2010/11/13 - 2010/11/13
471位(同エリア599件中)
まみさん
夫婦坂という名の石段から菊飾り@
バレエ観劇前に出かけた湯島天神は、まだたったの2度目ですが、前回と違って御徒町駅側から行くのは初めてだったのと、境内にずらりと並ぶ菊に迎えられて、以前と印象ががらりと違ってみえました。
※初めて湯島天神に訪れたのは3年前の梅の季節
「湯島天神の梅まつり」(2010年2月19日)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10127055/
千本咲/大輪作りには川越喜多院でも新宿御苑でもそれぞれでそれぞれに圧倒されてきましたが、湯島天神の千本咲は、枠がころんと丸まった、とても可愛い姿をしていました。
そして同じ苗から咲かせているはずなのに、なぜか花は2色だったりしてカラフルです。
大懸崖は、焼き菓子のマドレーヌみたいな形のものはよく見てきましたが(湯島の懸崖の説明によると、それが一般的な形で「前垂型」というそうです)、「懸崖」の名の由来となった、「磯菊が断崖の上から垂れ下がっている様を思わせる」そのものの、野菊が咲き乱れながら自然に崖から垂れ下がったような形の懸崖(「静岡懸崖」というそうです。なぜに静岡?)は初めて見ました。
一般的な「前垂型懸崖」は、湯島天神の拝殿や社務所、渡り廊下を直接飾っていて、建物と菊がとっても似合っていました。
それから湯島天神ではなんといっても、「巴錦」という古典菊がとても珍しいと思います。
花びらの外側が黄色で中が真っ赤。
その強烈な配色は、まるで菊ではないみたいです!?
現代の鑑賞菊の品種のほとんどが10年くらいで消えてしまう中で、江戸時代以来から130年以上も寿命を保っているという巴錦。
葛飾北斎の肉筆画「菊図」の中心に選ばれたという巴錦。
その珍しい菊が、千本咲や大菊として惜しみなく姿を見せているところも圧巻でした。
本日、湯島天神に到着したのは13時すぎでした。
バレエの開演は15時なので、14時すぎにはもう会場の上野公園・東京文化会館に向かっていなければなりません。
なのに湯島天神に着いて最初のうちは、あれほど焦がれた晴天がかえって災いし、光と影のコントラストが強すぎてまともな写真がなかなか撮れませんでした。
そのせいもありますが、一時間程度では撮影時間はちっとも足りませんでした。
菊まつりは今年3ヶ所めだから、それほど夢中にならないだろうと、湯島天神を侮っていた私が間違っていました。
おかげで、神社に足を運んでおきながら、お参りもできませんでした。
まだまだ物足りなかった撮影への未練は、東京文化会場のロビーや観劇後の会館周辺の屋台をターゲットにした夜景撮影で少しだけ晴らしました。
湯島天神公式サイト
http://www.yushimatenjin.or.jp/pc/index.htm
菊まつりのページ
http://www.yushimatenjin.or.jp/pc/kiku/kiku.htm
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 私鉄
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イチオシ
カラフルに並べられた懸崖の菊
曇りなのに私のカメラで垂れ幕が紫に撮れました〜!
いや、注目ポイントはそこではないですが、思わずほと走り出た喜びのつぶやき。 -
懸崖の説明
「静岡懸崖」を見るのは初めてです。
いままで他で見たことがありません。 -
わー、とってもカラフル!
