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今でこそベラルプ(Belalp)には、ホテルと名の付く宿泊施設が数軒ありますが、当時は、ホテル・ベラルプ1軒だけでした。しかし、観光客が激増した現在でも最寄り駅ベラルプのケーブル駅へは一般車は通じていませんし、ホテル・ベラルプへは、水平な道とはいえ、そこから30分も歩かなければなりません。  <br />なのに、当時からホテルは随分と賑わっていました。そして私のスイス滞在で最も不便な場所ともいえる当ホテルに計画通り3泊し、しかもその内2日は、しっかり早朝のケーブルに乗って遠出しました。<br /><br />最大の理由は、何といってもその景色です。標高約2100Mの高台の上で、まるでSACの山小屋のような好立地の為、部屋によってはアレッチ氷河の末端部やモンテレオーネからヴァイスホルンまでの高峰の夕焼け、朝焼けが眺められるからです。<br />当時は、北側の建物が解体直前で、私の部屋からの眺望もヴァイスホルンより西側だけだったような気がしますが、食堂からは、赤く染まる山々が眺められ、楽しげに語る人々の中で一人で寂しくグラスを重ねていた私を慰めてくれました。<br />それに朝夕のケーブル駅までの片道30分の歩きもハイキングの最中のような気分の良いものでした。<br /><br />改装されてからはホテルは訪れてはいませんが、部屋からの眺望が増した上に、恐らく絶景の食堂も引き継いだものと思います。<br />さらに、スイスでは珍しい比較的密集した別荘が建てられたり、シュパールホルンの中腹へのチェアリフト、アレッチ氷河末端に架けられたつり橋も加わったのが、ベラルプをこれほどの人気観光地にした所以でしょう。<br /><br /><br />で、滞在中唯一この地域のハイキングで目指したのは、標題の場所ではありませんでした。 実は、アレッチ氷河を対岸から眺めようと思ったのです。<br />しかし、地図上の2053Mと書かれた分岐を探して、その辺りを行き来しましたが、踏み跡さえ見つけられませんでした。標識などは無く、ほとんど歩く人もいなかったのでしょう。<br />しかし、2年くらい前にオーバーアレッチ氷河が大きく曲がる地点の上に建てられたオーバーアレッチ小屋への新しいトレイルが完成したことがニュースになりましたので、今ではその分岐には何らかの標識があるのではないかと思います。<br /><br />仕方なく直進して行き着いた場所が、この先へは一歩も進めないというような岩の上でした。<br />そこから見たオーバーアレッチ氷河の景色には、度肝を抜かれました。氷河といっても広大な砂地に大きなプールのような四角の氷の穴がいくつも口を開けているのです。<br />まるで『素人は、早々に立ち去れ』といわれているような威圧的な雰囲気で、早々に引き上げました。<br />当時の私のハイキングは、散歩に毛が生えたようなものでしたから当然だと思います。<br />

80 オーバーアレッチ氷河とベラルプ Oberaletschgletscher

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1999/07/20 - 1999/07/20

61位(同エリア130件中)

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いぶれす

いぶれすさん

今でこそベラルプ(Belalp)には、ホテルと名の付く宿泊施設が数軒ありますが、当時は、ホテル・ベラルプ1軒だけでした。しかし、観光客が激増した現在でも最寄り駅ベラルプのケーブル駅へは一般車は通じていませんし、ホテル・ベラルプへは、水平な道とはいえ、そこから30分も歩かなければなりません。  
なのに、当時からホテルは随分と賑わっていました。そして私のスイス滞在で最も不便な場所ともいえる当ホテルに計画通り3泊し、しかもその内2日は、しっかり早朝のケーブルに乗って遠出しました。

