【2：五島福江　世界遺産を訪ねる旅旧五輪教会堂、江上天主堂を訪ねる旅】

2025/04/06 - 2025/04/09

日本の世界遺産を訪ねる旅をしています。今回は長崎県下五島。『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』、五島の福江にいくことにしました。
博多港からフェリー太古に乗り、九十九島を渡り、早朝五島に着きます。

二日目は朝から鬼岳トレッキング、福江の街中に降りて、本日のお宿に荷物を預け、ホテルのレンタサイクルにて、明星院本堂、城下町散策、そしていよいよ『五島列島キリシタン物語・奈留島＆久賀島コース 世界文化遺産の構成資産をめぐる ＜火～日催行／五島市・福江島発着＞ by五島市観光協会』に参加します。

個人では巡りにくい教会を廻り、奈留島から久賀島には小型船で移動。快晴、凪、大満足の旅でした。

エリア 五島列島(長崎)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船 自転車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

夜明け前に鬼岳に出発！

宿泊先のコンカナ王国からゆっくりと30分程度登りの坂道を歩きました。

季節は4月ですが、山ははげ山で木がありません。なんとも不思議な山で、木々が無い分障害物がなくて、向こうには、海が見えます。

はげ山の間から太陽が昇り始めました。

いつものように、この場に居るのは私だけ

ここに朝から来る人は居ないらしい。何故だろう？

ここでしか見れない、ここでしか迎えられない朝があるのにもったいないと思ってしまいます。

コンカナ王国に戻り、ワイナリー前の広場です。

空港と福江港への連絡バスに乗り込み、福江城の近くで降ろしていただきました。

そこから、今晩のお宿、『コンネホテル』へ歩いて移動。

チェックインはできませんが、荷物を預けて、ホテルで電動自転車をレンタルしました。

五島コンカナ王国　WINERY&RESORT 宿・ホテル

市内を走って、その後坂道を登って田んぼ道へ移動。乗りなれない自転車で、電動でもかなり疲れました、20分程度かかったと思います。

明星院は、五島家代々の祈願所で、現在の本堂は第28代五島藩主盛運公が安永七年（1778年）に建立したものです。五島においては真言宗の本山であり、五島最古の木造建築物です。

明星院 寺・神社・教会

石垣の横に自転車を停めて入りました。

日本遺産、明星院

こんな歴史のあるお寺なのに、又、観光客が誰も居ない。

お寺の紹介

この天井の絵が歴史を物語っています。

ひとつ、ひとつが緻密できれい。

本堂格天井には121枚の花鳥画が極彩色に描かれており、狩野派の絵師・大坪玄能筆と伝えられています。

五島においては真言宗の本山であり、五島最古の木造建築物です。

ここにも、見ざる、聞かざる、言わざるを見つけました。

天井絵などの説明書きです。

お寺に上がらせていただき、お参りを致しましたが、どなたもでていらっしゃらず、こんな貴重な物を、遠慮なく、ゆっくりと拝見させていただくことが出来ました。

明星院を出て、そのまま自転車で『福江教会』へ。

新しい教会で、町の真ん中にありました。

気軽に見学をさせていただく事ができました。

石田城五島市庭園　

残念ながら休園でした。予告なく休みがあるようです。

福江城跡 (石田城跡) 名所・史跡

石田城(松江)跡は、大きな門は残っていたのですが、そこは長崎県五島高校学校になっていました。

お城は無いという事に気づかず、ずいぶんグルグルと廻りました。

諦めてそのまま自転車で、武家屋敷通りへ移動。

街並みは古く、平日の為か又ここにも観光客は私以外ひとり、二人です。

おもしろい石垣だと思って写真を撮りました。

小さな石が並んでいます。

こんなしかけがあって、楽しめます。

福江武家屋敷通りふるさと館

NHK連続テレビ小説で福江城下町（五島市）やたこ（バラモン凧）に関連する描写があったのは、2022年度後期の『舞いあがれ！』で知られました。

休園で見れなかった庭園が小さく再現されているとか

コンパクトにまとまっています。

お昼は福江港の近くのうま亭。

魚のすり身を使ったツミレ天と五島うどんのセットを頂きました。

福江港に戻りました。

今回の福江の旅のメイン『「五島列島キリシタン物語」奈留島・久賀島編』へ

【コース】
12:40福江港集合　17:30福江港解散　※昼食なし
福江港～～～奈留港＝＝＝奈留島世界遺産ガイダンスセンター＝＝＝江上天主堂＝＝＝奈留港～～～
旧五輪教会・・・五輪駐車場＝＝＝牢屋の窄殉教記念教会堂＝＝＝田ノ浦港～～～福江港

