2010/09/18 - 2010/09/20
212位(同エリア482件中)
紅い翼さん
2010/9/18~9/20(2泊3日の旅)。
初秋の3連休。
今回は九州からちょっと離れ、長州・石見路の小京都を巡ることに。
1日目は、室町時代から戦国時代にかけて、西国の大大名であった大内家の本拠地で、「西の京」と呼ばれている山口市街を散策することに。
山口の街は、豊かな緑の中に歴史ある建物が多数残っており、ゆっくり散策するにはとても良い所でした(特に意識はしなかったのですが、結果的に寺社ばかりになってしまいましたが…)。
さらにバスで北上し、天然記念物の秋芳洞・秋吉台を観た後、萩へ抜けました。
〔1日目行程〕
・博多~新山口~山口市街(瑠璃光寺~洞春寺~八坂神社~今八幡宮~豊栄神社・野田神社~山口市菜香亭~大内氏館跡・龍福寺)~秋芳洞~秋吉台/秋吉台国定公園~萩
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
まずは、博多駅7:30発ののぞみ10号で新山口駅まで行き、ここから普通列車に乗り換え、目的地である山口駅へ向かいます。
それにしても、博多駅から新山口駅までの所要時間はたった35分なのですね〜。思っていた以上に近いです。 -
山口駅には9:00前に到着しました。
コインロッカーに荷物を預け、駅前から山口市コミュニティバスの大内ルート香山公園行きで、瑠璃光寺を目指します。 -
〔瑠璃光寺(国宝瑠璃光寺五重塔)〕
およそ10分ほどで瑠璃光寺前に到着しました。
案内板を見てみると、瑠璃光寺も含めたこのあたり一帯は香山公園として整備されているとのこと。
(入場料300円を払い)さっそく中へ。 -
この瑠璃光寺は、1471年に大内家の重臣陶弘房の菩提寺として建立されたという古刹だそうです。
入口からまっすぐ進んで行くと、緑の中に三門が見えてきます。 -
三門を抜けると、左右に小さな池が配されています。
-
こちらが本尊の薬師如来が安置されている本堂です。また、境内には瑠璃光寺資料館も併設されています。
-
イチオシ
次に、国宝に指定されている瑠璃光寺五重塔へ!
-
この日は、山口開府650年の記念事業の一環として、約1週間の期間限定で、普段見ることができない五重塔の内陣の様子を見ることができる特別公開を行っていました!!!
-
近くで見上げるとすごい迫力です。
この瑠璃光寺五重塔は、室町時代の1442年ころに建立され、日本三名塔の一つにも数えられているそうです。
たしかに塔がすらっとしていてとても美しいですよね〜。 -
内陣には、丸い須弥壇(通常は方形で、円形はとても珍しいそうです)に阿弥陀如来像と大内義弘の銅像がまつられています。
-
五重塔から見た瑠璃光寺の境内…。
-
イチオシ
緑と池と五重塔…とても日本的な美しい絵になっています。秋の紅葉の時も来てみたいですね〜。
後ろ髪を引かれる思いで歩を進めることに。 -
〔洞春寺〕
次に向かったのは、同じ香山公園内にある洞春寺です。
こちらの山門は、1400年頃に創建された当時のものと言われ、全国的にも数少ない四脚門で、国の重要文化財に指定されています。
(案内板を見るまでは「古そうな門だなあ」くらいにしか思いませんでしたが、まさか600年も前からあるものとは!) -
境内をさらに進んでいくと…。
-
洞春寺の本堂へ。
こちらのお寺は、戦国大名毛利元就公の菩提寺となっているそうです。 -
本堂のとなりにある観音堂も国の重要文化財に指定されています。
-
この観音堂は1430年に建造された唐様の建物で、中には観音菩薩がまつられています。
-
〔八坂神社〕
そろそろ香山公園一帯から市街地の方へ。
後で気付いたのですが、なんか寺社ばかりになってしまいました…。
まずは一の坂川沿いに道を下っていき、八坂神社へ。
ちなみに木がすごい斜めに生えてますね〜倒れないのでしょうか。 -
八坂神社は、今から600年ほど前に大内家当主大内弘世公が京都から勧請したもので、この本殿は国の重要文化財に指定されています。
-
〔今八幡宮〕
次に向かったのは、1503年に建造されたという社殿が残る今八幡宮です。 -
今八幡宮の本殿・拝殿・楼門は、国の重要文化財に指定されています。
瑠璃光寺や八坂神社といいこちらの建物といい、室町時代に建立された建物が多く残っていて、当時の大内氏の権勢が窺えますね〜。 -
拝殿の後方に本殿があります。
