2008/04 - 2008/04
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ドクターキムルさん
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身延山には日蓮宗の総本山久遠寺がある。身延山久遠寺は枝垂れ桜の名所としても知られている。身延山久遠寺のホームページで何度もこの枝垂れ桜の写真を見ていたので、一度、実際に垂れ桜を見に行くことにした。山門から、一段が普通の2倍もあろうかと思える高い石段が続く参道をぜいぜい言いながら登ると境内左に再建中の五重塔が屋根覆いを被っている。7ヶ月後の11月に竣工するそうだ。
久遠寺境内は枝垂れ桜が満開で、まるで極楽浄土のようだ。枝垂れ桜と言えば、角館と弘前城は何度も行っているので見慣れているが、ここ久遠寺の枝垂れ桜は少し趣が違う。寺院の境内ということで枝垂れ桜と伽藍との調和があって極楽浄土のように見える。横浜に住んでいると染井吉野ばかり見ているが、やはり、桜といえば枝垂れ桜だ。京都や奈良はもちろんのこと、甲信越や南東北の古寺を巡っても、やはり桜は枝垂れ桜があるものだ。染井吉野は高々150年余りの歴史しかないから、古寺にある桜と言えばエドヒガンなどの昔からある桜の木で、特に桜の木は枝垂れになりやすく、大抵古寺にはこうした枝垂れ桜が選ばれて植えられているのだ。
身延山で「枝垂れ桜の極楽浄土」を満喫でき、すっかり枝垂れ桜の虜になった。こうした枝垂れ桜の楽園を目の当りにしたら、日本人でなくても桜好きになるのは請け合いだ。
久遠寺境内に五重塔が建ったら、より一層枝垂れ桜が引き立つ、いや、枝垂れ桜が五重塔を引き立てるだろう。来年の身延山の枝垂れ桜が楽しみになった。
(表紙写真は枝垂れ桜の花のもとでポーズを決める少女)
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