2010/05/18 - 2010/05/20
12376位(同エリア28249件中)
がおちんさん
緊張の連続だったドイツでの仕事を終え、香港・台湾経由のキャセイ航空で日本に戻ります。
香港のトランジットでは再びブルース・リーツアーに出かけ、台北では一泊して臭豆腐と買物を楽しみました。
短時間でドイツ、香港、台湾、日本と移動したので、各地の文化や習慣、食べ物の違いなどを一気に味わうことが出来ました。考え方によっては、贅沢な旅だったかもしれません。
【ドイツへの旅 2010】の最終回です。ちょっと長いです。
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旅のスケジュール:2010/5/11から5/20の10日間
5/11 上五島-博多
5/12 福岡-香港
5/13 フランクフルト-ローテンブルグ
5/14-16 ローテンブルグ
5/17 フランクフルト-香港(5/18)-台北
5/19 台北-福岡-フェリー
5/20 帰宅
※今回の目的地はドイツですが、訪問エリアは日にち別に選択してあります。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
2010年5月18日(火) 【旅の9日目】
早朝6時50分、フランクフルトからCX510便で香港へ到着。
コインロッカーに荷物を預け、カメラだけ持って外へ出る。
5日ぶりの香港だ。 -
トランジットが7時間あるので、今日も「ブルース・リーツアー」に出かけよう。
ドイツから来ると、強烈な日差しと蒸し暑さを感じるなー。
でもバスは冷房がキンキン。
どうにかならないかな、このギャップ。 -
トンチョン(東涌)駅から地下鉄で中心部へ向かう。
外は暑いよー。 -
ちょうど通勤の時間帯なので地下鉄は混雑。
まあ香港はいつでも人が多いけど。 -
「ブルース・リーツアー」の最初の目的地に行くため、九龍塘へ。
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目的地は金巴倫道の41号。
ここにはブルース・リー邸宅だった「栖鶴小築」が、ラブホテルとなって今も残っている。
噂では今年中に「李小龍記念館」としてオープンするらしいのだが。 -
ああ、確かに連れ込み宿がいくつかある。
午前中の暑い日ざしのせいか、陰湿な感じはしない。
近くには寺や幼稚園もある。 -
この外壁には見覚えがある。
昭和48年当時、テレビではブルース・リー特集がいくつも放映されていた。
リーの邸宅には4つのバスとトイレがあるとか、トレーニング室は鏡ばりになっていて、それが燃えドラのアイデアになったとか、庭には赤い太鼓橋があった等のエピソードは今でもよく憶えている。
「トレーニング室に入ると、髪の毛の焦げた臭いがした」というのもあって、子供心に「なぜなんだろう」と不思議でならなかった。 -
41号。間違いない、やはりここだ。
ラブホテルは朝からしっかり営業中。どこが記念館だ。
噂のインド人門番もしっかりいる。こいつはリーのファンが来ると金をせびるらしいので要注意。 -
栖鶴小築の全景。
世界のヒーローが住んでいた家が小汚いラブホテルになっているなんて、まったく香港は何をやっているんだ。
客も客だ。ブルースがリンダ婦人の特製ドリンクを飲み、トレーニングをしていた場所でバコスコやるなんて、香港人として恥ずかしくないのだろうか。
今はただ、早急に記念館になることを祈る。 -
昔、スクリーンやロードショーの「別冊ブルース・リー」なんかで読んだときは「さぞかし大邸宅なんだろうな」と思ってワクワクしたけど、実際はかなり小さい。
