2025/12/08 - 2025/12/10
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nekosaruさん
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【初日】
熊本空港からレンタカーで今日の宿泊地黒川温泉に向かう。
途中、「参勤交代の石畳」に寄った。
説明板には
『豊後街道【参勤交代の道(往還)】
54万石の肥後藩の場合、参勤交代の人数は少ないときで600人、多いときには、2700人にもなりました。 「参勤交代の行列は、江戸から東海道を下り大阪に出て、そこから海路で瀬戸内海を通り、大分県の鶴崎に上り、再び陸路で野津原、久住(いずれも肥後落飛び地)を通り、大利(産山村)、坂梨(旧一の宮町)、 内牧(旧阿蘇町)を経て、的石に出て、二重峠を越えました。
ここ坂ノ下から二重峠までの道は険しく、また、火山灰土であるために、雨が降るたびに道路がいたみます。そのために九十九折りの急坂の道に石畳が敷きつめられています。
石畳には「岩坂村つくり」と刻まれた石が残っていますが、岩坂村 (大津町)はここから12キロ (3里) 離れた村で、この道つくりに広範囲の村々から農民がかりだされたことを物語っています。
入念に敷きつめられた石畳を歩くと、農民の苦労がしのばれます。 江戸から300里の道程をふりかえり、帰国の喜びをかみしめ、石畳を踏みしめて登ったことでしょう』とあった。
そのあと昼御飯に内牧温泉「いまきん食堂」赤牛丼2,200円を食べる。平日11時過ぎでも店の前に10人ほどの行列で店内おばちゃんから番号書かれたチラシをもらって20分くらい待った。インバウンドの人たちも多くいた、カウンター席でアメリカ人と隣になったので少し話すと2週間かけて西日本を回ってるけど今日は阿蘇が霞んでて残念だと言っていた。
店の広い駐車場に車をおいたまま少し内牧の町を散策した。やや寂れた感あるけど何軒か感じのいいカフェやお店あった。
晴れていたので阿蘇山大観峰へ行ってみた。
「阿蘇北外輪山の最高峰であり、標高は約935メートルで、直下に眺める阿蘇谷(阿蘇市街地)との標高差は約400メートルにもなる、阿蘇を代表する絶景スポットです。360度の大パノラマが楽しめ、阿蘇阿蘇カルデラやそのカルデラ壁、そして中央火口丘である阿蘇五岳をはじめ、九重連山も一望することができる」という。
晴天だけど、内牧で会ったアメリカ人が言うように今日は阿蘇五岳は霞んでいて見えなかった。でもカルデラ内阿蘇市と周りをめぐるカルデラはやはり絶景だった。
多くの観光バスで韓国や台湾の人たち、レンタカーなどでの日本の観光客などで賑わっていた。
そこをあとにして壱の井旅館へ到着は夕方4時すぎ。温泉は硫黄の匂いのいい温泉だった。夕食もとてもよかった、品々の説明など接客もよかった。やまめの姿造りや肥後味彩牛のステーキなどおいしくいただいた。
【2日目】
せっかくなので黒川温泉の他の温泉にも1箇所ぐらい入ろうと「こうの湯」へ立ち寄りの湯(700円)に。昨日の硫黄泉とは違うさらっとした感じと林の中の露天風呂は気持ちよかった。
温泉街を少し散歩しようとふれあい広場に駐車し奥の川沿いを歩いてみた。
すると200円で入れる「穴場共同浴場」を見つけたんで思いきって入浴してみた。中は狭くお湯は少し熱めだけど木窓の隙間からわずかに見える川の流れのなかで入るかけ流し公衆温泉もなかなかだ。
もう一ヶ所、黒川温泉発祥伝説のある地蔵堂の向かえにある「地蔵湯共同浴場」にも入ってみた。こちらは穴場よりかなり広くて銭湯のようだけどかけ流しのいい温泉だった。
結局午前中は黒川温泉の温泉巡りになってしまった。
昼前に今日の宿泊地平山温泉方面へ出発。
途中「瀬の本レストハウス」の展望テラスに寄ってみると、なんと阿蘇涅槃像というのがきれいに見えた。
説明によると『写真の左から順に、一番左手の山が根子岳で顔、高岳が胸、中岳が腹、杵島、烏帽子岳を膝に見立て、お釈迦様が寝ているようなお姿から阿蘇の「涅槃像」と呼ばれる』
こんなにきれいに見えるなら大観峰へもう一度行ってみるかということになって行ってみた。
すると昨日とは違って阿蘇五岳もきれいに見えて阿蘇を取り巻く周囲のカルデラが見渡せた。これこそ阿蘇の絶景だ、もう一度来直したかいがあった。
よく見ると阿蘇涅槃のおへその辺りから白煙が立ち上っている。どうやら噴火口の煙のようだ。ならせっかく阿蘇に来たんだから見に行ってみようということで行ってみた。
ネットでは、本日噴火口は見れません、となっていたけどできるだけ近くまで行って噴煙見ようと草千里目指す。
行って見るともっと近くまで行けて結局中岳噴火口まで行くことができた。風向きなどで規制が変わるようだ。多くのインバウンドを含む観光客が見に来ていた。
やっぱり真近で見る沸き出る白煙と硫黄の匂いのする噴火口は迫力満点だった。火口の煙の中で時々見える「湯溜まり」はなんとも言えないきれいなうすあおみどり色で神秘的ですらあった。来てみてよかった。幸運だった。
帰り道に草千里の休憩所で放牧の馬たちをみて平山温泉に向かった。
途中、道の駅七城メロンドームに寄る。買わなかったけど外見や名前のとおりメロンがたくさん並べられていた。
平山温泉善屋到着は6時前になった。施設は新しくきれいだ。善屋のかけ流し温泉には地元の人たちも入りにくるみたいで少しだけ硫黄の味がするさらっとした温泉だ。汲出される湯温が高くないので露天風呂はぬるく寒くてあまり入れなかったが内湯は広くゆったりと入れる。料理については品々の説明もなく昨日がよかったのでまあまあそこそこといったかんじ。
【3日目】
まず山鹿市にある彩色古墳群に寄る。
チプサン古墳の石室見学は土日しかないので外観のみだ。近くには方形周溝墓群がある。
またここは西南戦争の激戦地岩間間道という場所で薩軍村田三介戦死地碑もあった。
近くの山鹿市立博物館に行く。方保田東原(かとうだひがしばる)遺跡の出土品を中心に展示していますと館長らしい入口の事務所の人が言う。
『方保田東原遺跡(国史跡)
方保田東原遺跡は、菊池川とその支流の方保田川に挟まれた台地の上に広がる集落の跡です。
これまで50数回にわたる発掘調査の結果、弥生時代の中九州を代表する重要な遺跡で、今から約1,900年から 1,700年前の弥生時代後期から古墳時代前期(卑弥呼が邪馬台国を治めていた頃)に、大変栄えていたことが分かりました』とある。
細かな絵が書かれた土器破片や巴形銅器、銅鏡など国の重文を含むいろいろな出土品に目をひかれた。
敷地には天保時代の茅葺き民家もある。昭和的博物館だけどとても興味深かった。
続いて熊本県立装飾古墳館へ行く。さっきの山鹿市立博物館とうってかわってまったく新しく立派な建物。展示物は熊本装飾石室の再現がメインの博物館。説明は分かりやすくなっていた。ロビーには広開土王碑拓本実物もあった。
車で15分ぐらい走ると「江田船山古墳」がある。ワカタケル大王(雄略天皇)の名前らしき日本最古級の文字資料が刻まれた銀象嵌銘大刀が出土したあの有名な古墳だ。