こちらの社殿は、楼門・拝殿・本殿が一直線に配置されており、この地方には同じような形式が多く見られるそうです。 -
緑の木々に包まれた参道を進んでいくと…。
-
〔豊栄神社・野田神社〕
となりどおしに、毛利家中興の祖毛利元就公を祀った豊栄神社と、萩藩毛利家13代敬親公を祀った野田神社があります。 -
イチオシ
木漏れ日に照らされた境内を進んでいきます。
さすがにここまで観光客は来ないようで、この辺り一帯が静寂に包まれています…。 -
山門には「一文字三ッ星」の毛利家の家紋が。
-
毛利家と言えばやはり「百万一心」ですね〜。
-
〔山口市菜香亭〕
こちらは、元々明治10年頃に創業した料亭で、当時の山口の迎賓館として、井上馨・伊藤博文らが集った場所だそうです。
現在は、当時の有名人直筆の書などを展示しているそうです。今回は時間の関係で外観のみに。 -
このあたりの地図です。
市街は「やまぐち歴史浪漫街道」として整備されていて、ゆっくり散策するにはとても便利です。
(失礼ですが)とても県庁所在地とは思えない落ち着いた雰囲気です。 -
〔大内氏館跡(国指定史跡)・龍福寺〕
散策の最後は、国の史跡にも指定されている大内氏館跡です。緑につつまれた一直線の参道を進んでいきます。 -
山門には「大内菱」が見えます…。
大内氏歴代の当主はこの場所で政務を執っており、当時この地が「西の京」山口の、さらには西日本の政治の中心だったのですね〜。 -
こちらの石は、豊後国からわざわざ運んできて庭園の石にしたという豊後石だそうです。
当時の大内氏の威勢が偲ばれます。 -
境内には、大内家16代当主義隆卿の供養塔もあります。盛者必衰とは言いますが、かなりひっそりとした感じですね…。
この龍福寺は、大内氏滅亡後、毛利隆元が義隆公の菩提を弔うために創建したそうです。残念ながら本堂は改修工事中でした。 -
大内義隆卿の辞世の句碑も…。
「討つ人も 討たるる人も 諸ともに 如露亦如電 応作如是観」 -
〔秋芳洞(国指定特別天然記念物)〕
散策を終えて山口駅まで戻り、12:15発のJR中国バスで次の目的地である秋芳洞に向かいます。
(かなり年季の入ったバスで)約1時間で秋芳洞の玄関口である秋芳洞バスセンターに到着しました。 -
秋芳洞までの道には、けっこうたくさんのお土産屋さんが軒を連ねていました。
ちょうど連休で天気もよかったからか、多くの観光客が来ていました。 -
秋芳洞は秋吉台の地下100メートルにある鍾乳洞で、国の特別天然記念物に指定されています。
ここで観覧料1,200円を払い洞窟を目指します。 -
水のきれいな小川沿いの道を進んでいきます〜。
-
イチオシ
やがてコバルトブルーの水を湛えた洞窟への入口が!
-
中に入るとけっこう涼しい…。温度は年間を通じて約17度と一定しているそうです。
約1キロある洞内の観光コースを進んで行きます。 -
中にはこんな岩も。「巌窟王」という名前がついていました。
-
こちらは「黄金柱」と言うそうです。
洞窟内は思っていた以上に広い空間となっていて、岩の隙間を縫って進んで行くような(普通の)洞窟とは違う感じでした。 -
洞窟を抜けてエレベーターで地上へ。
それにしても「昭和」の匂いがするエレベーターですね〜。 -
エレベーターの出口がちょうど秋吉台案内所となっていて、このあたりの略図もありました。
遊歩道を進んで秋吉台カルスト展望台へ向かいます。 -
〔秋吉台/秋吉台国定公園(国指定特別天然記念物)〕
遊歩道を10分ほど登っていくと、秋吉台カルスト展望台に到着します。
カルストとは石灰岩地に特有の溶食地形のことだそうで、この秋吉台は日本最大のカルスト台地が広がっています。 -
この日はとてもいい天気!
カルスト台地の眺望がとても素晴らしいです。 -
イチオシ
緑の台地中に、雨に溶けてできた奇岩が散らばっています。
中々お目にかかれない風景ですね〜。 -
そろそろ秋吉台を後にして、再度秋芳洞を通って(帰りは100円でOKだそうです)バスセンターへ戻ります。
秋芳洞バスセンター15:40発の東萩駅行き防長バスで、終点まで1時間のバスの旅です。 -
17時前に東萩駅前に到着しました。
今日の宿は、東萩駅前すぐにある萩ロイヤルインテリジェントホテルです。
けっこう歩いて疲れていたからか、食事をしてすぐに寝てしまいました…。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
49