ツアー代金\13,000/人

語り部さんと一緒に行きます。

奈留島、久賀島、福江島と三つの島をフェリーとジェット船で移動します。

五島商船、OCEAN [カーフェリー]13:00発に乗り、奈留島に13:45着です。

空港にて車で移動、奈留島世界遺産ガイダンスセンターに向かいます。

世界遺産センターでは、語り部さんがずーっと話されて見て廻る時間がありませんでした。

江上天主堂の近くまで車で移動。やっと始まった感です。

本当に小さな小さな木造の教会。
江上天主堂に到着。

事前予約していないと中は見ることが出来ません。

実際に今も使われている教会なので、教会内は撮影禁止です。

奈留島港に戻ります、ここから高速船で久賀島へ移動します。

奈留島の案内図

この小さな船に乗換て久賀島へ移動します。

お天気で凪、まったく揺れません。

豪快に海の上を走り抜ける感じ、爽快でした。

港に着くのかと思っていたら、防波堤のようなところに到着。

ここから歩きます。車は入れません。ひたすら細い山道を歩きます。

島と島の距離感がわかりますか？

山が少し開けて旧五輪教会がありました。

旧五輪教会堂 寺・神社・教会

1881年建立の旧浜脇教会が1931年の建替えのとき、五輪地区に移築されました。
この旧教会が老朽化で解体される寸前、島内の仏教徒の助言によって価値が再確認され、五島市に移譲される事になり文化財として保存されました。
この地区は久賀島の中でいまだに直接車で行くことができない陸の孤島。

世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「久賀島の集落」に建つ教会です。

木製のかべ、瓦の屋根　

十字架がなければ、ちょっとみ、教会には見えません。

移設され保存状態の為、予約をすると管理の方がカギを開けてくれるらしく、中も撮影が可能です。

祭壇です。上まで行くことはできません。

木を曲げて作ったアーチ形の天井

アーチ型の窓、赤いカーテンで仕切られたところは懺悔室かと思われます。

木製の扉、ステンドガラスのはめ込み窓。

窓を開けば海が見えます。素晴らしいロケーション。

尊いイエス像です。

すぐ横に砂浜　嵐の時は大丈夫なのでしょうか？

到着した海側から反対側に出ると車が迎えに来ていました。

牢屋の窄殉教記念聖堂
ろうやのさこじゅんきょうきねんせいどう
弾圧時代、20㎡の牢獄に約200人が監禁され42人が亡くなった、殉教の悲劇を伝える信仰の聖地


あまりに悲惨すぎて、亡くなった42人の中には小さな子供から老人までいらっしゃり、その墓碑がならんでいました。

田の浦港から福江港に戻ります。

木口汽船のシーガル、田の浦港を17:10発、福江港に17:30着です。

久賀島には保育園が無いため、フェリーで保育園に通う子供とお母さんを見かけました。今の時代でも、こんな風にゆったりと時間を使って暮らしている方々がいらっしゃるとその風景に感慨深かったです。

世界遺産の紹介

港に停めていた自転車で、夕陽の中を爽快にホテルに戻り、その後、おいしいお魚で有名な『心誠』にて夕食を頂きました。

お寿司と生ビール、とってもおいしかった。

いけす割烹 心誠 グルメ・レストラン

今日は博多港までフェリー太古で帰ります。

ホテルを出発し、ゆっくり福江港まで歩いて向かいます。

こちらは福江城跡

てっきりお城だと思っていたこの建物は

資料館だった様子です。

朝早くに営業しているお店は少ない。

港前の中華料理店が営業していましたので入ります。

宝来軒さんの中華丼にしました。

朝早い時間ですが、次から次へと地元民が入って来られ、ちゃんぽんを召し上がっていました。

これから帰りますが、ようこそ五島へ！

帰りは10:10発で夕方17:50に博多港に到着します。

一番に乗り込みレディースブースを陣取りましたが。

その後このリラックスルームを見つけ、最後までこの部屋の海の前の席で過ごしました。

お昼には港で買った鯖飯弁当とさつま揚げを頂きました。

この窓の前にゆったりと座れる椅子があります。

平戸の生島大橋　曇ってます。水色のきれいな橋です。

長崎、九十九島を通って、唐津、能古島と昼間に島を見ながらの船旅は癒されました。

五島は静かで観光客もまばら。ゆったりと最高の旅でした。

次回は今回はいけなかった上五島に佐世保からフェリーでの計画をたてたいと思います。