看板のせいもありますが、千代紙を連想させます。 -
マドレーヌ型のピンクの懸崖がずらり
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波を打ったような赤い静岡懸崖
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まるでクリスマスツリーの綿毛の雪のような白い静岡懸崖
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イチオシ
懸崖できれいに飾られた本殿から社務所への渡り廊下にて
七五三に来た家族でしょうか。
ちょうど記念写真中でした@ -
渡り廊下をくぐる
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イチオシ
圧巻な懸崖の展示
渡り廊下の懸崖は、日当たりが良いこちら側の方が開花状態が良いようです。
新宿御苑の懸崖作りも見事ですが(もっとも今年は開花状態が遅れてよい状態のものが見られませんでした)、これも引けをとらないです。
去年の新宿御苑の懸崖作り花壇の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/17553474/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/17553475/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/17553476/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/17553477/
関連の旅行記
「錦なす花の終わりの菊だより(4)新宿御苑の菊花壇展2009・前編」(2009年11月8日)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10398072/
一昨年の新宿御苑の懸崖作り花壇の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14922405/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14922406/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14922407/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14922408/
関連の旅行記
「新宿御苑の菊花壇めぐり」(2008年11月15日)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10289196/ -
マドレーヌ……ではなく前垂型懸崖@
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拝殿にもずらりと前垂型懸崖
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お参りしたかったけど行列ができていたのであきらめちゃった!
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新田ならぬ神田の初穂の奉納
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拝殿と本殿の東側には可愛い三つ子のダルマ作り
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なかなか見られない一文字菊のダルマ作り
大菊で一重咲きというのは一文字菊くらいだそうです。 -
身長40cmまでの福助菊くんたち
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格子の窓のある回廊に鎮座した福助菊くんたち
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回廊を埋めるダルマ作りと福助作り
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福助作りの説明
葉っぱが立派なことも大きなポイントなのですね。 -
ダルマ作りの説明
福助作りの高さが40cm以下なのに対して、三つ子のダルマ作りは60cm以下と少し高めなようです。 -
回廊の一角を利用して豪華な額縁風に
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大奥の女性たち!?
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こちらは三人官女!?
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イチオシ
首をちょっと傾けて
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拝殿を飾る懸崖、さっきと反対側から
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イチオシ
懸崖がほんとうに見事!
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龍馬とお龍の菊人形
今年のNHK大河ドラマの龍馬たちがモデルだと思いますが、あいにくドラマを見ていないので、この人形さんたちがキャストの俳優さんたちに似ているかどうかは分かりません。
人形を見る限り、姉さん女房? -
岩崎弥太郎と龍馬と勝海舟の菊人形
龍馬の菊はもうちょっと。
思い起こせば子供の頃は、菊人形はちょっと怖かった覚えがあります。
なぜか、お化け屋敷みたいに思えたことがあります。
マネキンの顔が微妙にリアルなのに体が菊で現実離れして見えたからかな。 -
参集殿前にまた可愛い千本咲に鎮座@
こちらの垂れ幕も、私のカメラでちゃんと紫に撮れて嬉しいナ。
こうしてみると、巨大なアイスのよう! -
かしましいくらいに豪華な巴錦の千本咲の一部
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ヨコから眺めて、赤・白・黄色
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千本咲も一つ1つの菊に個性あり!?
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唐門の近く、最初に見るべき菊展示はほんとはコレだったのかしら@
夫婦坂の石段を上って、本殿裏の北回廊から入ってきましたからネ。 -
最後にざっと拝殿と渡り廊下を見回して
残念ながら時間切れで、名残り惜しくもここで撤収!
