2025/07/20 - 2025/07/20
3位(同エリア428件中)
bunbunさん
- bunbunさんTOP
- 旅行記185冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 618,666アクセス
- フォロワー885人
世界三大瀑布の一つ、南米はブラジルとアルゼンチンにまたがるイグアスの滝(Cataratas del Iguazú(スペイン語)、Cataratas do Iguaçu(ポルトガル語))を見学してきました。この滝は総延長2.7 km、最大落差82 m、平均水量1,700 m^3/s程度(黒部湖を約1日で満杯にする量)で、滝の数は、地球の歩き方’20,21、Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%BB%9)、世界遺産ナビpamon(https://pamon.sekaken.jp/wh-list/iguacu-brazil/)等では約275とされ(但し、滝1つの定義が明確でないため重要な指標となるか不明ですが)、総合的に考えると、世界最大規模の滝となります。
イグアスの滝の8割はアルゼンチンに、2割はブラジルに属し、前者は1984年に、後者は1986年にそれぞれ世界自然遺産に登録されてきます。
量が多くなりますので、今回はブラジルから見た滝と、その後行ったブラジル、アルゼンチン、パラグアイの三国国境についてご報告し、アルゼンチンから見た滝については後日ご報告いたします。
付録に、1.地質学的歴史、2.虹が見える方向と大きさについて記載しましたので、ご興味のある方はご覧ください。
-
ホテル:ウィンダム・ゴールデン・フォス・スイーツ(Wyndham Golden Foz Suites)。
成田空港からドバイ国際空港、サンパウロ・グァルリョス国際空港、フォス・ド・イグアス国際空港を経由して夜中の1:45にこのホテルに着きました。総計所要時間約39時間です。
約5時間睡眠をとって起床し、朝食をとって、9:00にイグアスの滝に向けて出発です。
この旅行は、老体には本当に堪えます。 -
BR-469(国道469号、BRはBrasilの略です。4で始まる三桁の数字は放射状道路を示します。)を南東に40分程走って、イグアス国立公園(ブラジル)入口のビジターセンター(Visitor Center Station)にやってきました。
ここで添乗員さんがまとめてチケットを買います。
ビジターセンター内にあったオブジェ:YVYRA TEKOHA(イヴィラ・テコハ)
「YVYRA TEKOHA
生命の樹
インスピレーション。イグアスの三国国境地域は、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイの3カ国にまたがっています。パラナ(Paraná)川とイグアス(Iguaçu)川に恵まれたこの地域は、地球上で他に類を見ない生物群系を有しています。熱帯雨林と亜熱帯雨林に覆われた大西洋岸森林は、先住民族にとってインスピレーションの源となっています。
提案。Tri.Origenesプロジェクトは、対話と異文化間の表現に基づき、三国地域に居住する先住民族の起源と歴史について学ぶ機会を提供します。
生命の樹。ここでは、Yuyra(ユイラ、グアラニー語で「木」)とTekoha(テコハ、グアラニー語で「私たちが私たちである場所」)の芸術的な表現を鑑賞することができます。この表現は、「私たちの地域、私たちの土地の木、生命(植物、動物、そして人間の食料)が生み出される場所」という意味にもなります。
概念。「生命の樹」は、哲学的・精神的なものから生物学的・系譜学的なものまで、文化や文脈の様々な側面を指すことができます。この表現においては、あらゆる生命のつながりと、生命体の相互依存性を象徴しています。
種。エンバウバ(Embaúba、(Cecropia(セクロピア))は、南米原産の樹木で、大西洋岸森林に典型的に見られる樹木です。大きな掌状の葉と急速な成長が特徴です。生物多様性と生態系の持続可能性にとって重要な種であり、環境、経済、医療面で多くの利点があります。例えば、チョウ、様々な鳥類、コウモリなどの哺乳類といった多くの動物の住処や食料源となっています。アリとは共生関係にあり、アリはエンバウバを住処や食料と引き換えに守ってくれます。幹は空洞になっており、雨水を蓄えるため、干ばつの時期には不可欠です。また、土壌の安定化にも貢献し、浸食を防ぎ、荒廃地の再生を促進します。
