2006/08/27 - 2006/08/27
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まみさん
今年はもう見られないと思っていたサギソウ。
手持ちの花の本では初夏といってよいページに紹介されていたので、8月も下旬を過ぎた今や、もうとっくに終わっている花だと思い込んでしまったのです。
「8月いっぱいまでサギソウまつりっていうのをやっているみたいよ。テレビで見たけど、きれいな花ねぇ」
母の言葉に、そんなバカな!と一瞬、耳を疑いました。
サギソウは、個人の花壇か、野草としてしか見られない花だと誤解していたせいもあります。
だから、サギソウという花のまつりも、ピンと来ませんでした。
あれだけ魅力的な花なんですもの、園芸されないわけはなかったですねぇ。
そして野の花としては、むしろ今は絶滅危惧種で、園芸種の方が主だったとは。
いったいどこでサギソウまつりをやっているのかネットで検索してみたところ、なんと、昭和記念公園でした!
ここは、ひまわりの名所を探しているときにヒットした1つでもありました。
より多くのひまわりがあたり一面に咲いているところが見たかったので、結局、野木町のひまわりフェスティバルの方へ行きましたが。
昭和記念公園のサギソウの生えている最寄りの西立川まで、自宅から電車で約1時間20分。
ローカル線の本数が少なく、帰りの接続が心配ですが、そのくらいはなんのその。
というわけで、行ってきました、昭和記念公園のサギソウまつり。
開催期間は8/5土〜8/31木でしたので、ぎりぎりでした。
サギソウの開花時期は1週間程度と短いのですが、昭和記念公園でこれだけ長い期間、サギソウまつりを開催していられるのは、開花時期の違う3種類のサギソウを栽培しているからのようです。
青葉:8月上旬
銀河:8月中旬
輝き:8月下旬
どれもステキな名前です@
素人の私にはよう区別がつきませぬが……。
(見分け方の説明をもらっても、3種類の写真を並べられたら、きっとはずす自信があります。)
昭和記念公園の公式サイト(http://www.ktr.mlit.go.jp/showa/)の他に、こちらのサイトでも今年2006年に昭和記念公園のサギソウまつりに出かけて撮影してきた方の写真を見ることができます。
http://satotake.web.infoseek.co.jp/sanpo/tokyo/2006/sanpo341.html
私が見ることができたサギソウは、時期から言って、「輝き」なのでしょう。
さて、昭和記念公園は、サギソウと、それから公式サイトで同じく見頃と知ったカサブランカが目当てで出かけましたが、なにやかやとたくさん写真を撮って来たので、4つの旅行記に分けたいと思います。
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル
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-
まずは、チケット売り場に貼られていた、サギソウまつりのポスターからです。
わくわく@
ちなみにこれって、青葉? 銀河? 輝き?
ほぉら、やっぱり見分けがつきません、私には。
西立川口から入ると、サギソウまつりの会場である「さざなみ広場」はすぐです。 -
公園に入ってすぐに、花壇を見かけました。
なにしろ、カメラを構えた人たちが集まっていますからね。
近寄ってみたら、まあ、可愛いこと!