複雑な気持ちで立っていたら、近所の人が写真を撮ってくれた。
8歳だった俺も今年で45歳。夢や想像のままにしておいたほうが良いこともあるなあ。 -
感傷的な気持ちを引きずりながら、尖沙咀へ移動。
そういえば香港に前回来たのは14年前、母親をバックパッカーの旅に連れ出した時だった。
親子でタイ・マレーシア・シンガポール・香港と回ったけど、最後は面倒くさくなり、「夜景が見たい」と言われたのに、ビクトリアピークに連れて行かなかった。
母親一人でチムサチュイの夜景を見に行ったけど、数年後、病気で亡くなってしまったので、あの時連れて行ってあげれば良かったと後悔している。 -
尖沙咀に来たのは両替のためだ。
重慶マンションをグルグル回り、レートの良い店で両替したけど、よく考えたら大した金額は要らないので、わざわざここに来ることも無い。時間のムダでもある。
香港には数時間しかいないのに、どうも貧乏性が抜けなくていけない。 -
地下鉄でジョーダンへ。
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この街に来ると、「香港に来たぞ」という気がする。
一昔前のゴチャゴチャしたアジアが今も生き残っている。 -
上海街へメシを食いに行く。
「ブルース・リーツアー」の2番目の目的は叉焼飯を食べることなのだ。 -
佐敦道との角にあった叉焼飯の店が美味かったのだが、無くなっていた。
代わりに乾物屋があった場所が叉焼飯屋になっていた。移動したのかな。
客が多いので、この店も美味いに違いない。迷わず入る。 -
おお、うまそうな叉焼がたくさんぶら下がっているぞ。
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仔豚の丸焼きも焼き上がっていた。
乳猪飯もいいけど、今日は叉焼飯じゃなくてはならない。
それには理由があるのだ。 -
ブルース・リーと叉焼飯のちょっと良いエピソード。
ブルース・リーは自分だけ特別扱いされることを嫌った。燃えよドラゴンの撮影の時、ブルースは隣の男の弁当をのぞきこみ、「現場スタッフは叉焼飯の弁当を食べているのに、なんでおれだけ焼鶏肝なんだ?」とプロダクションマネージャーに問いただし、「それは、あなたはボスだからです」と言われると、ブルースは「おれは皆と同じものを食べる。妙な真似をするな」と真っ赤になって怒ったそうだ。
スタッフはみんな、ブルースのそんなところを愛していたというが、私もそんなブルースを慕って叉焼飯を食う。
なんだか自分がエキストラになったような気持ちだ。 -
ヴォリュームのある叉焼飯(スープつき)。20ドル也。
外側はカリッと歯ごたえがあり、中は柔らかく焼き上げる。これが本当のチャーシューだ。
日本のチャーシューはただの煮豚であって、チャーシューではない。馬鹿なラーメンブームに惑わされている場合ではないのだ。 -
ローストダックに豚のスペアリブに鶏二種(焼・蒸)と、美味そうな肉が吊るされている。見ているだけでも楽しい。
ドイツのソーセージは最高だったけど、こっちも美味しかったー。
甲乙つけがたし。 -
「ブルース・リーツアー」最後の目的はドラゴンのシャツを買うことだ。
ブルース・リーも愛用していた「利工民」の肌着を買うため、裕華國貨へ。 -
親切な店員さん。
ブランド名を忘れた私が、「ブルース・リーが着ていた肌着なんですが」と言うと、「リークンマン」とニコッと笑った。
別メーカーのも出してきて、「リークンマンは手触りがいい」と教えてくれた。多謝了!
