2010/02/21 - 2010/02/21
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GOTOCHANさん
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兵庫県高砂市と加古川市の境にある高御位(たかみくら)山は播磨富士と呼ばれており、ふるさと兵庫50山に選ばれている人気の山です。その高御位山を盟主とする東播磨丘陵地高御位山系の連峰が播磨アルプスとも呼ばれています。播磨アルプスには全山縦走ハイキングコースがあり、JR曽根駅近くの中所登山口からその東の北池登山口まで、馬蹄形をした連山の尾根につけられています。今回は自家用車での山行ということで、駐車場が完備された鹿島神社から全山縦走コースに入り、高御位山に至り、最短コースの長尾登山口に下山するというミニ縦走をしました。途中、全山縦走コースから外れ、姫路市東部の桶居(おけすけ)山を往復しました。天候に恵まれ充実した山歩きとなりました。
高御位山データ:標高304.2m(三等三角点、点名:高御位、三角点の標高は299.8m)、関西100名山、ふるさと兵庫50山(27座目)
登山コース:鹿島神社大鳥居〜鹿島神社登山口〜百間岩〜鷹ノ巣山〜桶居山分岐〜桶居山〜桶居山分岐〜高御位山〜長尾登山口〜鹿島神社大鳥居、総歩行時間4時間25分(休憩時間含まず)
登山体力度:★★★☆☆、コース難易度:★★★☆☆(★が多いほど困難)
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
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スタートは鹿島神社のチタン製の大鳥居。快晴で快適な登山が楽しめそうです。
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この鳥居から参道です。名物の柏餅を販売するお店が並んでいます。
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5分ほどで鹿島神社の社殿に着きました。安全な登山を祈願します。
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社殿から山裾を下ると登山口です。
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途中の分岐を見落とさないようにして、左に折れしばらく登るとコンクリートでできた展望台があります。展望台から南の展望。大鳥居が目立ちます。
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展望台の上が播磨アルプス名物の百間岩です。高低差100m以上もある一枚岩で、30度以上の傾斜です。ただグリップはよく効くので滑ることはありませんが、雨後など濡れていると特に下りは危険ですね。南斜面で夏は強烈に暑いことは間違いありません。
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日当たりがよく暖かいためか、もうツツジが咲いています。
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7分ほどで百間岩を登りきりました。この先も岩尾根が続きます。
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東には目指す高御位山が見えます。遠いななぁ。手前の尾根は馬の背で鹿島神社からの登山コースのひとつです。
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電波反射板のある最初のピークに到達。
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北東方向へ播磨アルプス全山縦走コースが続いており、双耳峰の鷹ノ巣山があります。鷹ノ巣山までは展望の良い尾根道です。
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北西の方角にはこの後向かう予定の桶居山が見えています。これまた遠い。
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鷹ノ巣山山頂(四等三角点、標高264.2m、点名:地徳)を通過。尾根道は展望がいいのですが、山頂付近だけはなぜか展望がほとんどありませんでした。
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馬の背からの合流点を通過。このコースはハイカーが多い割には意外とちゃんとした標識が少ないです。
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全山縦走ハイキングコースから桶居山への分岐点。ここまで約50分。
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分岐点付近から高御位山を見る。ここから高御位山に背を向けて歩くことになります。
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分岐点から数分で通称ゴリラ岩と呼ばれる岩場が姿を現しました。登山道はゴリラ岩のすぐ上部にあります。ちなみにゴリラ岩のことをクシャおじさん岩と呼んでいる人も居るようです。目指す桶居山は写真左上の鉄塔の向こう側に見えています。
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分岐点からは一旦かなり下り、せっかく稼いだ高度が台無しです。鞍部あたりで振り返ると双耳峰の鷹ノ巣山が見えました。
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分岐点から20分の地点。真正面に桶居山。登山道は忠実に尾根に付いています。この辺りは姫路市と加古川市の境を歩いているはずです。
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眼下に見えるクレー射撃場。パンパンとうるさいということですが、この日は静かでした。
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尾根は右へ左へ曲がり、何度かアップダウンを繰り返し、ようやく桶居山の山容が目に飛び込んできました。それにしてもこの景観はとても標高200〜300mの低山のものとは思えません。2000〜3000mのようです。
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普段は、南側の新幹線や姫路バイパスから桶居山を見るのですが、このピラミダルな姿は変わりません。その姿から、播磨富士と呼ばれる高御位山に対して、播磨槍と呼ぶ人もいるようです。播磨のマッターホルンとも…さすがに言い過ぎやろ。
2000年8月13日から14日にかけて桶居山一帯で山火事が発生し、ほぼ全焼しました。ちょうど燃えている時に姫路バイパスを通りましたが、物凄い燃え方だったことを覚えています。10年近く経った今生命の息吹は感じられますが、元に戻るのはまだまだ先のようです。 -
いよいよ最後の急登、山頂へアタックです。かなりの急斜面ですが、岩がゴツゴツして手がかり足がかりが多いので登りやすかったです。
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分岐点から約1時間、桶居山山頂に到達です。標高は247.6m(三等三角点、点名:桶居山)です。もちろん山頂からは360度の展望が開けています。西の姫路市街方面。写真中央に姫路城があります。この山頂で、宮本武蔵が天狗に兵法を学んだとの伝説が残っています。
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南の眺望。
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西尾根。団体が上ってくるのが見えます。この西尾根には奇岩が見られるようですが、今回は来た道を引き返します。西尾根はまた別の機会に。その気になればいつでも来ることができます。