ヒナを覗き込んでいるような気持ちになりました。
サギソウですけどね。
それほど大きい花ではないだろうと思っていましたが、小さいです。
なので、余計に愛らしいです。 -
近寄って撮ります。
-
ひとつの花にフォーカスしながら、背景にいくつか収めてみましょう。
たくさん咲いている様子を少しでも表現したいから。 -
2つ並んでいる花。
まさに鳥が空を舞っているようです。
白い翼に、水滴の影がうっすらと、でもかなりでっかく見えます@
本当はこの写真を表紙にしようと思いました。
構図的に気に入っていますし、サギソウらしい翼のような花の形がよくわかります。
でも、100%表示をさせてみると……ちょっとピントが甘かったのです(泣)。
まあ、でもL判くらいなら、目立たないかなぁ。 -
横から撮ってみましょう。
-
さざなみ広場の正面の花壇は、こんなかんじです。
みんな、熱心に撮っています。
立派な一眼レフで、本格的です。
コンパクト・カメラ派って、ほとんどいなかったですねぇ。 -
寄せ植え鉢の展示。
-
寄せ植え鉢の1つ。
昔は、こんなかんじに湿地で自生していたのでしょうね。
このあたりで、サギソウについての解説を引用しましょう。
まずは、昭和記念公園の公式サイト「サギソウについて」のページから。
サギソウ(鷺草)
Habenaria radiata
ラン科・絶滅危惧II種(VU)
高さ:20〜50cm
花期:7〜8月
花言葉:神秘、夢でもあなたを想う
名前の由来:花の形が鷺の飛ぶ姿に似ているため
原産地:日本、朝鮮半島、台湾
歳時期:「鷺草や散るまで足は地につかず 有節」、「風が吹き鷺草の皆飛ぶが如 虚子」
(国営昭和記念公園公式サイトより) -
寄せ植え鉢の1つ。
すっきりとした盆栽風。
サギソウの特徴:
「日当りの良い湿原に生え、夏に可憐な純白の花をつけます。その花の形が翼を広げた白鷺を連想させることからこの名前がついたと言われています。
地下にはほふく茎がありその先端に大豆ぐらいの球根(球星ともいう)をつけます。
その球根から芽が出て開花し、生育状態が良いと球根の数は1年で2〜3倍に増えます。
花丈は20cm前後で花の直径は約3cm程度。唇弁は3裂し側裂片は扇形でフリル状に細かく深く裂けているのが目立ちます。距は細く長さは約4cm程度です。」
(国営昭和記念公園公式サイトより) -
寄せ植え鉢のサギソウをアップで撮りまーす。
昨日の雨で濡れたせいか、ちょっとぬらぬらして見えます(笑)。
サギソウの歴史:
「サギソウの歴史は古く江戸時代初期にはすでに栽培の記録が残されています。
現在では生息地の開発と濫獲などが原因で、各地で個体数や生息地の減少が進み、平成9年8月28日に環境庁(現在の環境省)が明らかにした「植物版レッドリスト」調査においても「絶滅危惧種」の一つにあげられています。
※国営昭和記念公園のサギソウは園芸品種です。」
(国営昭和記念公園公式サイトより) -
いくつも並んでいるサギソウをどんなアングルでファインダーに収めるか、工夫のしどころがあります。
サギソウについては、手持ちの本にも当然のように載っています。
これだけ印象的な花ですものね。
昭和記念公園公式サイトの説明と重複するところもありますが、引用します。
「湿地に生えるランの中で、花がひときわユニークで美しい。白くて広い唇弁は左右に多
数切れ込む。それを翼に見立てて名づけられた。東京都世田谷区の花。悲しい伝説が伴
う。戦国時代の世田谷城で、助けを求める姫君が文をサギに託すが、射落とされ、その
跡にこの花が咲いたという。」
(「花おりおり 愛蔵版」湯浅浩史・文/朝日新聞社)
「シラサギが羽を広げて待っているような花の姿から鷺草といいます。翼に見えるのは唇
弁(しんべん)と呼ばれる花弁で、左右の縁がフリル状に切れ込んでいます。花の基部
が後ろに伸びて袋状の距(きょ)になります。日当たりのよい湿地に生えるラン科の花
で、日本の固有種ですが、開発や乱獲で自生地が減り、野生のものはほとんど見られな
くなりました。」
(「花のいろいろ」金田初代・文/実業之日本社) -
寄せ植え鉢の1つと、背後に見える「水鳥の池」。
これは露出が難しかったです。
鉢に合わせると、背景の色が落ちてしまいます。かといって背景に合わせると、鉢の周りが暗くなってしまいます。
鉢を優先させました。
カメラの液晶で見たら、背景の色はすっかり落ちていましたが、パソコン画面で表示すると、思ったよりは白っぽくなくて、良かったです@ -
わさわさとたくさんのサギソウ。
いやぁ、ほんとにもぅ、可愛いです@
「さざなみ広場」では、このサギソウまつりのためのボランティアによるサギソウの植栽についての展示や、サギソウの育て方のパンフレットを売っている仮説テントがありました。
カメラを構えている人のところに行くと、サギソウあり。
と思ったら、みんな、めいめいでサギソウの鉢を借りて、背景を選んで撮影しているようです。
サギソウの鉢を無料で貸してくれます。
背景用の板も貸してくれます。
さっそく私もチャレンジしましょう。 -
やや小さい鉢ですが、花が3つ、縦にきれいに並んでいる鉢を選びました。
アスファルトの階段に置いて、まずは1枚。 -
近付いて1枚。
ほらっ、きれいに並んで咲いているでしょ@ -
さらにアップ。
鷺っていうより、飛行機みたいですねぇ。
ああ、もっといいものを思いつきました。
ガッチャマン! -
「水鳥の池」が背景になるように鉢を置いてみました。
立ち入り禁止のロープより先へは行けません。
しかし、幸い手前に小さな丸太の柵があり、みんなその上に鉢を乗せて撮影しています。
私も真似してみました。
高さが中途半端でしたが、なんとか池のほとりに咲くシラサギを演出できましたかな。
でも、ファインダーの中にどうしてもアスファルト部分が入ってしまって、ちょっと邪魔〜!