寄ってみるときれいに整備された公園のなかにぽつんとその古墳はあった。5世紀後半頃という小さな古墳は登れて石室内部の家形石棺が見られるようになっていた。あとで知ったけど隣接の歴史民俗資料館には出土品のレプリカがあるそうだ。
畿内からこんな遠く離れた熊本の地にまでヤマト政権の影響が及んでいたということのすごさを実感する。
そしてここ近辺に多くある装飾古墳から続くこの地方にあった古代勢力の大きさと存在感を感じることが出来た。
1時すぎランチに「馬肉ダイニング生成」へ。赤身馬刺定食1,650円、ボリュームもありおいしい。妻はフタエゴというあばら骨にある白い希少部位と赤身炙り馬刺の3種盛り2,420円、少しもらって食べる、フタエゴはコリコリ感と独特なお味だった。
田原坂へ行く。竹林のなかに一の坂、二の坂、三の坂と続く。西南戦争最大の激戦地。資料館を見学し、慰霊碑で黙とうする。
4時半閉館ギリギリに熊本市内のばけばけの小泉八雲旧宅を訪ねる。ハーンとセツは松江から熊本来てここで1年を過ごしたとのこと。転居先熊本坪井町宅では松江からセツ家族や実母を呼び寄せ長男も生まれハーンはより執筆に励んだ、と説明にあった。
現存するこの旧宅もまさに典型的日本住宅で、日本が大好きだったことがよくわかる。
日没近かったけど熊本城入口まで歩く。入館は出来なかったが修復中の様子や天守閣を見た。
繁華街の下通りを歩いてハ雲旧宅近くの駐車場から熊本空港を目指す。
いつものことだけど空港近辺レンタカー屋近くのガソリンスタンドは市内より20円/L高かった。6時半過ぎレンタカー返却。
空路帰り路についた。
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参勤交代の石畳、きちんと並べられた石の上り坂が延々と続いている
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急坂なので籠を休めた所、当時の苦労が偲ばれる
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赤牛丼
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食堂隣のオブジェ
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黒川温泉、冬の鞠灯篭準備中
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穴場共同浴場、入口に200円入金箱がある。女性は反対側
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地蔵堂の前にある地蔵湯共同浴場、こちらは200円で開く自動扉になってる
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晴れて見れた阿蘇涅槃像
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2日目は大観峰からも阿蘇5岳とおへその辺りから白煙がはっきり見れた
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中岳火口への道路端で
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さすがに迫力あった!
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湯溜まりの色か神秘的だった
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草千里と呼ばれる放牧地
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メロンドーム、地元の産地直売店でもある
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古墳を守るユーモラスな石像
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方形周溝墓が点在していた
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古墳を守るユーモラスな石像くんたち
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レトロ感満載の山鹿市立博物館
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展示もどこか懐かしいけど展示物は本物で重文もある
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敷地には江戸時代の民家もあった
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こちらはとても近代的な熊本県立装飾古墳館
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初めて実物の広開土王碑拓本を見てその大きさにおどろいた
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あの江田船山古墳は公園のなかにぽつんとあった
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石室の入口を開けると中に家形の石棺があった
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ガラスで保護されているけど実物の石棺だ
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馬刺のお店
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赤身馬刺定食、ボリューミィでお得だ
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田原坂の激戦地一の坂
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天気がよくて田原坂の資料館テラスからは遠く雲仙岳が見えた
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ばけばけの小泉八雲旧宅、純日本家屋が懐かしい
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屋内ではドラマの配役とあわせて熊本でのハーンの生活などが説明されていた
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