最大の理由は、何といってもその景色です。標高約2100Mの高台の上で、まるでSACの山小屋のような好立地の為、部屋によってはアレッチ氷河の末端部やモンテレオーネからヴァイスホルンまでの高峰の夕焼け、朝焼けが眺められるからです。
当時は、北側の建物が解体直前で、私の部屋からの眺望もヴァイスホルンより西側だけだったような気がしますが、食堂からは、赤く染まる山々が眺められ、楽しげに語る人々の中で一人で寂しくグラスを重ねていた私を慰めてくれました。
それに朝夕のケーブル駅までの片道30分の歩きもハイキングの最中のような気分の良いものでした。

改装されてからはホテルは訪れてはいませんが、部屋からの眺望が増した上に、恐らく絶景の食堂も引き継いだものと思います。
さらに、スイスでは珍しい比較的密集した別荘が建てられたり、シュパールホルンの中腹へのチェアリフト、アレッチ氷河末端に架けられたつり橋も加わったのが、ベラルプをこれほどの人気観光地にした所以でしょう。


で、滞在中唯一この地域のハイキングで目指したのは、標題の場所ではありませんでした。 実は、アレッチ氷河を対岸から眺めようと思ったのです。
しかし、地図上の2053Mと書かれた分岐を探して、その辺りを行き来しましたが、踏み跡さえ見つけられませんでした。標識などは無く、ほとんど歩く人もいなかったのでしょう。
しかし、2年くらい前にオーバーアレッチ氷河が大きく曲がる地点の上に建てられたオーバーアレッチ小屋への新しいトレイルが完成したことがニュースになりましたので、今ではその分岐には何らかの標識があるのではないかと思います。

仕方なく直進して行き着いた場所が、この先へは一歩も進めないというような岩の上でした。
そこから見たオーバーアレッチ氷河の景色には、度肝を抜かれました。氷河といっても広大な砂地に大きなプールのような四角の氷の穴がいくつも口を開けているのです。
まるで『素人は、早々に立ち去れ』といわれているような威圧的な雰囲気で、早々に引き上げました。
当時の私のハイキングは、散歩に毛が生えたようなものでしたから当然だと思います。

同行者
一人旅
旅行の手配内容
個別手配
  • アクセス:ブリークの駅前からブラーテン(Blatten)までバス、そこからロープウェーでベラルプ(Belalp)

    アクセス:ブリークの駅前からブラーテン(Blatten)までバス、そこからロープウェーでベラルプ(Belalp)

  • 到着時及び最終日に私を単車のような後部座席に、スーツケースを荷台に乗せて送迎してくれた乗り物。

    到着時及び最終日に私を単車のような後部座席に、スーツケースを荷台に乗せて送迎してくれた乗り物。

  • 左側の建物はこの時は、もう使われていませんでした。

    左側の建物はこの時は、もう使われていませんでした。

  • ハイキングをスタートして間もなく。谷越しのリーダーフルカ(Riederfurka)。この辺りを歩いている人々が確認できました。

    ハイキングをスタートして間もなく。谷越しのリーダーフルカ(Riederfurka)。この辺りを歩いている人々が確認できました。

  • ホテル・ベラルプを振り返って

    ホテル・ベラルプを振り返って

  • トレイルの東側

    トレイルの東側

  • オーバーアレッチ氷河の凄まじいクレヴァス

    オーバーアレッチ氷河の凄まじいクレヴァス

  • 夕陽のフレッチホルン

    夕陽のフレッチホルン

  • 左端にモンテ・レオーネ

    左端にモンテ・レオーネ

  • ベラルプから少し西。 左奥はフォッゲンホルンです。この時はここに登ろうとは思いもしませんでした。

    ベラルプから少し西。 左奥はフォッゲンホルンです。この時はここに登ろうとは思いもしませんでした。

  • ブリークの町。 左はシンプロン峠に向かう幹線です。

    ブリークの町。 左はシンプロン峠に向かう幹線です。

  • この年1999年のアレッチ氷河末端

    この年1999年のアレッチ氷河末端

  • その10年後、2009年のアレッチ氷河末端。水流の長さが随分違っています。

    その10年後、2009年のアレッチ氷河末端。水流の長さが随分違っています。

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