2009/03/02 - 2009/03/02
162位(同エリア231件中)
もろずみさん
3月3日は雛まつり。
と言っても特に想い出もないし、今まで気にもとめなかったですが、一度はちゃんと見るのも良いかな。
そんな軽い気持ちで向かったのは土浦の町。
土浦は十分日帰り圏。観光地というわけではありません。
それなのに都内では見られない歴史の痕跡がたくさん残っています。
古い町並は見応えがあるし、まして雛まつり開催中。
お城もあって予想外に観光気分で楽しめました。
なかなか良い町で選択は間違っていなかったようです。
もちろん雛人形も江戸や明治のものが展示されていて堪能しました。
-
今年はどこか雛まつりを見に行きたいと思って探していました。
勝浦、鴻巣、真壁など有名な所が引っかかりましたが、土浦でもやっていることを知りました。
土浦なら歴史的建造物もあるし、ちょっとしたショートトリップに良いかなと思って行ってきました。
時期的にも旬ですしね。 -
昔の土浦宿の中心を示す桜橋の石柱。ここからスタートです。
土浦は水戸街道の宿場町。
水運の要所でもあって昔はずいぶんと栄えた町でした。 -
古い町並や蔵造りの商家などが残っています。
観光目的で開放されている「まちかど蔵」は見学自由。 -
入口に飾ってあった可愛い雛人形です。
これは期待が持てると思ったら、「真壁からやってきました」と書いてありました。
真壁の方が良かったのかな?と一瞬思いました。(^^; -
中に入ると立派な雛人形が飾ってあります。
いろいろあって目移りしそう。
数セットありますので全てを紹介はできません。 -
二階に上がれば2部屋ぶち抜きで雛飾りで埋め尽くされています。
吊し雛もあって華やかな室内です。 -
人形は時代で顔つきが異なります。
それほど古くないと思われる男雛。 -
こちらが女雛。
やはり現代風の顔つきですね。 -
二階の格子戸から向かいの蔵造りを眺めます。
こちらが「まちかど蔵・大徳」で向こうが「まちかど蔵・野村」です。
こんな雰囲気の町の雛まつりです。 -
ちょっと古くなって明治時代の雛人形。
なかなか渋くて良い感じです。 -
時代はわかりませんがインパクトのある市松人形。
どこの蔵から出てきたのかな?と思わせます。 -
雛壇の飾りを見ていくとこんなものが・・・。
土浦特産のレンコンです。
そう、蓮の名所でもあるわけで夏の土浦は花巡りができそうです。 -
土蔵の方にも入ってみます。
磨き上げられた総檜の階段を上ります。
土浦には豪商も多かったようで、この大徳さんもその一つ。
蔵の中まで贅を凝らしてます。 -
こちらは江戸期の雛人形のようですね。
佇まいが実に重厚で歴史を感じます。 -
実は人形にはちょっとうるさいのです。
山車人形の追っかけをずいぶんやりましたので。
人形もさることながら後の屏風などにも注目です。 -
土浦と言えばやはり花火なのかな?
