甘粛省旅行記(ブログ) 一覧に戻る
中国には10月1日の国慶節の休日を中心に一週間の連休がある。その連休を利用して甘粛省大縦断の旅をしてきた。旅行したところは河西回廊とも言われ、シルクロードの通り道になっていて、河西回廊ともいわれるところである。<br /><br />旅行したところは、蘭州―510K−張掖―225K−嘉峪関―400k−敦煌 と走り、距離は合計1135Kになるが、実際は嘉峪関から敦煌までは、タクシーで楡林窟と鎖陽城を観光して敦煌に行ったので、実際に走ったその日の距離は530kにもなった。それで、大移動の旅と名前を付けたが、これくらいでは大移動とは言えないかもしれにない。実は昨年も蘭州から甘粛省の最南端甘南地区まで行き、蘭州まで引き返した旅をしている。そのときは甘粛省を通り越して、ちょっと四川省にまで入っりsて、やはり大移動の旅をした。これを加えれば甘粛省の南から北まで制覇したことになる。二つあわせれば二年がかりで本当に甘粛省大縦断の旅をしたとも言える。<br /><br />しかし蘭州の南と北とでは全く印象が違う。蘭州から北には石窟などの仏教遺跡が多く、長城と城砦のような遺跡があっちこっちにある。やはり蘭州から北の河西回路は、異民族との攻防の地であり仏教伝来の道であることが実感できた。これに対して蘭州から南の地(昨年5月に旅行した所)は、回族とチベット族の地で、3000m以上の高原に草原が広がっていた。そこには黄河の上流が流れていたり、鳥葬の丘があったり、チベット族が馬に乗っていたりして、やはり異民族の地であった。後のニュースによれば、回ってきた辺りで、チベット族の騒動が起きていた。<br /><br />しかし今回のシルクロードへ入り口、河西回廊は、始めは緑もある農地であったが、武威から西はゴビタンの風景であった。行程や見物したところは以下のとおりである。<br /><br />9月28日  飛行機で、北京ー蘭州15:10 発-17:10着 蘭州泊まり<br />9月29日  長距離バスで、張掖まで510k、8時発ー3時着7時間<br />4時からタクシーで張掖丹霞地貌へ   張掖泊まり<br />9月30日  タクシーをチャーターして馬蹄寺風景区(62k)へ<br />昼食後タクシーをチャーターして黒水国遺跡(15k)へ  <br />その後市内観光、大仏寺、木塔寺、鎮遠楼  張掖泊まり<br />10月1日  嘉峪関まで長距離バス225K 9時半発<br />        三時ごろからタクシーをチャーターして、文殊山、長城第一敦、<br />懸壁長城、嘉峪関の観光   嘉峪関泊まり<br />10月2日  嘉峪関から敦煌まで観光しながらタクシーで530K、<br />8時半発、敦煌6時10分着   敦煌泊まり<br />10月3日  バスで莫高窟へ、<br />四時ごろタクシーで月牙泉へ、ラクダに乗る 敦煌泊まり<br />10月4日   飛行機で北京へ 11:40発ー14:40着<br /><br />全て個人で手配した旅行で、飛行機とホテルは事前に予約しておいた。長距離バスは前日に切符を購入し、タクシーも朝から移動するとか観光するとかの場合は、前日に、タクシーの運転士を探して交渉し、予約しておいた。泊まる場所も一箇所変更したが、それも旅行中にネットで事前に変更した。辺境の個人旅行でありながら、スムーズに問題なく旅行できた。しかし旅行の直前なって、汽車の切符が買えなくて、飛行機に替えたりで、急な変更があった。この理由は頭に来る原因だったが。やはり中国だからである。<br /><br />昨年の国慶節の休みの旅行では、「宜昌」からの帰りの行機のチケットを買うべきところを、「宜賓」からのチケットを間違って買ってあったので大変だった。つまり帰りの飛行機のチケットが無かったのである。しかしその話しは昨年の話しである。そういうこともあったので、一緒に行った連れは、ちょっと心配があったかもしれないが、今回は無駄無く効率的にも観光できた。<br /><br />二日目の蘭州から張掖までの長距離バスの旅も7時間もかかって、トイレ休憩も満足に無く(一回はあった)、昼飯も食べずの7時間であった。<br /><br />長距離バスの7時間の旅は、蘭州から出るところで、黄河を渡った。既にここの黄河は黄色に濁っていた。道はずっと舗装されていて良かったが、交通事故を二回も見た。接触事故なんて程度ではなく、グチャッと車体がつぶれていた。その為の渋滞もあった。何故か理由のわからない渋滞もあって、遅れるのかと心配したが、大渋滞は無かった。蘭州から出てしばらくは、黄土地帯である。何故それがわかるかというと、平らな土地の端が、突然垂直に崩れ落ちて、崖になっているからである。この地形は黄土地帯特有の地形である。黄土地帯は農村地帯でもある。<br /><br />途中、高い峠らしいところを越えた。そこにチベット仏教の塔が見えた。この辺りは回廊という名前のとおり、青海省と内蒙古にはさまれて狭いところなので、隣の青海省のチベット仏教の影響も受けているのだろう。○○チベット族時自治県などという名前もあった。<br /><br />ずっと小麦とかトウモロコシの農村地帯だったが、既に木々の黄葉が始まっていて綺麗だった。武威を過ぎた辺りからだろか、風景が荒涼としたゴビタンの風景になってきた。ゴビタンの中に延々と続く長城が見えた。北京にあるようなレンガによる長城ではなく土塁であった。この頃白い雪を被った祈連山脈も見えるようになってきた。右側に見えていた長城が道路を横切って、左に見えるようになってもまだ、長城は続いていた。長城といわれるだけに本当に長かった。これが山丹長城の遺跡らしかった。はるか昔漢の時代に作られ、明の時代に修理されたものだという。山丹長城を左に見ているうちに、7時間かかってようやく、張掖についた。<br /><br />ホテルに入って、一時間後の4時には、張掖丹霞地貌の見物に出かけた。<br />