職人技。グアラニー族(Guaranis)などの先住民族やイグアス地域の伝統的なコミュニティの工芸品は、この地域の動物のミニチュアや扇子の製作において、焼き絵、染色、彫刻、織物などの技術に関する繊細さと先祖代々の知識に満ちています。
Tri.Orígenes。Parimpacto社が開発したTri.Orígenesプロジェクトは、再生的な影響力を持つビジネスの再統合と発展の環境の中で、先祖代々の伝統的な民族の歴史的・文化的復興に貢献し、世界観、図像表現、文化的多様性への尊重を維持します。この目的のために、Tri.Orígenes共同創造ラボを活用し、三国国境地域における先祖代々の知識と現代の知識を持つ関係者が参加します。」
-説明版の英語の説明文を和訳- -
ビジターセンター内にあったイグアスの滝付近のイグアス国立公園案内図。
左上のベージュの枠の中に「Centro de Visitantes(ビジターセンター)」と書かれており、そこを矢印で指した白い枠の中に「Você está aqui!、You are here!、¡Usted está aquí!」とポルトガル語、英語、スペイン語で書かれています。
ここから、BR-469(緑の道路)をさらに南下して左下の青い枠に書かれている「Trilha das Cataratas Brasil(ブラジルの滝トレイル)」までバスで行き、トレイルを南に歩いて最下部の湾曲したイグアス川に左に位置するイグアスの滝の見学となります。
この図からわかるように、イグアス川の幅は滝の上流(右)側で広く、下流側で大幅に狭くなっていますが、その理由は付録1.地質学的歴史をご覧ください。 -
ビジターセンターを出発します。
-
約15分でブラジルの滝トレイルに着きました。
横に長い説明版の右側部分のマップ。
左上の小さなマップは上が北で、白枠で示したビジターセンターと下部やや左の青枠で示したブラジルの滝トレイルを含む広域を示し、大きなマップは右が北で、滝トレイルの詳細を示しています。
トレイルは右上から始まり、左下のCHEGADA(到着)と書かれた所までの、青い線で示された部分で、その距離1.5 kmです。
一番下の高低差図を見ると、このトレイルの高低差は約40 m、上る高さの積算値は101.6 m、下る高さの積算値は119.2 mになるようです。 -
2つ上のマップだけではよくわからないと思いますので、トレッキングの後に行ったところにあった、西から見たブラジル側の鳥観図を示します。
建物や展望台等の位置関係はこの通りですが、相対距離は正しくありません。
大きく蛇行した川がイグアス川(Rio Iguazu)で、右(南)端の大きな滝が悪魔の喉笛(Garganta del Diablo)です。
今回のトレッキング、およびボートツアーのコースを赤線と矢印で示しました。
スタートは図のほぼ中央⑬で示された滝トレイル左(北)端です。
トレイルには所々にイグアス川に飛び出した展望台があり、途中は滝の上の水上に設けられた展望歩道橋も通り、エレベーターで展望タワーにも上ります。 -
2つ上の図では距離感がよくわかりませんので、翌日行ったアルゼンチン側にあった説明版をここで示します。北側から南側を見た鳥観図で、ブラジル側の情報はありませんが、今日見学するアルゼンチン側の滝の位置や距離関係も正しく示されている上、個々の滝の名称も記載されています。
また、イグアスの滝上部の川の水はイグアスの滝で二手に分かれ、1つは図左上部の悪魔の喉笛及びその周辺の滝から、左側を上下に流れるイグアス川に流れ込み、もう1つは図の中央やや左のサン・マルティン島(Isla San Martin)後方から右側(西方)にかけてのイグアスの滝から流れ落ち、左側と分かれたイグアス川となり、サン・マルティン島左下(北方)で合流して再び1つのイグアス川となっていることがわかります。 -
10:12、トレッキングの開始です。
見えたぞ!イグアスの滝だ!