これは自分用のおみやげ。 -
香港ドルが余ったので、お茶も買っていく。
また、日本では売ってない、スースー系の「白花油」と、仕事で使う箱灸も仕入れた。
香港映画や大陸モノの「VCD」も買いたかったけど、荷物になるのでパス(涙)。 -
空港に戻ってコインロッカーから荷物を出す。おかげで身軽に「ブルース・リーツアー」を楽しめた。
14時55分発のCX510便に乗って台湾へ向かう。 -
約1時間半で桃園国際空港に到着。17年ぶりの台湾だ。
せっかくなので、台北に1泊ストップオーバーする。主な理由は臭豆腐を食べるためだ。
台湾も暑い。強い西日が差す中、バス乗り場のおじさんはネクタイ着用で仕事をしていた。さすが南国の人。 -
重たい荷物は、空港に預けてバスで市街へ向かう。
身軽っていいなあ。 -
窓から見える、こんな日常風景に胸を打たれる。
働くお母さんに、遊ぶ子供。
懐かしい昭和の頃の日本を見ているようだ。 -
台北に近づくにつれ渋滞し始める。
スクーター軍団が両脇からスイスイ追い越して行く。 -
台湾の乗客は、バスを下りる時に運転手に「謝謝!」と言う。
こういうのっていいな。
日本とは反対だ。 -
台北駅に着いた。
私も「謝謝!」といってバスを下りる。
蒸し暑い、南国の夜。 -
MRTは通勤帰りの人で混んでいた。
中山駅へ移動する。 -
今日の宿は「山田屋」。オーナーの山田さんは気さくな人だ。
「ハンコを作ってきて」と妻から頼まれていた。到着早々、近くにハンコ屋があるか山田さんに相談したところ、店まで案内してもらえることに。
感謝。 -
ハンコ屋にて。
もう20時近くだったが、「明日の9時までには彫っておくよ」とのこと。
オーナーお薦めの篆書体でお願いした。 -
いったん宿に帰り、今度は山田さんと宿泊客のUさんと3人で食事へ出かける。
ついでに茶店にも寄ってもらった。 -
いろんな茶葉を試飲しながら、好みの品を選ぶ。
茶菓子もまたいろいろ。
いい習慣だ。文化レベルが高いよな。 -
「茶葉の原産地は○○で、香りは○○で」と、店員の解説を聞きながら価格表とにらめっこ。
「高いお茶が良いお茶ではなく、自分の好きな味が良いお茶です」との言葉に胸を打たれ、青心烏龍・東方美人・金萱の3種類を買うことに決定。 -
茶葉を買った後は、山田さんに連れられて台湾料理の店へ。
-
店は地元の客で混み合っている。
これは味に期待が出来そうだ。 -
メニューがそのままオーダー表になる。
名前で気になったのが「下水湯」。イメージがちょっと悪いけど、どんな品なんだろう。
頼まなかったけど。 -
ひとり2品ずつ注文して、テーブルには6種類の料理が。
こりゃあ、贅沢な夕食になったぞ。 -
台湾ビールには新味と旧味があるそうだ。
新味はちょっとスッキリタイプかな。
どっちも美味しかったよー。 -
旅は道連れ、今宵の友。
別々の目的を持った者がそこで出会い、同じ一時を楽しんで別れる。
これも旅の醍醐味。 -
あれっ、隣のおじさんたち、じゃんけんが始まっちゃったぞ。
飲む度にどんどん酔っ払って、声が大きくなるんだよな。
憩いの場であれ、男がオスとして角を出し合う光景だ。日本の草食系の若者にも見習って欲しいものである。
ま、そんな奴らは旅に興味も無いだろうけど。 -
腹もいっぱいになり、楽しいひとときを過ごして大満足なのだが、ひとつ忘れていたことがあった。
台湾での最大目的は臭豆腐を食すことである。
次はいつ来れるかわからない。もう深夜0時になっていたが、臭豆腐を求めて夜の街へ出た。 -
その臭さのせいで、臭豆腐はあまり街では見かけない存在になっていたようだ。夜市に行けば食べられるけど、遠くてちょっと面倒くさい。
近所でも深夜になれば屋台が出るというので、その方角へ向かって歩く。いくつもの屋台を見つけては聞くが、売っていない。「あそこに行けばあるよ」といわれるが臭豆腐の屋台は見つからない。
そのうち道に迷ってしまった。 -
どうやら歓楽街に入り込んでしまったようで、店の前のホステスから何人にも声をかけられる。
「いや、飲みに来たんじゃなくて、臭豆腐を探しているんだよ」と言うと、ほとんどの女性が一瞬困ったような顔をするのが面白い。結局、飲み屋の姐姐に屋台の場所を教えてもらった。
ふと見覚えのある看板を発見。梅子餐廰とある。このレストランは17年前にも来た店だ。
あとで知ったが、ここは林森北路という日本人御用達エリア。台北のリトル東京とも言われるほど有名な所らしい。縁が無い私は知らなかった。 -
そして、ついに臭豆腐の屋台を発見。
宿を出てから30分近くかかってしまったけど、見つかって嬉しい。 -
臭覚感激、臭豆腐!
