会津野YH 探訪記

2007/06/02 - 2007/06/03

安宿とはいえ、素泊まりで3,000円代〜、2食付きで6000円前後が大半の宿である。
吾輩はこの手の宿に対しては、概して食事の質には期待していない。
また、料金も駅前のビジネスホテルより若干安い程度なので、経済的な期待もしていない。

では、安宿の何が吾輩を惹きつけるのか？


それは、コミニュケーションである。
客同士、あるいはオーナーとの、旅先ならではの解放感と好奇心から発生する自然な会合である。
オキナワ風にいえばゆんたくとなる。

先日の黒島紀行でも、同宿となった女性で、３7歳の彼女とは２晩話し込んだ。
彼が大手航空会社に勤めているが、その会社の成り行きをとても心配しておられた。
JALが経営破たんの発表をする直前のことである。


旅とは出会いである。
地元の人たちとの暖かい触れ合いや、偶然同宿することとなった旅人同士の語り合いが、旅の良い想い出となって終生自分の記憶となるはずである。

だから、会話がスムーズに成立しがたい海外旅行よりも、コミニュケーションを重んじて、国内旅こだわるのかもしれない。


でも、最近はまた海外からの誘惑を心のどこかでキャッチしている自分でもある。

エリア 金山・昭和・会津美里(福島)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: バイク

今回、突然思い立った奥会津の旅だが、その目的のうちのひとつである会津野YHは、想像を絶する「のどかさ」だった。

険しいR401が徐々に道幅も広まり、カーブも緩くなってくると終点の会津美里町（旧会津高田町）
GSでYHまでのラストランの道程を教えてもらい、無事到着できた。

部屋はシングルを予約していたので大満足！

部屋からの景色はこんな感じ。
蛙の声が良く聞こえる部屋だった。

夕食までの間、のんびりと周辺の田んぼを散歩してみる

750円の夕食は桜肉の曲げわっぱ飯
癖もなく美味しくいただけた

無料の朝食は自家製パンが美味しかった

今回（6/2）の旅人たち

50歳代後半の夫婦は、障がいを持った奥さん思いの優しい旦那さんが印象的（東京都民）

50歳前後の夫婦は、旦那さんは磐西のSL撮影。奥さんは若い頃からずっとYH利用の旅人。旅仲間の女性が関東のYHのペアレントと結婚した人がいるとか（東京都民）

40歳の男性バイカーは、道の駅スタンプラリーに参加中で、昨年は北陸を一気に制覇したので、今年は東北地方を回るとか（東京都民）

48歳の男性は、究極の旅人。今週から半年ほど沖縄へ旅立つとのこと。弁も立ち政治家向きのタイプだが、本人は放浪の人生を選択中（長野県民）

長谷川ペアレントは、YHの建物を全部ひとりで建ててしまった超人。
でも、旅人をひきつける優しげなまなざしを持つハンサム。奥さんはどこかエキゾチックな顔立ちの美人で、パン工房を主宰。

YHで知り合った一夜限りの人達なのに、別れが名残惜しくなってしまったのでした。