それにしても、撮影者である私自身の姿勢も中腰になのでつらいです。
今度の旅行用に買った三脚、持ってくればよかったです。
湿地の狭いところにでも咲いているのかと思ったので、三脚を立てるところなどないだろうと思い、持参してきませんでした。残念。 -
もっと池の近くで撮れないか、少しうろうろしました。
まあまあなところを見つけました。 -
前景のサギソウではなく、後景の池の方に焦点を当てたり、いろいろ試しました。
でもやっぱり前景のサギソウに焦点を当てるこういう写真の方が、気に入りました。
コンパクトカメラなので前景をボカすにも限界があり、ただのピンボケに見えてしまったので。 -
ミソハギの花と一緒に。
ミソハギの名と花が一致したのは、つい昨日のことです。
当然、花の名前の由来を知ったのも、つい昨日のことです。
公式サイトで下調べのときに、見ごろの花に「ミソハギ」を見つけて、「味噌」の「萩」かと思いましたもの@ -
ミソハギの咲く池のほとりを背景に。
背景がいい具合にボケてくれました。
これは、鉢を下に置いてしまうとどうしてもちょうどよいアングルが得られないので、左で鉢を持ち、右手だけでカメラを構えてシャッターを切っています。
手ブレしやすいので良くないやり方ですが、手のひらにすっぽりと収まりそうなコンパクト・サイズだからやれた裏ワザ。
というわけで、なかなかでしょう。
これが自然に咲いているものであったら、もっとすばらしかったですけどね。 -
会場のイスの上に置いて撮ってみました。
整然と並ぶイスが形作るラインの面白さもファインダーに取り込んだつもりです@
でもイスの方は、ちょっと中途半端かな。 -
鉢を返して、今度はカサブランカを見に行こうと思ったら、風景花壇を見つけました。
風景花壇で合ってますよね?
どなたかが一眼レフカメラを三脚にセットしたまま、この場を離れています。
かっこいいな〜。 -
わしゃわしゃ咲いているところを狙って。
サギソウのキーワードで少しネット検索してみました。
サギソウ図解入りのサイト
http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/84sagisou.htm
壁紙も豪華にサギソウ一色なサイト
サギソウを含めた、美しい野の花ギャラリーが楽しめます。
http://aojin777.zero-city.com/hanagya/sanya/sagiso/sagisome.htm
花の名前を確定するのによくお世話になっているサイトより
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/sagisou.html -
花の方向が同じなので、まさに鳥が並んで飛んでいるところを、さらに上から眺めているようなかんじです@
「あるときは5つ、あるときは1つ、実態を見せずに忍び寄る白い影。正義の影武者、科学忍者隊、その名をガッチャマン。」
でもここでは、白い影が4つしか見あたらないです@ -
こっちは、右往左往(笑)。
-
もう一度アップを。
鷺というより、全体的に白鳥ってかんじがします。
ただ、白鳥の翼はこんなに切れ込みが入っていないですよね。 -
「水鳥の池」を背景に。
-
サギソウは、「さざなみ広場」の他にも、「トンボの湿地」にも咲いているというので、足を延ばしてみました。
当初はそこまで行く予定はなかったのですが、一緒に出かけた母の希望で、もう少し園内を歩こうということになったからです。
館舟風の鉢が浮かんでいます。 -
これ以上は近づけない〜。
歩いた経路は、サギソウとカサブランカのある「さざなみ広場」のあと、プールを左手に見ながら、ひまわりのある「バーベキューガーデン」を通りすぎ、「子供の森」の手前で「トンボの湿地」へ曲がり、「みんなの原っぱ」を突っ切って「バーベキューガーデン」へ戻り、出発地点の「さざなみ広場」となりました。
写真をたくさん撮って心はおなかがいっぱいになりましたが、午後2時近かったので、体の方は空腹を訴えていました。
園内にはろくに食べるところがないので、公園散策はそこで切り上げましたが……帰ってから、もう一度公式サイトをゆっくり見た時、気付きました。
サギソウ大花壇を見損ねたことを〜(泣)。
約2m×10mという大花壇があったはずの西立川口のサイクルセンター前は、トンボの湿地に比べればほんの目と鼻の先だったのに、気付かなかったとは〜(泣)。
まあ、でも、大花壇にたくさん咲く壮観な姿を見ることはできませんでしたが、写真は十分撮りました。
ええ、撮りましたともっ!
