2025/11/14 - 2025/11/16
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wethurlさん
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①に続き、仕事を終えた翌日、朝から念願の末吉宮をお参りしました。11月とは思えない晴天、大名口から参拝道を上り、周囲の聖なる拝所もお参りしつつ、末吉公園方面におりました。せっかくですので、儀保駅からもう一度首里城に入り、優良区域で正殿を閲覧しました。これまであまりめぐる機会のなかった西側から南方面に下り、西のアザナを訪れました。タクシーで牧志駅近くで降ろしてもらい、歩行者天国の国際通り入り口当たりでお昼のあとで、残り時間をあらためて沖見や周辺をじっくりめぐりました。夜便しか空きがなかったのですが、沖縄空港はとても賑わっていました。
初めて沖縄を訪れたのは約30年前、あれから幾度となく、本島だけでなく離島もまいりましたが、若き頃は表層の美しさや楽しさに惹かれるレベルにとどまっていました。中高年になり、歴史や伝統などを踏まえて再訪すると、地元の方には到底及びませんが、少しづつ深みに触れていきます。そして長き営みと祈りを感じるとき、旅が自分にもたらす意味を再確認したのです。
おまけ写真も入れて、80枚弱となりました。サムネはもちろん末吉宮です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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職務を終えた夕刻、こちらのホテルを出ておもろまち駅に行き、博物館へと歩きます。ちなみに駅近くで、朝ごはんもおいしい、とても良い宿でした。
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新都心の夕刻はのどか、見慣れる花が咲き、公園には家族連れでにぎわいます
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定番でしょうが、那覇ではじめて見ました
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充実した博物館を出て、あるいてもどる途中に公園です。
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ここにこうした拝所、夕日が当たります。
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美栄橋に向かい途中、町中に泊、、、と、味のある道標が。
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歩き疲れて同僚と、コーヒー屋さん兼バーの、いかしたお店で休みます
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少し時間をワープして、夜は一人で民謡居酒屋にて踊りました。国際通り沿いの2F、鳩間島。オーナーさんが珍しく、三線で歌ってくださいました。感動です。
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翌朝、夜便飛行機までの時間、こちらをめぐります。まずは念願の末吉宮をお参りします。タクシーの運転手さんもこちら側で降ろすのは初めてとのこと、かなり細い道でしたが、大名入口とあります。
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沖縄のお宮は、熊野権現がほとんどですね。神仏習合に加え、もともと御嶽や拝所も多い場所、遠くいにしえからの聖地であったと思われます。
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朝日を浴びて、こうした細い参道を上ります。広く自生するクワズイモ(食わず芋)の大きな葉が見事です
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まずは黄色い新しい感じの鳥居がございました。周囲の木々が、これからはいる森の神秘さを教えてくれます
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振り返れば、那覇から北がのぞめます。良い天気を超えて、暑い日になりそうです。
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森に入ってすぐ左に、「子ぬ方」への入り口がありました。まるで観葉植物のような森です。
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少し進むと、こうした拝所、イベ(御嶽)、があらわれます。まずは、こちらにお邪魔することを、ご挨拶いたしました。真ん中の石碑には、「聖地国の主」、とありました。
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少し進むと別の石碑がありました。「子ぬ方星」は、北極星のことをさすそうです。碑には宇天軸とありましたが、「宇宙」とか「あの世」を意味するようです。一番左の小さな石碑には、黄金軸とあります。
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道の脇には深い亀裂というか、崖のようになっています。軽々しく来るような場所ではないのかもしれません。
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しばしもとの道を行くと、橋は工事中になっています。下は谷のように深く落ちています。右の石階段を下りていきます。
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谷に降りる階段、周囲はジャングルのようで、シダやヤシの葉が茂ります。
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下から空を臨みます。風が吹くと、何か音がします。
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上の橋を工事しているのでしょう。下におりて右へ進むとお宮のほうに上る別の石段があります。らせんのような複雑な構造です。
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ふりかえると、独特の本殿と黒塗りの柱が望めます。目の前のアーチ状の石門をくぐると逆側(公園方面)の参道につながるようです。迷ってしまいそうな、、、。
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石段にむかう途中から、本殿を臨みます。しかし立派な石垣です。
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末吉宮は、王朝官社時代の琉球八社の一つで、俗に「社壇」「首里社壇」などと称され、尚泰久王の時代(1456年頃)、天界寺鶴翁和尚が熊野三所権現を勧請して祀ったといわれます。
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お宮には、本殿・拝殿・祭場があったようですが、拝殿は大正二年に倒失。大小二つの岩山を結ぶ独特の磴道全体と本殿は、昭和11年、旧国宝に指定されました。先の大戦でやはり罹災し、昭和47年復元されたとあります。
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祭場から振り返ると、朱里方向の街が望めます。右下の建物は、社務所です。
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イチオシ
あらためて、街を臨む末吉宮。モノレールからも、山中に赤い本殿を見ることができました。一人でしたので、静かに、お参りいたします。
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石つくりの祭場です。やはり、聖地ですね。
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アーチをくぐった先の左手に、社務所がありましたが、無人です
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トンネル状の石門を振り返りました。それにしても、すごいところです。
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末吉公園方向に帰ります。途中にも、こうした拝所があり、子ぬ方の御水とあります。きっとほかにも林の奥に、御嶽がある感じがします。
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厳かでミステリアスです
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公園側の参道の途中に、また大きな拝所。「火ぬ神」は、「ヒヌカン」というカマドの神様です。
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末吉公園から上ると、まずはここに出てくるのですね。歩きやすい感じです。
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この大きな石塔が、目印になります。
