日本の中の外国 ③ ― スロヴェニア大使館を訪ねて

2011/06/28 - 2011/06/28

「スロヴェニア（SLOVENIA)」 という国をご存じですか。「知ってるよ、チェコの隣のスロバキア(SLOVAKIA) だろう！」という声が聞こえてきそうですが、そうでしょうか。似ているようですが、違う国なのです。スロバキアは元々チェコスロバキアという国の一部でしたが、1993年チェコから分離独立して出来た国です。

一方、スロヴェニアはかつてユーゴスロバキアの一部でしたが、指導者チトー大統領が亡くなった後、民族紛争に陥り、いくつかの国に分裂しました。その一つがこの国です。人口200万人、面積は四国と同じくらい、首都はリュブリャナで、アルプス、地中海、パンノニア平原の３つの文化が交差した美しい国です。国の規模としては大変小さいですが、とても魅力的な国で、美しい自然、長い歴史、美味しい食べ物やワイン等々・・・・と挙げると、限がありません。

今回、スロヴェニア大使館を訪れる機会があり、同国を知ろうという趣旨で開催されたセミナーに出席しました。様々な歴史や文化、食べ物等を知ることが出来、大変有意義でした。その時の様子を写真に収めてみましたので、ご紹介したいと思います。

■ 次の大使館シリーズもご覧ください。

1. 「日本の中の外国 ー 各国の大使館を訪ねて ①」
　　http://4travel.jp/traveler/srilanka/album/10119476/

2. 「日本の中の外国 ー 各国の大使館を訪ねて ②」
　　http://4travel.jp/traveler/srilanka/album/10571643/


　　

エリア 渋谷(東京)

スロヴェニア大使館は渋谷駅からまたは恵比寿駅からバスで、すぐ近くまで来ることが出来ます。あるいは地下鉄広尾駅からでも歩いて来ることが出来ます。

近くには日赤病院や東京女学館があり、分かりやすいです。バスを降りて、しばらく普通の住宅街を歩いて行くと、２本の国旗のようなものが下げられた建物が見えてきます。注意しないと、気がつかないで通リ過ぎてしまうかもしれませんが、ここがスロヴェニア大使館なのです。

ここはマンション風の建物で、３階建。１階には駐車スペースがあり、そこには3台分の車が駐車出来ます。

入口の上の方に国旗が掲げられています。

玄関脇には大使館を示す掲示があります。

大使館の建物を東側から撮ってみました。

早速中に案内されました。この部屋は講演会やレセプション等が行われるところで、それほど大きくはありませんが、窓には日本の障子がはめ込まれていて(この写真には写っていませんが）、落ち着いた感じを有しています。

入口を入ると、インテリアは簡素な風で、落ち着いた印象を受けました。

階段を上がって行くと、壁にはスロヴェニアの名勝地の美しい写真が掲示されています。

先ず大使の挨拶がありました。大使が女性の方だったのには少々驚きました。以前訪ねたことのあるチェコやトルコの大使達も女性でした。最近は多いようですね。スロヴェニア大使は名前をヘレナ・ドルノヴシェック・ゾルコ氏といいます。　　　　　　　　　　

大使はスロヴェニアについて、また、日本との関係についてお話しして頂きました。

観光部門の担当者ザヴォドニック・クレメン氏です。なかなか日本語が上手で、リュブリャナ大学で日本語を学んだそうです。

この日ゲストとして招かれたヴァイオリニストの山内彩香氏です。2003年からドイツの国立ケルン音楽大学に留学し、スロヴェニア人教授 Gorjan Kosuta 氏に師事し、バロック・ヴァイオリンを学び、2009年帰国されました。