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この旅行記へのコメント (7)
-
- 迷子さん 2006/09/01 20:27:55
- こちらも素敵!
- サギソウ どすか!
ホントにトリが翼を広げている様に見えるどすよ!
お写真は園芸種だそうどすが、コレの原生種は
どんな感じなのどすかな?
(もっと小振りなのかな?)
こんなに素敵な花が日本にあったどすな、
でも既に絶滅危惧種にしていされてるとは、、残念無念。
人知れず何処かでひっそりと
頑張って咲いていてほしいどす〜、そして
増えてくれたら嬉しいどすな〜。
- まみさん からの返信 2006/09/01 23:43:07
- RE: こちらも素敵!
- 迷子のプロさん、こんにちは。こちらにも書き込みありがとうございます。
鷺草。
指先よりちょっとはみ出るって大きさどす。可愛いっしょ〜@
姿は鳥が舞うようでしたが、蝶より小さいどす。可愛いっしょ〜@
夏の花であとできれば撮りたかったのがネジバナ。
さすがにサギソウほど幸運にゃめぐまれなさそうどす。
秋の花もコスモスとあと1つ狙っているものがあるんどすが、うーん、旅行準備もあるしなぁ。
それから、お彼岸には、関西にいる妹が幼い甥・姪を連れて遊びに来る予定。
「うちのどーぶつたち」と称して観察写真を撮りたいくらい@
でもちびっ子たちがいるときって、なかなかパソコンをいじれないでしょうなぁ。
-
- パパスさん 2006/09/01 08:53:59
- サギ草。
- サギ草の花は可愛らしいですね。
本当に鳥が飛んでいるように見えますね!
サギ草の種類を確認しましたが、青葉、銀河、輝きを花を見て当てるのはパパスも自信が有りません!
と言うか無理です!(笑)
どれもこれも同じ様に見えます。
今回は鉢を片手に裏技をご披露されましたね!
益々技に磨かれて今度の旅行も楽しみですね。
綺麗なサギ草有難う御座いました。
パパス。
- まみさん からの返信 2006/09/01 23:27:51
- RE: サギ草。
- ババスさん、いつもたくさんの書き込みをありがとうございます@
サギソウ。
花の本にはたいてい載っていまし、とても印象的な花なので、実物をこの目で見て自分でも写真を撮れたら、いいな、いいな、いいな、いいな、いいな……と思いながら、どこで見られるか、わからないでいました。
どこか近所のおたくか、路端か野で偶然出会うのを待つしかないのだろうと。
サギソウまつりという形で、自宅からもなんとかアクセスしやすいところで見ることができて本当に幸福でした。
指先の大きさで、ちっちゃくて、可憐です@
メルヘンな世界でした。
そして、特に言葉を交わすわけでもありませんでしたが、カメラ仲間がいるのも、うきうきしますね。
カメラ仲間といっても、ほとんどの人が一眼レフで、私はコンパクトカメラでしたけど@
-
- 義臣さん 2006/08/30 13:14:47
- サギソウ
- 知らなかった、でももうこれからでは遅いですね、
来年こそ覚えておきましょう。
あーあ、
綺麗に写っていますね。
- まみさん からの返信 2006/08/30 23:04:01
- RE: サギソウ
- 義臣さん、こんにちは。
私も直前まで知りませんでした。ぎりぎりでしたよ。
サギソウは今年は無理かと思っていたところなので、本当にラッキーでした。
花の本で写真しか知りませんでしたが、実物はほんとうに可愛いですね。
私も今年はダメで来年リベンジしたい花や花の名所がいくつかあります。
知ったときにはもうまにあわない、ってほんと、残念ですよね、わかります。
- 義臣さん からの返信 2006/08/31 10:09:29
- RE: サギソウ
- お気に入りに有難う。
これからも宜しくね。
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