虹*)も見えますねえ。
観光客もいっぱいです。 -
少し南に移動して見たイグアスの滝。
大きな滝には名前がついています。
滝の位置はアルゼンチンですので、スペイン語の名称を示します。
滝は2段になっていますので、上の滝に注目すると、右端の幅の広い滝はボセッティ滝(Salto Bossetti)、その左の2つの滝はアダムとイブ滝(Salto Adán y Eva)、その左の滝はメンデス滝(Salto Gpque. Bernabé Méndez)、その左はムビグア滝(Salto Mbiguá)、その左の幅の広い滝はサン・マルティン滝(Salto San Martin)、その左の隙間がある滝はエスコンディード滝(Salto Escondido)です。
ヤシの葉がちょっと邪魔かな。
また、左側滝の手前はサン・マルティン島の北側部分、その右(北)は二手に分かれたイグアス川の西側部分です。 -
滝、ズームイン。
見えている滝はボセッティ滝(Salto Bossetti)~ムビグア滝(Salto Mbiguá)です。
滝の上には明日行くアルゼンチン側のトレイルが見えます。
滝が2段になっている理由は、付録1.地質学的歴史で説明した玄武岩層が、柱状節理で知られるように鉛直方向に崩壊し易いこと、層間は層内比べて結合が弱いため、浸食によって、鉛直方向や層間面内で浸食が進み、玄武岩層が階段状に残るためです。左のサン・マルティン島を含め、鉛直壁の下の塊は浸食よって崩れ落ちた玄武岩です。 -
少し南に移動して見たイグアスの滝。
邪魔なヤシの葉がなくなったか。 -
トレイルの端にいたハナグマ(アライグマ族、ハナグマ科)。
毛が黒いなあ。 -
土手側にもハナグマがいますねえ。
こちらは茶色の毛か。 -
おや、可憐な花が。
ベゴニアの仲間のようです。 -
少し南に移動して見たイグアスの滝。
右端のボセッティ滝(Salto Bossetti)が上下段ともよく見えるようなりましたか。 -
木の上にもハナグマがいますねえ。
-
少し南に移動して見たイグアスの滝。
中央やや左の島は先ほどらいその右(北)端が見えていた、サン・マルティン島です。 -
サン・マルティン島のやや南(左)方向。
左上に新たに見えてきた幅の広い滝は、リヴァダヴィア滝(Salt Rivadavia)です。 -
ここにもいました、ハナグマ。
-
お食事ですかね。
-
少し南に移動して見た南西方向。
-
上を見るとブラジル南部に生息するルリサンジャク(カラス科、ルリサンジャク属)です。
-
また少し南下して見た南西方向。
トレイルからイグアス川側に飛び出した展望台です。
順番待ちで写真撮影です。 -
展望台の先端からみた南西方向。
上段の滝は左から、リヴァダヴィア滝、エスコンディード滝、サン・マルティン滝です。 -
また少し南下して見た西方向。
-
また少し南下して見た西南西方向。
-
滝、ズームイン。
-
また少し南下して見た南西方向。
上段の幅の広い滝はリヴァダヴィア滝で、下段の3つの滝はトレス・モスケテロス滝(Salto Tres Mosqueteros)です。 -
またイグアス川側に飛び出した展望台です。
-
展望台から見た南方。
上側左より、フロリアーノ滝(Salto Floriano、ブラジル側です)、ユニオン滝(Salto Unión)、ミトレ滝(Salto Mitre)、緑の部分を隔てて、ベルグラーノ滝(Salto Belglano)です。ユニオン滝、ミトレ滝の湾曲した部分が、悪魔の喉笛です。明日すぐ近くまで行きます。
また、左下はサンタ・マリア滝(Salto Santa Maria、ブラジル側です)です。この後、そのすぐ上にある展望橋に行きます。 -
広角にして少しカメラを右(西)に振りました。
虹の見える範囲が広がりましたか。 -
西北西方。
上段の滝は左から、リヴァダヴィア滝、エスコンディード滝、サン・マルティン滝です。
下段に、トレス・モスケレトス滝の全貌が見えます。
その下には分岐したイグアス川の東側部分も見えます。 -
少し南下した西南西方向。
-
また少し南下した西南西方向。
-
南南西方向。
またイグアス川側に飛び出した展望台があります。 -
展望台からみた南方。
