2010/06/23 - 2010/06/23
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frau.himmelさん
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今日は本当に旅行の最終日です。今夜の飛行機で帰国します。
長かったーーーーー!!
いえ旅行ではなく、旅行記が!です。
旅行の方はむしろあと1週間ほど欲しかった!
私の性分なのかトシのせいなのか(たぶん両方)、写真を整理しているとあれやこれやと楽しいことがいっぱい思い出され、ボツにするのが忍びなく…、結局毎回写真が多い旅行記になってしまいました。
ちょっとクド過ぎるかなーと反省することもしょっちゅうありました。
私自身は、4トラベルの皆さんの旅行記を、これから訪れたい場所や既に訪れた場所の建物の名前、広場の名前、それにまつわる由来、歴史などを知りたいと思い読ませていただいています。
写真だけで何もコメントがないとがっかりしてしまいます。
そういうこともあって、私の旅行記が、私と同じ理由で見てくださる方に少しでもお役に立てればと…、誠に自分勝手な自己満足感ですが、上記の事柄を出来るだけコメントに入れるように頑張りました。
それは自分のためでもあるのです。新しい事実を見つけるとそれはそれは嬉しいものです。
また、今回の旅行記では歴史について、特にドイツの近・現代史については4トラベル会員のしょうちゃん様、近鉄バッファローズ様、浦潮斯徳様などからいろいろご教示いただき、参考にさせていただきました。
皆様がコメントくださる専門的な内容は、「にわか歴女」ならぬ、「にわか老歴女」にとっては、本人のキャパをかなりオーバーするものでありましたが、いただいたヒントを基に勉強していく過程のあのキラキラするような刺激は、遥〜か昔の学生時代に戻ったかのようなとても新鮮な感覚を味わうものでありました。
本当にありがとうございました。
◆◇
さて、帰国便は夜発です。
最後にヴィースバーデンを訪れました。
そこで、思いがけずNHK「関口知宏が行くドイツ鉄道の旅」で放映された水力で動く鉄道、ネロベルク鉄道に乗ることが出来たのです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
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-
今日は夕方まで時間があるけど、どこへ行く?
リューデスハイム、ハイデルベルク、マインツなどいろいろ考えたけど何回か行っているし、今いち食指が動かない。
それに交通費もあんまりかけたくないし…。
そうだ!空港の線上にターゲスカルテを買えばいいのよ!
後でフランクフルトから空港に行くのに、切符を買わなくてもすむし…、ヴィースバーデンにしましょうか。
ということになりました。
フランクフルト近郊の切符はDBではなく、このRMV(ライン・マイン交通?)の自販機で購入します。
フランクフルトからヴィースバーデン(マインツも同じ)の1日乗車券グループカードを購入しました。
23.6ユーロ(5人まで乗れます)、その区間なら1日何度往復してもOK、バスなどの市内交通にも使えます。 -
40〜50分でヴィースバーデンに着きました。
フランクフルトのホテルに荷物を預かってもらい、ヴィースバーデンに行き、またフランクフルトに戻ってきます。その後飛行場に参ります。
今夜の便で帰国しますので、あんまり遠い所に行って何かあっても困ります。これくらいの距離が丁度いいですね。 -
ヴィースバーデンの駅前。
ヘッセン州の州都はフランクフルトではありません、ここヴィースバーデンなのです。
ここは古くから温泉があり保養地として栄えた街なのです。
駅舎は、当時保養にやってくる大勢の客を受け入れるため、1906年に建設され、2004年には2500万ユーロをかけて、今のような立派なものに改修されました。 -
観光案内所は駅を出て左手(↑の写真では右手)に小さな建物があります。
最初は、市内地図をもらって、街をブラブラしようと思っていたのですが…。
壁に張り出してあったネロベルク鉄道のポスターを見て気が変わりました。
◇◆
駅前にあったヴィースバーデンとの姉妹都市の名前が書かれた標識。 -
あら、これはNHKの「関口知宏のドイツ鉄道の旅」でやっていた水力鉄道じゃない?
観光案内書の係員に聞くと簡単に行けそうです。
ここに行きましょう!
