2010/04/29 - 2010/04/29
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ビケ♪さん
熱海をどり 後半は、
長唄小唄 花誉縁玉輿(はなのほまれえにしたまのこし)
皆さんがよくご存じの、シンデレラのお話です。
村の娘でいじめられっ子のお梅のところに、
ある日、尼僧がやってきて、
昔話を読んで聞かせます。
そのうちにお梅は眠り込んでしまい、
夢の中で、昔話の灰かぶりと自分が
重なっていくのでした。
写真は、灰かぶり姫と継母。
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灰かぶり 美鶴
義母 紗都美、姉 小菊、宏紀
さて物語は、若君様のお嫁さん候補を選ぶ日となります。
灰かぶりも連れて行ってほしい、と頼みますが、
継母や姉たちに許してもらえません。
ついには、実母の形見の着物を・・・ -
姉たちに破かれてしまいます。
「あっ、いじわるー!」
思わず隣のおばちゃんが呟いたのが聞こえました。 -
落ち込む灰かぶりを慰める小鳥。
小鳥 みどり こはく
小鳥 ちどり 初桃
小鳥ちどり役の初桃さんは、
若君の役で、
小鳥みどり役のこはくさんは、
若君の母役でも出演。 -
梅の木の精があらわれて、
「ビビディバビデ・ブー!」
そして、お囃子と三味線も、
あのディズニーの名曲を・・・
いやー、笛や三味線で西洋音階は難しそう・・・
でも、お客さんにはウケてました♪
梅の木の精 松千代 -
さて、カボチャの馬車は無いけれど、
ねずみの初音がお伴となって、
お城にやってきます。
若君の母 こはく
存在感と貫録があって、見事な舞でした。 -
若君と母。艶やか・・・
-
次々にお妃候補が差し出す花を、
拒み続ける若君・・・ -
そして若君は、後からやってきた灰かぶりに
すっかり心を奪われるのでした。 -
家来 三太夫が国中を探して、
結局、同じ草履のもう片方を持っていた
灰かぶりを見つけ出し、
めでたしめでたし!
写真は、婚礼の踊り。
実はこの、姫を捜し歩いた家来、
三太夫の役の関美さんが、
役者としては一番良かったと思いました。
声も演技も素晴らしく、光っていました。
いい写真が残っていなくて、残念〜 -
最後には、カーテンコールのように、
出演者全員による三下り甚句で締めくくられました。
パロディーでも、それを演じる人さえ一流なら、
決して陳腐にはならないということが
証明された公演ではなかったかと思います。
純粋に日本舞踊のファンの方から見ても(多分)、
振付の良さと踊り手の見せ場の多さで、
充分に楽しめた舞台だったのではないでしょうか。
振付師の花柳あらた氏が、
どれだけの労を費やされたのか、
想像にあまりあります。 -
西洋の童話を日本の伝統芸能の舞台に
仕立てるという試みには、
きっと賛否両論あったことでしょう。
しかし、万人に受け入れ易くすることを考慮するのは、
伝統芸能を継承して存続させるために、
大事なことだと思います。
受け継がれるものの「姿」を壊さないことと同じくらいに。
日本では死に絶えつつあるのではないかと思っている
クラシック音楽業界人としても、
考えるところがあった公演でした。
ちなみに、シンデレラを題材にしたオペラもあるんですよ!
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