こいつを食うのも久しぶりだ。 -
宿に帰り、念願の臭豆腐をビールでいただく。
臭いけど美味しい!
山田屋さんにはご迷惑かけました。 -
シングルの部屋で朝まで熟睡。ドイツでの緊張もすっかり取れた。
山田さん、いろいろお世話になりました。 -
2010年5月19日(水) 【旅の10日目】
遅めの朝食を食べに中山駅前の屋台へ。
おかゆと豆乳を購入。
台湾の人は笑顔がいいなあ。 -
昨夜、頼んでおいたハンコを取りに行く。
「ほら、このとおり」と店主。
おいしい果物もいただきました。 -
「店の前も撮って、宣伝してよ」と店主。日本語OKだそうです。
フレームに収まるように、首を傾ける仕草が・・・。
ハンコ屋:太昌象牙彫刻有限公司 南京東路1段50号 -
中山駅からMTRに乗る。
切符ではなくトークン式システムだ。 -
台大医院へ移動。
実は17年前に、ここの書店街で少数民族関係の本を沢山買ったことがあり、今回は鍼灸方面の本を買おうと思ったのだ。 -
通りはきれいになっていたが、書店街は健在だった。
端から店をはしごして、医療関連を扱う書店でじっくり本を見ていたら、2時間近く経っていた。
大陸系と台湾系の本9冊とDVDを購入。
重いー。 -
昔はこんな感じの建物が並んでいたんだけどな。
雰囲気があって好きだ。 -
二二八和平公園の前で幼稚園の記念写真を撮っていた。
-
日本と違うところは、1.2.3で「ワーッ!」と子供たちが叫ぶところ。
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MRTの駅の上には、物売りの屋台が出ていた。
うまそうなライチが売っていたが、荷物が多いのでパス。 -
こちらは鼻に効くという清油。
清涼油系に目がない私だが、これはニオイが好みじゃなかった。
おじさん、買わなくてごめんなさい。 -
14時半。
楽しかった台北の滞在も終わり、バスで空港へ。 -
街外れの、こんな小屋のような食堂に魅かれる。
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お色気で有名な「檳榔西施」もあちこちにいた。
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桃園国際空港に着いた。
あとはもう帰国するだけだ。 -
私のことをツアーの添乗員と勘違いした、台湾の気品あるご婦人。
「ちょっと一枚撮って下さるかしら」と言われ、彼女のカメラで撮ったついでに私のカメラでもショット。
サングラス無いほうが素敵ですよ。 -
17時35分発のCX510便で福岡へ飛ぶ。
機材とスタッフは何かと話題のJALだった。
心なしか、客室乗務員の元気が無いような・・・。 -
20時40分に福岡空港に到着。
すぐにタクシーで博多港へ。 -
博多港で五島行きの太古丸に乗船する。
出港まで2時間以上あるが、船に乗れるので助かる。 -
ドイツの旅10日間で最後の夕食(夜食)。
カップラーメンとおにぎりというのもチープだが、各地で美味いもの食べてきたので、これで充分。
旅を振りかえって、印象に残った事柄をノートにメモする。 -
そして就寝。
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2010年5月20日(木) 【旅の11日目】
朝6時、新上五島の青方港に到着。
今朝の島は霧に覆われている。 -
青方バスターミナルにて。
バスの便数が少ないため、1時間も待つ。
田舎だー。 -
バスを待っている間、港をウロウロする。
漁から帰ってきた漁船が港に入って来る。 -
ようやくバスが来た。
今回の旅、最後の乗り物だ。
いろいろ大変だったけど、10日間の旅も無事終了。
短期間だけど、長くて遠く感じたドイツ旅行でした。
【ドイツへの旅 2010】 おしまい。
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