◇◆
駅の前には広い公園があり、堀がめぐらされていてカモ(かも?)が優雅に泳いでいます。 -
1番のバスで行けばいいのです。
バス停は公園前の道路を隔てた所にあります。
公園側は到着バス停ですからお間違いなく。
必ず行き先に「①Nerotal」とあるバスに乗ってくださいね。
終点で降ります。 -
バスの時刻表。
本数も10分に1本くらい出ています。
帰りの時刻の心配はなさそうです。
バス代は、私たちはターゲスカルテで乗ることが出来ますが、「地球の歩き方」によると1回乗車券が2.2ユーロだそうです。 -
バスはヴィースバーデンのセンスのよい高級店が並ぶ商店街を通り抜け、一目でお金持ちが住んでいるとわかる優雅な高級住宅地を通っていきます。
-
それもそのはず。
19世紀から20世紀初めまで、ここはドイツ皇帝や宰相、貴族などが集まる夏の別荘でした。
宮廷政治や外交もここで繰り広げられました。
ビーダーマイヤー様式(拙記ベルリン・旧ナショナルギャラリ−で述べています)の優美な建物も多く立ち並んでいます。、 -
駅から15分ほどでネロベルク山の麓にあるNelotal(ネロ谷)に着きました。
帰りのバス便もチェック、10分間隔くらいでここから出ていますので心配はいりません。 -
幼稚園の子供たちがゾロゾロとこちらに向かってきます。
その方向にネロ・ベルク・バーン ネロ山鉄道と書かれた入り口があります。
その先が乗り場です。 -
あーこれです! 思い出しました。
テレビで関口知宏さんがこの場所からこのかわいい電車に乗ったのを覚えています!
入り口でチケットを買います。
大人往復3ユーロ。 -
1888年に創業されたネロベルクバーン。
ウォーターパラスト方式ケーブルカーというそうです。
山の上で水を積み込んで重くなった車両が、その重力で、麓で水を抜いて軽くなった車両を引っ張り上げるんですって。
2つの車両はケーブルでつながれています。 -
車両の床下に水を溜め込むことができます。
この車両はこれから上昇しますので、さっき水を吐き出していました。
乗車人数によって水の量を増減するようで、さっきから機関士さん(?)が電話で連絡を取り合っていました。 -
すばらしいヴィースバーデンの景色を眺めながら、山沿いの傾斜地を上っていきます。
-
車内の様子です。
前の方から下りの車両が見えてきました。
まもなく交差地点に差し掛かります。
1888年に開通してからこのかた無事故で、中には消火器も備え付けてあるそうです。 -
あっという間に山頂駅に着きました。
線路全長440メートル、5分程度の短いケーブルカーの旅でした。 -
山頂駅に飾ってあったネロベルク・バーンのかわいい案内板。(ぼけててすみません)
この絵には、山頂にあるロシア教会や小さな円形の神殿なども描かれています。 -
広場の方に行って見ましょう。
-
まず目にするのがこのかわいい建物。
ドイツ語の説明では「Monopteros auf dem Neroberg」。
いただいたコメントによると、円形周柱神殿と訳するようです。
近鉄バッファローズ様、ありがとうございました。 -
レンガ色の建物はレストランです。
その前にはなんだか円形劇場のようなものが…。 -
円形劇場?
ところで、どうしてネロベルクと言うのでしょうね?
私には、どうしてもローマ皇帝で暴君で名高いネロが思い浮かびます。
その発想で円形劇場なんですが。
お相撲の土俵の様でもありますね…。 -
あちらの展望台からヴィースバーデンの市街地が一望できます。
そちらの方へ…。 -
そこには狛犬よろしくライオンの像が見張っていました。
-
そのライオン像の顔のなんと悲しそうなこと…。
ヨーロッパでこんな風に悲しそうな顔をしたライオン像をよく見かけます。
何かいわれがあるのでしょうか?