山内さんはこの日数曲演奏していただきましたが、最も印象に残った作品は「パルチーナのソナタ」です。バロック・ヴァイオリンの繊細な音に魅了されました。

この日は様々なスロヴェニア料理を用意して頂きました。10種類ほどあったでしょうか。

どれもおいしそうでしたが、見た感じでは他のヨーロッパ各国と共通するような印象を受けました。しかし、どれも珍しいものばかりです。

これはソーセージですが、香辛料が効いていて、美味しかったです。

これはパンケーキみたいなもので、シロップを付けて食べます。

薄くスライスしたサーモンです。

生肉やハム類です。

魚を油で揚げたようですが、どんな魚かは分かりません。レモンをつけて食べるとさっぱりしています。

これはキュウリやトマト、赤カブ等をのせたカナッぺです。

チキンの骨付きです。大変柔らかく、美味しかったです。

今回このような料理を出していただいたのは、東京メトロ「溜池山王駅」近くにある Bistro & Wine BATIC( バテイチ） というレストランです。

　＊ Bisto & Wine BATIC (港区赤坂 2−11−15 MY赤坂ビルＢ１ Tel [phone])

帰り道六本木方面へ歩いて行くと、たくさんの国旗が掲げられたビルがありました。一体何のビルかと思い、確認したところ、これは大使館集合ビルとでも言っても良いような建物です。

このビルにはエクワドル、パナマ、ホンジュラス、コスタリカ、ドミニカ、二カラグワ、ハイチ、ボリビア、グワテマラ、ヴェネぜラ等の中南米諸国やイエメンの大使館が入居しています。

この旅行記へのコメント （4）

• 多良さん 2011/07/01 14:13:43

  スロべニア〜♪

  いや〜恥ずかしい話ですが、私の頭の地図帳？にはなかった国で〜す(^_^;)
  勉強になりました！\(~o~)／
  っていうか、記事の中の美味しそうな食べ物にただただくぎ付けでした〜♪
  田舎に住んでいるので、「大使館」なんて見た事もなかったので楽しく拝見させていただきました〜♪
  ありがとうございました。

  Weiwojingさん からの返信 2011/07/01 21:57:02

  RE: スロべニア〜♪

  私だって以前はこの国のことはほとんど知りませんでした。それがこのような機会に改めて知ることができ、新たな国を知るに至りました。
  
  東京には世界中の大使館や領事館が170くらいあります。イギリス大使館のような大きいところからビルの一室を借りたような小さなものまで、いろいろです。
  
  大小様々でも、その国の文化の発信地として、そこに行けばその国の文化や情報を得ることができます。今までに10ケ国ほどの大使館を訪ねました。
  
  「田舎」つて、どちらにお住まいなのですか。名古屋周辺と想像しますが、そうでしょうか。地元に根ざした発信も大事なことです。そのようなものを期待しています。宜しく。
  
  Tamegai

  多良さん からの返信 2011/07/01 22:39:00

  RE: RE: スロべニア〜♪

  プロフィールには書いていませんが、ご推察通りです（・・・って・・・なんでわかったんだろーう？＾＾）
  
  白状？しますと三重県なんです＾＾。
  なんといいますか、穏やかな県民性か、大都会愛知と大阪にはさまれ、ひっそりと暮らしています。
  関西でもなく、中部にような東海のような・・・。
  自前の空港？もなく、新幹線さえ止まりません（汗）。
  唯一有名なのが伊勢神宮かな？
  松阪牛も有名ですが、スーパーに売っているのはほとんどオージービーフか国産和牛＾＾。
  そんな田舎に住む多良ですが、どうぞよろしくお願いします\(^o^)／

  Weiwojingさん からの返信 2011/07/02 11:26:53

  RE: RE: RE: スロべニア〜♪

  多良さんは三重県にお住まいですか。ブログを見ていると、なんとなく名古屋周辺かなぁと想像していました。
  
  私は三重県には高校の修学旅行で伊勢神宮へ行ったことがあるだけで、ほとんど知ないに等しいです。勿論、松坂牛は知っています。また、桑名にある有名な洋館（今名前はど忘れしましたが、イギリス人建築家が設計した）へ行きたいと長い間思っていました。しかし、機会がありませんね。名古屋にでさえ行くことがありませんので。
  
  先日テレビで桑名のことが紹介されていました。大変興味を覚えました。古い街並みも残されているようですね。
  
  いろいろ教えていただけると嬉しいです。
  
  では、これで。
  
  Tamegai