今や、ベルリンの繁華街はかってのクーダムからミッテ地区に移り、中でもドイツや世界のブランドショップが軒を連ねるフリードリッヒ通り(ウンタデンリンデン交差点から南側)か若者に人気のポツダマープラッツ(ソニーセンターなど)がその中心になっている。ウェスチングランドはそのフリードリッヒ通りに面し、ブランデンブルグ門、博物館島、ウンターリンデン周辺のオペラ座など歴史地区、ポツダマープラッツへ800~1000mの範囲で行ける至便な場所に建っている。ホテルの格付けは5星のSで高級であり、玄関を入ると、7階吹き抜けのロビーや大階段に驚かされるかも知れないが、宿泊料金は朝食付きツインで160ユーロだったから日本円で一人15000円以下。東京のホテルに較べれば驚く安さ。部屋は広く、調度も良く、バスは綺麗で勿論バスローブ付きだから気分はよくなる。その他フィットネスジムもあるようだが、3泊しても利用する暇がなかった。朝食堂は2階フリードリッヒ通りを見下ろすガラス張りの長い部屋で、ビュッフェスタイルだが、料理も果物も豊富、ワインシャンパンもある。コーヒや玉子料理は頼めば出来たてをテーブルまで運んでくれるサービスの良さ。パンも美味しい。
フリードリッヒ通りは、最近建ったクヴァルチア207,206.205号という複合商業ビルがホテルの向かいから3ブロックを占めて並び、ショーウインドー展示を競っている。その中の一つにはパリの有名デパート・ラファイエットが入っており、地元人に混じって観光客も多く利用しているようだ。これらのビルの裏側は、ジャンダルマン市場になり、中央にコンチェルトハウスがある。夜は10時にならぬと暗くならないが、この辺りの夜景はライトアップがあり、酔い覚ましの散策もよい。安全でもある。
地下鉄駅入口が、ホテル斜め向かいにあり、バスはホテル北角がウンターデンリンデン通りをひっきりなしで走っているから、タクシーの必要を感じなかった。足腰の弱った中老年者には実に便利なホテルであり、お勧し甲斐のあるものである。