あとで公式サイトで菊まつり会場図をもう一度よく見てみたら、宝物殿前の盆庭を見に行きそびれてしまったことに気付きました(泣)。
でもあのあたりは一番混んでいたから、人を掻き分けて行くには、時間の余裕がなかったんです。 -
上野公園の蓮池前に到着
ソメイヨシノ並木が赤くそまっています。
枯れたハスの黄色い葉っぱが池を多い尽くして、そこが池であることを忘れさせます。うっかり踏み込んでしまいそう! -
蓮池と弁天堂の晩秋の景色
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東京文化会館に到着
14時30分すぎ。開演時間まで余裕をもって到着できました。 -
開演前の大ホールのロビー
窓の向こうの透明な緑がロビーを明るく見せていました。 -
ロビーの中のレストランと、ガラス窓から覗くうっすら色づいた木々
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ロビーの照明がぽつぽつと黄色い実のようにガラス向こうの木々を飾る
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サービスコーナーのあの金箔の屏風絵っぽい絵が好き@
東京文化会館のロビーの写真はこちらの旅行記にもあります。
「上野公園のクリスマス・イルミネーションで遊ぶ」(2008年12月10日)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10294280/
「何十回と訪れて、初めてまともに歩いた上野公園その3:もろもろ&最近の上野での過ごし方」(2006年5月3日)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10065823/ -
今宵の公演ポスター
3日前の11月10日に「80分間世界一周」を観劇しました。
本日は「3人のソナタ」「火の鳥」「アリア」の3本立ての方です。
でも実は、モーリス・ベジャール・バレエ団の新芸術監督ジル・ロマン氏の特別プレゼントとして、さらに「メフィスト・ワルツ」が追加された4本立てとなりました@
コンテンポラリー・バレエ鑑賞が苦手な私にとって、ベジャールの作品は、よく分からなくて集中しづらいのと、すっごく好みなのと極端に分かれるようです。
どこか哲学的なテーマが込められた作品は、あまり面白いと思えず、やや消化不良に終わります。
「3人のアリア」(上演時間30分)は残念ながらそうでした。
この作品はまだ若かりしベジャールが、1957年にはり切って制作した作品で、実存主義作家サルトルの戯曲「出口なし」に基づくそうです。音楽はバルトークです。
ああそんなかんじの、私にはよく分からないものをテーマにしているんだなぁ、というのは感じられました。
バレエは敢えてテーマや意味を考えながら鑑賞するものでもないのかもしれませんが、ベースとなったサルトルの戯曲を予習していくべきでした。
てっきり抽象バレエとして鑑賞できるものだと思っていたのですが、抽象バレエとして見ると、正直、あんまり面白いとは思えませんでした。いや、抽象バレエではないんですけど。
ダンサーは男性1人女性2人で、女性たちは比較的大柄で、とてもスタイルが良かったです。まるでトップモデルのような、研ぎ澄まされた美しさがありました。
そんなダンサーたちが、不安を呼び起こすようなバルトークの音楽にのって、非常に切れの良いナイフのような踊りでばっさりやってくれたというかんじ?
始終、なんだなんだなんだ? と意味を探ろうとしながら見てはいたのですが、動きの中で一瞬止まるポーズのたびに、ダンサーのスタイルのよさとポーズの美しさにはうなりました。
「火の鳥」(上演時間25分)は、ベジャール版ではロシアの童話を下敷きにしたフォーキンのオリジナルとは違って、第二次世界大戦中のパルチザンの闘争に置きかえています。
だから、フォーキン版に比べると、華やかさは全くないです。
ダンサーのほとんどは工場労働者のような味気のない服装で、他はレオタード。
火の鳥だって、真っ赤なレオタード姿の男性。胸のところだけちょっと隠れる少し変わった形のレオタードです。ポスターの右端にいる赤いレオタード姿の男性がそうです。
舞台背景はなんにもなし。
ただ、フォーキン版は火の鳥以外はみんなキャラクターダンサーであまり踊りません。火の鳥一人が必死になって踊っていて、あとの登場人物はゆったりポーズをとったりする程度の動きしかしないです。
もっとも、魔法使いの手下が群舞を披露する、少し編集をかけたようなバージョンは見たことがあります。
なので、ベジャール版の方が、ストラヴィンスキーの「火の鳥」の音楽のイメージに合っているような気がしました。
この作品は、ああパルチザンの闘争なんだ、そのリーダーかシンボル的存在が火の鳥の男性で、そしていったん死んでしまうけれど、フェニックスがよみがえらせるんだ、といった筋めいたものもなんとなく分かったので、鑑賞していてストレスは感じませんでした@
