2008/09/19 - 2008/09/19
368位(同エリア769件中)
hirootaniさん
- hirootaniさんTOP
- 旅行記667冊
- クチコミ141件
- Q&A回答13件
- 988,013アクセス
- フォロワー257人
今回は金曜日の1日を年休にして、3日間でマルタを訪れることにした。フライトは金曜日の12時45分にマルタに到着し、日曜日の13時45分発。実際にはそれほど時間がない。ルフトハンザ航空で、フランクフルト経由なので、このようなもったいない時間取りになってしまった。ブラッセル航空ならば木曜日の深夜着、日曜日夕方発の直行便なので、もっとゆっくり時間がとれたはずなのだが、何故これにしなかったのかをよく覚えていないのが情けない。多分、予約がとれなかったのだろう。
マルタはイタリアとアフリカ大陸に挟まれ、「地中海のヘソ」と呼ばれる。先史時代の巨石神殿が点在する「地中海文明のゆりかご」。ただ、好立地ゆえに、幾多の民族の侵略を受けた。マルタの町の基礎を築いたのは「聖ヨハネ(マルタ)騎士団」。
PR
-
【マルタ空港】
LH便は予定通りマルタ空港に到着。ブラッセルの自宅を6時前に出た時には気温は6度だった。ブラッセル空港では多くの人がコートを着ていたが、マルタはまだ夏のまま。皆、Tシャツなので、自分の長袖シャツが暑苦しい。 -
【猫バス】
空港を出て、バスを待つ。マルタでは、このバスが通常の足。「隣のトトロ」の猫バスのような古いバスが走っていることで有名。ただ、最近はどんどん新しい車両に変わっている。予定時刻の1時を15分以上過ぎた頃に、本当に古いバスがやってきた。ラッキー!懐かしいバスの匂い。ドアが開いたままなのもすごい。40セントと格安。 -
【猫バス車内】
-
【バスターミナル】
このバスで、マルタ共和国の首都ヴァレッタに向う。約30分でヴァレッタのバスターミナルへ。ここにはすべてのバスが集まる。バスターミナルといっても、バスが乱雑に集まっているようなところ。 -
【シティ・ゲート】
ヴァレッタは1565年のトルコ軍によるマルタ攻略の「大包囲戦」の勝利の後に、聖ヨハネ騎士団長ヴァレッタによって築かれた城塞都市。マルサイムショット・ハーバーと天然の良港グランド・ハーバーに挟まれた難攻不落の街。東西約1キロ、南北800メートルほどの街は、マルタ・ストーンと呼ばれる蜂蜜色の建物が並ぶ。1980年にユネスコの世界遺産に登録された。
バスを降りてシティー・ゲートをくぐる。これは1968年にイタリア人の建築家の設計により再建されたもの。 -
【リバブリック・ストリート】
時間がないので、ゲートからまっすぐのびたリパブリック通り沿いの主な建物が5時に閉館するまでに急ぎ足で周る。 -
-
【路地】
-
【聖ヨハネ大聖堂 (St. John's Cathedral)】
まず訪れたのは、聖ヨハネ大聖堂。マルタ騎士団の守護聖人ヨハネに捧げられた教会。外観は簡素だが、内部は騎士団の富と力を結集した豪華なもの。1573年から1577年にかけて騎士団の設計技師ジェラーロモ・カサールの設計で建立された。
まずは、リパブリック通りを右に折れ、聖ヨハネ広場前の教会の正面に回る。二つの鐘楼の間にあるバルコニーは新たな騎士団長が選出された時、ここから挨拶をおくったところ。 -
【聖ヨハネ大聖堂入口】
入口は、リパブリック通り側にあることが判り、再び通りに戻る。 -
【聖ヨハネ大聖堂内部】
内装は絢爛豪華。 -
【中央祭壇】
中央祭壇の周りには騎士たちの言語別に8つの礼拝堂が取り巻く。 -
【礼拝堂】
-
【天井画】
天井には聖ヨハネの生涯18場面等が描かれている。床には400と言われる墓碑が敷き詰められている。 -
【礼拝堂】
-
聖ヨハネ大聖堂に付属しているのが聖ヨハネ大聖堂美術館。カラヴァッジョの「聖ヨハネの斬首」と「聖ヒエロニムス」の絵が有名。残念ながら撮影は許されていない。
-
【騎士団長の宮殿(The Grandmaster's palace)】
次に向ったのは騎士団長の宮殿。パレス広場の右側に建つ。 -
【騎士団長の宮殿入口】
まず、左側の入口からネプチューンの中庭へ。入口でオーディオガイドを借りたが、どこにも印がなく使うことができなかった。また、各部屋にも説明がない。本来はガイドについていくべきなのだが、一般のガイドがいないようだったので、やむなくガイドブック片手に勝手に歩き回った。 -
-
-
2階に上がると、兵器庫通路が見える。色大理石が床を覆い、脇には甲冑が置かれている。
-
-
-
【審議の間】
-
【最高審議の間】
最高審議の間は壁面が12のフリーズで分割され、1565年のトルコ軍攻略「大包囲戦」が描かれている。 -
【大使の間】
-
【兵器庫】
ネプチューンの中庭の左側には甲冑や槍が並んだ兵器庫がある。武具は高価であったため、戦時に共有した。また死亡した騎士の甲冑などの武具は騎士団に帰属した。 -
-
-
-
-
-
-
【ネプチューンのブロンズ像】
-
【時計台】
-
【騎士団長の宮殿の側面】
-
【パレス広場】
騎士団長の宮殿の隣はパレス広場で、カフェのにぎやかなパラソルが並ぶ。 -