中央奥は悪魔の喉笛、その左はフロリアーノ滝です。
フロリアーノ滝下のテラス状部分に遊歩橋が作られており、たくさんの観光客がいます。 -
視野を横に広げて、遊歩橋、悪魔の喉笛とその右の滝です。
木の陰で身にくいかもしれませんが、遊歩橋のすぐ右からテラスに溜まった水がサンタ・マリア滝として落ちています。 -
遊歩橋に向かってトレイルを下ります。
-
下りる途中で見た遊歩橋、悪魔の喉笛とその両側の滝。
-
遊歩橋、悪魔の喉笛方向ズームイン。
-
遊歩橋の高さまで下りてきました。
-
少しカメラを右に振ると、下方に空間が広がり、円弧の長い虹が奇麗に見えます(付録2.参照)。
-
遊歩橋に入ってきました。東南東方向です。
滝は左からフロリアーノ滝、中央奥は悪魔の喉笛、右はベルグラーノ滝です。 -
東方。
前方、水が見えなくなる先が、サンタ・マリア滝です。 -
南南西方向。
虹全体が見えるよう、広角撮影です。 -
遊歩橋を南西に進んで見た南東方向。
フロリアーノ滝です。 -
カメラを少し左に振ります。
左の建物は展望タワー、その右下、サンタ・マリア滝の左に川側に飛び出した展望台があります。
両方ともこの後行きます。 -
遊歩橋を南西に進み、右(北西)に折れて、遊歩橋先端の展望台にきました。
南西方向。虹が奇麗ですね。
左から中央下に落ちる滝が、サンタ・マリア滝です。 -
広角でもう一枚。
-
西北西方向。
-
東南東方向。
フロリアーノ滝です。 -
遊歩橋を南下して、先端の展望台近くにやってきました。
南方のフロリアーノ滝(左)と悪魔の喉笛(右)です。 -
カメラを少し右に振って、左からフロリアーノ滝、悪魔の喉笛、右の幅の広い滝はベルグラーノ滝です。
-
広角でもう一枚。
-
少し南下して左折し、先端の展望台にやってきました。
南南西方向。
左の幅の広い滝はベルグラーノ滝、右はドス・モスケレトス滝(Salto Dos Mosqueteros)です。 -
虹全体が見えるように、少し広角にしました。
-
南南東方向。
右端下方は展望台の欄干です。 -
西方。
-
南方。
-
広角でもう一枚。
-
南東方向。
サンタ・マリア滝と右端は悪魔の喉笛です。 -
展望台を出て、遊歩橋を北に引き返します。
途中で見た西側。 -
さらに遊歩橋を北に引き返して、トレイルに戻り、南東に進んでサンタ・マリア滝の北側にきました。
左端に展望台が見えます。 -
展望台から広角で見た、左からサンタ・マリア滝、滝下テラスとその上に架かる虹。
右端は先ほど歩いた遊歩橋です。 -
展望台を出て少し戻り、展望タワーを目指します。
途中広角で見た、左からサンタ・マリア滝、滝下テラスとその上に架かる虹、先ほど歩いた遊歩橋。 -
エレベーターで展望タワーに上りました。
南方。
左から、イグアス川、そこから落ちるサンタ・マリア滝、滝下テラス、その奥のイグアス川、ベルグラーノ滝、ドス・モスケレトス滝、その上に架かる虹が奇麗に見えます。 -
広角でもう一枚。
悪魔の喉笛はサンタ・マリア滝上部左奥でよく見えませんね。 -
西南西方向。
先ほど歩いた遊歩橋と2つの展望台がよく見えます。
それにしても凄い人ですねえ。 -
西北西方向。
-
散策を終え、レストラン・ポルト・カノアス(Restaurante Porto Canoas)でビュッフェランチです。
-
滝の水をかぶるアドベンチャーボートツアーのために、このような電動カートでマクコサファリ(Macuco Safari、ツアー提供会社)の乗船事務所にやってきました。
-
乗船事務所から西北西方向に見たイグアス川下流方向。
-
2つ上の写真の左下ズームイン。
あれが、アドベンチャーボートか。 -
このケーブルカーでボート乗り場まで下ります。
私達のグループは全員の荷物を1ヶ所にまとめ、ボートツアーに参加しない添乗員さんと現地ガイドさんが監視していてくれました。
また、50 cm□位の防水ケースを借りることができ、貴重品はその中に入れてボートに持ち込みました。 -
滝に打たれるため、皆さん薄いビニール製ポンチョを着て防水対策をしています。
私たちはというと、この後お見せしますが、旅行会社の指示でもっと完璧な防水対策です。 -