ジル・ロマン氏が特別に上演に加えてくれた「メフィスト・ワルツ」(上演時間40分)は、とても面白かったです。
ついついこれも筋を求めながら鑑賞してしまったのですが、メフィストとはゲーテの「ファウスト」の悪魔のことでしょう。
死体として運ばれてきた女性を愛でる男性のネクロフィリアのダンスに始まり、その死体の女性に命がよみがえり、今度は男性の方が死体となる、といった筋が見ていて素直に感じ取れました。
メフィストはその女性なのかもしれないですし、そのように命の交換の悪戯をした見えない存在を指すのかもしれません。
ネクロフィリアのダンスといえば、「ロミオとジュリエット」で、仮死状態のジュリエットと踊るロミオを連想します。
「メフィスト・ワルツ」には男性の方に女性を愛でる気持ちはありますが、どう見ても生前恋人同士だったという嘆きはなく、あくまでその死体に惚れてしまったかんじです。
男性はきっと死体解剖医でしょう。
そして女性の方は、そんな男性を格好の獲物としかみていないかんじで、交尾後にオスを食べてしまうというメスのカマキリをけなそうしました。
以上がベジャールの遺作だったのに対して、「アリア」(上演時間45分)はジル・ロマン氏による新作です。チラシによると
「ギリシャ神話のテセウスとケンタウロスの物語に象徴させながら、人間の内なる闘いと自己の統合へとつづく希望を、エネルギッシュなダンスで描きます。」とあります。
と同時に、どこかでこの作品のことを、ベジャールを失ったベジャール・バレエ団が彼の死を乗り越えて鮮やかに再生するまでの苦闘を描いたもの、と解説していたのを読んだ覚えがあります。
正直にいいましょう。
そんなことは全く考えないで鑑賞していました。
しかも、ギリシャ神話の中のテセウスとケンタウロスではなく、テセウスとミノタウロスの方だと思い込んでいました。
なので、物語と全然違うなぁ、でもきっとテセウスやミノタウロスはあくまで象徴で、物語は関係ないんだろうなぁとのんきに思いながら鑑賞していました(苦笑)。
あとで改めてテセウスとケンタウロスの物語を調べてみたら、バレエでもある程度物語を追っていたことが分かったのですが、鑑賞中は筋が追えなくても気にしないで観ていられました。
バレエから何か感覚的なものがダイレクトに伝わってきて、ずっとドキドキしながら観ていられたからです。
テセウスが象徴する何かと、ケンタウロス(ミノタウロスと思い込んでいたのですが)が象徴する何かがぶつかりあっているんだな、そこに女性ダンサーが象徴する何かが絡んでいるだな、と感覚的に思うだけで十分でした。
でも、今度またこの「アリア」を鑑賞するチャンスがあったら、もっとよくテセウスとケンタウロスの物語を頭に入れておこうと思います。 -
終演後の東京文化会館
大ホール前のロビーです。
チケットがなくても入れるところ。
チケット売り場やグッズ売り場、それから花屋があります。 -
ガラスに反射する照明とガラス向こうのライトアップの木
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東京文化会館前のタコ屋さんとJR上野駅
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どんどん人がいなくなる終演後の東京文化会館
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閉店準備をしながら客に呼びかけるバナナチョコ屋さんと夜の東京文化会館
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東京文化会館の脇のとうもろこしや飴屋さん
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おまけの写真その1:帰りのJR駅構内で買った海ぶどう
池袋駅で沖縄物産展をやっていて、これに目がひきつけられました。
海ぶどう。見るのも食べるのも初めて。
パッケージの中からはもっとブドウっぽく見えたのですが、開けてびっくり。
母は「ギャーッ! 虫みたい、気持ちワルいー!」とすっ飛んで逃げてしまいました。 -
おまけの写真その2:一つ一つのツブツブが宝石みたいな海ぶどう
母は試食するのに目をつぶって食べていました。
どうしても見た目が気になるらしく、それ以上食べようとしませんでした。
私はとっても気に入りました、このデリケートな食べ物。
しょうゆでもドレッシングでもなんでも合います。ただしとてもデリケートなので、上からかけてはダメで、海ぶどうの方をつまんでつけるのです。
また、低温に弱いので、冷蔵庫に入れずに常温で保存します。真水に漬けて洗ってもいけません。
というこれらすべてのことを初めて知りました@
プチプチの食感がとても美味です。
ほんのり塩味が効いていて、海のかけらを食べているようでした。
ポン酢などが一番良いと思ったのですが、在庫がなかったので、ごまだれドレッシングで食べましたが、洋風にもとっても合うと思いました。
おわり
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