蘭州から張掖へ

3いいね!

2008/09/29 - 2008/09/29

247位(同エリア282件中)

0

38

牛街

牛街さん

中国には10月1日の国慶節の休日を中心に一週間の連休がある。その連休を利用して甘粛省大縦断の旅をしてきた。旅行したところは河西回廊とも言われ、シルクロードの通り道になっていて、河西回廊ともいわれるところである。

旅行したところは、蘭州―510K−張掖―225K−嘉峪関―400k−敦煌 と走り、距離は合計1135Kになるが、実際は嘉峪関から敦煌までは、タクシーで楡林窟と鎖陽城を観光して敦煌に行ったので、実際に走ったその日の距離は530kにもなった。それで、大移動の旅と名前を付けたが、これくらいでは大移動とは言えないかもしれにない。実は昨年も蘭州から甘粛省の最南端甘南地区まで行き、蘭州まで引き返した旅をしている。そのときは甘粛省を通り越して、ちょっと四川省にまで入っりsて、やはり大移動の旅をした。これを加えれば甘粛省の南から北まで制覇したことになる。二つあわせれば二年がかりで本当に甘粛省大縦断の旅をしたとも言える。

しかし蘭州の南と北とでは全く印象が違う。蘭州から北には石窟などの仏教遺跡が多く、長城と城砦のような遺跡があっちこっちにある。やはり蘭州から北の河西回路は、異民族との攻防の地であり仏教伝来の道であることが実感できた。これに対して蘭州から南の地(昨年5月に旅行した所)は、回族とチベット族の地で、3000m以上の高原に草原が広がっていた。そこには黄河の上流が流れていたり、鳥葬の丘があったり、チベット族が馬に乗っていたりして、やはり異民族の地であった。後のニュースによれば、回ってきた辺りで、チベット族の騒動が起きていた。

しかし今回のシルクロードへ入り口、河西回廊は、始めは緑もある農地であったが、武威から西はゴビタンの風景であった。行程や見物したところは以下のとおりである。

9月28日  飛行機で、北京ー蘭州15:10 発-17:10着 蘭州泊まり
9月29日  長距離バスで、張掖まで510k、8時発ー3時着7時間
4時からタクシーで張掖丹霞地貌へ   張掖泊まり
9月30日  タクシーをチャーターして馬蹄寺風景区(62k)へ
昼食後タクシーをチャーターして黒水国遺跡(15k)へ  
その後市内観光、大仏寺、木塔寺、鎮遠楼  張掖泊まり
10月1日  嘉峪関まで長距離バス225K 9時半発
        三時ごろからタクシーをチャーターして、文殊山、長城第一敦、
懸壁長城、嘉峪関の観光   嘉峪関泊まり
10月2日  嘉峪関から敦煌まで観光しながらタクシーで530K、
8時半発、敦煌6時10分着   敦煌泊まり
10月3日  バスで莫高窟へ、
四時ごろタクシーで月牙泉へ、ラクダに乗る 敦煌泊まり
10月4日   飛行機で北京へ 11:40発ー14:40着

