2010/06/28 - 2010/07/07
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kan-abe@千葉さん
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副題;武夷山{福建省}、三清山{江西省}、ろ山{江西省}を訪ねて。
6月28日より10日間、前記3箇所の世界遺産を訪ねる旅に出る事にした。勿論一人旅である。
ろ山は1996年登録、武夷山は1999年登録に対し、三清山は2008年登録で、ろ山、武夷山は登録後
10年以上経ち、「地球の歩き方}等で現地の情報も有るが、三清山は登録後日が浅く、日本では殆ど情報が
入手出来なかったが、地図上では武夷山に近く、elongの旅行指南では黄山に劣らない景色の素晴らしい山との
紹介も有って、余り情報の無いまま出掛ける事にした。
周遊ルートは、往路は、羽田ー>上海{紅橋}−>武夷山、
復路は、南昌{江西省}−>上海{浦東}−>成田 とした。
往路、復路共国際線、国内線全て東方航空にして往路、復路共上海での当日乗り継ぎが可能になる様にした結果
上記の周遊ルートとなった。{チケット代が59000円とやや高くなったが・・・。}
羽田ー>上海{紅橋}線は初めての利用であったが、羽田の国際線ターミナルは仮ターミナルのせいか、狭くて
天井の低い、まるで田舎の空港ターミナルの様な気がした。
写真は小生の搭乗を待つ東方航空Mu538便、上海万博のオフイシャル スポンサーとなっている東方航空だけ
あって飛行機も派手なお化粧をしてPRしている。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス 飛行機
- 航空会社
- 中国東方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
午後4時半雨模様の上海{紅橋}空港国際ターミナルに定時着陸。
所が国内線への乗り継ぎが大変。巡回バスで30分以上掛かった。
国内線ターミナルは国際線ターミナルの空港をはさんだ反対側に位置して
いる様に思われた。
写真は国内線ターミナルのチェックインカウンター。夕方であったが照明
が少なく、やや薄暗い感じがした。
武夷山行きのMU5531便は21時10分発の予定が40分遅れとなり、武
夷山着が22時40分、ホテル着が23時過ぎと初日からトラブル気味の幕
明けとなった。今後の展開に嫌な予感が・・・。 -
武夷山観光は正味2日間を予定していたが、初日は小雨が降ったり止んだり
の天気で始まった。
昨夜空港から乗ったタクシーをガイドを兼ね一日昼飯付き貸切り150元で
交渉成立、観光を開始した。
所が、入門所でチケット購入時トラブル第1号が発生した。窓口上部に老人
優待として70歳以上は半額の表示が有ったので、230元の半額とパスポートを提示した所、この優待が外国人に適用されるか否かで係員間で意見が
別れ、色々書類を調べるやら、あちこちに電話で聞くやらで約30分ぐらい
もたもたしてやっと半額OKとなった。
ここは10年以上前に世界遺産に登録されたのに、今まで70歳以上の外国
人が個人で来た事が無かったんだろうか?
半額で入門票を買って喜びも束の間またまた問題が・・・。
この武夷山地区は10日前長雨による洪水が発生し、各所に被害を受け、7箇所ある風景区の半分以上が観光不能だとの事判った。
現場へ来、入門票を買った後なので、今日一日行ける所を周ろうと運転手と
相談し、入門する事にした。 -
まず最初に洪水の被害に遭わなかった大紅ぼう{衣偏に包}景区に行った。
大紅ぼうは武夷山の岩肌の狭い所に生えた茶樹。写真はその現物。
その名の由来は諸説ある様だが、真の「大紅ぼう」は皇帝に献上されて
いた最高級品で、市場には出回らないとの事 -
「大紅ぼう」の前で
-
武夷山茶の試飲、直売所。高い茶を売り付けられるので素通り。
-
次に水簾洞景区に。ここも洪水の被害は無かった。
-
岩の上のふたつ泉から湧く水が滝になっているとの事だが、ちょっと水量
が物足りない。 -
滝をバックに記念写真。
-
この写真は別の滝であるが、この地区長雨により洪水が発生した割には
水量が今一。 -
九曲渓景区。確かに水量は多い。これでは筏乗りは無理だ。
ここを筏に乗って楽しむのが武夷山観光の目玉の一つで、小生もこれを
楽しみにしていたが、残念で仕方が無い。 -
-
九曲渓流の川岸のあちこちに洪水の爪跡が見受けられた。
-
これも洪水の爪跡であるが、未だ増水中だと言われている現在の河面より
5〜6m高い土手の上にまで爪跡が見られる。
洪水の物凄さが想像される。 -
武夷宮。前漢の武帝{約2100年前}が武夷君を祀って
建立したもの。
倒壊と再建が繰り返され、現存するのは清代の様子を復元
したもの。 -
同前
-
真新しい武夷山駅の前景。
三清山の最寄り駅である玉山駅までの移動は、便利な
高速バスを利用した。 -
これも郊外に新築されて間もない玉山駅。
三清山に関する情報は日本ではほとんど入手出来ず、
インターネットでctripやelongから入手した情報を
頼りにして出掛けたが、現地に着いてみると、もは
や彼等の情報は古く、役立たずであった。
例えば、「三清山の麓の南門ロープウエイ下駅迄は、
玉山駅前より定期バスが運行されている。」とあった
が、
①玉山駅は郊外に新築されていて、そこからのバスの
運行はなく、郊外行きを含む長距離バスは全て市内
のバスターミナルからの運行だった。
②南門ロープウエイは現在大型への改修中で、運行中止
しており、三清山登山は東門{金沙口}ロープウエイ
からで、従ってバスも東門下駅迄の運行だった。
{南門ロープウエイが何時運行再開するかは聞漏ら
した。}
-
東門口{金沙口}。ここに着いたのが午後2時過ぎとなったので、今日の登山は諦め、東門口近くの旅館に宿をとる事にし、一軒の比較的新しい旅館を見つけ、値段を聞いた所、素泊まりでシングル一泊100元との事。OKして
パスポートを提示した所、宿の主人が「入国ビザが無い」と言い出した。
小生「現在日本人の15日以内の滞在にはビザ不要になっている。」と説明したが彼は知らないと言う。たまたま近くに2人の公安が居たので呼んで来
て聞いた所彼等も知らないらしい。
小生パスポート内の昨年のアモイ旅行の時の入出国印や今回の上海紅橋の入
国印を指差して説明した所、彼等は宿のパソコンでアモイの入出国印や紅橋の入国印との照合をし始め、暫くして照合が出来たらしくやっとOKとなった。
日本人に対するこの「15日以内滞在はビザ不要」の制度は2003年頃制定されたもので、制定7年後の現在公安員さえ知らなかったとは全くの驚きだ。如何に中央の指示が地方の末端まで届いて居ないかの良い例かも・・。
それと、小生が世界自然遺産三清山に入山した日本人第一号かも・・・。
翌朝7月1日天候は快晴、8時往復145元のロープウエイに乗り、登山を
開始した。{入山料は60元であったが、70歳以上の高齢者は無料との事
で小生は免除された。} -
ロープウエイは6〜8人乗りの大型で、従来2人乗りだった南門ロープウエイは登山者の輸送能力UPの為、このタイプに改修中らしい。
-
ロープウエイ内より見た下駅付近の風景。
-
ロープウエイ上駅。約13分と比較的長いロープウエイだった。
-
ロープウエイ上駅を出ると、再度この駅に戻る迄全行程自分の足による登山
である。
その登山道は3ルートあるが、小生の取ったルートはその80%が写真の様
な絶壁に張付く様に造られた幅1.5〜2.5mのスリルある登山道で、その
ほか急勾配の登りや降りの石段も多数有り、大地上を直に歩く道は5%程度
と感じる程であった。
他のルートもほぼ同様の創りの様だ。 -
ここで小生が驚かされたのは、登山道に邪魔な樹木を切る事なく、又登山道
全ルートの80〜100m毎に写真の様なゴミ箱が設置されているばかりか
クリーンスタッフをも配置していた事である。
従って登山道上はおろかその周辺にもゴミ一つ落ちていなかった。これを見て「日本の富士山の世界遺産登録はまだまだ先の話だなあ」とつくずく感じ
たしだいです。 -
三清山は最高峰が1800m程の岩山だが、この登山道の全ルートの500〜600m毎に写真の様なトイレが設置されている事にも驚かされた。
-
まるで女性が座っている様な奇岩「司春女神」。
-
登山道の途中にはこの様なホテルが数棟建てられているが、オンシーズン中は値段も高く{素泊まりでツイン1室250元程?}、又混んでいる様子。
ちなみに今回小生はロープウエイ下駅の近くの旅館に宿をとったが、素泊まりでツイン1室100元であった。 -
スリル有る登山道。
-
同上。
-
最初の1時間あたり迄は急勾配の登り降り石段等も有って、大分体力を消耗してバテ気味だったが、それ以後は登山道の勾配も緩やかになり、歩行にも
余裕出て来て、素晴らしい景色を満喫でき、武夷山に対する不満を完全に一掃出来た。 -
スリル有る登山道の連続。
-
同上
-
3〜400年前建立された三清宮。
海抜1500mのこの地に、登山道が完成する前建築材料を何処から、どうやって調達したんだろうか?