ケーブルカーでボート乗り場まで下りてきました。
-
これが私たちのグループです。防水対策は完璧ですね。
私なんかは顔も、手も、足も、一切水が入らないようしっかり紐で締め付けましたし、スマホは完全防水ケースに収めました。
ライフジャケットはここで借りて付けます。 -
いよいよイグアス川をボートツアーに出発です。
振り返って見たボート乗り場。 -
イグアス川の岸辺。
浸食で転がり落ちた玄武岩がゴロゴロころがっています。 -
滝に打たれて帰ってくるボートです。
-
遠くに滝が見えてきました。
-
先ほどトレイルから見た西側に分岐したイグアス川の方向に少しだけ入りました。
ボセッティ滝、アダムとイブ滝メンデス滝、ムビグア滝等が見えます。
左端はサン・マルティン島です。 -
分岐したイグアス川を出てさらに南下してきました。
船頭さんも我々と同様な雨具で完全防備し、撮影の準備です。 -
さらに南下しました。
あの辺の滝に打たれるのかな? -
どうもそうらしい。
-
滝に打たれる直前。
これはさっき眺めたトレス・モスケテロス滝ですねえ。
この後、滝の中でカメラを持つ右手を上げたら、完全に締めたはずの雨具の右袖のわずかな隙間から水が入り、下着まで濡れてしまいました。
ということで、滝に打たれている最中の写真はありません。 -
さっきの分岐したイグアス川まで戻ってきました。
雲がなくなった分、さっきより奇麗ですかね。
ボートツアーの写真はここまでですが、濡れた服は乗船事務所地下のトイレ大の個室着替え所で、旅行会社の指示で持ってきた服に着替えました。
その夜、ホテルに帰るころには喉が痛くなり、持参した総合感冒薬を服用したところ、翌朝には痛みは取れて事なきを得ました。
ボートツアーは観光客向けのアトラクションです。真夏の30℃を超える気温ならさぞかし気持ちもいいだろうと思いますが、緯度が25°と低いとは言え、真冬の25℃で滝に打たれることはお勧めできません。 -
ブラジル側からのイグアスの滝見学を終え、バスでBR-469を北西に約25 km 戻り、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの三国国境(Três Fronteiras)が見える、フォス・ド・イグアス(Foz do Iguaçu)南西端のMarco das Três Fronteiras(「三国国境標」とでも訳すんですかねえ)にやってきました。
左からアルゼンチン、ブラジル、パラグアイの国旗です。 -
Marco das Três Fronteirasの入口ある建物です。
この建物の中にチケット売り場、土産物店があり、そこを通り抜けると噴水のある広場に出ます。 -
広場の南端から見た、南西方向。
右(北)上から左(南)下に流れる広い川は最終的に大西洋に注ぐパラナ川(Rio Paraná、ポルトガル語、スペイン語)、円錐屋根の建物陰でちょっと見にくいですが、このパラナ川に左下(東)から注ぐ川は、イグアスの滝下流のイグアス川です。イグアス川中央がブラジル(手前)とアルゼンチン(奥)の国境、パラナ川中央がアルゼンチンおよびブラジルとパラグアイの国境となっており、2つの国境の接点が三国国境です。
三国国境は特に珍しくはなく、世界に176箇所あって、そのうち約半分はここと同じ水中です。これらのうちヨーロッパには、ここ以上に協調事業を推進している三国国境が数か所あります。 -
2つ上の写真の左側の建物。
1997年にオープンしたEspaço das Américasという施設で、主にラテンアメリカの政治・ビジネス・文化に関する国際会議や首脳会談、イベントを行うために建てられました。鉄骨、地元の玄武岩、そしてユーカリの木などを使用した頑丈かつ素朴なデザインが特徴です。しかし、数年で運営上の問題などから使われなくなり、長年放置されて廃墟化しています。現在、展望台や展示ギャラリー、レストランなどを備えた新しい複合観光施設へとリニューアルする再開発プロジェクトが進行しています。 -
三国国境の記念碑。
ブラジル国旗に使われている、緑と黄に塗り分けられたオベリスクです。
このような記念碑は三国国境近くのアルゼンチン、パラグアイにもあります。 -
