2007/01/14 - 2007/01/14
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STAMP MANIAさん
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地方都市を走る私鉄電車を訪ねる旅。
三岐鉄道は三重県北部を走る私鉄路線。
元々あった「三岐線」と、最近近鉄から引き継いだ「北勢線」の2路線がある。
三岐線は、近鉄名古屋線の近鉄富田駅から、員弁川右岸を西藤原駅まで走る。
途中の東藤原駅にセメント工場があり、貨物輸送も盛んな路線。
北勢線は、JR/近鉄の桑名駅に隣接する西桑名駅から、員弁川左岸を阿下喜駅まで走るナローゲージ路線。
どちらの路線も、どちらかと言えばローカル線だが、30分ヘッドの都市型ダイヤで頑張っている。
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三岐線の電車は全て西武鉄道の中古車。
この車体は昭和37年に所沢工場で製造されたらしい。
車内は普通の通勤電車風。
天井の扇風機が懐かしい。 -
元西武の電車内で「川越自動車学校」の広告なんか見ると、埼玉県の川越を連想してしまうが、もちろんこれは三重県川越町の学校であろう。
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始発の近鉄富田駅は、近鉄名古屋線との共用駅。
三岐鉄道としての駅名も「近鉄富田」を名乗っている。
ホームも近鉄名古屋線上りホームの反対面を使用している。
以下、前面展望。 -
近鉄富田駅を出発して数百mは近鉄名古屋線と並行するが、やがて線路は大きく左にカーブして近鉄と別れる。
すぐに右側から単線の線路が寄り添うが、これは三岐線とJR富田駅を結ぶ連絡線。
現在では貨物列車専用だが、本来はこちらが三岐線の本線で、旅客列車もJR駅の方を発着していたらしい。
最近はJRも頑張ってはいるが、このあたりはやはり近鉄名古屋線が便利なので、わざわざ連絡線を新設して、旅客列車は近鉄富田駅発着にしたようだ。 -
1つ目の停車駅、大矢知駅。
ここで貨物列車と行き違い。
私鉄らしい葡萄色の電気機関車が牽引するタンク車が待っていた。
旅客列車は2両か3両の短い編成だが、貨物列車のために交換駅の有効長は長めに取ってあった。 -
山城駅〜保々駅間。
山に向かって走る長い直線が気持ち良い。
駅周辺以外、住宅は少なく、このような田園風景の中を走る区間が多い。 -
保々駅手前。
保々駅は旅客列車の運転拠点になっているようで、車庫などがあった。
この駅までは車掌が乗車していたが、ここからワンマン運転になった。
以前は保々駅折返しの列車も多かったようだが、最近は大部分の列車が全線通しで運転されている。
日中30分間隔は、ローカル線としてはかなり頑張っていると思う。 -
東藤原駅。
この駅近くには太平洋セメントの工場があり、JR富田駅から1日数往復の貨物列車がやってくる。
構内は広く、貨車や電気機関車が多数留置されていた。 -
東藤原駅の先。
タンク車やセメント工場の威容は三岐線を象徴する光景。 -
東藤原駅の先。
右側の線路はセメント工場への引込線。
旅客列車が走る左側の本線より心なしか立派に感じるのは気のせいか? -
いや、気のせいではなかった。
東藤原駅を過ぎると、途端に線路状態が悪くなる。
線路は目に見えてガタガタになり、車両の揺れも大きくなる。
やはり貨物中心で営業していた鉄道だということがよく分かる。
写真は、東藤原駅〜西野尻駅間。
山間部を走るローカル線の雰囲気。 -
終点の西藤原駅に到着。
大きな集落があるわけでもない、静かな終着駅。
「三岐鉄道」という名が示すとおり、さらにこの先、岐阜県関ヶ原までの延伸構想もあったらしい。
ホームは片面のみ使用されており、反対面には蒸気機関車や電気機関車が展示されていた。
「ウィステリア鉄道」という、ちょっとした鉄道テーマパークで、丁度日曜日だったため、ミニチュア鉄道の運転も行なわれていた。 -
西藤原駅から丹生川駅まで戻る。
駅窓口で購入した切符は硬券だった。 -
丹生川駅に隣接して「貨物鉄道博物館」という施設がある。
ボランティアによって運営されているらしい。
月1回の開館だが、たまたま開館日だったので、立ち寄ってみた。
まだ展示品は少ないが、何種類かの貨車の実物が展示されていた。
屋外展示にも関らず、よく整備されており、保存状態は良好だった。 -
丹生川駅から北勢線の麻生田駅まで歩いて行く。
三岐線と北勢線は、員弁川を挟んでほぼ並行しているが、選択利用が出来るほど近接してはいない。
上流部では両線がかなり接近しているが、それでも2km以上離れている。
丹生川駅〜麻生田駅間も徒歩30分少々を要した。
丹生川駅は集落から程近い場所にあるが、線路は森の中を走っているため、ローカル線の小駅の雰囲気。
もちろん無人駅だが、駅舎は新しく、自動券売機・自動改札機が完備されていた。 -
北勢線は元近鉄のナローゲージ路線。
経営不振で廃止される予定だったが、地元自治体の支援により、三岐鉄道に移管された。
私鉄の廃止路線が既存の他私鉄へ移管されるケースは珍しいのではないか。
今も近鉄が運営する内部/八王子線は都市近郊路線だが、北勢線はローカル線で、こちらの方が「軽便鉄道」らしい。 -
車両は内部/八王子線と同タイプだと思うが、黄色とオレンジの三岐鉄道カラーに塗られており、垢抜けた印象。
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車内はロングシート。
運転台の後ろに床置きの巨大な冷房装置が設置されていた。 -
以下、後方展望。
丹生川駅〜楚原駅間は森の中を走る。
森を抜けると、田園地帯が広がり、やがて楚原の集落に入る。 -
楚原駅。
阿下喜行の下り電車と行き違う。
楚原は、いなべ市の中心市街地らしい。
北勢線は日中30分間隔の運転だが、半数の列車はここで折り返す。 -
東員駅。
三岐鉄道による運営引継後に新設された駅。
ホームや駅舎は立派で、バリアフリー化もされていた。
軽便鉄道というと時代遅れのイメージがあるが、北勢線はかなりの駅でリニューアル工事が行なわれており、近代的な路線に生まれ変わろうとしているようだ。 -
穴太駅付近。
こういう田園風景が典型的な北勢線の車窓風景。
右奥に見える頂上付近が削られた山は、東藤原のセメント採掘場であろう。 -
在良駅。
下り列車と行き違い。
日中30分間隔だけあって、割と頻繁に行き違いがある。 -
西別所駅〜馬道駅間。
桑名市内に入ると家並みが濃くなる。
ローカル私鉄らしい車窓に。
三岐線は延々田園地帯を走るが、北勢線はそれなりに市街化されている場所が多い。
普通鉄道の三岐線より、軽便鉄道の北勢線の方が実質的な沿線人口は多いように感じた。 -
近鉄名古屋線・JR関西線を跨ぐと、西桑名駅。
西桑名駅は1面1線の小さな行き止まり駅。 -
小さな駅だが、もちろん自動改札機完備。
駅名は「西桑名」だが、桑名駅の東口にある。
桑名駅とは数百m離れている。
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