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レマン湖の南、フランス国境に近い地域がターゲットです。 この地域で数少ないケーブルが利用できるトルゴン(Torgon)を出発点とするハイキングを地図で検討しました。 フランス国境の稜線近くまでケーブルで行けますので、そこから南か北かということになりますが、山を降りてからの交通の便を第一に南に向かうモルジャン(Morgins)を終着とするコースを採りました。<br />ケーブル駅からすぐのトゥール・ドゥ・ドンと終着となるモルジャンに近く、その名もズバリ絶景の頂というポワント・ドゥ・ベルヴュ(Pointe de Bellevue)の二つの頂を目指そうというものです。<br /><br />ところが、ここで大きな手違いが。 バスの終点に近づいたところで運転手にテット・デュ・トゥロンシェ( Tete du Tronchet)行きのリフト駅に近いバス停で降ろしてくれるよう頼んだところ、何と『リフトまだ運行していないのでは』との返事です。この日が運行の初日の筈なのに! 言われるまま終点のレ・フィニャール(Les Fignards)にある観光局で尋ねたところ7月の何日からの運行とのこと。私が地元のウェブで確認したのが早すぎて、その後に変更になったのでしょう。<br />ショックでしたが、町を歩くわけではないので、歩いて登ることにしました。 <br /><br />当初の予定では、距離はあるものの累計で登り400M、下り1,100M余りの軽いハイキングの筈でしたが、標高差750Mの登りが加わったこともあり、ポルト・ド・キュレ( Portes de Culet)の峠へ着いた時には、ポワント・ドゥ・ベルヴュを登る元気は失せてしまいました。<br /><br />結局、リフト区間は、それなりの眺望はあったものの、日本並みの直登もあったりで、歩いて良かったとは、とても言えないものでしたが、当初のハイキング予定区間、リフトの上部駅テット・デュ・トロンシェから先は、モンブラン山群やローヌの谷の景観を眺めながらの期待通りのものでした。又、朝が早かったこともあって余裕でモルジャンに到着することもできました。<br />

68 トゥール・ドゥ・ドン Tour de Don 1,998M

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2010/06/26 - 2010/06/26

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いぶれす

いぶれすさん

レマン湖の南、フランス国境に近い地域がターゲットです。 この地域で数少ないケーブルが利用できるトルゴン(Torgon)を出発点とするハイキングを地図で検討しました。 フランス国境の稜線近くまでケーブルで行けますので、そこから南か北かということになりますが、山を降りてからの交通の便を第一に南に向かうモルジャン(Morgins)を終着とするコースを採りました。
ケーブル駅からすぐのトゥール・ドゥ・ドンと終着となるモルジャンに近く、その名もズバリ絶景の頂というポワント・ドゥ・ベルヴュ(Pointe de Bellevue)の二つの頂を目指そうというものです。

ところが、ここで大きな手違いが。 バスの終点に近づいたところで運転手にテット・デュ・トゥロンシェ( Tete du Tronchet)行きのリフト駅に近いバス停で降ろしてくれるよう頼んだところ、何と『リフトまだ運行していないのでは』との返事です。この日が運行の初日の筈なのに! 言われるまま終点のレ・フィニャール(Les Fignards)にある観光局で尋ねたところ7月の何日からの運行とのこと。私が地元のウェブで確認したのが早すぎて、その後に変更になったのでしょう。
ショックでしたが、町を歩くわけではないので、歩いて登ることにしました。 

当初の予定では、距離はあるものの累計で登り400M、下り1,100M余りの軽いハイキングの筈でしたが、標高差750Mの登りが加わったこともあり、ポルト・ド・キュレ( Portes de Culet)の峠へ着いた時には、ポワント・ドゥ・ベルヴュを登る元気は失せてしまいました。

結局、リフト区間は、それなりの眺望はあったものの、日本並みの直登もあったりで、歩いて良かったとは、とても言えないものでしたが、当初のハイキング予定区間、リフトの上部駅テット・デュ・トロンシェから先は、モンブラン山群やローヌの谷の景観を眺めながらの期待通りのものでした。又、朝が早かったこともあって余裕でモルジャンに到着することもできました。

  • バスは、この地図の東、エッグル(Aigle)駅より出ます。行き先の表示はトルゴンとなっていますが、トルゴンの村は途中にあります。後で、時刻表を見るとリフトに乗るなら終点のバス停名、ラ・ジョレット(La Jorette)の手前、ラ・シュルニュ(La Cheurgne)となるようです(実際のラ・ジョレットは、バス停近くから出る別のリフトの上部駅です)。

    バスは、この地図の東、エッグル(Aigle)駅より出ます。行き先の表示はトルゴンとなっていますが、トルゴンの村は途中にあります。後で、時刻表を見るとリフトに乗るなら終点のバス停名、ラ・ジョレット(La Jorette)の手前、ラ・シュルニュ(La Cheurgne)となるようです(実際のラ・ジョレットは、バス停近くから出る別のリフトの上部駅です)。

  • エッグル駅より。砦のような山容を見せるダン・ド・モルクル(Dent de Morcles)

    エッグル駅より。砦のような山容を見せるダン・ド・モルクル(Dent de Morcles)

  • 同じくエッグル駅より。 ダン・デュ・ミディ

    同じくエッグル駅より。 ダン・デュ・ミディ

  • これもエッグル駅より。 左の岩っぽい山が今日登るトゥール・ドゥ・ドン(Tour de Don)です。

    これもエッグル駅より。 左の岩っぽい山が今日登るトゥール・ドゥ・ドン(Tour de Don)です。

  • トルゴンに向かうバスの車窓より。 メイヤン(Mayen)の集落

    トルゴンに向かうバスの車窓より。 メイヤン(Mayen)の集落

  • 歩き始めて暫くすると、ローヌの谷が見えてきます。 奥の山はトゥール・ダイ。

    歩き始めて暫くすると、ローヌの谷が見えてきます。 奥の山はトゥール・ダイ。

  • 正面にフランス国境の山並が見えてきました。ウザン(Eusin)です。正面の峠は、コル・ド・ルコン。

    正面にフランス国境の山並が見えてきました。ウザン(Eusin)です。正面の峠は、コル・ド・ルコン。

  • 右奥には、幽かにグラン・コンバンの頂が見えます。

    右奥には、幽かにグラン・コンバンの頂が見えます。

  • ラ・ジョレット近くの草原よりフランス国境の山々。

    ラ・ジョレット近くの草原よりフランス国境の山々。

  • 右端にル・グラモン(Le Grammont)

    右端にル・グラモン(Le Grammont)

  • 左の山は、ル・ムエ(Le Mouet)。 リフトが使えればこの北側の稜線を歩いてトルゴンに戻るのも一案で、いつかやってみたいです。

    左の山は、ル・ムエ(Le Mouet)。 リフトが使えればこの北側の稜線を歩いてトルゴンに戻るのも一案で、いつかやってみたいです。

  • これから向かうトゥール・ドゥ・ドンの稜線。 手前がその頂上。多分。

    これから向かうトゥール・ドゥ・ドンの稜線。 手前がその頂上。多分。

  • 北側

    北側

  • 北側その右

    北側その右

  • 北側、さらにその右。 レマン湖が遠望できます。

    北側、さらにその右。 レマン湖が遠望できます。

  • リフト駅に到着しました。

    リフト駅に到着しました。

  • ここから頂上までは約30分で、ずっと草原上のトレイルが続きます。 左にダン・デュ・ミディ、右にモン・ブラン。

    ここから頂上までは約30分で、ずっと草原上のトレイルが続きます。 左にダン・デュ・ミディ、右にモン・ブラン。

  • 西側です。奥は、フランス領内のモン・ド・グランジュ(Mont de Grange)。堂々とした山容です。

    西側です。奥は、フランス領内のモン・ド・グランジュ(Mont de Grange)。堂々とした山容です。

  • 北側。 中心奥はコルネット・ド・ビーズ(Cornettes de Bise)

    北側。 中心奥はコルネット・ド・ビーズ(Cornettes de Bise)

  • 花いっぱいのトレイルを辿って。

    花いっぱいのトレイルを辿って。

  • 奥にモン・ブラン。 

    奥にモン・ブラン。 

  • 東側。ローヌ谷 中央左にレマン湖

    東側。ローヌ谷 中央左にレマン湖

  • 同上

    同上

  • 中央奥が頂上です。

    中央奥が頂上です。

  • ダン・デュ・ミディとモン・ブラン。この辺りではハイカーを見かけるようになりました。 後でわかったのですが、右側手前の緑の山、鉄塔が見える辺りまで、フランス側からリフトが運行されていました。

    ダン・デュ・ミディとモン・ブラン。この辺りではハイカーを見かけるようになりました。 後でわかったのですが、右側手前の緑の山、鉄塔が見える辺りまで、フランス側からリフトが運行されていました。

  • 北側からのトゥール・ドゥ・ドンの山容

    北側からのトゥール・ドゥ・ドンの山容

  • 頂上

    頂上

  • 頂上より。 モン・ブランとその右にダン・ブランシュ(Dents Blanches)の連峰。

    頂上より。 モン・ブランとその右にダン・ブランシュ(Dents Blanches)の連峰。

  • モン・ド・グランジュ。 ちょっとした独立峰です。

    モン・ド・グランジュ。 ちょっとした独立峰です。

  • 再び、奥にコルネット・ド・ビーズ。

    再び、奥にコルネット・ド・ビーズ。

  • しばらくは、稜線上を南に向かいます。奥に微かにコンバン。

    しばらくは、稜線上を南に向かいます。奥に微かにコンバン。

  • トゥール・ドゥ・ドンから東に延びる稜線上の岩峰にケルンが見えます。

    トゥール・ドゥ・ドンから東に延びる稜線上の岩峰にケルンが見えます。

  • そのケルンのアップ

    そのケルンのアップ

  • 南側

    南側

  • 東側のローヌ谷

    東側のローヌ谷

  • 左端にディアブルレ、中央にグラン・ミューヴラン

    左端にディアブルレ、中央にグラン・ミューヴラン

  • トゥール・ドゥ・ドンを振り返って。

    トゥール・ドゥ・ドンを振り返って。

  • ちょっとしたピーク、ポワント・デ・オンブリュ(Pointe des Ombrieux)に向かいます。

    ちょっとしたピーク、ポワント・デ・オンブリュ(Pointe des Ombrieux)に向かいます。

  • このピークに達しました。右端にはモン・ブラン。ここで、昼食としましたが、同じような考えと思しきハイカーが3〜4組通りました。狭いので、一緒は無理ですが。

    このピークに達しました。右端にはモン・ブラン。ここで、昼食としましたが、同じような考えと思しきハイカーが3〜4組通りました。狭いので、一緒は無理ですが。

  • 目の前に咲いていたマメ科の花、Astragalus glycyphyllos

    目の前に咲いていたマメ科の花、Astragalus glycyphyllos

  • ポワント・デ・オンブリュを下りたところのすぐ近くにフランスのリフトが運行されていましたので、300Mほどの下りをスキップできました。見えるのはシャテル(Chatel)から続く集落。

    ポワント・デ・オンブリュを下りたところのすぐ近くにフランスのリフトが運行されていましたので、300Mほどの下りをスキップできました。見えるのはシャテル(Chatel)から続く集落。

  • ポルト・ド・キュレの峠。 正面のポワント・ドゥ・ベル・ヴュの頂上とは250M余りの標高差ですが、南側に雲が多かったせいもあって登る元気はありませんでした。

    ポルト・ド・キュレの峠。 正面のポワント・ドゥ・ベル・ヴュの頂上とは250M余りの標高差ですが、南側に雲が多かったせいもあって登る元気はありませんでした。

  • ダン・デュ・ミディを正面に下ります。

    ダン・デュ・ミディを正面に下ります。

  • 牧草畑とグラン・ミュヴラン

    牧草畑とグラン・ミュヴラン

  • モルジャンの集落が見えてきました。もうすぐ終点です。

    モルジャンの集落が見えてきました。もうすぐ終点です。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • スイス大好きさん 2010/11/04 23:17:10
    素晴らしいお花畑
    白色と黄色のキンポウゲでしょうか?
    素晴らしい群落のお花畑があるのですね。
    よくお花を見る適期は6月と言われますが、お写真を拝見して納得です。
    モンブランを見ながら、このお花畑の中を歩いていたら、最高の気分だったと思います。
    「絶景の頂というポワント・ドゥ・ベルヴュ」どんな景色か拝見したかったです。
    次の更新も楽しみにしています。

    いぶれす

    いぶれすさん からの返信 2010/11/05 19:25:50
    Pointe de Bellevue
    スイス大好きさん 
    いつも書き込みありがとうございます。
    ポワント・ドゥ・ベルヴュをウェブで調べると矢張り東側の景色が良くなるようですし、晴れていれば南のグラン・コンバンも望めるようですね。以下には、十数点の写真があります。
    http://www.summitpost.org/bellevue-pointe-de/154900
    リフトが運行されていれば、ここを訪れても軽めのハイキングになった筈ですので、残念ではあります。

    花に関しては、全く知識が無いので、帰ってからウェブで調べたものですが、おっしゃるようにキンポウゲ科で名前はTrollius EuropaeusとAnemone narcissifloraのようです。こんなありふれた花でも纏まると綺麗ですよね。

    次回は今年のハイキングの中でベストと感じたレシュティ峠です。
    スイス大好きさんならどこにあるかご存知だと思いますが、勿体を付けてカタカナで書いてみました。
  • ORLYさん 2010/11/04 16:53:20
    スイスのフランス
    いぶれすさん、

    こんにちは。花々が咲く素敵な時期での登山は最高ですよね!ぽかぽか、ほのぼのな様子が伝わってきます。Tour de Don 1,998M、今まであまりフランス圏に行ったことがないので知りませんでしたが迫力のある岩山をこの目で見てみたいと思いました。スイスはただいまスキーシーズンに突入。私はもともとスキーを通じて山を好きになったのでこの冬の時期が私にとってのオンシーズン。緑の中を歩くことは半年お預けになりそうですが雪道をかんじきを履いて歩くということにも今年はチャレンジしてみたいです。

    ではでは!

    ORLY

    いぶれす

    いぶれすさん からの返信 2010/11/04 21:05:36
    Tour de Don
    ORLYさん こんにちは

    書き込みありがとうございます。
    スイスはウィンター・スポーツ天国で、スキーやボードだけでなく、おっしゃるように橇やウォーキングの面白いコースも用意されているようですし、出かける場所にも困らないのでしょうね。
    スキーのできない私としては、やはり夏まで待つしかなくて、もう既に来年の夏のことなどを考えたりしています。
    Tour de Donですが、この辺りを歩くのにはベストな時期だったのではないかと思います。
    真夏になればもう少し標高の高いところを歩きたいですからね。

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