さりげなく2尺玉など置かれていました。
ちなみに土浦の花火は霞ヶ浦かと思ったら、市内を流れる桜川の河川敷で行われるらしいです。 -
続いては向かいの「まちかど蔵・野村」へ。
雛まつりのメイン会場は大徳と野村です。
あと市内の商店の店先にも飾られていて、全部で50ヶ所くらいあります。 -
裏手には見学者向けの喫茶室「蔵」もあります。
どこかと似ているなぁ、と思ったら川越に追従しようとしているみたいです。
なるほど立派な蔵造りが残っている点が共通していますしね。 -
いろいろな雛飾りが揃っていて、この2ヶ所でほぼ満足。
平日なので空いているかと思えば結構観光客が多かったように思います。
穴場的雛まつりスポットと思っていたのに・・・(^^; -
「まちかど蔵」の一画には他にもレトロな建物があります。
とりわけ古いのが矢口家住宅です。
江戸時代から続いている酒屋で今も営業中。 -
防火を意識した重厚な土蔵造りには目を瞠ります。
川越の蔵造りの商家はほとんど明治以降のものですが、こちらは本物の江戸期のもの。 -
その隣りは蕎麦屋の吾妻庵。
これらの建ち並ぶのが旧水戸街道ということです。
道路は狭く江戸の宿場町サイズなのも雰囲気が出ています。 -
桜橋跡に建つのは天ぷら屋でした。
これだけ観光気分が味わえるとは実のところ期待してませんでした。
土浦にして正解でしたね。 -
メインストリートを歩いてもつまらないので路地を探します。
大徳の立派な板塀が続いています。
こうしてみると本当にお大尽だったんですね。 -
ぶらぶらと歩いてお城に出ました。
堀に囲まれた土浦城の本丸は公園になっています。
公園の名は亀城公園。土浦城は亀城(きじょう)と呼ばれていました。 -
城址公園ですが建物がいくつか残っています。
本丸の表門にあたる櫓門は二層の立派な門です。
江戸前期(明暦の頃)に建てられた門で、関東で一番古い城門です。
あまりに綺麗なので復元かと思いました。 -
本丸は周囲を土塀が囲んでいます。
鉄砲狭間も等間隔についていますが、この土塀は復元だそうです。 -
櫓は2つあってこちらは西櫓です。
東櫓と大きさも形も対になっています。
これで天守が復元されれば完璧ですね。 -
櫓の中には入れませんが下の堀を覗いてみます。
紅梅がちょうど見頃でした。
桜の木もあるのでお花見にも良さそうです。
お城と桜は絵になりますからね。 -
二の丸の入口にあるのが旧前川口門です。
城郭と町屋を隔てる高麗門ですが格調が高い。
実はこの門はいろいろと変遷があってあちこちに移築されてきたらしいです。
まずはこの場所に落ち着けて良かった。 -
土浦城の昔の姿はこんな感じ。かなり大規模ですね。
亀が水に浮かんでいるように見えるので亀城と呼ばれるようになったらしいです。 -
隣りは市立博物館ですが今日は休館日でした。
土浦藩は松平・西尾・朽木・土屋家と藩主が代わりましたが、博物館の展示は土屋家の宝物などがあるそうです。
またの機会に寄ってみます。 -
休館日でも野外展示は自由に見られます。
「これより北、土浦領」の石柱。
土浦藩は水戸藩に次いでの大藩だったようで、代々譜代大名が治めていました。 -
さて、お城を出てしばらく行くと立派な門があります。
土浦第一中学校の正門ですが、藩校郁文館の門をそのまま使っています。 -
水戸街道の宿場町と城下町の2つの顔を持つ土浦の町です。
決してメジャーな観光地ではありませんが、町も小さくはありません。
古い町なので懐かしい町並がかなり残っています。 -
路地を迷い歩いて見つけたのが等覚寺です。
先ほど亀城公園で見た高麗門はかつてこの寺の山門でした。 -
そして立派な鐘楼に下がる銅鐘は国の重文に指定されているものです。
元和3年(1622年)作と関東で最も古い梵鐘だそうで、常陸三古鐘の一つといわれています。
梅が綺麗だったので鐘はバックにしてしまいました。 -
歴史を感じる町並はどこまでも続いています。
こんな昭和レトロな店もたくさんあります。
町角スナップを楽しみながら霞ヶ浦へと向かいます。 -
霞ヶ浦周辺のゴルフ場には結構来てますが、こうして土浦の町を散策するのは初めて。
町歩きは楽しめますが、歩きだと行動範囲が狭くて有名な土浦一高の洋館までは足が伸ばせません。
なんて考えているうちに土浦港に着きました。 -
霞ヶ浦と言っても土浦港はその端っこの入江です。
それでもこの広さです。
春の日射しは気持ちよいけど今日の風は冷たかったです。
写真からは伝わってきませんね。 -
遊覧船もここから出ているようです。
でも土日しか運行していない様子でした。
まぁ、乗るつもりはありませんでしたけどちょっと残念。 -
ということで見所の多い町歩きを楽しめました。
それと帰ってから気づいたけど、ここまで来て筑波山を撮り忘れました。(^^;
季節を変えて今度は車で来ても良いな。
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