小生の疑問に答える人は誰も居なかった。 -
まるで母親が赤ん坊を抱いて居る様に見える奇岩。
名前が有ったが忘れてしまった。 -
スリルある登山道が延々と続いている。
-
同上
-
午後4時半ロープウエイ下駅に戻って来た。昼食休憩や途中休憩を含めて
合計8時間半の行軍であった。
途中登り傾斜の険しい石段登りで体力著しい場面もあったが、途中休憩を
入れながら完歩出来、満足感に満ちた一日だった。
南門口のロープウエイが再開されたら、是非南門口からの別ルートに再チャ
レンジしたい。
明朝は最後の目的地である「世界遺産ろ山」観光の為、上rao駅より九江へ
移動の予定である。 -
新築間もない上rao駅。駅の周りには建物が一棟も無い。
乗車券を買おうと思い電光掲示板を見ると午前の3列車の軟座、硬座
共に満席となている。
他の列車を見るとなんと軟座から満席になっている列車も有った。この
あたりも人々の収入が上昇している事が伺える。
已むを得ず市中のバスターミナルに取って返し、バス移動に変更した。 -
上rao市より高速バスにて約4時間江西省の省都南昌市に到着、当日は同市に
一泊、翌朝3つ目の世界遺産‘ろ山‘を目指して再度高速バスに乗る事2時間‘ろ山‘の麓の街九江市に到着した。
九江市は江西省北部、長江南岸に位置する省第2の都市で、古来より内陸の
貿易港として栄え、軍事拠点としても重要視され、三国時代の赤壁の戦いや
清代の太平天国の乱の起点となった所としても有名。
写真は九江駅の外観。 -
九江市は街の歴史が古い割りには残されている旧跡は少ない。
写真は残されている少ない旧跡の1つである「煙水亭」。
三国時代の呉国の周愉{王偏}の練兵所だった所。
現在の建物は清代末期に再建されたもの。 -
同上
-
長江岸に建てられている鎖江楼塔。創建は1585年{明代}。創建当初は
3階建の楼閣や宝塔などが有ったが洪水によって宝塔だけが残った。 -
同上
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創建当時の鎖江楼塔と付近の風景の想像図。
-
水滸伝に出てくる有名楼閣「尋{シ偏}じん陽楼」。「水滸伝」の中で宗江が酒に酔って政府を批判する詩を書いたと言われている所がここ。
唐代の創建で、清代まで有ったが、その後破壊され、現在の建物は1986年に再建されたもの。 -
九江長江大橋と鎖江楼塔の遠景。
-
翌日「ろ山」一日観光ツアーに参加した。
「ろ山風景区」は江西省北部に位置する山岳景勝地区で、避暑や観光の名所として有名で1996年世界文化遺産に登録されている。
「ろ山」は中国共産党の幹部が避暑地としてよく利用した所としても有名で、毛沢東や周恩來等が集まって重要事項を相談した「ろ山会議」が開かれた。その為山中には、ろ山会議旧跡、周総理活動記念館、毛沢東同志旧居等
ろ山会議関係の史跡が多い。
写真はろ山旅遊景点示意図。
小生一日観光ツアーへの参加で、ろ山全部を見たわけではないが、ろ山会議
関係の建物やホテル、レストラン、土産屋など現代の建物が多く、これが文化遺産?との印象だった。 -
ろ山も黄山や三清山と同様岩山の風景が売りである。但し、黄山や三清山と
比べるとやや見劣りがする。 -
同上
-
一応ろ山観光をしたと言う証拠写真。
-
毛沢東主席も記念写真を撮ったと言う事で、現地では有名な滝。毛沢東にならって小生も滝をバックに記念写真。
-
毛沢東同志旧居。現在は記念館。
-
今回の旅の最終日{10日目}は江西省の省都の南昌空港より上海浦東空港経由成田空港への帰国の移動である。
南昌空港のターミナルビルはこじんまりとしているが、割合小奇麗で、それほど混雑していなかったが、隣には相当でかい新しいターミナルビルが建設中だった。
江西省は上海から国内線で西へ約1時間の所であるが、農業以外特に是といった産業も見当たらない、経済的には苦しい土地の様に感じたが、至る所の
駅舎やバスターミナルビルが新築され、道路や橋の補修も盛んに行われているのが眼についた。
いわゆる箱物を含めた公共投資で地域経済の底上げを図っている様に見受けられた。 -
写真は小生の搭乗を待つ南昌空港発上海浦東空港行きの東方航空B767機。
今回の旅を総括すると、
① 武夷山は洪水の影響で風景区の半分程度しか見れなく、残念だったが、
おおよその様子は判ったので、再度行くまでもない感じだ。
② 三清山は南口ロープウエイが再開されたら、再度是非南口からの挑戦を
して見たい。
③ ろ山は世界文化遺産としては、小生の受けた印象では?符の付く所で、
正直がっかりした。
以上
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