６９　ロイカーバート～レッチェンタール　Restipass 2,626M

2010/06/27 - 2010/06/27

見たかったのは、この景色です。
多くの人にとって、最初に出合ったアルプスの景観というのは、ことさら印象深いもになるものと思います。私の場合も同様で、アルプス初日に訪れたエシネン湖とこのレッチェン谷は、思い入れが深く、その後何回か足を運んでいます。
レッチェンタールでは行く度にビーチホルンがその優雅な姿を見せてくれてはいました。しかし、ある時、雪原の谷奥を正面とし、高峰群が両側に延びる素晴らしいポスターを見かけ、その景色に出合うべく、撮影ポイントをフェルデン(Ferden)の上部と踏んでラウヒェルンアルプ(Lauchernalp)を終点とするコースを歩いたのですが、期待したほどの景観は得られませんでした。
http://4travel.jp/traveler/iburesu/album/10402490/

それではと、今年は、さらに上部となるレシュティ峠(Restipass)越えのこのコースを定め、ようやく念願の景色に出合うことができました。
そして、これが私にとって、この年ベストの景観です。
多分に初アルプスという色眼鏡のせいだとは思いますが。

エリア ロイカーバート(スイス)

ご覧のとおり、登り降りともにロープウェーが使えますので、歩く距離の割には楽なコースです。ロイカバートからのロープウェーで達するリンダーヒュッテ駅の標高は2,313Mで、レシュティ峠との標高差も僅かに300M程度です。季節がら峠では積雪が予想されましたが、急斜面のトラバースはなく、念のためアイゼンを持参して出かけました。

リンダーヒュッテ駅にて。　正面奥はリンダーホルン。週末のみ運行のロープウェーは、前週にスタートしたばかりですが、大勢のハイカーが乗り込んでおり、私以外は全員トレントホルンへ向かって歩き出しました。トラバースはありませんが、頂上付近は、かなりの積雪があるというのに。　
コース・タイムは、標識では峠まで２時間１０分、終点のラウヒェルンアルプまで４時間半となっています。私の場合、傾斜が緩やかなコースでは、遅れ気味となり、ここでも５時間かかりました。

暫くは、ほぼ水平なトレイルが続きます。

イルグラーベン

西側。　集落はトレントアルプ

ローヌ谷。　画面中心にシエールの町

リンダーヒュッテ駅を振り返って。　駅の右辺りにゲンミ峠

奥はトレントホルンへ向かう稜線

南東側

手前中央にイルホルン

行く手に見えるシャフベルクからの稜線まではほぼフラットなトレイルです。

奥中心の雪原を持つ山は、ベラ・トーラ。

再びローヌ谷方面。この辺りは花があまり見られません。未だ早いのでしょうか。それともスキーで荒らされたせいでしょうか。

シャフベルクを見上げて。

フレッチホルン。　といっても霞んでいますが。

シャフベルクからの稜線を越えると間もなく目指すレシュティ峠が見えてきました。

奥の中心やや右のギザギザの山はトレントホルンです。

トレントホルンのズーム。以下はその登頂記録です。
http://4travel.jp/traveler/iburesu/album/10408193/

まだ峠へ向けての登りは始まりません。

トレントホルン

ヴィセ湖(Wysse See)越しのトレントホルン

Saxifraga oppositifolia

トレイルを振り返って。本来のトレイルは谷底にありますが、残雪を避けて北側の岩に沿って踏み後が付いていました。

同上

レシュティ峠の北側、レシュティロートホルン(Restirothorn)

レシュティ峠に到着です。谷奥にフィンスターアールホルン

フィンスターアールホルンのズーム

ビーチホルンを加えて

左手の尖った山はブライトホルン。その左はユングフラウです。

表紙。件のポスターは、このようなアングルでした。

念のためアイゼンを履いています。

ビーチホルンのズーム

レシュティロートホルン

峠を振り返って。

ビーチホルン

同上

精一杯のパノラマです。全部は入りきりません。

下るにつれてフィンスターアールホルンの姿が隠れてきます。

南側のミシャベル

同じく南側。　画面中心にゴッペンシュタイン駅

クンメンアルプ(Kummenalp)より

ホッケンアルプ

レシュティ峠を振り返って。

終点のラウヒェルンアルプに到着しました。

最後にラウヒェルンアルプからのレシュティ峠です。