の花じゃなくて
白菜の花のお浸し。
奥には筍がいたようないなかったような(笑)
それにしても、田舎じゃ
「薹が立つ」とダメになる白菜の花も
ココではご馳走に変わるらしく(笑) -
ついつい、お酒も追加する。
あ、呑んでるのは
最近、よく見る「英勲」。 -
強肴。
コレも驚かされた。
葛みたいなのハタかれて
ムニエルにされた巨大な岩ガキ。
濃厚だけど磯臭さはなし。
これまた驚いたのが、上の赤いの。
てっきり
“もみじおろし”かと思ったら・・・・ -
にんじんだわ!こりゃ!
ひぃっ
ま、にんじん嫌いですけど、
楽しく食べましたよ?
えぇ、いいオトナですから(爆)
香ばしく焼かれたアスパラ。
手前はセリ。 -
酒が切れたので
今度は赤ワインをお願いする。
ボーペイザージュの
「なかひがし」オリジナルワインだそうで
ラベルは店主直筆。
「ほんとに絵まで描いたの?」と
シツレイな質問を投げつけて盛り上がる。 -
赤、もう1種は
こちらもボーペイザージュの「ツガネ」。
わたしはこっちが慣れた味に感じたので
両方1杯ずついただき
夫婦で楽しむ。 -
次に出るのは
メダカな器。
開けてみると・・・ -
おくどさんで炙った筍、
カラスミ、花山椒。
炙られた香ばしい筍、
水分が飛んで味がさらに濃くなったカラスミ。
その香りと塩分でいただくごはん。
絶品! -
小鉢。
炙った椎茸。
ほうれん草のお浸し。
これは特筆べきトコなし。 -
めざし。
そう、めざしが出るのである。
「草喰」と名乗るだけあって
“草”だらけの画ヅラにめざし。
若いころは敬遠していたのだが
今まで来るのをあっためといて
逆に良かったのかもしれないと
妙に納得する(笑) -
あとは蕗の薹味噌。
とにかく、山菜すべてが
鮮烈な香り。 -
あ、そうそう・・・
赤ワイン呑みながら
やっぱり日本酒が欲しくなりましてね(爆)
「神蔵」だっけ?
その生原酒。でも17度だったかな。
お勧めいただいたので
またちょっと入れてもらいまして・・・ -
なのでめざしを肴に
日本酒をヤる。
器は「なかひがし」特製の
“いわし雲”なお皿(笑) -
ひっくり返すと・・・・
-
食べちゃったら
あとはいわし雲が残るだけ・・・(笑) -
目の前のおくどさんでは
空いた釜が下げられ
あたらしい釜が運ばれてくる。 -
さて・・・・
我らもいつまでも呑んでないで
お食事をいただきますか(笑)
そう告げると
出されるごはんのお供たち。 -
こっちはお豆さんを炊いたん。
お味は筑前煮より
もっと甘さ控えめ、優しいお味。 -
で、よそってもらう
炊き立てのごはん。 -
すると・・・
また新たにくれるめざし(笑)
今度のは
はらわた部分がちょっとレアで
これがまたホロ苦くて旨い! -
並べられたごはんのお供。
楽しくお食事させていただく。
食べたら、そう・・・ -
お代わり!(爆)
今度は“おこげ”部分をお願いする。
パリパリのおこげ部分ってコトで
こちらでは「パリ」と呼ばれているらしい。 -
“パリ”をいただく際には
いわし雲のお皿に、
イギリスのお塩を入れてくれる。
イギリスのお塩に、ニッポンのお米。
両国の真ん中、中東産オイルですと
オイルも入れてくれる。
コレ、自家製山椒のオイルだそうで
要するに、中東産オイル・・・
「なかひがし」さんのオイルだそうで(笑)
ダジャレが続く続く(爆)
お塩と強烈な山椒のエッセンスのようなオイルで
パリをいただく。
旨い! -
続いてもらうお米は
今度はニューヨーク!
お茶漬け・・・お湯に浸かって・・・
入浴。
で、ニューヨークだそうで(笑)
こちらは撮る前に崩れちゃったのだが
上に梅肉、それに大根おろし。
去年から漬け込んだ山椒だったか・・・
おろしのシャキ感をアクセントに
サラサラっとニューヨーク。 -
今度こそ最後だと、
「キミだけに」!
これがもぉ、朝採れのタマゴだそうで
白身から黄身をはがすのに一苦労。
1個は流しの中へ、
白身とともにダイブしていく。
「あぁ〜っ」と叫ぶ常連連中(爆) -
鯉にもかかっていた
乾燥醤油の粉末をかけていただく、
濃厚な黄身だけのタマゴごはん。
おいちぃ〜っ -
何杯食った?
さすがにギブ(爆)
水物。
取っ手が付いたイチゴは
取っ手を持ってどうぞと言われる(笑)
黄な粉のアイスは濃厚。 -
最後に何日もかけて淹れるとか言う
水出しコーヒー。
コレも「カプチーノで」と頼むと
まるでトルココーヒーのように
高い位置から注いで泡立ててくれる(笑)
黒金平糖に「酥」。
ミルクを凝縮した、昔のチーズ。 -
入店から3時間・・・
最後まで残ってた常連も去り
お店の前で記念撮影してもらってから
タクシーに乗りこんだ。
あ、こちら、
カードでの支払いができません。
現金での支払いを頼まれました。要注意。
ふぅ・・・・それにしても
よく遊んでよく食った(笑)
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