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「玉城朝薫の碑」までおりてきました。彼は「執心鐘入」「二童敵討」「銘苅子」「女物狂」「孝行の巻」などの「組踊」を創作しました(朝薫の五番)。せりふ、音楽、所作、舞踊によって構成される歌舞劇で、首里王府が中国皇帝使者である冊封使を歓待するために、踊奉行であった玉城朝薫に創作させました。組踊の担い手は、士族とその子弟、全て男性でした。
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末吉公園には蛍がみられれるとのこと、こうした川が流れています。さて、住宅街に抜けて、市民病院前の駅にまいりましょう。再び結構上りますので、少し疲れます。
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儀保駅から歩き、せっかくですので、有料区域に入ります。かなりの観光客で、ごった返しています。まだ柵で仕切られていますが、修復されつつある正殿が少しだけ望めました。
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「龍頭棟飾」は横幅3・4メートルの阿吽の龍が南北ににらみ合う形で配置、正殿の屋根を守護する
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見事な龍のひげです。空に吸い込まれるようです。
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壺屋陶器事業協同組合と県立芸術大学の県内技術者らが連携して製作したと報道されています。
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素晴らしい復元に、心から感謝と敬意を表します。
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イチオシ
東のアザナ方向から、名残惜しい正殿の屋根を映しました。
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いったん守礼門わきから南側に出て、改めてこれまで回り損ねていた西方向に向かいます。
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木曳門から入ります。普段は石で塞がれていて、城内で造営や改築工事があるときだけ、石を除いて木材を搬入していたらしいですね。
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「京の内」という城内最大の信仰儀式の場。とても広く、おそらく4つの御嶽がここに集中しているという。
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真玉森御嶽と呼ばれる洞穴か。王妃と王子の聖骨があり、雨乞いの儀式が行われたらしい。
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南方向にもルートがあり、物見台に続くようだ
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こうした城壁が複雑に連なる。ここまでくると、誰もいない
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西のアザナ方面に戻る途中、ガジュマルの木
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別名「島添アザナ」ともいい、往時はここに旗を立て、鐘を備えて時刻を報じた、とあります
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ここでは結構、海外の方々が写真とってます。那覇の港が望め、当時の交易の様子がしのばれます。
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イチオシ
約130mの城郭、慶良間諸島がみえることもあるようです。
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首里杜館(すいむいかん)、食堂やお土産屋さんと案内所、広い公園のような場所はイベント会場になったようです
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さて、お昼を食べ荷物を受け取り、夕刻の時間を沖宮周辺でお参りします。奥武山公園駅で降り、天頭山方向の歩道階段をのぼります。
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天主大御神さまがあります。小高い丘のような場所で、木々に囲まれています。
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向かい側には、「琉球王」と呼ばれ沖縄の近代化に尽力した奈良原繁の碑
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裏というか表に回ると鳥居があり、こちらから天主大御神をお参りします。
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ご由緒はあまり知らないのですが、琉球を創造された神とあります。アマミキヨやニライカナイなど、神話との関連はいかがなのでしょう?
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さあ、沖宮再訪です。まずは後方にある天燈山御嶽へお参りします。
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途中、ご本殿の横を通ります。
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「天受久女龍宮王御神(天照大御神)が上之屋の黄金森に降臨、御鎮座されている場所が奥武山の天燈山であるとの御神示があり、昭和32年(旧暦)に石碑が建立」、と公式HPにありました。
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奥の碑は新しく、左から恵比寿神、須佐之男神、とあります。手前右の石碑には「空地水」の文字、二番目の石碑には年次と「南無阿弥陀仏」の文字などが確認、沖縄で日本年号が記されたものとしては最古とのこと
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左手には、琉球・うるま・世界平和の碑があり、御祈願お方がおられました
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右手には崖のような場所に拝所があり、包丁司、とありました
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さらに奥にも御嶽がある雰囲気ですが、今回は礼だけして、遠慮いたしました。
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さて、沖宮をお参りいたします。御祭神は天受久女龍宮王御神、天龍大御神、天久臣乙女王御神と琉球八社時代の権現三神です
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ご神事が行われておりました。昭和10年に国宝に指定、先の大戦で消失、戦後は昭和36年に通堂町に仮遷座、昭和50年より現在の那覇市奥武山に遷座されたとあります
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住吉社にお参りします。混比羅大明神、大国大明神、恵比須大明神の石碑です。
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南国の自然に囲まれたお宮です。若い氏子さんも増えているようです。八坂神社をお参りして、右手に進みます。
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軒下のような場所に、水神様が鎮座。天燈山御嶽と対になってまつられている、とあります。
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権現堂があり、神仏習合ですね、中にはご仏像がありました。
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ここを抜けると、弁財天です。龍神、辰の神が祀られています。
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手すりの下に、品のある猫様。
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鳥居が美しいので、写させていただきました。
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一番下にある、大きな鳥居です。様々な神々がおられる、琉球ならではの多様性に富んだ不思議なお宮です
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さて、仕事の合間に、充実した聖地巡りをさせていただきました。那覇空港は内外の人々でとても賑わっており、来るたびに沖縄はめまぐるしく変わっていきます。一方で、変わらぬ自然と人々の営み、信仰や伝統。またご縁を頂けることを、願っています。
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