三国国境の記念碑の説明版
「フォス・ド・イグアス(Foz do Iguaçu)地方の主要なシンボルの1つである「三国国境記念碑」は、諸民族間の平和を記念して建てられたオベリスクで、1903年7月20日に落成し、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの主権と領土境界を定めている。
このオベリスクは、長年にわたり、名もなき訪問者から著名人まで、多くの人々にとって思い出深い場所となってきた。また、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンにとって重要な歴史的意義も持っている。
ブラジルの記念碑は、アルゼンチンの記念碑とともに1903年に落成した。ブラジル側の委員会はディオニシオ・セルケイラ将軍が、アルゼンチン側の委員会はガルメンディア将軍が率いた。パラナ川右岸に位置するパラグアイの記念碑は、数年後の1961年に建立された。」
-ポルトガル語の説明文の和訳- -
アルゼンチンの三国国境の記念碑(写真上側)。
アルゼンチン国旗に使われている、ライトブルーと白に塗り分けられたオベリスクです。 -
パラグアイの三国国境の記念碑(写真上側)。
パラグアイ国旗に使われている、赤、白、青に塗り分けられた四角柱です。 -
国の方向を示す看板。
-
奇麗な花が咲いている。
-
ズームイン。
パウダコタ(ノウゼンカズラ科、Handroanthus属)です。ブラジル原産で、南米移民が沖縄に植栽しているそうです。
これで今日の観光は終了、ホテル:ウィンダム・ゴールデン・フォス・スイーツに戻ってホテルのレストランで夕食をとり、今日の日程は全て終了です。
付録
1.地質学的歴史
https://4travel.jp/travelogue/11426175の付録1に地球誕生から現在に至るまでの歴史を簡単に記載しましたが、イグアスの滝の歴史はゴンドワナ大陸が現在のアフリカ大陸と南アメリカ大陸に分裂を始める白亜紀(1億4千5百年前~6千6百年前)初頭にまで遡ります。
この時現在のイグアスの滝を含むパラナ盆地には、両大陸の分離地帯から、約1億4000万~1億2900万年前の間に32回以上にも及んで溶岩が流れ込み、セラ・ジェラル玄武岩と呼ばれる最大厚さ1km以上にも及ぶ洪水玄武岩層を形成しました。このうち、現在のイグアスにかかわっているのは、最上位に位置する3層です。
その後約3,000万年前にはナスカプレートが南米プレートと衝突してアンデス山脈を形成したため、https://4travel.jp/travelogue/11575583の付録2に記載した北米のコロラド川と同様、この地域のかつて西向きだった河川系の流れが、現在の南東向きに変わりました。
その後の地殻変動や度重なる氷期と関氷期による浸食によって、最終氷期終了後の約1万年前にイグアスの滝は誕生しましたが、その場所は、滝の下流側の川が直線的であることからわかるように、断層のある位置です。
2.虹が見える方向と大きさ -
虹は水しぶきを形成する水滴表面および内部におけるそれぞれ太陽光の屈折と反射によって起こります。色がつく原因はプリズム同様屈折率が色(光の波長)によって異なることによります。上図に示したように、虹が見える方向は太陽と観察者の目を結んだ直線を中心軸とする、半頂角約41°の円錐表面の方向です。太陽の方向は観測地点の緯度、経度、時刻で決まり、今回の表紙の写真のように緯度南緯25.41°経度西経54.26°、時刻11:10の場合は、太陽高度38.8°、北方からの方位28.4°となります。
より大きな(円弧の長い)虹を見るためには、太陽高度が低くなるより早い時間帯や夕刻、もしくは円錐が広い空間を占めるより高い位置での観察が必要になります。ただし、ただしイグアスの滝のように複雑な地形の場合、この条件で大きな虹が見えるか否かはわかりません。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
イグアスの滝周辺(ブラジル) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
99