ご存知の方教えてください。
とても気になっているのですが、探し出せませんでした。 -
相方のライオン像は、もう殆ど泣いているような表情です。
スイスのルツェルンで「瀕死のライオン像」を見たことがあります。
あれは、命を懸けてフランスを守ったスイス兵を称えて造られたものだそうですが、このライオンにもそのような謂れがあるのでしょうか? -
山の斜面はブドウ畑です。
この近くでも品質のよいワインが作られているようです。 -
ここから遠くの方まですばらしい景色が臨めます。
ヴィースバーデン市街だけでなく、マインツまで眺めることが出来るそうです。
マインツはライン川をはさんだ隣の街です。 -
目を近くに向ければ、眼下にはいかにも富裕層が住んでいるといった豪華な邸宅が並んでいます。
-
第一次大戦で戦死した兵士の慰霊碑です。
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林の奥の方に少し進むと、人が大勢集まっていて、なにやら楽しそうに遊んでいます。
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あんな高いところに女の子が…。
楽しそうですねー。
アスレチック遊園地のようなものがあります。 -
高い木に作られた陣地には所々に子供たちの姿が見えます。
水力式登山鉄道に乗って、このアスレチック遊園地に連れて来たら、子供たちは大喜びでしょうね。
ここの説明は
www.kletterwald-neroberg.de -
日本から子供連れで、ドイツ旅行にいらっしゃる方にもお薦めの場所です。
フランクフルトから近いですしね…。 -
もう少し小さい子供用の遊園地もあります。
ここも全て木製の遊具のみです。 -
ママ達も安心して遊ばせておけます。
-
さあ、それでは下に下りましょうか。
あそこが駅舎です。 -
駅では、車両に連結された管を通して、水の積み込みの真っ最中。
この水は、麓で捨てた水をポンプで揚げて、再利用しています。
下りは水の重力が必要です。 -
さあー、出発シンコーウ!
-
窓からすれ違いの登り車両が見えてきました。
あの真ん中ですれ違うのです。 -
今すれ違っています。
-
麓の駅に近づきました。
もうすぐ国旗で飾られている橋を通過します。 -
今橋を渡っている所です。
写真手前に駅にいくバスが停まっています。 -
着きました。
今すごい音を立てて水を吐き出しているところです。
さあ、外に出ましょう。 -
さっきケーブルカーはこの橋を渡ってきたのです。
-
橋の下をかわいいミニ観光電車が通過していきます。
こんなものもあったのね。 -
バスに乗って、再び豪華な建物が並ぶ邸宅街を抜けて…。
-
バスが小さな公園のそばを通りました。
公園の中にある小さな建物はコッホブルンネン。
中に入ると湯気をあげて温泉が噴出している源泉があります。
2008年に一人でここを訪れた時、東欧系の女性がペットボトルに何本もここで水をつめていましたので、飲むことも出来るようです。 -
20世紀初めまで皇帝や貴族の保養地だったという街並み。
道行く人も何だか優雅そう〜。 -
センスのよい品物が並んだ高級店の間を通り抜け…。
-
バスの車窓から街並みの向こうに、マルクト教会の赤い尖塔が見えます。
-
バスが徐行運転をしているので窓の外を見ると…。
ADAC(ドイツ自動車連盟・日本のJAFのようなもの)の大きなトラックが作業しています。 -
なんと1台の乗用車がこのトラックに引っ張り上げられるようです。
違法駐車か故障車か?
あの大きな鉄のツメ(?)のようなもので、どうやってあの車を荷台に乗せるのだろう?
残念、もっと見ていたかったけど、バスが動き出しました。 -
マルクト広場のバス停前。
右が先ほど車窓から見えたマルクト教会、左は市庁舎です。 -
駅に到着しました。
ヴィースバーデンの街をのんびり散策できればいいね、位にしか思っていなかったのに、
思いがけず、テレビで見て気になっていたネロベルク鉄道に乗れて、ほんとによかった。
フランクフルトからちょっと足を伸ばせば来ることが出来ますので、皆さんもネロベルクバーン、如何?
とてもお薦めです。 -
フランクフルトに戻って、ホテルでスーツケースを受け取って、S8で飛行場にやってきました。
やっぱり最後はこのシーンですね。
ビールとワイン、私たちの分身のようなもの??
今回の旅行記で何回登場してくれたでしょう。
皆様長い間、私のつたない旅行記にお付き合いくださいましてありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 近鉄バッファローズさん 2011/01/27 23:52:50
- Monopteros auf dem Nerobergの意味
- frau.himmelさん、こんばんは。
近鉄バッファローズです。
「Monopteros auf dem Neroberg」ですが、
和訳すると「ネロベルグの上の円形周柱神殿」となるでしょうか。
「円形周柱神殿」はギリシャやローマのものらしいです。
何かの御参考になれば幸甚です。
- frau.himmelさん からの返信 2011/01/28 20:27:30
- RE: Monopteros auf dem Nerobergの意味
- 近鉄バッファローズさま こんばんは!
「Monopteros auf dem Neroberg」の訳をしてくださってありがとうございました。
何か教会に関係のあるものだとは思っていたのですが、私の辞書には出てこなかったのです。
(昔の電子辞書なものですから…泣)
早速その旨を旅行記に追記しました。
今後ともよろしくお願いいたします。
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