2010/07/06 - 2010/07/07
55位(同エリア106件中)
たかぎさん
学生時代に読んで鮮明に記憶に残った吉村昭の実話小説の羆嵐。
日本史上最大の被害を出した恐怖の人喰いヒグマ事件。
その舞台を訪ねました。
事件の説明はウィキペディアで ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%AF%9B%E5%88%A5%E7%BE%86%E4%BA%8B%E4%BB%B6
トップ画像は昭和57年の新潮文庫初版本より
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
風光明媚なオロロンラインを北へ走っていると、苫前役場前に3m近いヒグマの像が
-
ちょうどこの日は苫前町の祭りの日でした。男みこし、女みこし、そして白足袋に袴の人も。
-
苫前町の奥に郷土資料館がありました。
苫前町民以外の大人は入場料300円。
月曜定休で開館時間は10時から17時。 -
中は苫前町の歴史資料がメインなのですが、それにしてもヒグマの剥製も多い。
事件パンフレット
http://www.pamph-navi.jp/art/view_dynamic/pdfView.php?src=pam10004254 -
一画では事件を再現しています。
平日の夕方で入場者は自分ひとりなのでこの展示もけっこう怖い。
そして視聴覚コーナーではテレビドラマ化された事件を見る事が出来ます。
見ました・・・。とても怖い。
そして展示館の人に話を聞きます。
「実際の現場はここから遠いのですか?」
「ここからだと車で1時間少しでしょうか」
「さすがに今はもうヒグマは出ないですよね?」
「たぶん大丈夫だと思います・・・、ただ夕方はヒグマが餌を求めて活発に動く時間帯ですから・・・」
「そうですか、ありがとうございます。ちょっとこれから行ってみます」
「くれぐれも気をつけて。先日知人が友人を連れて行ったのですが、山の中で何も無いところで車から降りて少しするとさすがに怖くなって車に戻ったそうです」
そして苫前町の案内には赤い字で
『現地には、本物の野生の熊が出没することがございますのでご注意下さい!!』
http://www.town.tomamae.lg.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1134619683635&SiteID=0&ParentGenre=1000000000031
えーー。怖いよ。それ。 -
夏の北海道なので午後6時近くなってもまだ明るいです。
国道232号オロロンラインを南に戻り、苫前橋を渡ってすぐ霧立国道へ。
苫前スポーツセンターで国道から分かれて南へ。
するとちょっとした町がありますが、それを通過すると家はポツンポツンと。
画像は国道から見えた焼尻島か天売島 -
更に山道になり家も無くなります。
1時間近く車で走るとまだ新しい三渓神社がありました。
車で走ったルートです ↓
http://chizuz.com/map/map85484.html -
三渓神社にはこんな慰霊碑も。
この時、奥の茂みがガサッとして肝が震えました。
あれはなんだったんだろう。エゾシカ? まさか・・・ -
最後は道が未舗装になり両側はすぐ山の茂みです。
人の気配なんてなく、車ももう30分以上遭遇していません。 -
そしていきなりどーんと現れました。
藁葺き屋根とほぼ同じ高さのヒグマの模型。
ヒグマの下に出てるように、ここが凄惨な事件現場です。
車を停めて降りてみます。
凄く怖いけど。 -
事件の家に入ります。この角度だとヒグマと正対して目が合います。
いちおう振り返って360度周りを見て、変な気配がないか確認して、五感を研ぎ澄まして。 -
内部です。
6帖ほどの居間と同じ位の土間。
掘っ立て小屋で屋根も壁も草で出来ています。
灯りはランプ。
画像ではフラッシュで明るいですが、実際は薄暗くて一刻も早く出たい。そんな感じです。
なんかまがまがしい気配もあるようなないような・・・ -
こんな石碑もありました。
今は三渓と書きますが当時は三毛別六線澤でした。
ヒグマという字は漢字では熊の字の上に漢数字の四を載せて羆と書き、ヒグマで変換も出来ます。
四の熊、死の熊、やはり怖い。
ツキノワグマなんて体長1mくらいでしょ。それに引き換え羆は3m近いものもいるそうです。 -
横に説明文がありました。大正4年12月9日と10日に事件は起こりました。
手こずって何日もかけて射殺した羆は金の毛が混じり、肩から胸に白い袈裟懸けもある体長2.7m、体重340キロの雄でした。
車に戻ってもしエンジンが掛からなかったり、この近くでパンクしたらどうしよう。
そう考えて携帯電話を確認したら圏外。
その時に夏とは思えない冷たい風がふっと首筋に。
興味のある方はぜひ。
吉村昭さんの羆嵐も名作ですので機会があれば読んでみるといいかと思います。
事件は大正年間ですが羆被害は平成の今も起こっているようです。
http://www2.plala.or.jp/takeru/kuma/densetu.htm
観光地巡りでないこんな北海道旅日記もたまにはアリかなと。そしてこの何日か後に知床でヒグマに遭遇します。
そちらはこの次の旅日記知床編で。
おしまい。
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