全て個人で手配した旅行で、飛行機とホテルは事前に予約しておいた。長距離バスは前日に切符を購入し、タクシーも朝から移動するとか観光するとかの場合は、前日に、タクシーの運転士を探して交渉し、予約しておいた。泊まる場所も一箇所変更したが、それも旅行中にネットで事前に変更した。辺境の個人旅行でありながら、スムーズに問題なく旅行できた。しかし旅行の直前なって、汽車の切符が買えなくて、飛行機に替えたりで、急な変更があった。この理由は頭に来る原因だったが。やはり中国だからである。

昨年の国慶節の休みの旅行では、「宜昌」からの帰りの行機のチケットを買うべきところを、「宜賓」からのチケットを間違って買ってあったので大変だった。つまり帰りの飛行機のチケットが無かったのである。しかしその話しは昨年の話しである。そういうこともあったので、一緒に行った連れは、ちょっと心配があったかもしれないが、今回は無駄無く効率的にも観光できた。

二日目の蘭州から張掖までの長距離バスの旅も7時間もかかって、トイレ休憩も満足に無く(一回はあった)、昼飯も食べずの7時間であった。

長距離バスの7時間の旅は、蘭州から出るところで、黄河を渡った。既にここの黄河は黄色に濁っていた。道はずっと舗装されていて良かったが、交通事故を二回も見た。接触事故なんて程度ではなく、グチャッと車体がつぶれていた。その為の渋滞もあった。何故か理由のわからない渋滞もあって、遅れるのかと心配したが、大渋滞は無かった。蘭州から出てしばらくは、黄土地帯である。何故それがわかるかというと、平らな土地の端が、突然垂直に崩れ落ちて、崖になっているからである。この地形は黄土地帯特有の地形である。黄土地帯は農村地帯でもある。

途中、高い峠らしいところを越えた。そこにチベット仏教の塔が見えた。この辺りは回廊という名前のとおり、青海省と内蒙古にはさまれて狭いところなので、隣の青海省のチベット仏教の影響も受けているのだろう。○○チベット族時自治県などという名前もあった。

ずっと小麦とかトウモロコシの農村地帯だったが、既に木々の黄葉が始まっていて綺麗だった。武威を過ぎた辺りからだろか、風景が荒涼としたゴビタンの風景になってきた。ゴビタンの中に延々と続く長城が見えた。北京にあるようなレンガによる長城ではなく土塁であった。この頃白い雪を被った祈連山脈も見えるようになってきた。右側に見えていた長城が道路を横切って、左に見えるようになってもまだ、長城は続いていた。長城といわれるだけに本当に長かった。これが山丹長城の遺跡らしかった。はるか昔漢の時代に作られ、明の時代に修理されたものだという。山丹長城を左に見ているうちに、7時間かかってようやく、張掖についた。

ホテルに入って、一時間後の4時には、張掖丹霞地貌の見物に出かけた。

同行者
家族旅行
交通手段
高速・路線バス タクシー

PR

  • ぐちゃぐちゃにつぶれたトラック事故

    ぐちゃぐちゃにつぶれたトラック事故

  • 黄土高原、よく見ると、平らな地面が垂直に崩れ落ちている。

    黄土高原、よく見ると、平らな地面が垂直に崩れ落ちている。

  • ここも黄土地帯、平らな土地が削げ落ちて、絶壁になっている。

    ここも黄土地帯、平らな土地が削げ落ちて、絶壁になっている。

  • 9月末の季節でありながら、もう秋だった。

    9月末の季節でありながら、もう秋だった。

  • 紅葉ではなく、黄葉が始まっていた。

    紅葉ではなく、黄葉が始まっていた。

  • 河西回廊の秋

    河西回廊の秋

  • 峠のような高いところを通過する。チベット仏教の仏塔が見えた。

    峠のような高いところを通過する。チベット仏教の仏塔が見えた。

  • また事故に出会う。

    また事故に出会う。

  • 木が一本もない山。荒地のゴビタンに近づいてきたのか?

    木が一本もない山。荒地のゴビタンに近づいてきたのか?

  • 山に木がなくなる。

    山に木がなくなる。

  • 山腹に見える廟のような建物

    山腹に見える廟のような建物

  • これが、山丹長城か?

    これが、山丹長城か?

  • 長城が見えてきた。これは漢代のそのままなのだろうか。分からない。

    長城が見えてきた。これは漢代のそのままなのだろうか。分からない。

  • これは堡塁であろうか。長城は進行方向の右手に見える。

    これは堡塁であろうか。長城は進行方向の右手に見える。

  • 祈連山脈の雪が見えるようになってきた。

    祈連山脈の雪が見えるようになってきた。

  • 長城は左に移った。

    長城は左に移った。

  • 長城はまだまだ続く。

    長城はまだまだ続く。

この旅行記のタグ

3いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

中国で使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
中国最安 224円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

中国の料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP