2001年スイスの旅（１６）エモッソン湖

2001/09/21 - 2001/08/21

マルティニを基点にした第一日目。今日はエモッソン湖へでかける。ここに行く気になったのはまだスイスのコンクリートダムに行ってなく、写真で見たその規模と逆に反り返ったアーチに魅力を感じたから。
モンブランエクスプレスと称すMO-MC鉄道でトリアン峡谷とル・オーノアール峡谷をフランスとの国境駅の一つ手前のシャトラードまで行く。駅横のかっての水力発電所、今は博物館のそばから三つの乗り物を乗り継ぎダムにたどる。
１．水圧鉄管跡を利用したケーブルカー。傾斜が世界最大の勾配だそうだ。当時つけたメモでは通常下にある牽引用のロープがないのを奇妙に感じたそうだが。どうしてかもう記憶にない。途中でケーブル重量と傾斜の変化による重量変化の調節用に追加の車両をつける。
２．ダム建設時に建設資材を運んだトロッコ鉄道。
３．アーチ形のダムの基部から小さな面白い形のミニケーブルカーでダム上に上がる。この線は観光用に設置したもの。
ダムからはモンブラン山系がきれいに見え、特に名前の素敵なバルムのコルが印象に残る。（のちに2003年シャモニーに滞在したときにそこを訪れこのブログにも掲載した）
更に上にあるダムまでハイキングしようかと思ったが連日のハイクで今日はこれぐらいにして下山する。
シャトラードに下りてからトリアン乗り換えフォルクラ峠越えのバスがあると駅で聞きトリアンからの展望を期待してそれでマルティニに帰る。

エリア マルティニ(スイス)

旧発電所構内から乗るケーブルカー。ダムから発電所に水を落す水圧鉄管を敷設していた急な坂に線路をつけたためにすごく急な勾配になっている。そのためか車両は軽量のアルミ製。この写真ではそんなに急でないようだが上の方で急だった。

二番目に乗る可愛いトロッコ列車。ほぼ水平な線路なので牽引の馬力が要らずバッテリーで駆動する。

単線狭軌で途中ですれ違う。

最後のリフトからトロッコ列車の水平に走る線路を見下ろす。

第三の乗物でダムに上に到着。非常に小さいキャビンのミニケーブルカー。定員数人？

ダムの内側。右の丘の上にケーブルカーの上駅とレストランがあり、正面の丘にマリア礼拝堂がある。

マリア像のある高台からのダム全景

ダムのコンクリート壁。すごく外側へ反り返った形で上から覗くと吸い込まれそう。ここでクライミングを楽しむことが出来るそうだ。

ダムから見下ろした渓谷。ダムに水を取られほとんど水がない。谷の左の中腹にトロッコの線路が見える。

ダムからのモンブラン山系がすばらしい。正面がエーギュ・ド・トル。その下にグラン氷河。右に雲に隠れてエーギュ・ド・シャルドネ。手前の低山の右端のところがバルムのコル

左がエーギュヴォルテ正面はるかにグランジョラス

エーギュヴォルテと手前のアルジェンティエール氷河

トリアンの村。静かな落ち着いた町。眺めもいいし。滞在によさそう。

トリアンのバス停で乗り換えのバスを待つ。かなりの数のハイカーが元気よく下りてくる。バルムのコル越えとツール・ド・モンブランのハイカーたち？。2003年にこのバルム峠越えを提案したがかみさんに拒否される。

マルティニの町外れにある13世紀の城塞遺跡バティアスの塔。