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山頂では他の登山客と話をしたりして25分ほど休んだ後、遥か彼方に見える高御位山に向けて下山です。
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同じ登山道を戻っているはずですがどうもイメージが違います。でも間違っていません。
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いくつものピークを越えて戻ります。
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ゴリラ岩の上部。
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ゴリラ岩。
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分岐点まで戻り全山縦走コースに合流。ここからはまた下りになります。分岐点から高御位山を見る。
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いよいよ高御位山への最後の登りです。
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この岩盤を登り切れば山頂です。
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高御位神宮・天之御柱天壇。山頂の手前にあります。
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あの岩崎元郎氏も登頂されています。
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あの岩の上が高御位山の最高地点(標高304.2m)です。
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物凄い高度感です。
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山頂からの眺望は抜群です。東は淡路島から西は家島群島まで見えます。
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この稜線が馬蹄形をした全山縦走コースの東側です。この日は歩きません。
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いつか全山縦走したいものです。六甲に比べると問題ないはずです。
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山頂にある「飛翔」の碑。大正10年に山頂の断崖から自作のパラグライダーで飛んだ渡辺信二さんを記念して建てられました。飛びたくなる気持ちになるのはわからなくもありません。
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山頂には高御位神社奥宮があります。三角点は奥宮のところにあり、その標高は299.8mです。
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山頂では断崖の上で昼食をとり、30分ほど休憩しました。下山は最短コースの長尾登山口へ。山頂にある反射板の脇から急な岩場を下りていきます。
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西の方角には朝から歩いてきた稜線が見渡せます。
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百間岩ほどではないですが、急な岩場の斜面を慎重に下りていきます。こけたら大変なことになりそうです。
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振り返ると高御位山山頂の断崖。
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麓の謎の断食道場?
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こんなところを下りてきました。
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無事長尾登山口に下山。あとは鹿島神社の駐車場まで歩くだけです。
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鹿島神社へ戻る途中で見た高御位山。
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大鳥居が見えてきました。その向こうの岩場が百間岩です。
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無事駐車場に戻ってきました。
楽しい山歩きでした。冬場の遊び場を見つけたようです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ホーミンさん 2010/02/26 23:25:59
- 下山は反射板のそばからするべきだったのですね
- GOTOCHANさま
こんばんは。
この日はいいお天気でしたね。
あの大鳥居はチタンで出来ていたのですか。フムフム。
私たちは高御位山に登った事がないので、これからどこを目指すのかどれが高御位山か、見えていてもわかりませんでした。
でも、一回登ると反射板もあるし、どの角度からでもわかるようになりました。
一度登った山に愛着がわくのは、そういう事も要因のひとつなのでしょうね。
一年前には全然わからなかった比良山系も、今じゃどれが何山か大体わかります。
播磨のマッターホルンこと桶居山、面白そうですが、分岐点から一時間も歩くのですね。
反対側から桶居山だけを目指すのもいいですね。
そうそう、帽子をかぶった標識、ありましたありました。
ゴリラ岩、アハハ、本当にゴリラに見えます。
自然の造形美は素晴しいものがありますね。
上手く名付けたものです。誰がつけたんだろう・・・?
そうそう、名付けと言えば、信楽の七つの滝の名称を募集していますよ。
締め切りは4月末だったと思います。
「馬蹄形をした全山縦走コースの東側」
これですよ。私たちが迂回したのは。
うう〜、貴重な写真です。
ここを迂回することになろうとは夢にも思わず、写真など撮っていません。
下山は反射板のそばからするべきだったのですね。
間違ったおかげで、加古川を歩けましたわ。 ( ・3・) (ヤケクソ)
それにしても、池の多いところです。
- GOTOCHANさん からの返信 2010/02/27 11:13:10
- RE: 下山は反射板のそばからするべきだったのですね
- ホーミンさん、こんにちは。
> この日はいいお天気でしたね。
登山日和でしたね。歩いていると暑いくらいでした。
> 私たちは高御位山に登った事がないので、これからどこを目指すのかどれが高御位山か、見えていてもわかりませんでした。
新幹線からもバイパスからもよく見える山で、登ったことはなくても親近感のある山です。でも、鹿島神社からは遠そうだなというイメージでした。
> でも、一回登ると反射板もあるし、どの角度からでもわかるようになりました。
山頂の反射板と、あの岩が特徴的ですね。
> 播磨のマッターホルンこと桶居山、面白そうですが、分岐点から一時間も歩くのですね。
> 反対側から桶居山だけを目指すのもいいですね。
桶居山だけに登るなら登山口はたくさんあるようです。ただ難点は車の置き場所です。電車なら御着駅とひめじ別所駅から歩いて登山口まで行くことができます。
> 下山は反射板のそばからするべきだったのですね。
> 間違ったおかげで、加古川を歩けましたわ。 ( ・3・) (ヤケクソ)
長尾への下山道の入口はわかりにくいですね。せめて東尾根を下りていればどこかで長尾へ下りる分岐があったと思います。私ならある程度土地鑑があるので、間違って下山したら登り返していたでしょう。山道の方がしんどいのに普通の道を歩きたくないのはなんでだろう?
> それにしても、池の多いところです。
姫路もそうですが、播州平野は池が多いです。もともと降水量が少ない土地なので農業用のため池が数多く造られたようです。
GOTOCHAN
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