【リパブリック通り】
-
【国立考古学博物館】
次に向ったのは、国立考古学博物館。16世紀に建造された堅牢な建物。かつての聖ヨハネ騎士団のプロヴァンス地方出身者の宿舎。
この博物館には、巨石神殿からの遺跡からの発掘品等が展示されている。特に有名なのは「マルタのヴィーナス」と「眠れる女神」。小さな像だが、先史時代にこれほどの芸術がつくられるのは驚き。残念ながら、ここも撮影禁止。 -
【バスターミナル前の噴水】
とりあえず、ここで一旦ホテルのあるスリーマにバスで向うことにした。3日分の荷物を背負って観光するのが疲れるのと、5時までにホテルにチェックインして、明日のクルーズの予約をするため。(クルーズの予約にホテルの部屋NOが必要とのこと) -
【スリーマ】
スリーマは、ヴァレッタの北東海岸に広がる町。歴史は浅いが本島一番の住宅街。ホテル、カフェ、土産屋などが軒を並べる。
ホテルは、インペリアル・ホテル。名前はすごいが、実は3つ星のB&B。元々はその名の通り、由緒あるホテルだったようだ。設備が随分古い。部屋は、天井が高く快適。窓を開けるとプールが見える。いつものようにBooking.comで予約したものだが、悪くはなさそう。
部屋にチェックインした後、明日のクルーズを電話で予約。地球の歩き方に体験記が出ていたキャプテン・モーガンのコゾ、コミノ島とブルー・ラグーンのクルーズを選んだ。明日は天候が崩れるかもと言われ、少し心配。 -
【再びヴァレッタへ】
明日の予定も決まったので、荷物を置いて再びヴァレッタへ向う。今回は、フェリーで対岸へ。フェリーの方が近道なのだが、本数が30分に1本と少ない。たまたま、出港しそうだったので、それに乗った。料金は1.5ユーロ。海からヴァレッタが見れてお得。 -
-
-
【対岸のヴァレッタの風景】
-
【聖エルモ砦】
-
【ドームはカーマライト教会】
-
【カーマライト教会クーポラ】
ヴァレッタでは、残った見どころを訪れながら散策。まずは、カーマライト教会へ。ここは、62mの巨大なクーポラで有名。1570年建立。 -
【カーマライト教会内部】
-
隣のマノエル劇場を横目に、オールドシアター通りをリパブリック通りに南下。クロスする通りがとても絵になる。
-
-
【聖エルモ砦】
リパブリック通りを左折して、聖エルモ砦に向う。シベラス半島の先にある15世紀からの軍事戦略上の重要防衛拠点。聖ヨハネ騎士団は迫り来るオスマン・トルコの侵攻に対するために、この砦を建設した。トルコ軍の1ヶ月にも渡る猛攻撃に耐え、両軍死体を累々と築きながら、騎士団が勝利した。 -
もともと、ここは土・日しか空いていないとのことだったので、最初には向わなかった。着いてみると、どうも様子がおかしい。どこが入口なのかよくわからない。ポリス・アカデミーとの看板があるが、ここなのか?
-
【騎士団施療院】
砦を周り、あとは半島の東岸を歩く。すぐ右に現れるのは騎士団施療院。ここは16世紀に騎士団の病院として設立されたもの。 -
【対岸のヴィットリオーザにある聖アンジェロ砦】
-
【対岸のスリー・シティーズ】
対岸には、ヴィットリオーザ、セングレア、コスピークワの3つの町、スリー・シティーズがある。 -
【MaltaSiege Bell】
第2次大戦の7000人の犠牲者を祀る -
【ローアー・バラッカ・ガーデン】
騎士団施療院から海沿いに上がるとローアー・バラッカ・ガーデンに辿りつく。ここからは、グランド・ハーバーとヴィットリオーザとセングレアの町が一望できる。公園中央には新古典様式の神殿が建つ。 -
-
-
-
【アッパー・バラッカ・ガーデン】
さらに進むと、アッパー・バラッカ・ガーデンに届く。ここからのグランド・ハーバーとスリー・シティを一望するパノラマはすばらしい。1661年当時の柱廊が今も残る。 -
-
【グランド・ハーバー】
-
【セングレア】
-
【オーベルジュ・ドゥ・カスティーユ/首相官邸】
アッパー・バラッカ・ガーデンを出た正面にはオーベルジュ・ドゥ・カスティーユが建つ。これは1574年にスペイン・ポルトガルの騎士団の宿舎として建設されたもの。現在は首相官邸になっている。 -
【聖母ヴィクトリア教会】
首相官邸の脇を下ると聖母ヴィクトリア教会に着く。1565年に建設された町一番の古さを誇る教会。 -
【スリーマへ】
ここで、今日の予定は終了。雲行きも少しあやしくなってき。バスでスリーマへ。スリーマの町でモダンなカフェ・レストランに入り夕食。ムール貝・アサリ入りのパスタを注文。さすがに、イタリアの隣だけあってパスタがおいしい。また、地中海の海産物とのバランスは抜群。値段もコーラ、小サラダ、エスプレッソ込みで14ユーロ強。チップを2ユーロ払ってもとてもお得。 -
いつもよりもはるかに早くホテルに帰り、紀行記をゆっくりと書いた。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ヴァレッタ(マルタ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
69