2005/04/09 - 2005/04/10
5752位(同エリア6407件中)
たまさん
毎年4月は結婚記念日旅行。今年は岩手に行くことにしました。
陸中海岸北部の力強い景観、龍泉洞の青く澄んだ湖面、おいしい食事と自然の豊かさを満喫した旅行でした。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 新幹線 JRローカル 私鉄
-
東京7:56発のはやて3号で出発。
最近飛行機ばかりだったので新幹線の旅は2年ぶりであるが、座席は広いし、速いし、やっぱり便利だ。
盛岡まではたったの2時間半。前方にまだ白い残雪に覆われた岩手山の綺麗な稜線が見えてくると、もうすぐ盛岡である。
今日は幸いにも天気が良さそうだ。 -
盛岡からは10:48発の山田線快速リアス号に乗り継ぐ。
山田線はJR屈指のローカル線で、車両も昔ながらの国鉄型であった。 -
盛岡を出発することわずか15分、あっという間に家も見えない山の中に入った。今年は全体的に春の訪れが遅く、まだ結構雪も残っていたが、春の息吹を伝えるふきのとうがあちこちに見えた。
列車は北上山地をあえぎながら超え、川に沿って下りながら陸中海岸の中心地、宮古へと進んだ。 -
宮古からは13:10発の三陸鉄道北リアス線に乗り、最初の目的地龍泉洞へ向かう。サーモン号と呼ばれるこの車両はもと横浜博のイベント列車として活躍したレトロチックな車両であった。
海に沿って北上しているはずだが、トンネルばかりで海はほとんど見えない。
小本駅で町営バスに乗り換え、岩泉へ向かい、14:12に龍泉洞へ到着。 -
龍泉洞は日本三大鍾乳洞として有名であり、入口付近は龍泉洞園地として、それなりの設備が整っていた。
といっても今日は4月上旬のオフシーズン、ほとんどの店は開店休業状態であった。 -
龍泉洞の全長は5000m以上と言われている。内部はかなりの高低差があるようで、第4地底湖以降はたどり着けず、地底湖も深くて調査すらできていないところもあるそうだ。見る限り普通の山なのだが、自然の力は偉大である。
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洞の中は湧き水が結構な勢いで流れており、上にかけられた板を伝って先へ進んでいく。その色は見事なコバルトブルーであった。
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10分以上歩き、地底湖へ到着。一番奥の第3地底湖は水深98mもあり、澄んだ青い水が満面にたたえられていた。とても美しく静かな湖面にしばしみとれてしまう。
しかしどうがんばってもガイドブックのような青い湖面は、取れなかったのだった…無念。 -
鍾乳洞は侵食の度合いによりかなり大きさが変化している。広がったりかがまないと進めなかったり、かなりの高さを上ったりと意外に高低差があるのは意外であった。帰りは三原峠というピークを超えるのだがこれがかなりきつく筋肉痛になる。
この洞にはコウモリが多数生息しているという。注意深く見ているとはたして、滴り落ちる鍾乳石の下で寝ているのを見つけた。翼を広げた姿からもっと大きいのかと思いきや、意外に小さくてかわいい姿であった。 -
龍泉洞からのタクシーに乗り、JR岩泉駅へ向かう。
岩泉と山田線の茂市を結ぶJR岩泉線も屈指のローカル線であり、沿線道路未整備のため廃止対象から外れた路線である。しかし本数は最小限しかなく全線走る列車は1日3本しかない。せっかく近所の観光地へ行くのだから…と、今回の旅行はこの路線が核になってスケジュールも宿も決めたのだ。
岩泉駅は1日3本しかない駅の割には大きな駅であった。
広い駅前広場もあるが、あたりは閑散としていた。 -
17:20発の茂市行は古びたディーゼルカー1両編成であった。
何人か人が乗り込み、夕闇迫る岩泉駅を後にした。 -
岩泉の市街を抜けると、辺りは人家もまれな区間に入ってきた。峠を越えるため、列車はゆっくりと山を登っていく。並行する道路も狭く、何もない風景に感動しつつ、この路線の前途が心配になった。
終点の茂市には18:12着。最後まで乗っていたのはわれわれ2名だけであった。いくら土曜の夕方とはいえ…。 -
山田線に再び乗り込み、18:53に宮古駅着。
ここからタクシーに乗り、今日の宿、浄土が浜パークホテルへ向かった(写真は翌朝のもの)。
景勝地、浄土が浜を間近に望む、結構大きなホテルであったが、対応は家庭的でなかなか良かった。 -
今回は春の特別プランなので、夕食はとにかく豪華。
牡蠣のステーキはなかなか柔らかく臭みもなくて美味。また牛しゃぶしゃぶも量こそ少ないが濃厚な味が絶品であった。量も多くておなかいっぱいになった。満足満足〜。 -
翌朝、早起きして早朝の浄土が浜を散策。海の水がおだやかでとても綺麗であった。
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浜から突き出た白い岬の岩肌が美しかった。今日は曇り空だったので、海の青さが際立っていなかったのはちょっと残念であったが、水墨画のような美しさでそれもまたよかったと思う。
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ホテルは温泉こそないが、海水露天風呂というのがあり、宮古湾や松林を望みながらのんびりとできる。ぬめりとした暖かい海水に体を浸すと、不思議と疲れが取れたような気がした。
ホテルをチェックアウトした後、昨日も乗った9:10発の三陸鉄道に乗り、田野畑駅へ向かう。 -
田野畑駅からはタクシープランを使ってタクシーで海のアルプスと呼ばれる景観を楽しむことにした。
まずは北山崎へ。ここは高さ200m近い断崖が何キロも続く名勝である。風が強く立っているのもやっとであったが、見合す限りの大海原に感動。 -
リアス式海岸として有名な陸中海岸であるが、北部は隆起海岸であって山地が海まで迫ってストンと落ちる形を作っている。
次の目的地、鵜の巣断崖へは海岸沿いを進めばすぐだが、道がないためタクシーは一旦山を登って国道に出て遠回りすることになる。
その途中にある思惟大橋は高さ120mのアーチ橋。海がすぐ近くにあるとは思えない深いV字谷を形作っていた。 -
国道から左にそれ、一面の畑の中の一本道をタクシーは進む。平和な風景でこの先に断崖があるとは思えない。小さな広場からは、整備された松林の中の遊歩道を進んでいく。ごく普通の海岸沿いの防砂林のようであるが…。
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突然視界が開け、真下に海が見えた。鵜の巣断崖である。天気が回復してきたこともあって、青い海がとてもまぶしかった。
先ほどまでの景色とは全く違う景観は、とても印象の残るものであった。来て良かったと思う。 -
短い時間であったが非常に充実したタクシープランを終え、島越11:56発の三陸鉄道に乗り久慈へ向かった。
先ほど通った断崖の中を列車は長大なトンネルですいすい進んでいくが、普代を過ぎると多少は海が見えるようになり、ところどころ列車は徐行して乗客にサービスしてくれた。
12:44に久慈着。 -
12:54発のJR八戸線に乗る。
断崖はすっかり成りを潜め、海を眺めながら北上していく。線路規格が低いのでスピードは上がらないが、景色は三陸鉄道よりは上のようである。 -
海を眺めること1時間半、ウミネコの繁殖地として有名な蕪島を間近に見ることができる。ちょうどこの時期からウミネコが集まりだすため、島は真っ白。不思議な光景であった。
14:44に八戸着。14:55発のはやて20号に乗り、今日の宿泊地仙台へ向かった。
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